風人 2017-02-09 19:49:33 |
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555 ファイズ/桜庭一樹/原作・石ノ森章太郎 原案・ 井上敏樹/角川書店
劇場映画『仮面ライダーファイズ パラダイス・ロスト』ノベライズ。
物語の大筋は変わらないが桜庭一樹氏の表現によりナチュラルに人間側の乾巧、園田真里、オルフェノクであるが人間に味方する木場勇治、海堂直也、長田結花側を対比させながら希望と絶望が書かれてゆく。
記憶を失い行方不明の巧に思いを馳せる真里、その真里に思いを寄せるカイザ・草加雅人。
そして人類を支配しているスマートブレイン社社長の村上に謎のスマートレディ。
記憶を取り戻した巧は再びファイズとして戦うが草加が亡くなったことを知り真里や啓太郎と再会し木場勇治とも再会する。
そして人間とオルフェノクの間に争いがなくなることを誓う。
しかし自分たちの立場やオルフェノクであっても人間を守りたい気持ちがある勇治たちはスマートブレインに忍び込み“王のベルト”を奪おうとするが失敗。
直也、結花が倒れ絶望し涙する。
オルフェノクの王となる勇治。囚われる真里。
啓太郎を巻き込まないようにさりげなく彼を置いていく巧。
物語はファイズとオーガの戦いになるなか巧の姿はいつしか狼のオルフェノクとなり勇治のホースオルフェノクとぶつかる姿が真里や観客たちに目の当たりにされる。
勇治や真里は知る。
巧はオルフェノクだったと。
だがオルフェノクであっても巧は人間を守るという態度を嘯きながらも貫く。
倒れる勇治。
ふたりで何処かへ歩み巧と真里。
物語は何かしらの実験であったという村上とスマートレディは匂わし村上は死す。
『パラダイス・ロスト』の世界が実は何かの仮想世界やシミュレーションではなかったと匂わす雰囲気。
人間とオルフェノクの未来を何かしら実験してたのでは匂わす。
映画『仮面ライダーファイズ パラダイス・ロスト』と比べて見るもよし。
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