風人 2017-02-09 19:49:33 |
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お遍路ガールズ/又井健太/ハルキ文庫
人生、悩んでますか?
今を楽しんでますか?
人生は報われないことだらけだけど、お遍路は頑張ったら必ず報われる----。
いざ、四国巡礼へ。
20〜40代の女たちそれぞれの旅が、いま、始まる。(帯より)
ブラック企業に勤めていたヒロイン柿下千春は突然なにを思い至ったか会社を辞し四国お遍路の旅に出る。
そこには小説家になれなかった夢やかつての親友への思いだったから。
徳島に着いて出会ったのは美人の高松琴美、彼女と共に旅を始めてゆく。
旅先で出会う偏屈な老人やつい男性との出会いで浮かれたり土地の美味しいものを食べたりおもてなしをされるなか千春は考えたり悩んでゆく。
琴美の過去を知り途中別れてしまうこともある。
また安川優奈も彼女も人生に挫折を感じ旅を続ける者のひとりだった。
しかしおもてなしを甘さと思い込みしてた彼女は旅先で金を取られ酷い目に遭う。途中真由美という女性と出会い会話したことからいきさつを反省し彼女は再び一番札所から歩き始め再び真由美と再会してゆく。
そしてもうひとりのヒロイン葵はかつてはお笑い芸人だった過去があり相方がなぜお遍路の途中で亡くなった真実を知る旅に出る。
が、それが誤解だったことが後にわかる。
彼女はとある人物から“よみがえりの御霊”を知り別のある人物とお笑いライブを行い千春たちも協力する。
実は琴美がかつての親友沙織であり彼女もまたよみがえりの御霊だった。
真由美もまたよみがえりの御霊であり優奈に託す。
物語のエピローグは千春と葵はとあるおばあちゃんから譲り受けた茶屋を自分たちなりの休み処に改造し千春は沙織からの思いを受けとる。
優奈もまた丸の内OLになる夢を叶えるがその先にも夢や努力があることを自覚してゆく。
物語内にはお遍路の歴史や各札所を短く適度に紹介したりまた四国四県の特色が多く書かれおりちょっとした観光ガイドも兼ねた小説である。
興味ある方は読んでみてください。
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