ツンデレ少女頑張る。【非募集】

あーはいはい、分かりましたよ……っと。
（ 予想はしていたがやはり反論してくる相手を軽くあしらいつつ玄関から出ようとした所、バランスを崩した相手が目に入っては彼女の腕を体の傾きと反対方向に引っ張り身体を起こしてやり。外へ出るとまだ空は明るく、やや涼しい風が身を包み。口論のせいで忘れていた質問を思い出せばもう一度「 で、何処に遊びに行くつもりだったの？ 」と聞いてみて ）

あ、ありが……じゃなくて、今のは自分でなんとかできたんだからね！
（素直にお礼を言おうと思ったが、やっぱり悪態をついてしまい。そんな自分に落ち込んで、八重草の質問には唯が『最近ここの近くに新しいクレープ屋さんができたから、クレープ食べに行こうと思ってたの。』とにこやかに答えて。外の風の涼しさとは反対に、さっき八重草に腕を掴まれた部分は熱を帯びていて。それに対して一人で頬を赤く染めると、人としてお礼を言わないのは最低だと思い「…さっきは助けてくれて……ありがと。」とさっき助けてくれた八重草に聞こえるか聞こえないかぐらいの声量で、面と向かって言うとまた悪態をついてしまうと思ったのか、相手の背中に向かって言い。）

（ / わーっ、ごめんなさい！ここの通知をONにしていた筈なのですがメールが来たのが本日でして…。とっくに返事をくれていたのに、気付くのが遅くなってしまい申し訳ありません！ ）

いや、素直にありがとうって言えよ。
クレープか…。
（ 感謝の言葉が聞こえたと思いきやすぐに言い直す相手。何故そこまで頑なに言わないのかと呆れつつ述べて。クレープと聞けば甘い物はあまり得意ではないため迷いが生じて口にすると、「 コイツ甘いもの苦手なんだよねー 」と健人が付け加え。皆と並んで歩いていると細々とした声が聞こえたような気がして後ろを振り向けばちょうど彼女が「 ありがと 」と小さく言っているところで。その相手は恐らくは自分であり、赤く染まった頬の相手を見やれば自然と口角も上がってしまい ）
なんだよ、言えるんじゃん。

なっ！？
（相手に聞こえているとは思ってもいなかったので、すぐさま両手で自分の口元を隠して。口角の上がっている相手に、そのままの体制で「あ、貴方に言ったんじゃないから！！唯に言っただけだから！」と強気に言うが、顔の赤さは消えず目はキョロキョロしていて。そんな私を華麗に無視して唯は『甘い物ダメなのー？じゃあ、お食事クレープは？そこお食事クレープも美味しいらしいから行ってみようよ〜。』と話を続けて。一方私は、口元から手を離すとコソコソと唯の後ろに隠れて唯の服の袖をちょいちょいと軽く引っ張り、頑張って誘ってくれ〜、と応援して。）

(/こうして返信をくださったので、全然大丈夫ですよ〜。）

ふーん、そうですか。
（ 明らかな嘘を付く相手、もはや自分が何を言ってもきっと彼女はこの調子なのだろう。わざと突き放すような口調で上記を言えば、段々と彼女の性格が面白く感じてきている自分に気付き。唯の言葉に初めて聞くその単語に自分なりに頭の中にその形を思い浮かべてみては、「 へえ、そんなクレープがあるんだ。それなら俺もイケるかも 」と肯定の返事を。校門をすぎて分かれ道まで来ていたことに気付くと、健人の家は知っているが皆の家はどちらの方向なのだろうと左右を指差しながら「 みんな、どっち側？ 」と尋ねてみて ）

（ / ごめんなさい、ありがとうございます！それと、今更ながら気付いたのですが、凛久以外の男子3人全てをロルの中で動かすのは無謀でした。ロル中では健人のみ動かすことにしますが、常にジュンとカケルの2人も居ますし、何かしら喋ったり動いたりしていると思って頂ければ（ ← ））

…左側。
（悪態をつかないように注意して、ゆっくりと答えて。悪態をつかなかったことにホッとすると『送ってってくれるの～？優しーい。』とからかうように唯が言い出して。いやいや、そんなわけ無いでしょ！と思ったが、八重草と一緒にいられる時間が長くなるから少し嬉しい…と思う自分も心の隅にはいて。今更だが、自分は男の子とこうやって話す機会はあまり無いので男の子がどういうものかまだ分かっておらず、さっきの甘い物がダメだと知った時も食べられない人がこの世界に居たとは！と思ったぐらい。対して唯は積極的で、少なからず私よりも男の子については知っているようで、きっと八重草君が惚れるのも時間の問題かなぁ～なんて思い。心がズキンとするのを感じると首を傾げて。）

（/了解です！そうですね、凛久君も合わせると4人ですもんね。それでも健人君は動かしてくださるとは！それだけでも十分ありがたいですよ〜！）

や、そんなつもりじゃないけど…いやまあ方向は同じだし、このままで良いんじゃね？
（ 「 おっまじで？俺らも左だよな、凛久！」と答えた健人に倣って頷けば、そのまま左側へ歩き始め。唯の言葉に反応し最初は否定しかけたものの、健人からの無言の圧力を込めた視線を感じ取れば言い直して一緒に帰る旨を述べて。まさか入学式の日からLINEまで交換する仲の女友達ができるとは、やはり高校は中学までとは違うな、なんて考えており。だんだん見えてきた広い通りに出ると先の方に見える駅を指して「 俺らはあそこから電車だけど、桜宮さん達は？」と問うてみて ）

（ / はい、ではこれから其のように致しますね！一旦背後はこれで失礼致します ）

私達も電車だけど？
（気が緩んでいたため、強めの口調で言ってしまい。『1駅だけだから遠くはないんだけどね〜。』私の言葉に付け足すように唯がそう言って。今日だけで唯に何度も助けられ、このままじゃいけないと思ったのか、いきなり八重草の服の裾を後ろから少しだけ摘み「…あの！今日は、ごめん…なさい。また明日！！」とだけ言い、相手の服から手を離し。今度は、唯の手を掴むと引っ張り走って、唯の『痛い！もー大丈夫だってー、私普通に走れるからー。』という言葉を無視して。駅のホームに着くと息があがっていて。そういえば男の子達も電車通いだと言っていたことを思い出して、逃げても意味のないことに気づき、しまったという顔をして。）

（/では、こちらもドロンいたしますね。）

は、…え？何が？あ、ちょっと…。
（ 聞くと相手も電車らしくここで別れる必要はないのだなと思いながら歩いていたのだが、遠慮がちに引っ張られた裾に振り向くと何の脈略もなく謝られ暫くぽかんとしていたが、冷たい態度をとられていたのは確かでそれを謝ろうとしているのか。そう気づいた時には相手は挨拶をして走って行き、頭の上にはクエスチョンマークだけが残り何とか「 いや俺らも電車だから 」と去っていった相手に対してツッコミを。健人と駅まで歩いていくと、そこには案の定先ほどまで一緒に居た姿があり声を掛け ）
俺らも電車って言ったじゃん。

あ…、えっと。
（どうしようと思っていると案の定八重草達が来てしまい。八重草と会うと顔が一気に青ざめて、キョロキョロとして。しかし、会ってしまったのはしょうがないと、さっきのことは忘れようと一旦咳払いをし。腕を組みながら「そ、そんなこと言ってた？…あぁ、きっと貴方の声がうるさいから聞かないようにしてたのかもね。」と早口で相手を嘲笑うかのように言って。内心、さっき頑張って謝ったのにこれじゃあ台無しだー、と残念に思っていて。唯はここはまかせてと言うように私の肩に手を置き『なんかー、ここからは女子二人で帰りたい気分だから、…うん。まぁ、ここでバイバイだね〜。』と話はまとまってないが、そう言い切って。）

はあ？あんたさっき俺の質問に答えてたじゃん。
（ 腕を組んだ姿で、また何か言われるであろうことは分かってきたが、相手が放った言葉はここに来るまでに交わした会話とまるで矛盾しており思わず突っ込んで。唯には「 えーまじか、残念〜！じゃあ、また学校でな〜 」と健人が答えたが、別れて向かう先は当然電車のホームでありこの後また会うことは目に見えているため自分は何も言わずに健人に着いていき。すると丁度電車がホームへ入ってくる所で風を受けながら良いタイミングだと感じ ）

（ / いつもお相手ありがとうございます！すぐにお返事して下さるのに、遅れてしまいごめんなさい。
と、展開について相談です。別れた後は次の日まで時間を飛ばしましょうか？何かしたい事があれば仰って下さいね！）

…ふん。
（相手の言葉に意味のないたった二文字で返して。目を相手からそらし、矛盾については完全に答える気は無いようで。健人の声にコクコクと頷くと、唯と一緒に男子たちから少し距離をおき。ちょうど電車が来たようで、風がピューッと吹き、咄嗟にスカートを押さえ捲れないようにして。電車に乗り込むと唯は『なんか疲れたわ。』と言って椅子に座り、私に隣に座れば？と言ってきて。その言葉に頷き、遠慮することなく唯の隣に座ると、唯がニヤニヤしているのに気付き。理由を訊くと『だってー、あの千彩がねー。うんうん、大人になったんだねー。』なんて言いながら頭を撫でてきて。）

（/いえいえ、全然大丈夫ですよ〜。此方こそ、いつもお相手ありがとうございます。
別れたあとは…そうですね、過ぎてしまいましたがバレンタインネタも良いかなぁと思っています。しかし、入学式の後にいきなり2月のネタってちょっと笑ってしまいますが（笑））

入学式ってこんな感じだっけ…？
（ 千彩たちと同じ車両に乗れば座席に座るなり溜息を吐いて。入学式の日に友達ができクラスLINEが早くも作られたことにも驚いたのだから、他クラスの女子生徒と繋がりができるなんて想像もしていなかったこと。薄れつつある中学の入学式を思い出しながら上記呟き。女子の連絡先を入手できたことに加えて遊びに行く予定もできテンションの上がっている健人たちの会話に加わると、次の駅に着くことを告げるアナウンスが車内に流れ、一駅だと言っていた彼女達の方をちらりと見遣り ）

（ / バレンタイン…！良いですね！たしかに春にバレンタインとは何だか可笑しいですがそこは目を瞑りましょう（ ← ）それでは、バレンタインで凛久は千彩ちゃんの気持ちに気づいてしまい、それ以来だんだんと意識していく…という流れは如何でしょう？）

あ、ほらもう着いたよ。
（私の頭を撫でまくる唯にそう言うと、立ち上がって。唯は座ったまま私の方を向き『八重草君たちに挨拶しなくていいの？』と訊いてきて。その言葉に少し顔が赤くなるも首を横に振り「また悪態ついちゃうから…いい。」と小声で言って。こんな悪態ばかりつく女に挨拶されても八重草は迷惑だろうと思い。『ふふふ、千彩がまさか大好きな人に悪態ついちゃうツンデレさんだったとはねー。』電車が駅のホームに着くと唯はそう言って電車を降りて。「好きな人…」私も八重草たちをチラッと見ると唯の後を追い電車を降りて。）

（/ですね、そうしましょう！目を瞑りましょう！！（笑）　いいですね〜、その流れ！！では、この入学式はどこら辺で終わりにしましょうか？私としましては、電車を降りてからやりたいことはそんなにないので、バレンタイン当日に場面を変えてくださっても大丈夫ですよ〜。）

朝から賑やかだな……。
（ 降りていく二人の姿をぼんやりと見ていたが相手がこちらを振り返ったのが分かると理由もなく目を逸らしてしまい。入学式から数日経ち学校にも慣れてきた頃、校舎に入るといつもより校内の雰囲気が色めき立っており今日がバレンタインデーであることが分かる。席につくと数人の女子からチョコを貰い吃驚しつつお礼を述べては鞄へ仕舞い。ふらりと廊下へ出てみればチョコを片手に廊下を行ったり来たりしている女子生徒達の姿があり、ぼそりと上記呟いて。しかし行き交うチョコはどれも義理や友チョコでまだ本命のチョコを渡している人は居らず、そういえば先程のチョコも義理だったようなと思い返しており ）

（ / はい、了解いたしました！早速バレンタイン当日に飛ばしてみました。絡みづらいと感じましたら教えてください！ ）

ふふふ～ん。
（バレンタイン当日。昨晩作ったチョコレートブラウニーを手提げにいれて登校してきて。周りの女子生徒たちは、もうすでに渡し始めていて。まずは唯に渡し、その後は色々な女子友達に次々と渡して。朝のショートホームルームが始まると自分の席に戻り。あとはあの子とあの子にあげて…と考えているうちにショートホームルームが終わり。席が近い佐々木に渡そうと思い、佐々木を探しはじめていると唯が『八重草には渡さなくていいの〜？』とニヤニヤしながら訊いてきて。その言葉に顔を赤くして「あ、あげるけど…。甘いもの苦手って言ってたから、あげたら迷惑になっちゃうかも。」とシュンとしながら言って。）

（/絡みづらいなんてそんな！！入りやすかったですよ〜、ありがとうございます。）

健人ー。どっかに食べに行かね？
（ 今朝の騒がしさは何処へやらSHRは静かに過ぎていき。しかし昼休みに入ればクラスメイトたちの机の上には弁当箱や購買の袋と共にチョコが置かれていて、クラス全員に配る者まで出始める。そういえば健人も朝からソワソワしていたが誰かから貰えたのだろうかと気になり、揶揄いに行ってやろうと弁当箱を持ち隣のクラスへ出向いて。途中で女子生徒にチョコを貰い、それを弁当箱入れの中へ仕舞いながら3組の教室の扉に手を掛け。ガラリと開けて健人の姿を視界に捉えれば相手の名を呼び、他クラスにお邪魔するのは気が引けたため弁当箱を見せつつ誘い出し ）

（ / それなら良かったです！健人には勝手にチョコを渡して貰って大丈夫ですので！きっと喜びます（ ← ））

あ！佐々木く…。
（やっと佐々木を見つけたと思ったのだが、その時はすでに八重草たちに佐々木が呼ばれていて。今私が行っても、邪魔になるだけだから帰りに渡そうと諦めモードに入ったが、唯は『おっ！チャンスじゃん！私達も行こう。』と言いチョコの入った手提げとお弁当箱を持った私の腕を引っ張り。八重草君に渡す心の準備してないよ〜、と思いつつも相手の喜んだ顔が見てみたいな…という気持ちもあって。八重草達の前に来ると『八重草たちもお昼〜？一緒に食べない？』と言いながら唯は自分のお弁当箱を相手に見せつけて。一方の私はどうやって八重草に渡そうか悩んでいるところで。）

(/はい！ちゃんと凛久君のお友達たちにもチョコをあげますよ〜。まぁでも正直言って、千彩が凛久君にちゃんとチョコを渡せるか不安なんですけどね。（笑））

（/上げときます。）

（/上げときますね。）