◎　お見合い板

選びたくても、もう、できねえんだよ。とっくに無理なんだ。……わかるだろ？

（“何故いつもそんな生活なの”“自首しろとは言わない、けれど、もっと穏やかな生活を選ぶことは出来ないの？”。その素朴な質問に不意を突かれ、目を見開いて暫し沈黙した後、野球帽を目深に被り直し、己にしてはどこか弱々しい声で苦笑して。
──無理なのだ。自分が唯一与えられた、この「異能」を使うことで、犯罪をせずに生きることなど。法に外れた行為はまさに己の天職だったし、本能がそれを愛した。何より、この生き方でもう何年もやってきた。目の前の相手とは違い、自分は既に骨まで腐りきっている。今更まともな人生など送れるはずもない。
だが、相手の表情が酷く翳ってしまったのを見て、はっと我に返る。つい迂闊にも、本音を吐いてしまった──いつから自分は、こいつにそんなに気を許していた？ 「そんな顔はよせ」と、自分自身をもごまかすように笑いながら、相手の額を軽く小突き、背をもたれていた壁から離れ。ほら行くぞ、と肩越しに声をかけながら、更けていく夜の闇の奥へと歩き出し。）


【名前】安斎 恭一郎（ｱﾝｻﾞｲ・ｷｮｳｲﾁﾛｳ）
【年齢】１７〜４３歳
【身長】１８０cm
【犯罪歴】毒の息を介した幻覚・幻聴により、対象者を混乱・気絶、時には発狂させ、窃盗・情報強奪・拷問・殺人等を行ってきた。物理的な加害能力は普通の人間が成し得る域を逸しない。

【容姿】
短い黒髪、切れ長な瞳は金色。黒い野球帽をかぶり、普段は口元を大きな白いマスクで覆っている。顔や手首などの輪郭はシャープ。日本人らしくやや黄色っぽい褐色の肌。首から胸元にかけての左側に、マンドラゴラの花を模した黒い刺青が走っている。ダークブラウンの革ジャン、ワインレッド色のシャツ、黒っぽいジーンズ、黒のスニーカーといったラフな格好。長身で手足が長いが、同じ背丈の白人男性に比べるとかなり痩せ型で骨ばっている。

【人物】
雇われた組織で一定期間・一定量働くフリーランスの犯罪者として生活する、異能持ちの男。
皮肉屋でややキザな傾向。打ち解けてみればフランクで、ごく明るく笑いもする。しかし法を無視するどころか踏みにじるような、犯罪行為に一切の躊躇いがない外道。女、子どもにも容赦がない。しかし、自分の“内側”にいる、と認識する「仲間」や「友人」、「家族」、「恋人」のことはあらゆる手を尽くして死守するため、それが命取りになることもある。

※お相手様のお好みに添いたいので、性格については敢えて情報を少なめにしています。上記がベースとなりますが、明るい方面へもダークな方面へも調整可能です。詳しいことはお相手様がお決まり次第に。

【異能】
口から吐き出す甘い毒の息を、掌に込めて嗅がせたり、風向きを利用して漂わせたりすることで、対象者を幻覚・幻聴に陥らせる能力。
時におぞましい怪物、時に死んだはずの家族が対象者を呪う呻き声など、対象者が恐怖を抱く幻を味わわせるため、幻を現実だと錯覚した身体が貧血や吐血などの異常をきたす場合もある。
吸ってしまった毒息が濃ければ濃いほど、より強く作用する。この性質のため、直接対象者に嗅がせる一対一式の近接攻撃では高威力を発揮するものの（最悪の恐怖幻覚＋効果時間は数十分）、霧散に任せる複数対象の全体攻撃では、幻惑の作用は弱い（恐怖度の低い幻覚＋効果時間は数分程度）。
ただし、あくまでも幻は幻。精神力が強い対象者、また他の人間から助けを得た対象者は、幻から脱して毒の効果をキャンセルすることもできるし、復讐心などで心を強く保っている場合、ほとんど最初から効かないこともある。これらの場合でも、安斎自身には一定の「代償」が発生する。

【代償】
毒の息を体内で生成した後、同じく体内で、副産毒が時間差で発生する。
このため、最長でも十分後には副産毒が効きはじめ、身体が痺れてあまり動かせなくなり、五覚の精度も落ちてしまう（視界が霞む・音が聞こえにくくなる等）。
毒の息を流した後は仲間の助けを借りるか、即座に安全な場所に退避するかしなければならない。
代償の効果時間は、その前に流した毒の息が対象者に効果を与える時間に等しい。



（/目的に叶うトピックはないかと検索を重ねまくっていたところ、過去にこんなトピックが……！ サルベージ失礼致します。

上記のキャラクターは、過去に異能系トピックで作成したものの、残念ながら動かすことができずに終わったキャラクターです。
恐縮ながら、１対１でこのキャラクターのお相手をしてくださる方はいらっしゃいますでしょうか……？

当方のロルは最短で冒頭のロルテの半分、最長はその２倍ほど。丸わかりなように、心理、小説を好みます。

其方様のキャラクターは、新しく作っていただいたものでも、当方と同じく過去に動かせず（動かしきれず）終わってしまった既製のものでも、どちらでも大歓迎です。
募集キャラクターの年齢・性別は問いませんが、一般的な恋愛についてはnlのみ対応可能です（ブロマンスは可能）。
また既存キャラクターの場合、学園モノ、SFモノなど、出身の世界観は問いません。こちらの出身は「異能」「犯罪」を主題とした世界観ですが、双方が楽しめるよう、世界観については相談しつつ上手い具合に融合できればと……(震え声)

ストーリーの雰囲気は、シリアスがっつり、シリアスとコメディ半々、まったりコメディ尽くし、などどんなものでも構いません。
戦闘、恋愛、サスペンス、ホラー、ギャグ、ほのぼの日常系、どんなジャンルもウェルカムです。
物語のあらすじを一緒に構想してくださる方、むしろこちらの稚拙なPFやロルテから読み取った要素を元に素晴らしい世界観を考え出して「こんなのどうよ！(ﾊﾞｧﾝ)」とおっしゃってくださるような方は更に大歓迎です……！

「キャラクターの再利用」ゆえ不安が大きいですが……どうか、素敵なご縁があることを願って。
通りすがりのお方にも、良きなりきり運が巡りますように。
スペース感謝！）

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