悪魔帝 2016-12-13 17:10:03 |
通報 |
▼第1夫人:難点「色欲」美点「博愛」
婚歴4年
現代イタリアの高級娼婦だ。家事は不得意だが、7人の妻たちの中でもトップクラスにエr……ふぅ。優雅かつ蠱惑的な、オトナな女性でね。彼女の生まれついての難点は、僕にとっては美点でしかない。本気で怒ると怖いらしいが、普段はおっとりした長女基質で、良き姉役として後妻たちをまとめたり、面倒を見たり、悩みを聞いたりしてあげている。ただ、前世のことを尋ねると微笑んでかわされるから、彼女も何かしら、職業故の深い業を抱えてはいるのだろうね。
▼第2夫人:難点「強欲」美点「慎重」
婚歴3年
現代アメリカの大富豪の娘だ。自由奔放な女性だよ。1人目の妻が精神面の姉役なら、2人目の彼女は財政面の姉役だろうね。お金や宝石やブランドものに目がなく、毎晩豪華なパーティーを開きたがる彼女のセレブ気質には、王の僕すら負ける始末だが、それでも家計や財産を徹底管理してくれる。少々我が強いところもあるが、発言力やリーダーシップ、行動力は随一だ。彼女ほど出来た女性が、何故地獄に堕ちることになったのか……
▼第3夫人:難点「嫉妬」美点「忍耐」
婚歴2年
中世の人間の魔女だ。「傲慢」「信仰」の彼女とはまた違う、氷のようにクールビューティーな女王様でね。常に冷静で、7人の妻の中でいちばん賢い。魔法で全員の料理を毎食作ってくれるのは本当にありがたいよ。切れ味鋭い毒舌が僕には御褒美なのだけれど、実はやきもち焼きという不器用なギャップもまた愛おしい。前世で何があったのか、辛い気持ちをポーカーフェイスの下に隠して耐えようとするところがあるから、どうにか変えてやりたいのだけれど。
▼▼▼ 新婦たち ▼▼▼
▼第?夫人:難点「怠惰」美点「希望」
近世ドイツの奴隷だったんだ。彼女は決して怠け者ではないよ。先妻たちのお手伝いを実によくやってくれているし、屋敷の掃除において彼女ほど上手くやる者はいない。ただ、人間関係において「怠惰」というか、何か諦めたように人生を放棄してしまっているね。決して笑わないのは、奴隷時代の経験によるのかもしれない。それでいながら、胸の中に小さな希望をまだ持っているのがわかるから、僕だけでなく、皆の力で彼女の笑顔を取り戻してやりたいんだ。
▼第?夫人:難点「暴食」美点「知識」
現代日本の女子高生だ。随一の常識人だから、外への買い出しは彼女を主任にしているよ。とてもスリムな可愛らしい女の子なのだけれど、人間界でいう過食症にかかっているようで、食べては吐いてを繰り返している。彼女の心のバランスを崩しているものを見つけて、早く治してあげないと、華奢な身体が壊れてしまいそうなのが気がかりだ。ただ、そこを除けばごく普通の女の子で、だからこそ、この共同生活では苦労させてしまっているみたいだ。
▼第?夫人:難点「憤怒」美点「勇気」
中世フランスの、農民から出世した勇敢な革命家だ。悪魔である僕に勝手に娶られたことを怒っていて、僕を討つつもりらしいのが辛いところ。デレてほしいんだけれどね。3人目の妻のように魔法を使わなくても、物理攻撃で魔物を退治できる強さがあるから、勇敢さが必要なことは彼女に任せることにしている。前世での波乱の生涯でトラウマを負ったようだけれど、勇者であることを求められてきた彼女は弱い自分を認められなくて、その危うさが心配だ。
▼第?夫人:難点「傲慢」美点「信仰」
中世イギリスの貴族の令嬢だ。生まれついての女王様気質で、我儘な振る舞いが多いけれど、僕にはそれすら可愛くてたまらない。貴族なだけあって礼儀作法や振る舞いは美しいし、政治的な社交能力にも優れる。僕や2人目の妻がスムーズに屋敷と財産を管理できるようになったのは、この彼女が、屋敷にやってくる鑑定士や伯爵たちを上手くもてなしてくれるからだ。地獄に一度堕ちてなお神様を無垢に信仰するのには、何か強い想いがあるのだろうか。
トピック検索 |