苺大福系イレギュラーピエロ 2016-09-01 16:19:47 ID:e7d375ea0 |
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当然、本当に服が燃えているわけではないのだが、日光、砂からの輻射熱、気温。砂漠のあらゆる熱はそれを軽く錯覚させてくれる。
大学を出て間もなかった僕は、時代遅れのヒッピー思想に傾倒し、世界を旅することを夢見ていた。
今思えば、他人とは違う(それも、個性と勘違いした奇抜、無謀さにてそれを願って)自分を求めていた痛い学生の僕だったが、当時はそれが偉大な思想を抱いていて、その下に行うこの旅が自分磨きになると本気で信じていたのだ。
最初の旅の結果はこの通り。砂嵐のせいで同伴のガイドとも別れてしまい、5日分の水は2日を越さぬうちに考えなしに飲み干した。ラクダが残っていたのが奇跡なくらいだ。
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