貴方と本の出逢い

貴方と本の出逢い

風人  2016-04-04 04:41:02 
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古典文学、ライトノベル、ノベライズ、ベストセラーあるいはあまり人に多く知られてない本などあると思います。
あなたが本を読むきっかけや感動した一冊、人生を変えた本などをご紹介ください。
ただし漫画はご遠慮ください×。

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  • No.62 by 風人  2016-11-23 07:07:16 

小説のあとがきはおもしろいもの。
作品内でわからないことが記されてあったり裏話があったりおもしろい。
『桜宮サーガ』シリーズはけっこう医療関係を通して海堂尊先生を通じて同じような医療関係者や政治家だったりあるいは海堂尊先生に取材を受けた人たちだったり。
小説『おジャ魔女どれみ』二巻では藤原はづき役の秋谷智子さんが取材インタビューに答えてましたが、身長が当時は169あるなんて驚き。
アニメだから声優という演者は直接は見えないからあたりまえだけど。
女性で169というのアフレコスタジオのなかだと目立つ感じしそう。あとがきには学生時代にバレーをしてたよう。
お嬢様でおとなしいキャラのイメージとはややちがう。
本を読むとあとがきにもまた物語のカケラがある。

  • No.63 by 風人  2016-11-27 06:23:28 

小説『おジャ魔女どれみ』のおんぷちゃんのポジションは他のキャラより少し大人という雰囲気はテレビそのまま。
彼女はテレビシリーズ登場当初は自分のために魔法を使うしかしなかったいまでいうツンデレポジション。
だけど第1シリーズのラストで永遠の眠りについてしまう危険を犯しながら最後は女王さまに救われながらどれみちゃんたちの仲間に心が溶けてゆく。
その後のシリーズにおいてもメンバーのなかで唯一、芸能界に身を置くチャイルドタレントの立場で大人びながらも子どもらしい一面を見せながら成長してゆく。
小説においてもポジションは変わらないながらも大人になりながらマスコミに追いかけられたりミュージカルや海外で活躍したり多忙なのは変わらず。それでもMAHO堂に顔を出してはふつうの女の子の一面をみせてゆく。
芸能界関係の取材やインタビュー、あるいはドラマや映画出演の場面などは丁寧に著者の栗山緑さんが描写してる。
どれみちゃんやハナちゃんの突拍子ない行動も変わらない(笑)。

  • No.64 by 風人  2016-11-27 07:39:50 

小説『おジャ魔女どれみ』一巻の巻末を見たら私が手に入れたのは8刷目の刊行。
初版が2011年、私が持ってるのが2013年。わずか2年の間に8回も重版されてる。
たぶん学校の図書関係の先生や生徒などが購入して図書室などに置かれているんじゃないでしょうか。
図書室のライトノベルの棚に並んでるんじゃないかな。
たぶん『どれみ』を見て育った中学生や高校生などが図書委員になって学校に置いてもらっているかもしれない。

  • No.65 by 風人  2016-11-29 18:21:47 

相棒シーズン7(上)を購入。シーズン4(下)が抜けているけど。
だけど亀山薫が右京に理解を示し親しくなってゆくのは各シーズンごとでちがってる。
右京が変な上司なことに戸惑いと理解を抱きながらある一定の信頼は置かれ警官や刑事としての在り方を右京は諭す。
薫は時に反発しながらも諭されたことに悩みや葛藤しながら成長する。
距離を置いてる伊丹刑事たちトリオも疎ましく思いながらも捜査しながら内心は認めている節もある。
ある意味、右京亀山時代は刑事モノの基本的なことを書いている雰囲気が伝わる。このベースがあるから後のシーズンなどにも続いてるんでしょうか。

  • No.66 by 風人  2016-12-03 05:48:35 

『本をめぐる物語 一冊の扉』という本を購入。
「メアリー・スーを殺して」などの短編集ではあるけど何かに久しぶりに惹かれた一冊。
いくつかちらっと読んだけど“運命の本に出会えたかどうか”などタイトル通りに本をめぐる物語が記されている。
「校閲ガール」というタイトルが最後に入ってるけどどうやら現在放送中のドラマのもとになった物語みたい。まだそこまで読めてないけど。

  • No.67 by 風人  2016-12-04 06:35:54 

『本をめぐる物語 一冊の扉』をざっと読んだけど創作する人は“メアリー・スー”は出てくると思うし悩むと思う。
運命の本はたぶん私は数冊くらいでしょうか。
今回購入した『本をめぐる物語』や以前の『お遍路ガールズ』『ゲゲゲの女房』『ブレイズメス1990』くらいでしょうか。

『本をめぐる物語 一冊の扉』これもまたおすすめの本。本好きな人は読んだ方がいいかもしれません。

  • No.68 by 風人  2016-12-04 07:05:40 

『ALWAYS 三丁目の夕陽』と『続三丁目の夕陽』は映画とほぼ同じだけど映画と違い六さんは六郎さんと本来の男設定ですね。
あと茶川さんも映画では語られなかった設定や人物像が浮き彫りにされている。SF小説を書きながらエロ小説も書いて駄菓子屋をやり生計を立てている。
他の人物たちも視点を持ちながら短編の物語が日々や人間関係を綴っている。
映画だと堤真一さんたちの鈴木オートと茶川さんたちがほぼ等感覚で演出されてたけど小説だと漫画に近い雰囲気。だけど映画を彷彿させる一面もある。

  • No.69 by 風人  2016-12-04 09:11:17 

小説『ALWAYS 三丁目の夕日』はちょっとだけ人々がぜいたくできるのを日々の喜びや感激にしてた時代が伝わる。
いまの世の中が贅沢しすぎモノや欲に溢れてるのがよけいにあるのを実感する。
鈴木オートの六郎くんが社長から見合い話をすすめられるけど結局は見合い相手のお嬢さんが駆け落ちしていなくなってしまうなんてのもあり得たかもしれない。
あと銭湯や食堂で顔見知りのひとたちと言葉を交わしながらちょっと考えたり悩んだりの描写もささやか。

  • No.70 by 風人  2016-12-05 11:24:49 

『ALWAYS 三丁目の夕日』と『続三丁目の夕日』は古きよき日本の時代。
ちょっとしたしあわせやささやかなしあわせが感じられた時代なの伝わる。
当時はお見合いによる結婚なのも伝わる。なかなか恋愛結婚や駆け落ちというのはめずらしかったんでしょう。
デパートでお買い物したりレストランで奮発してちょっとぜいたくなものを食べることで家族サービスや子どもにおもちゃを買ってあげる。
小説は映画では語られなかった人物がけっこう出てくる。
売れない俳優が悩んてかつてヒーローを演じたラーメン屋の親父さんから何かを得たり運送会社で働かせてもらったり母子家庭の子どもに母の弟と名乗る謎の叔父さんが現れるけど実は……だったという感動的な物語だったり。
鈴木オートの一家や茶川さんたちも毎日一生懸命働いたり小説を書きながら日々を生きている。
戦後のごたごたが終わりほんの少し人々が豊かになりささやかなぜいたくを味あうことができたこの時代が日本人にとって前を向けてた時代なんでしょう。

  • No.71 by 風人  2016-12-05 18:34:38 

『ALWAYS 続三丁目の夕日』もまたいろいろな人間模様が書かれている。
売れない俳優の物語はちいさいけど大きな感動を誘う。
時代劇では斬られ役、現代劇では死体役。故郷の母には心配させながらも役者として芽が出ないことに悩む。
かつての恋人にはあらためてフラれながらふらりと酔っラーメン屋台の親父さんもかつて役者だったことを知り彼が人生を踏み外し一度刑務所に入りながら出所した後に現在のラーメン屋台にいたり彼から励まされる。
主人公はいくら飲んだくれても体力や身体づくりはこと欠かさないというところひたむき。
ある日、時代劇の斬られ役の撮影はNGはなくそのままOK。それがきっかけかどうかはわからないけどとある映画監督に抜擢される。
それは『大怪獣ギドラ』という怪獣映画のスーツアクターに抜擢。顔は映らないけど一念発起して出てみようと思い前向きに描かれるなか彼の物語は幕を閉じる。

『大怪獣ギドラ』はたぶん『ゴジラ』や『ガメラ』のパロディ。
おそらくこの物語の主人公のもとは『ゴジラシリーズ』でゴジラを長年演じた中島春雄さんではないでしょうか。
そんな印象を受けた物語。

  • No.72 by 風人  2016-12-06 07:57:57 

『ALWAYS 三丁目の夕日』『ALWAYA 続三丁目の夕日』の小説は六郎くんが本来の男性設定になってるのもだけどいくつか物語の顛末は映画と異なるようになっている。
茶川さんと淳之介の関係は変わらないけど芥山賞(芥川賞でしょうね)への顛末なども異なる。
だけど映画で語られなかったもうひとつの物語や側面みたいで古きよき日本の面影が随所にある。
町医者の宅間先生のお話しも男の独り身の寂しさあるいは子どもたちのうわさで怖がられたりしながらもとある犬の世話をみることになってささやかなしあわせを手にする。
いまの日本にどの程度『三丁目の夕日』みたいな物語があるのかとふと思った。
そういう意味ではいまの日本がなにか大切なことを忘れたように思える。

  • No.73 by 風人  2016-12-06 16:29:20 

小説『ふたりはプリキュア』を購入したけど扱いは講談社キャラクター文庫で平成ライダーやスーパー戦隊小説とおなじなんだ。
てっきり小説『おジャ魔女どれみ』の講談社ラノベ文庫とおなじかと思いちがいしてた。
『どれみ』と『プリキュア』では年齢層のちがいがあるのか講談社側であえて扱いを変えた可能性がありますね。
『ふたりはプリキュア』もだいぶ前の作品だけどなぎさ役の本名陽子さん、ほのか役のゆかなさんの声が文章なのに脳内再生できるふしぎさがある(笑)。

  • No.74 by 風人  2016-12-06 16:40:02 

小説『ふたりはプリキュア』の著者は小説『仮面ライダーディケイド 門矢士の世界〜レンズの中の箱庭〜』も書かれてましたね。
『ディケイド』は小説ならではでややハードなの展開になってたけど『ふたりはプリキュア』はちょっとだけ読んだけどテレビシリーズのまんまな雰囲気。
最後まで読まないとわからないけど。

  • No.75 by 風人  2016-12-07 05:52:24 

小説『ふたりはプリキュア』はなぎさとほのかがはじめて出会った頃を回想として書かれふたりが少しずつ関係を築いていくことやプリキュアとして慣れない戦いをすることで互いを理解していくという初期の頃が書かれている。
この辺は『おジャ魔女どれみ』と似てる。どれみは高校生になったけどかつて魔女見習いとしてみんなと活躍したことを胸に秘めながら高校生している。
『プリキュア』の方はどうやらテレビシリーズで書かれてない物語を書いているみたいですね。
ジャアクキングやキリヤくんなどテレビシリーズのキャラが敵味方それぞれが変わらない姿で出てくる。
とはいえ書き手が小説『ディケイド』のひとですからどうなるやら。

  • No.76 by 風人  2016-12-08 06:11:52 

本の位置を変えたり整理したらスゴい本の数。
若い頃に読み始めた頃は数冊だったのにいまは文庫の山みたいな数、ちょっと大げさか。
大半がアニメやドラマの原作小説やノベライズだけど。
その都度、中古書店で絶版になってた文庫もあって手に入れてたからでしょう。
コバルト文庫の『ルパン三世 カリオストロの城』『銀河鉄道999』『六神合体ゴッドマーズ』などはいまのラノベの雰囲気が異なる。
絶版になってる本は2000年代くらいから手に入りにくいのはリアルに感じた。ネットでググってあったりありそうならまだいいけど直に探してると見つけるのはたいへん(;^_^A。
いま文庫小説など何冊あるんだろう?
ちなみに私はカバー本は置場所に困るのでほとんど読みません。
カバー本は又吉直樹さんの『火花』くらい。

  • No.77 by 風人  2016-12-08 14:54:25 

小説『ALWAYS 三丁目の夕日』を読むと当時の子どもたちは宇宙人侵略や円盤を見たとか本当かどうかは別にして想像力がたくましかったんだなと思う。
私が子どもの頃にもノストラダムスの予言やUFO特番などがあったことからこういう雰囲気はいつの時代も変わらないのでしょう。
いまの時代はややネットに流される風潮はあると思うけど。
『三丁目の夕日』を読むと子どもから大人がほんと明るく元気な時代だったんでしょう。
仕事を頑張ってちょっとのぜいたくを味わう。また故郷から出てきてる若者は故郷の両親を思いながら一人立ちしてゆく。子どもたちはやんちゃしながら駄菓子屋に通ったり空想と現実を使ってうまく遊んだりして素朴で少しぜいたくをのぞんで生きていられた時代。
個人的に好きなのは駄菓子屋を営みながら小説家を夢見る茶川龍之介さんと女将そして淳之介くん。
ちなみにこの小説では茶川さんは児童向けのSFを書き駄菓子屋を営みながらも大人のえっちな小説もひそかに書いているということになっている(苦笑)。

  • No.78 by 風人  2016-12-09 09:28:19 

小説『ALWAYS 三丁目の夕日』の熊さんと文子さんの話は感動する。
だるま食堂で出会うふたりは徐々に親密になるのだけど、熊さんはなぜ文子さんが自分に親切にするのか。はじめは騙されたり詐欺に遭うのではと疑う。
熊さんは彼女に告白する。「自分は崖から落ちる前の記憶がない」と言う。
それ以前の記憶がないためもしかしたら自分は悪人ではないかと思うこともあるという。
だけど文子さんは言う「熊さんはいい人だ」と。
しかしその話をした直後に彼女は体調をこわし倒れてしまう。
着替えなどが必要なため彼女の部屋に上がり熊さんは彼女が以前の自分が写った写真や記事などを目にする。
「これは記憶を失う前の自分」と確信してゆく。
かつての熊はとある大学の助教授だったらしいが試験問題の漏洩を犯した疑いをかけられるが失踪。実際に試験問題の漏洩をしたのが別人とわかるが、その頃には本来は助教授であった熊さんの行方は知れなかった。
熊さんが記憶を失ったのは酒に酔い潰れて崖から落ちたという。
文子さんはもと旦那さんを探すためにひとり奔走してたという。公には漏洩問題があった直後にふたりは彼女の親の意向で別れさせられていたが、文子さんは信じていた。
そして旦那さんらしいひとが熊さんというのがわかりながらなぜか素性を告げないままそばにいたという。
最後は自らの素性を知った熊さんは彼女を大事にすると誓いながら病院に戻るところで物語は終わる。

  • No.79 by 風人  2016-12-10 04:51:34 

小説『ALWAYS 三丁目の夕日』のラストは時代が豊かになった頃からそれまでの物語を一部振り返るような形式になっている。
孫と祖父がとあることからあるイラスト作家の個展にいくことになるが、祖父と作家は実は学生時代にほんの短い間同居していたがささいなことから仲たがいしてそれきりになったという。
だけど孫に連れられていくとかつての町並みは変わってはいたが鈴木オートは現在は中小企業になりながらもかつての古いちいさな修理場などはそのままにまた向かいにはかつての茶川さんの駄菓子屋はなくなったが大人になった淳之介くんが一戸建ての家をかまえている。
そして祖父と作家は個展で再会する。
作家は実は思い焦がれていたラーメン屋さんの彼女と実は一緒になっていたことを知り誤解だったことが明かされる。
彼の奥さんが作ったラーメンの味はあの頃とかわりないという。
孫と祖父はラーメンの味をおぼえながらおとこ同士肩をならべて帰っていくところで物語は終える。

  • No.80 by 風人  2016-12-10 11:36:53 

小説『ALWAYS 三丁目の夕日』の作品中に登場する「銀河戦艦ムサシ」は「宇宙戦艦ヤマト」がモチーフでしょうね。
淳之介くんのアイデアをもとに物語内で茶川さんが書き上げる。
その後、物語の十数年後に大人になった淳之介くんがアニメ映画として作りブレイクするという顛末。
茶川さんと女将の間に恋愛感情で揺れ動くのも淡い恋愛ものみたいで読んでてなぜ茶川さんが好きという告白をしないのかもどかしい。
小説では「続三丁目の夕日」では賞を取ることはないけどとある小説家さんが小説を書くきっかけの人物として書かれている。
また淳之介くんの実の父親も若い頃に小説家を目指しながらも起業家の道を選んだことに後悔はないものの小説家への憧れと妬みがあったことを明かして淳之介くんを茶川さんに託す。
ラストは映画と同じように完成した東京タワーから鈴木オートの家族とともに東京や夕日町を見て終わるという未来への兆しを感じさせる。

  • No.81 by 風人  2016-12-11 17:36:45 

小説『三丁目の夕日』で茶川さんが書いた「銀河戦艦ムサシ」はタイトルは「宇宙戦艦のヤマト」のパロディだけど中身は「スターウォーズ」という。ちょっと笑みする。
また『続三丁目の夕日』で成人式に参加するはずだった六郎くんさくらちゃん兄妹はとあることで人助けして肝心の成人式に参加出来ずだったけど鈴木オートの社長や奥さんにほめられなおかつ警察から感謝状をいただき一日署長をつとめる力道山にも会えたという。
六郎くんは当時のボンボンな若者とちがい遊びほうけることはなかったみたいで「鈴木オートで働けてよかった。しあわせ」という言葉にあらわれているのが彼らしい。
小説『三丁目の夕日』は鈴木オートの社長や奥さん一平くん、駄菓子屋を営みながら小説家を夢見る茶川さん、淳之介くんに女将さん、町医者の宅間史郎、煙草屋のキンばあさんなどいろいろな人たちの付き合いや交流があったのが感動を誘う。

  • No.82 by 風人  2016-12-15 09:41:58 

むかしの本を出すと忘れている本があるけどあんがい読むと思い出す。
いつ頃買ったかは忘れてないけどこの作品に興味あったんだな見つけた時に夢中になって買って読んだんだなと思い出す。
もとから読書好きだったかはわからないけど学生の時に図書委員をかなりやってたのが影響してるかもしれない。
さすがになんでもは読めないけど『世にも奇妙な物語』(太田出版)や角川スニーカー文庫の『ガンダムシリーズ』などこれらがたぶん私が本を読むおおもと。
若い時はマンガが多かったけどいまは活字が上回っている。
作者によってまるで表現がちがうというのも本の醍醐味。
小説『世にも奇妙な物語』に収録されている物語のなかでいまは全然読んでないのにいまだにおぼえているのか小説オリジナルのコンビニエンスストアーを舞台にしたちょっとふしぎな人物たちが集う物語。
本の影響力はふしぎ。何年も読んでないのに物語はおぼえている。

  • No.83 by 風人  2016-12-28 08:51:36 

学生の頃は大人になった時にこんなに本を読むとは思わなかったけど本と出逢うのも読むのも経験なんでしょう。
学生時代に図書室に通ったり図書委員をした経験が生きているということか。
だけど本が売れない時代が来るとは思いもよらなかった。
電子書籍という形であるから一概に読まれてないと表現するのもむずかしいもの。
本は紙の質感がいい。

  • No.84 by 風人  2016-12-30 13:40:07 

氷室冴子さんの徳間文庫の『海がきこえる』の一巻とようやく『相棒』のシーズン6(上下)があった。
『海がきこえる』は以前にテレビ放送された折りに一度見た時以来に興味があった。高知が舞台で五台山や帯屋町などがあった。ジブリ作品というのもあるが印象に残る。
『相棒』シーズン6に海堂尊先生の『桜宮サーガ』同様に死体画像診断が取り上げられた回があってつい最近に再放送でちらっとは見れたけど内容が入ってなかったorz。
『相棒』シリーズは実際に読むのは来年。
今年は『都市伝説の女』を読むのを思い出してたから読みそびれることはなかった。

  • No.85 by 風人  2016-12-30 18:09:14 

『相棒』season6 第18話「白い声」は海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズにそっくり。
東京都二十三区内外や監察医制度に触れられているのは酷似している。『伝説』のあとがきにもあるけど海堂尊先生が似ているというのもわかる。

  • No.86 by 風人  2016-12-31 07:05:16 

氷室冴子さんの『海がきこえる』はむかしの高知県の描写がリアルなこと。
長曽我部元親に山内一豊、だけど坂本龍馬がいちばん有名というくだり。
必ずしも実際はそうではないけど中岡慎太郎、ジョン万次郎、野中兼山なども推されてる。
ある程度、歳を取らないと龍馬以外の人物に興味を持てないとも思う。
『海がきこえる』の描写はリアルだ。ジブリアニメのまんま。

  • No.87 by 風人  2017-01-03 05:58:39 

少し前のドラマ『恋する書店ガール』のオリジナルと思われる『書店ガール』の小説を元旦早々に手に入れた。
去年の『本をめぐる物語』もだけど“本”そのものを書いた書籍に最近は何かと縁がある。
興味の対象が本そのもの移っているみたいな雰囲気。
若い頃ならおそらく手にしない書籍でしょう。
ドラマの『重版出来』もそうだけど本が売れない時代だからこそ本そのもの興味がいくのかもしれない。
ここ最近のドラマは書店や出版業界を舞台にした作品も少なくない。

  • No.88 by 風人  2017-01-05 05:59:05 

氷室冴子さんの『海がきこえる』を読んでるけど男性にはわからない女性心がリアル。
柘くんが学生時代には里枷子に振り回され大学にいっても他の女性に振り回されたりと変わらない。
だけどさりげない異性の発言や行動に振り回されながらも経験がないから対処できない。
転校した先の高知がわずらわしいめんどうというヒロイン里枷子の気持ちは私にはわからなくもない。よその土地にきたよそ者のどうにもならない気持ち。
里枷子を読む限りには大学に行った時点である程度は吹っ切った感じもあるみたいだけど柘に接する時に素なのかどうかいささか疑問。

  • No.89 by 風人  2017-01-19 11:16:38 

『相棒』シリーズも少しずつ読んでいかないと。
毎回トリックや物語のからくりが凄いこと。犯罪自体のトリックもだけど人間関係にからくりがあったり右京の推理、亀山や米沢からの助言。伊丹たちトリオは振り回されもするけど時に事件の加害者や被害者と関係あって刑事とはちがう立場で関わることもある。
完全な犯罪はない、というのもひとつのフィクションである物語から現実への警鐘でしょうね。
時に特命係自体が過去からの一件で巻き込まれたり過去の事件から再びちがうアプローチがあったりさまざま。

  • No.90 by 風人  2017-01-19 19:45:45 

『相棒』シリーズを読むと市井のなんでもない人物たちが屈折した心理から事件を起こしてしまう話も多々ある。
ちょっとした好奇心、season4の『波紋』は現実的にありそうで怖い話に思える。
人間の心理がお金に弱く妬みと羨望があるのは当然だけどそれを心理的な実験をしてしまったらことがどんどん大きくなっていってしまう。
現実に通じるところを書いてるからよけいに怖いものもあるし読者にしたら警鐘にもなってると思える。

  • No.91 by 風人  2017-01-20 09:47:40 

『相棒』season4の「汚れある悪戯」。
『相棒』シリーズは時々一時間ドラマの枠におさまらないくらい手の込んだ撮影をしている回がある。
「汚れある悪戯」はヘリが出てきてなおかつ群衆まで出てきてるから凝った撮影されたと思われる。
物語の内容は実は狂言誘拐であり殺人事件であったと。
だけど段取りがまた凝ってる。眼鏡をかけた女性銀行員(演、葉月理緒菜)がなぜ予備の眼鏡だったかと着目する右京の推理。そして眼鏡をかけている人にしかわからない心理などを巧みに取り入れている脚本の見事さ。

シリーズのなかには気の毒な犯罪者もいるけどなかなか罪を認めない者たちもいる。架空の物語とはいえ人生を振り回された人物たちもいる。

  • No.92 by 風人  2017-01-21 15:52:40 

小説版の『JIN-仁-』を久しぶりに出してちょっと読んでみた。
医者を主人公に置いてるところは海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズと同じだけど『JIN-仁-』はタイムスリップが関わり幕末の歴史を変えていく物語であり南方先生は歴史に挑んでいく。
だけど見方を変えたら『桜宮サーガ』シリーズのAi普及も現実に歴史を変えていくことだからある種通じるものもある。
『桜宮サーガ』シリーズは『田口白鳥シリーズ』を起点に犯罪解明のためにAiを使っていって社会や官僚社会に挑んでゆく。
『伝説』か『箱庭』で『JIN-仁-』の村上ともか先生と会ったとか海堂尊先生は触れてたし『ひかりの剣』の表紙は村上ともか先生でしたね。
『JIN-仁-』の医療監修には海堂尊先生の名前はありませんでしたが、医療監修としてお医者さまの名前が数名綴られてましたね。
南方先生の医療技術でさえ江戸時代からしたら凄まじいけどもしAiがあったら解剖しなくても殺人などの下手人など切り口や刀などからわかりそう。

  • No.93 by 風人  2017-01-22 05:38:24 

集英社の村上もとかさん『JIN-仁-』の小説を久しぶりに読むと人助けとはいえ歴史をを南方先生ははじめは知らないままを含めて変えながら徐々に自覚していく。
いくら患者を救うためとはいえ江戸時代の風習や慣習といった当時の世俗に触れながら治療や患者を救うためにはそれらとも戦わないとならない。
海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズもAi普及のために解剖医、官僚などと戦うことで彼らの常識を覆さないとならない。
『JIN』の南方先生は勝海舟が個人的な好奇心や彼が担うであろう役割を本能的に察知しながら幕府の名目でも守っている。
坂本龍馬は当初は疑いながらもなんだかんだ南方先生の実力を認めてゆく。
『JIN-仁-』を読むと壮大な歴史ロマンもあるけど咲さんが南方先生の力になっていきながら淡い恋心を描くのもまたいい。

  • No.94 by 風人  2017-01-23 06:03:19 

小説『JIN-仁-』完結編、佐久間象山が過去に未来に行ったことが南方先生に伝えられた。
フィクションではあるけどタイムスリップした人物がいてそこにある事実もまた大切なこと。
人から人へ伝えられるメッセージ。
だけど南方先生も完結編以前は死んだらもとの時代へ還れるのではないかと願うのも等身大の人の在り方。
山田純庵はおもしろい人物。はじめは敵意を抱いてるけど南方先生に治療されその後は素直すぎるくらいに手を貸す。
『JIN-仁-』は龍馬や勝海舟ら武士が硬派な一面をのぞかせるなか咲さんや野風さんがロマンスが書かれている。

  • No.95 by 風人  2017-01-23 09:43:36 

ジャンプJbooksの小説『キャッツ・アイ』で北条司さんのあとがきがありましたけど編集のひとから「絵は進歩したけど勢いがない」と言われた文言あってなんだか複雑だったみたい。
おそらくこの当時は「シティ ハンター」等を終え別作品への移行時期などもあったと思われるし書き手にしたら半ば過去の作品という気持ちがひと段落してたのではないでしょうか?
北条司さんが「キャッツ・アイ」を軽んじているとは思わないし読んでたらアニメ版で脳内再生ができてた自分がいた(苦笑)。
絵柄は当時とは格段に違う美麗さや色気、あと当時とは違う意味で大人びた深さは読者としてあると思う。
ジャンプJbooksでは「シティハンター」も読みましたが、北条司さんのキャラや物語に惹かれるところはある。シリアスでコメディでC調、人物たちの過去の邂逅や悔やみ、社会の闇などをそれをキャッツ・アイやシティハンターが解決し救っていく物語は好き。
だけど北条司さんあとがきに書いてましたね。小説の作家さん高屋敷さんが書くべきところを漫画の方の北条司さんが書くことに違和感があったとか。

ふつうは著者か著者に縁ある人たちなど大抵はあとがきは書かれると思います。
この辺はジャンプ系列のおおらかさとも取れる。

  • No.96 by 風人  2017-01-24 05:42:50 

小説『JIN-仁- 龍馬、最期の日』をようやく読めた。
山田純庵、野風たちを通しながら幕末の江戸で生きていく南方仁。
野風さんが花魁をやめて居場所を失ってたという背景は重たい。花魁という職業は一見、綺麗だけども同時に社会の闇にも触れていた心境もある。
病に倒れ仁に治療はされていたけど市井の人間になってから居場所がないことに気づく。
外国人のルロンが野風に一途な思いが伝わらなければ再び野風は路頭に迷うこともあったかも知れない。ルロンの大きな器もあったかもしれない。
野風があえて仁から身を引くことで仁と咲の恋を実らせるのも女心。

幕末の人たちを医者として治療や看護しながら刻一刻と迫る龍馬暗殺。
だけど龍馬暗殺は時がちがうだけで結局、龍馬暗殺はなされる。
そして知る。
かつて現代で出会った包帯の男も“仁”であり胎児腫瘍は龍馬であるらしい、と。

ドラマでは南方先生は歴史が変わった現代に戻るけど、小説では龍馬治療の際に幕末と現代を意識だけが行き来したのか意識が飛んでそこですべてに近い真実を知る形になってるみたい。
小説では龍馬に後を託された形で江戸時代に残り龍馬の意識が胎児腫瘍という形で彼のなかに生きる形でしょうか。

  • No.97 by 風人  2017-01-24 13:33:59 

ジャンプJブックスの『キャッツ・アイ』はオムニバス形式だけどキャッツ・アイのお約束は踏んでる。
怪盗キャッツ・アイが女性であると内海俊夫が気づくこと。
手柄が立てられなくへこんでいる時は瞳さんたちキャッツ・アイが結果的には助けてくれること。結果的に内海刑事が再びキャッツ・アイに闘志を燃やしてしまうことで俊夫さんと瞳さんが結ばれるのが先送りになってしまう。
キャッツ・アイにいつもやられながらも彼女たちが狙う絵画が瞳さんたちの父親であるハインツである点に気づいてある描写などこれらは浅谷刑事の助言によるもの(漫画などから)でしょうけど。
だけどキャッツ・アイ逮捕と瞳さんとのラブコメに挟まれ男性あるいは刑事としての苦労がうかがえる。

キャッツ・アイこと木生三姉妹も父親ハインツを探すために一見、華麗かつ颯爽な怪盗だけどかつて父親ハインツと親しかった永石さんの協力なくしては絵画ひとつ盗んだり一方では内海刑事を気にかけたりいろいろ苦労が書かれている。
瞳さんがいちばん苦労してるでしょう。内海刑事と結ばれたいのに自分は怪盗キャッツ・アイ、彼氏は刑事。
泪さんは比較的割り切りがいいのかふたりを見守りながらも参謀やリーダー格として、三女の愛ちゃんはおてんばや男まさりだけどやや爪があまい。機械類に長けてる点はある。
内海刑事たちの上司の村上課長(名前あったんですね)の声はアニメでは内海賢二さんでしたね。
いつも「バッカも〜ん!!」とキャッツ・アイを逃がす内海刑事たちを叱るのも変わらない。

読んでたら自然とアニメ版で脳内再生されてた。

  • No.98 by 風人  2017-01-26 05:46:23 

碧野圭さんの『書店ガール』ようやく読みはじめた。
書店の裏側や気遣い、あるいは本への愛情が人物にあらわれている。
位置を変えるだけで売れたり売れなかったりちょっとしたことで変わる。
だけど女性が多い職場でもあるから女性同士のうわさ話などもある。
馴染みの客と話をすることもある。
だけどいまの時代にあまり見ることの少ない場面に思える。
ふくざつ。

  • No.99 by 風人  2017-01-27 08:52:02 

読む本が少しずつ変わってきてる雰囲気。
カバー買い(CDでいうジャケ買い?)などはほとんどしないけど『本をめぐる物語』や『書店ガール』『お遍路ガールズ』など傾向か感性かが女性寄りになってる感じ。
『相棒』シリーズはひとつひとつの話は短いけどまた内容が深いのもあるしさまざま。
『Advance OF Ζ ティターンズの旗の下に』はグリプス戦役中の描写は従来のガンダム作品に近いけど裁判中の物語は硬派な印象を抱かせる。一兵士を無罪にさせること自体が無理ではないけど無茶はある。
『JIN-仁-』は前半は買ってたけど完結編を何年か忘れてたけど通販してようやく購入した。
幕末の動乱期と現代医療の目に見えない歴史との戦い、勝海舟や坂本龍馬などはおおらかに書かれ咲さんや野風さんは女性らしく繊細かつ仁を想う心が伝わる。
読み物に対して考え方や受け取り方が若い頃とちがってきてる可能性はある。いつまでも若いままでもいられない。

  • No.100 by 風人  2017-01-29 05:18:04 

いろいろな本を立て続けに読んでるから数年前の本でも内容をちょっとド忘れしてる。
読んだら思い出すからいいけど。

  • No.101 by 風人  2017-01-29 09:01:56 

『書店ガール』みたいな大型店舗の本屋は少なくなってきてるでしょうか。
テレビなどでは拝見しますが。
キングコング西野さんの絵本のように無料公開して興味あって買われる方たちもまたいるでしょう。出版業界の形が変わっていってる。
電子書籍で試し読みしたりレビューから興味を持つひともいる。

  • No.102 by 風人  2017-01-29 12:21:21 

小説『サイボーグ009 GOD’S WAR』の冒頭を読んだら漫画『仮面ライダー』同様にメタフィクションを用いてる。
生前の石ノ森章太郎さんの生い立ちが語られそこへ病に伏せた石ノ森さんの前に『009』のアイザック・ギルモア博士が現れ感謝の気持ちを示しながらギルモア博士の世界か未来世界かわからないがその世界で起きたことを端的に伝える。
また石ノ森氏は自らの作品全集を見せられる。
ギルモア博士が伝えたのは9人の若者が犠牲になった未来の出来事を話す。
だけど全集が完全でないことをなぜかほのめかされながら作品を書いてほしいと伝えながら消えてゆく。『009』完結編は先に小説として発表し後に漫画にしてゆくくだりがある。
これらがなにを意味するのか……。

石ノ森氏の作品は時にメタフィクションを用いる。
例としては漫画『仮面ライダー』のなかで仮面ごっこに興じる子どもがいるが同時に本郷猛たちも存在している。小説『仮面ライダーEve』でも後半10人ライダーが揃うなか滝二郎が『サイボーグ009』と兄弟みたいなものだからな、と示唆している。
小説『サイボーグ009』おもしろそうだ。

  • No.103 by 風人  2017-01-30 10:29:49 

出版業界が不調とはいえ毎年、芥川賞直木賞は話題になるし村上春樹氏のノーベル文学賞関係も話題になる。
電子書籍やためし読みから相乗効果はあるんでしょうね。
けど一昨年と去年からいままで以上に本読んでる。
海堂尊作品が主だけど亡き石ノ森章太郎氏の『サイボーグ009』や『人造人間キカイダー』のノベライズは原作をアレンジしたものだけど原作を忠実に再現しながらも現代的な作風やオリジナリティが作家により魅力が輝く。
石ノ森章太郎氏のテーマは『サイボーグ009』では反戦、『キカイダー』では機械が人間の心を理解し持てるかというテーマなどが深い。
『サイボーグ009』の小説はややむかしの雰囲気を残しながら現代的になっている。石ノ森章太郎氏は亡くなる直前にいまの世界を危惧してたようなもあとがきにも書かれていた。

  • No.104 by 風人  2017-01-30 11:18:00 

小説『相棒』season4(下)を少しずつ読んでる。
「アゲハ蝶」の回はマニアな心境をとらえていて実に怖い話。
「天才の系譜」は右京の姪の花さんを演じているのが原沙知絵さん。
ある種、変なところに食いつく花の人物像が右京と相乗効果を生んでいる。
だけどこの回は右京がいつもの覇気がないところは姪の花にいいところを取られたせいもあるでしょうか。
ラストに花が撮った写真をバカにした角田刑事と右京がやりあう描写は笑みする。

徐々にシリーズを読むと忘れている回が目立つ。たいして熱心に見てない反動と思う。ノベライズはいつでも読める利点はある。

  • No.105 by 風人  2017-01-30 12:11:06 

『人造キカイダー THE Novel』にもメタフィクションが取られている。
かくまうミツコとマサルの前でジロー=キカイダーがなにか曲を弾いてほしいと言われた際に『サイボーグ009』(アニメ第一作)の主題歌を口ずさむ描写がある。
同じ世界に存在するかは別にしても小説『キカイダー』のなかではアニメ『サイボーグ009』は放送されてたのがわかる。

  • No.106 by 風人  2017-01-31 06:12:06 

今年は本棚にあるむかしの本から読んでみてもいい。
何年かに一度は繰り返してはいるけど本棚の奥にある本はめったに触れない。たまに整理する時に出しては入れて場所を変えたまま放置してる時もある。
たまには出して読みたい時もあれ。

  • No.107 by 風人  2017-01-31 17:43:31 

海堂尊の『玉村警部補の災難』の「青空迷宮」と『相棒』season4(下)の「七人の容疑者」。
どちらもテレビマンを舞台にしてるところは酷似しているけど話のつくりはけっこうちがう。
「青空迷宮」は容疑者が怨恨から殺人を犯すが、「七人の容疑者」はドラマやヒット番組をつくりたいが故に殺人を犯してしまう。
怨恨も番組もつくりたいというひとの感情から出るものではあるけど犯罪は主人公たちにより解明される。
「青空迷宮」では容疑者の根が素直な人物であったから加納警視正たちは多少の不正はしながらも捕まえることができ、「七人の容疑者」は容疑者が死体から時計を外したことからぼろが出てしまう。
ミステリーモノの容疑者や犯人は些細なことから犯罪を犯してしまうこともある。
杉下右京は犯罪については情は持たないクールさもある。
加納警視正も時に強引ではあるが。

  • No.108 by 風人  2017-01-31 19:17:30 

碧野圭さんの『書店ガールズ』を読むとむかし懐かしいような光景を思い出す。
むかしは町の通りから外れたところにも本屋さんあったけどいまは本当少なくなった。
二十年前でも自転車で動ける範囲内でも五つ六つと町の本屋さんはあった。
大手の本屋が置いてないような本など置いてあることにも気づく。
たぶん固定客や常連がいたんでしょう。
ちいさな町の本屋さんなら聞いてみて注文してみたことが数えるくらいはあったかな。
まだネットがなかった時代ですから直接本屋の店主さんに聞いてみる必要があった。
問い合わせてもらって本がない時は残念だったけどたいていは注文聞いてくれたかな。

  • No.109 by 風人  2017-02-01 07:15:35 

碧野圭さんの『書店ガール』は本屋の店員と女性の生き方の両方を書いてるところが切実。
いろいろと社内で誤解もあれば男女関係で齟齬も生じる。
人間関係は誰もが苦しみ悩むところ。
等身大の大人の女性を書いてるところは惹かれる。

  • No.110 by 風人  2017-02-01 14:59:52 

碧野圭さんの『書店ガール』をだんだん読んだらドラマ『恋する書店ガール』を思い出した。
本社から建物の取り壊しが行われるからヒロインたちが勤めるペガサス書房の第一号店が潰されそうになる。実際に最後はなくなったと思うけど。
稲森いずみさん演じる女性店長になった理子がそれまでいがみあってた亜記と手を取り合う。
けどあらためて小説として読むと男性がイヤなキャラに書かれているのはちょっと胸がいたいものある。
ヒロインたちを主軸に置いた物語だし恋愛経験と本屋を同時に書いた物語でもある。
理子と亜記が互いにいがみあいながら店を守るために一時休戦というのはよい。これが後々、物語のラストにつながる。

  • No.111 by 風人  2017-02-01 18:31:39 

『書店ガール』も第五刷くらいされてますね。
かなり売れたのも伝わるしドラマ化にいたったのもわかる。
女性の生き方と本屋の女性店員、女性店長、そして本屋としての生き残りを賭けた本店との戦いなどいろいろなテーマが綴られている。
本が売れない世の中に一石を投じた作品であるかもしれない。
実際、町の本屋さんは私の地元は軒並み消えましたからね。ただ町の中心はなくなったけどやや田舎にいけば頑張ってる本屋さんも少しはある。
『書店ガール』を読むと本屋さんの苦労や喜怒哀楽などがわかり面白い。

  • No.112 by 風人  2017-02-02 07:11:06 

『お遍路ガールズ』もだったけど『書店ガール』もヒロイン同士の生々しい感情や気持ちのぶつかりあいがある。
どちらも女性むけの本ぽいので読むぶんには新鮮味がある。

  • No.113 by 風人  2017-02-02 08:25:26 

『書店ガール』読み終えた。
いまの時代、大型書店は生き残るのは難しいでしょう。
物語では理子や亜紀たちがいた書店は結局なくなることになる。
理子は電子書籍部門に社長から誘われるが、“電子書籍はデータでしかない”という考え方が彼女にあり悩む。
最後はみなの門出を祝う場面で終わってましたね。
ドラマ『恋する書店ガール』では理子がちいさな本屋を持ち時おり亜紀が顔を出す場面で終わってたと思う。

まだこの当時は電子書籍が世間に慣れてない一面もあったのではないでしょうか。だからあえて著者は否定的に書いた一面があるかもしれない。
本屋や本の形態が変わってきてる時代。
出版社、本屋、読者それぞれがちがう。

  • No.114 by 風人  2017-02-02 08:59:24 

“本”そのものを題材にした作品というのもひとつの傾向でしょう。
本が売れない世の中だからこそ本そのものもしくは本に関わる出版社や作家、本屋の店員、読者などに焦点があてられる。
『本をめぐる物語』は本との出会いや本の書き方などを短編で綴られている。『本をめぐる物語』には昨年ドラマ化された『校閲ガール』が収録されてた。あいにくドラマら見てなかったけど。
本が売れない世の中だからこそに本に焦点が置かれるというのもある。

  • No.115 by 風人  2017-02-02 13:23:31 

『相棒』シリーズは小説を読めばそこそこ内容は思い出せる(苦笑)。
いつも見てたわけではないけど「桜田門内の変」の回でようやく亀山薫と美和子さんが結ばれたんだ。
だけど事件の顛末はひどい。
小倉久寛さん演じる刑事と田中美里さん演じる監察官の密やかな恋愛のせいで警視庁内に殺人事件が起きてしまうのは心情的には納得しない。
右京さんがめずらしくラストに怒りを露にしてることから如何に警察や刑事、すべての全警察官に多大な迷惑をかけた事態。
かろうじて亀山薫が小倉久寛さん演じた刑事に警察官としての心構えを諭すことで物語は終わる。
この回は亀山薫と美和子さん、そして小倉久寛さんと田中美里さんと異なる男女関係を書いた回とも言える。
『相棒』シリーズは事件が大袈裟になってる時ほど実はちいさく些細なことから起きてることも多々ある。
そこから人間関係などが見えてくるからまた複雑。

  • No.116 by 風人  2017-02-02 16:35:13 

『相棒』シリーズのノベライズを読むと犯罪者のなかにわずかながらの良心と希望があるのが物語にとって救い。
いちがいに根っから悪い人物は書いてないというのも特徴。
ただ右京さんに小野田さんがその都度、クギを刺さないとならない。ある程度、コメディぽくぼかしているけどふたりの互いの信頼と対立がひそかにほのめかされる。
だけど右京さんができない人間味あることを亀山薫さんがしてることでそこにも良心がある。

  • No.117 by 風人  2017-02-03 04:51:02 

『書店ガール』を読むと本屋がなくなっていく現状もみえる。
ふつうの本屋では本が売れにくい状況もある。
ここ数年、メディアが報じてる書店は書店の形態が変わりつついろいろなニーズに答えたり書店となにかをプラスアルファさせるという形になってるともある。
書店や出版社が努力してる形が『書店ガール』にみえる。
だけどむかしながらの町の本屋は少ない。

  • No.118 by 風人  2017-02-03 15:19:52 

小説『相棒』season5の「スウィートホーム」は人間欲をかきすぎるとろくなことにならないというところでしょうか。
“天使”と称されたふたりの女の子は大人になればただの欲が深い女性。
コメディチックではあるけどモノや人の見方はさまざまとも言える。
「犯人はスズキ」は『世にも奇妙な物語』の印象を与える。
町の住人たちが存在しないスズキなる人物を口に出したことでさながらスズキが存在したかのように視聴者読者は錯覚させてしまうおもしろさ。
『世にも奇妙な物語』でも通じそうな物語にも思える。

  • No.119 by 風人  2017-02-04 07:07:48 

海堂尊先生の『桜宮サーガ』は文庫になってるのは残り少ないからゆっくりでいい。
『相棒』シリーズは長いからまだまだ繰り返して読みたいからこちらもゆっくりでいい。
カバー買いした本は意外と少ない。
だいぶ前に佐倉真呼の『プールサイド』が初。つい去年に『本をめぐる物語 一冊の扉』あと『書店ガール』。
カバー買いしてるのはみな著者が女性というのが共通か。
著者が女性だと女性の視点や感情が見える。ナチュラルな女性の気持ちが書かれている雰囲気ある。
『書店ガール』は前半はヒロイン同士のややぎすぎすした感はあるけど互いにわかり合えないけど本や書店については感情やわだかまりを捨てられる女性の気持ちよさが伝わった。
『プールサイド』の印象はいかにも十代の女子高生らしさでしょうか。なにぶんむかしに読んだので内容は抜けてる。

  • No.120 by 風人  2017-02-04 09:44:54 

『書店ガール』の舞台は吉祥寺にある大型の書店。私の地元には大型書店というほどの書店はむかしもいまもさほどないと思う。
だけど大型書店はいろいろな本を置いておける魅力もあるでしょう。
しかしいまの時代は本が売れにくい時代、電子書籍に押されるとこの当時の状況も記されている。
いまは電子書籍やためし読みなどで牽引や相乗効果はあると思う。
興味ある本などをググるとユーザーレビューやブログ、Twitterなどで伝えてる人もいるから。
本は紙の本がいいというのは共感する。
中学時代から図書室に入り浸った時期あるしあの頃くらいから『刑事コロンボ』にハマったのがひとつのきっかけ。
あれがなかったら読書する傾向は芽生えなかったと思う。
ラノベを読みながら『竜馬がゆく』なども時おり読んでた。『竜馬がゆく』これ七巻だけ未読だったと思うからあらためて読んでみたい気持ちもある。

  • No.121 by 風人  2017-02-05 10:56:30 

『相棒』シリーズのいいところは容疑者は悪人ではあるけど結果的に容疑者に関わった人物たちはある程度、良心がある人物として書かれている。
「せんみつ」の槙原、「名探偵登場」の八木、演出でコミカルになってるぶん笑える。
『相棒』シリーズが愛されるところのひとつにゲストキャラにもちゃんと人生が書かれている。
ただちょっとしたことで犯罪に関わってしまう不運や不遇がある。
ゲストキャラたちなりに右京や亀山たちと関わりながら変わっていく一面もある。

  • No.122 by 風人  2017-02-05 15:19:05 

小説『サイボーグ009 conclusion GOD’S WAR』の一巻の004のハインリヒ編は過去との対面、繰り返しとも取れる皮肉な内容ともいえる。
しかし生け贄になったのは敗者となったハインリヒではなく勝者となったカトウリス。
村の者たちは生け贄を差し出せば異界にいけると信じている一種の宗教じみている。
『009』の世界観を考えたらインターナショナルだから文化や価値観などは多様。いかなる習慣や文化があってもそこは不思議ではない。
だけど一巻で001から004までのゼロゼロサイボーグたちが出会った存在たちは本当の“神”なのかという疑問。

  • No.123 by 風人  2017-02-05 17:04:07 

『相棒』シリーズはゆっくりでいいけど読みたい本が多くある。

  • No.124 by 風人  2017-02-06 05:39:09 

小説『サイボーグ009 conclusion GOO’S WAR』一巻のあとがきによると息子の小野寺丈さんはもう少し父である石ノ森章太郎氏と話をしておけばよかったみたいな表現ある。
『サイボーグ009』自体は石ノ森先生のライフワークになってただけに本人は伝えなければならないメッセージがあったと思われる。
だけど他界する前に息子さんに託した。
石ノ森先生が亡くなった直後は丈氏も悲しみや衝撃が大きかったとうかがえる。
だけど小説の冒頭でいきなり現実の生前の石ノ森先生の前に『009』のギルモア博士が現れる展開は読んでて驚いた。
この発想はどこから生まれるのか。

  • No.125 by 風人  2017-02-06 10:21:51 

『サイボーグ009 conclusion GOD’S WAR』で001イワンから004ハインリヒが出会ったのは本当に“神”なのか。
イワン編はある種、独特な切り口で物語に入ってるからまた特殊。
だけどたまにテレビの怪異番組などでも神か天使に会った体験者やそれらしい映像が流れるのを見て小説『サイボーグ009』はそれに重なるところはある雰囲気。
イワン、ジェット、フランソワーズ、ハインリヒそれぞれが遭遇した体験。
だけど作品中の石ノ森先生はジョー編は一巻ラストの時点で考え中という。
これらも引っ張ってはいるから気になるところ。

実際に病に伏せてた石ノ森先生がどのように考えていたは本人にしかわからない。
それをアイデアノートなどから拾いあげ書き上げた息子の小野寺丈氏。
石ノ森プロの方々の協力あって書かれたともあとがきにある。
とてつもない労力の賜物と伝わる。

  • No.126 by 風人  2017-02-06 17:45:18 

小説『サイボーグ009 conclusion GOD’S WAR』二巻の冒頭は生前の石ノ森先生が病と戦いながら作品を書こうとする信念ある姿が書かれている。
ギルモア博士は一巻のラストから現れてはいないという。
だけど石ノ森先生にとっては『009』のキャラクターたちが自分の息子たちと同じように接してる姿がぐっと涙出そう。
病のなか書き上げようとするのはまさに作家。
漫画ではなく“萬画”を確立したひと。
本来なら009は小説を経て漫画になるはずだったけど……。

二巻ではじめに活躍するのは005のジェロニモ。
彼もまたふしぎな体験をしてる。南米の原住民のはかなくも哀しい歴史を語りながら彼の一族もまた滅びゆく一族であるかのようにジェロニモは語る。
それでも密猟者や金を採掘する盗掘者などと戦い故郷を守る。
だけど相棒はその最中に死んでしまう。
だが死んだはずの相棒は生きていて彼は語る。
ジェロニモたちの戦いの日々はなんだったのか。倒された者たちは“悪なのか?”と問う。
絶体絶命に陥るジェロニモを守るのは“精霊”と呼ばれる者たちか。
南米の広大な自然を舞台にしながら謎が謎を呼ぶ展開の新たな序章としてはふさわしい雰囲気。
小説ではあるが石ノ森先生の漫画版を読んでいるかみたいな雰囲気。
フランソワーズの章でもでしたが“神”と名乗る者たちは死人に憑依しなにかを成そうとしているふしぎかつ不気味感……。

  • No.127 by 風人  2017-02-06 19:45:49 

小説『サイボーグ009 conclusion GOD’S WAR』二巻。
006張々湖は彼のキャラと相まって文章や表現はギャグだけど根底はシリアスさが見え隠れする。舞台がチベットから彼もまたふしぎな体験をする。
007グレート・ブリテンは彼が役者だからいろいろなモノと関連させている。
「ハムレット」「劇場」「録音」などそして彼もまた奇怪な現象に巻き込まれる。
雰囲気としては石ノ森先生後期の漫画『仮面ライダーblack』にも似る。
あとがきによると007主役の物語はタイトル『幽霊劇場』とだけあってこれは生前石ノ森先生が書くことなかった物語らしい。
ラストはちょっとしたホラーでこわい。
008ピュンマは火星探査と海底探査と一見、異なる事柄のように見えながらピュンマは深海へ彼の親友ボーマンは宇宙へと向かいながらここでもふしぎな体験をする。
ピュンマは改造された身体を生かすことに喜びを感じながらではあるが。
ピュンマもまた過去とわずかに向き合い再び現実で哀しみと出会う。
ピュンマ編が一巻二巻のなかでは一見するとふつうにSFしてるようだけど、宇宙で孤独に苛まれるボーマンの身は実に恐怖。
ピュンマは海底にあるピラミッド群を目にする。しかし行き着いた先はなぜか火星。
ピラミッド群は火星の大地とその大地にいるボーマンを攻撃する。
なにもできなかったピュンマは叫ぶ。
そして考える。
ピュンマもまたピラミッド群を放った者たちは神ではないかと。
個々のスケール感が凄すぎ。

  • No.128 by 風人  2017-02-07 05:36:48 

小説『サイボーグ009 完結編 conclusion GOD’S WAR THIRD』三巻。

日本に集結する00ナンバーたち。
平和に生きていたのに皆が集まる時は戦う時ということでフランソワーズは葛藤の描写がつらい。
しかも00ナンバーが負けてゆく描写はこれでもか思うくらい残酷。
蘇生と更なる改造手術を受けて生身の部分がなくなってゆく者たちの悲哀。
イワンにより新たな力に目覚めてゆく。
009ジョーだけは二巻の後半で単独で活躍する際にイワンによりわずかに促されてたらしい。
だけど“神”の精神支配により00ナンバーたちの彼らにも悪の心がおもてにあらわす描写もドキドキする。
彼らにも“悪の心”あるというのも実はある伏線。
イワンにより覚醒する00ナンバーたち。
006張々湖や007ブリテンは新たな力に覚醒しても覚醒直後はコメディに扱われてる(笑)。
ハヒンリヒが出会った村の長たちは他惑星から来た者ではないかと長から示唆される。
ジェロニモもまた精霊たちと言葉を交わしながら仲間と集まる。
世界各地に現れる“天使”と対峙する00ナンバーたち。
“神”と戦うなかでジェットと張々湖の会話で名前だけ出てくる仮面ライダー”。(ここは小説『仮面ライダーEVE』と真逆になってる)
ブリテンのギャグによる敵の戦意を喪失させる攻撃もまた笑みする。
しかしそんななか裏切るピュンマとギルモア博士は驚愕する。
展開が怒濤すぎる。

  • No.129 by 風人  2017-02-07 06:33:51 

『サイボーグ009 完結編 conclusion GOD’S WAR THIRD』三巻。
イワンにより語られる真実は凄まじすぎる。
遠い過去の別次元の別の宇宙の話。
太古に“天使”と呼ばれる者たちはたしかにいた。しかし彼らのなかに“異端児”が現れたのがすべての発端。
異端児は悪しきことを振り撒き同族を増やすことで争いを広げていった。
“天使”や“神”がしたことは“闇”の者たちの身体に憑依することが唯一の抵抗。
そして地球は闇の者たちを罰するための流刑地だったという。
そこで肉体を創り寿命を作った真実。寿命が途切れた時に光と闇の者たちは肉体から解放されそれぞれ分かれるという。
人間誰しも善悪ふたつの心があるのは“光”と“闇”の者が生まれながらに憑依しているから。
物語は最後になにが正義か悪かを問うくだりはほぼ哲学。
00ナンバーのたちが各個に出会った者たちも善悪ふたつに分かれた者たちのそれぞれふたつの姿。結果的に彼らは悪に取り込まれた。
神と崇められている者たちもまた利用されているかもしれない哀しい事実。
だけど“神”である者がふつうに生きている者たちまで苦しめるだろうかと語るジョー。いまも苦しんでる者たちは多くいる。
“神”に対抗できるのはイワン発案により一瞬の隙をつく一度きりのチャンスのみ。
結ばれるジョーとフランソワーズ。
そして戦いは終わる。

善悪ふたつの心を持って生まれるのは肉体が“魂の容れもの”ということ。若干、手塚治虫先生の『火の鳥』にも似る。
輪廻転生、天国などの描写。
あまりに後半が壮大すぎて理解はできるけど頭が追いつかないorz。
エピローグで救いがあるのが救いか。

  • No.130 by 風人  2017-02-07 09:48:05 

『サイボーグ009 完結編』のあとがきもそれぞれ深い。
息子小野寺丈氏の父石ノ森章太郎氏を亡くされた哀しみと『009』という作品を託された思い。
002ジェット・リンク以外にもいくつかそれぞれの人物の原稿もあった模様。ただし大半は未完のままという。
いくつか小野寺丈氏による加筆や修正もあるようですが大幅に変えてないと思われる。

最終巻三巻には石ノ森章太郎原作と根っこを同じとする『仮面ライダーシリーズ』にも触れられてましたね。
特に平成一期ニ作品『アギト』もまた神々名乗るアンノウンとそれに対する“(仮面ライダー)アギト”と人間の物語と説明されている。
『アギト』の人物たちもまたアンノウンとは対比させながらよく食べよく生きる人間として演出されている旨が記されている。
直接ではないが平成二期ニ作品目の『オーズ』の“欲望”という言葉であらわしている。
神々のような絶対的な否定ではなく肯定も必要としてある。
あとがきもおもしろいので興味ある方は小説『サイボーグ009 完結編』を手にしてみてください。

  • No.131 by 風人  2017-02-07 15:08:45 

『∀ガンダム』の福井晴敏版をようやく手に入れてまだ序盤。
序盤の雰囲気はさほどアニメや角川スニーカー版と変わらない。

  • No.132 by 風人  2017-02-07 19:06:37 

『∀ガンダム』福井晴敏版は冒頭こそはアニメや角川スニーカー版と同じだけど途端にムーン・レィスと∀ガンダムが出現したら急に印象が変わる。
ムーン・レィスで最初にミリシャに攻撃したのはアニメだとポゥ少尉でしたが福井晴敏版ではテテスになってたり早くから“ガンダム”の名称が出て宇宙移民者を迫害した存在として早くに出てきてる。
福井晴敏版はググったら『∀ガンダム』の初期案をもとにされたらしい。

  • No.133 by 風人  2017-02-08 05:43:50 

『∀ガンダム』福井晴敏版はいつの間にかディアナとキエルが入れ替わっている。
いくつかの描写は細かい。
機械人形(モビルスーツ)を発掘するシドじいさんや発掘してゆく描写。
グエンはキースに助けられながが逆に賓客扱いでもてなしながら画策をしている。
ある程度はアニメや角川スニーカー版と同じだけど表現はやや硬めな雰囲気かな。
私が福井晴敏さんの表現に慣れてないのかも。

  • No.134 by 風人  2017-02-08 17:33:36 

少し福井晴敏さんの表現に慣れてきた『∀ガンダム』。
角川スニーカー版にくらべたら機械人形(モビルスーツ)についてはカプルとボルジャーノンはわずかに設定に触れられてそれぞれ型式番号やボルジャーノンがザクと明確に記されている。
だけどグエンは一度は落ちたものの楽観的かつ前向き。端からみれば能天気にもみえなくもないが。キースに助けられ賓客待遇ではあるものの彼にもまた考える機会を与えて強制はしてないのは好感。
ロランはソシエやキース、フランたちを心配しながら∀ガンダムを動かさざるえない。
ムーン・レィスと地球人の立場に立っている複雑さ。かんたんに線引きはできないむずかしさ。
ディアナと入れ替わったキエルもまた同様かそれ以上に悩む。
作品中のフランが書く新聞記事の内容もまた丁寧に書かれている。

  • No.135 by 風人  2017-02-09 06:20:44 

テテスはどうあっても『∀ガンダム』では悲劇的な道をたどるのがなんともいえない。
福井晴敏版でもディアナ暗殺を実行しようとするものの彼女や彼女の母親の悲劇的人生を背負いながらも自らが暗殺しようとしたことへの間違いや後悔。
キエルと入れ替わったディアナに心打たれながらも核の爆発に巻き込まれるのは凄惨すぎる。
例によって『ガンダム』シリーズにとって禁忌の兵器である核兵器を目覚めさせる人類。
アグリッパからギンガナムに渡されるもうひとつのターンタイプターンX。戦争の外側と内側に生きるフランとソシエの対比、仲はよく書かれていますがさりげない表現に戦争の在り方を記してある。

  • No.136 by 風人  2017-02-09 09:33:35 

福井晴敏版『∀ガンダム』はニュータイプについても触れられている。
“ガンダム”そのものについても宇宙移民者を迫害した存在として歴史に名が残る。
だけどロランやディアナは歴史の真実を隠した黒歴史について疑問を持ち始め宇宙に向かう。
グエンが宇宙船ウィルゲムを手に入れてからやや雰囲気が変わり始めるのは従来と同じ。
基本的なところはアニメや角川スニーカー版とは差異はないけど福井晴敏版は細かく根深く書いてる感じ。
アグリッパ・メンテナーの暗躍、ギム・ギンガナムの復活。
テテスの話は可哀想でした。地球人との混血というだけで差別された者の苦しみ。
だけど最期はディアナの思いが伝わり母親の気持ちを理解する。

  • No.137 by 風人  2017-02-09 15:25:54 

小説『仮面ライダークウガ』はテレビシリーズの物語から十三年経った後の物語というのは少々、驚いた。
『アギト』『龍騎』などはアレンジを加えられて物語を再構築している。
一条薫刑事を通してのかつての過去の邂逅と現在進行形の物語が進む。
未確認生命体を彷彿させる事件が再び起きて一条刑事と刑事になった夏目美加が事件におもむく。
そして目撃情報が相次ぐ未確認生命体二号=白いクウガ。

一条さんがクウガ=五代雄介を再び戦わせたくない思い『サイボーグ009 完結編』三巻の集結する00ナンバーのサイボーグ戦士たちの気持ちと重なる。
一条さんやギルモア博士とて戦士だった者を戦わせたくない秘めた思い。
『009』では003フランソワーズが三巻でかなり葛藤してたのがある。
“ひと在らざる者”のぎりぎりの境界線に仮面ライダーもサイボーグ戦士たちも立ってることの意味が伝わる。
彼らはぎりぎり人間として踏みとどまり戦っている。

  • No.138 by 風人  2017-02-10 06:19:13 

『∀ガンダム』福井晴敏版、ディアナがなりゆきからとはいえ自分と同じ姿のキエルがいることにわずかに不快感を示す場面があったことに驚いた。
ロランにはふたりの瞳の色で区別がつくようだ。
福井晴敏版『∀ガンダム』はある程度、事細かに書いてる雰囲気。
フィル、ギンガナム、グエンなどそれぞれの野心が絡み合う感じ。
“ガンダム”“ニュータイプ”とかつてのシリーズから繋がってる雰囲気を持たせることで長い歴史の積み重ねで月や地球にあらためて何があったのかと問いてる。
角川スニーカー文庫版ではディアナは罪を背負うことで戦いのなか亡くなり代わりにキエルがディアナとして存在することで世界に安定をもたらした。
はたして福井晴敏版はどうなるのか。

  • No.139 by 風人  2017-02-10 15:06:15 

福井晴敏版『∀ガンダム』を読むと思わぬ展開。
月と地球の和平が成されるのか。
『竹取り物語』『とりかえばや物語』をモチーフにしながらも時代が戦争になっていく悲惨さ。
ただいくつかはアニメや角川スニーカー版とはちがいを見せている。
フランは月には同行しないしキースはパン屋を営みながら自分の軽率な行動を反省しながらもパン屋のお嬢さんを守りながらもパン製造工場をムーン・レィスに反発する地球人から焼かれる。
ディアナやキエルの思惑は錯綜しフィルたちは地球の黒歴史を発掘し半ば暴走気味。

  • No.140 by 風人  2017-02-11 06:16:45 

福井晴敏版『∀ガンダム』をざっと読んだけどいろいろなことに触れられている。
アグリッパ・メンテナーは実はひとりの人間ではなく何代もの人間が整形を重ね別人が何人もの彼を演じていたらしいこと。
シドじいさんはこのひとはいい人物。黒歴史を知りたい歴史的な事実を知りたいだけであって忌まわしい過去の歴史の重みを黒歴史発掘人としてちゃんと理解している。
だからグエンの暴走にはついていかない良心がある。
だけどディアナはムーンバタフライなる機体を使って戦いを挑むも敗北する。ハリーもまた彼女の真意に気づいておらず散る。
先鋭的に書かれている点もあるけど人間としては鈍感に書かれている描写が前編もだけど後編は目立つ。ある意味、人間らしくはある。
福井晴敏氏なりに人間の業や闇をえぐり出して書いてる雰囲気。
それはラスト戦いを終え焦燥しきったロランにもあらわれている。死にそうになりながら聖痕を持った聖者と行く先々で勘違いされながらも死にそうになりながらもぎりぎり生きかつての∀ガンダムの操縦者や再び∀ガンダムが再生されるであろうことに思いをはせる。
最後の最後にソシエと出会うことでようやく救われるという感じで物語は終わりを告げる。
業やエゴに引っ張られる人間の愚かさを福井晴敏氏は書いてた感じ。

  • No.141 by 風人  2017-02-11 10:17:29 

小説『サイボーグ009 完結編 conlusion GOD’WAR』をあらためて読むとそれぞれのキャラの魅力も伝わる。
アニメだとジョーやフランソワーズに人気が集中してたと思いますが、004ハインリヒの悲哀。
彼はほぼ全身機械や武器に改造された意味においてはほぼ仮面ライダーと同じ。ましてや最愛の人を逃亡の最中に失っている。
小説でも平和に生きているはずなのに戦いに臨んでた日々が充実してたのではと内面が掘り下げられている。
私自身が大人になったのもあるかもしれないけど人物の彼らが秘めてるものに共感する。

  • No.142 by 風人  2017-02-11 17:23:27 

小説『機動警察パトレイバー TOKYO WAR』を久しぶりに読むと旧第二小隊のメンバーが大人になってるのが伝わる。
かつて埋め立て地で任務に明け暮れた日々を“子どもの夏休みだった”という進士さんの言葉。
その一方で柘植のグループを捜査する松井刑事と荒川。
実直な松井刑事と公務員としてあるいは自衛隊の一員としてはかけ離れた荒川のすでに破綻しながらコンビながらも捜査していく。
ベイブリッジ爆撃事件、空自のスクランブル騒ぎと柘植は次から次へと手を打ってくる。
若い時はまだこの時点では戦争ではないと思ってたけどいま読むとすでに“戦争”ないし“戦時下”(という危機感)がある。
またこの最中に海法総監たちが実態もわかっていないのに警察の権力を振るうからさらなる混乱を呼ぶ。
警察も自衛隊も現場を無視された憤りもあるでしょう。
柘植のグループを除けば大半の自衛隊員は被害者。ましてや敵が同じ姿をしてるかもしれないのに後編では政府から出動を命じられなんのために誰を守るのかと自衛隊員が無表情(であろうという姿勢)から考えてしまうという気の毒という表現では済まない。

  • No.143 by 風人  2017-02-13 06:06:25 

むかしの本を読むとむかしとは感性がちがうのか受け取り方がちがう一面もある。
ドキドキハラハラ感も以前とは少ないのかな。
本は買った時は何度も読むけど気づいたらいったん飽きてまた読み出すの繰り返し。
それもまた本のたのしさ。

  • No.144 by 風人  2017-02-13 09:42:16 

小説『サイボーグ009 conclusion GOD’S WAR』一巻二巻の個々のエピソードが深い。
005ジェロニモを通して語られる原住民や自然破壊の現実。
ジェロニモだけは精霊と話ができるというのが神秘的。
006張々湖は彼のエピソードは一見、ギャグに語られてる雰囲気だけど彼なりにまた哲学があれ。食を通すことへの哲学。大人(だいじん)という中国人ならではの生き方や彼なりに培ってきたなにか。
だけどここでもジェロニモと同じように少数民族がレジスタンスなどの力に屈服しそうになる歴史などが語られる。
一方ではチベットに生きる僧侶たちに触れてもいる。
007ブリテンの章はまた独特。
ブリテンの章はタイトルのみで生前、石ノ森先生が書かれることがなく息子の小野寺丈氏が書かれている。
だけど読んだ限りはおそらく小野寺氏がたのしく書いたのではないでしょうか。小野寺氏はいまや役者や俳優、演出家という点はブリテンと重なるところはある。
舞台の裏側や事情について触れられブリテンや他の役者、プロデューサーなどに触れられ彼らの事情が垣間見える。
だけど007ブリテンの章もまたホラー。
しっかり変身能力を使うが出べそというのが笑みを誘う。ジョーの加速装置は奥歯なのにと軽くくらべてしまう。
けどあらためて読むと個々のエピソードは独立しながら連作であり欠けたパズルのようにひとつひとつが合わさるようになっている。

  • No.145 by 風人  2017-02-14 09:14:20 

小説『サイボーグ009 完結編 conclusion GOD’S WAR』はある意味身勝手な“神”との戦い。
彼らはたしかに人間や地球をつくった創造主であるし正しいかもしれない。
だけど作品中のジョーが言うように良いも悪いも両方を持つのが人間。人間のなかに悪い者もたしかにいるが多くは普通に生きる人たち。その人たちまで滅ぼして新しい世界を作るのが正しいか否か。
一巻二巻でイワン(とギルモア博士)からジョーまではそれぞれ個々に遭遇したことも“神”もしくは“天使”からのコンタクト。
彼らが接してきた人物たちもサイボーグ戦士たちが人間であって人間でないギリギリの境界線に立ってるからコンタクトしてきた。
もしくは『完結編』にいたるまでの“悪”との戦いを“神たち”が見てきたかもしれない。
だけど“悪”を滅ぼすために幾重もの歴史を重ねてきた人間や地球を滅ぼしてそれで世界が清廉な綺麗な世界になるでしょうか?
綺麗もきたないもあるのが世界。そこでよくしていきましょうと人間の在るべき姿。たしかに悪い人間もいるが悪人とて更生の道はある。
ただ“神”側もサイボーグ戦士たちは助けてあげましょうの猶予は与えているが素直に言えばサイボーグ戦士以外の人間もなにもかも滅ぼしてしまう独善的な考えでしかない。
00ナンバーのサイボーグ戦士たちが最後に戦ったのは“神”であるかもしれないが人間の“心”が信じるに値するかどうかという哲学であり人間の根本でしょう。
“神”の精神支配に00ナンバーの戦士たちも一度は“悪”の心に支配されたのもまた人間である証拠。

  • No.146 by 風人  2017-02-14 14:38:13 

横手美智子さんの富士見ファンタジア文庫の小説『パトレイバーシリーズ』はキャラに掘り下げる。
篠原遊馬に熊耳武緒そして後藤喜一隊長。
それぞれのキャラはアニメなどで“なにかあったんだろうな”くらいはほのめかされていたけど具体的にアニメなどで語られることはなかった。
小説というジャンルでキャラを掘り下げるひとつの魅力。
後藤喜一の過去を掘り下げた『ブラック・ジャック』は乙訓巡査を通すことで主人公である野明が“警察官”というものを意識するところからはじまり後藤隊長の上司としてのあり方にふだんは疑問を持たないのに持ってしまう違和感。
特車二課第二小隊は野明をはじめ遊馬、太田、進士、山崎、そしておタケさんこと熊耳もどこか警察官としては浮いてるから野明はふだんは警察官を意識することは少ない。むしろ特車二課(レイバー隊)の一員という意識がふだんあるということ。
だけど違和感をおぼえるというのは見方を変えたら子どもが大人になるひとつのきっかけとも捉えるごとできる。

  • No.147 by 風人  2017-02-14 17:44:40 

小説『機動警察パトレイバー』四巻「ブラック・ジャック」(前編)で警視庁と皇居の歴史を伝えながらなおかつ警視庁のコーヒーがまずいという描写はさりげなく好きな場面のひとつ。
後藤隊長と松井刑事は互いある程度の気心は知れてるのは前編だけでなく後編でも松井刑事を通して語られる。
だけど後藤隊長が勤務時間にも関わらず警視庁にいたのかそして野明たち隊員たちに研修生が研修中にも関わらず後藤隊長が不在になることで悩む野明。
後藤喜一の人物が得体の知れないというのは部下としては不安になるのは当然なこと。
不安に思うのは野明の若さもしくは未熟さもあると思うし現実に誰もが経験することかもしれないと思う。
得体のしれない上司とはいえいざ不在となると自分たちが心許ない野明や熊耳たちというのも気の毒。
現実にもあるけど職場で精神的支柱が相手によって異なれば頼る気持ちや依存度はちがう。
それは結果的には自分の実力や成否にもつながる。また士気にも。
むずかしいところ。

  • No.148 by 風人  2017-02-15 05:41:30 

石ノ森章太郎先生は後年は作家でありたいと思ったんでしょうか。
小説『サイボーグ009 完結編』は一度小説に書き再度漫画に描くという作業をするつもりだったらしい。
『サイボーグ009 完結編』一巻でトキワ荘にわずかに触れられその後漫画家を生業としてゆく家庭が短く早く書かれている。
『完結編』の小説はいくつか原稿が残された章は息子小野寺丈氏が加筆や修正を加えてあるものの三章のあとがきによると可能な限り原文のままという。編集者による校閲は受けたでしょう。
もしかしたら石ノ森先生が生きておられたらひょっとしたら荒唐無稽かつ粗い表現だったかもしれないと思わせる。
002ジェット・リンクや006張々湖の章などは漫画家(萬画家)であったことから表現が多彩なことがうかがえる。
漫画家としていろいろなキャラや世界観を描いてきた背景もあったと思わせる。

  • No.149 by 風人  2017-02-15 08:55:13 

小説『パトレイバー』四巻「ブラック・ジャック(前編)」ではいくつか伏線が張られてる。
特車二課の解散や再編はないと安堵する野明や遊馬だがふたりは休日に後藤隊長が住む団地を訪ねたことで隊長のプライベートに触れる。
これはアニメなどではほとんど触れらなかった一面。漫画版で後藤隊長が団地に住んでる場面はわずかにあったと思いますが。
そして野明の勘によるものか後藤隊長がかつて結婚していたのではないかと察する場面。
これ若い時に読んでた時は女性の勘とは思わなかったがあらためて読むと“女性の勘”として書かれてるぽい。遊馬はそれに気づかないのか。

野明たちと共に外出しそのままぶらりとどこかへ行った後藤隊長の行き先は先輩でありかつて義兄であった築嶋がいる居酒屋だった。
この築嶋なる人物がまた乙訓とつなぐ。
そして『パトレイバー』の世界で起きた地震。地震後は大いにレイバーが活躍した背景は作品中やナレーション、あらすじなどでも語られるが。
警視庁、公安、後藤の五日間の不在、乙訓の存在、築嶋と後藤の過去と現在などが「ブラック・ジャック」は複雑に絡む。
他人の過去を知る無垢さと未熟さ、なにを目的に知りたかったかと葛藤する……。
反面、野明や遊馬が若い世代だから未熟さもあるけど前向きなんですよね彼ら。
書き手はちがうものの『TOKYO WAR』(映画ニ作、著:押井守)につながるぽく横手美智子さんは書いてるのが伝わる。
再編という言葉を耳にすることで悩もうとしてる姿勢に大人になろうとしてる姿勢や葛藤がみえる。

  • No.150 by 風人  2017-02-15 16:12:45 

小説『パトレイバー』四巻後半、遊馬はデータベースから後藤隊長の過去にようやく本格的に触れる。
マイケル・イアハートなる環境保護家に盗聴器が仕掛けられた疑い。それは警視庁をも揺るがす事件だった。
しかし直後に地震があったためにうやむやにされたとある。

しかし研修生たちの懇親会のなかに都心のジオフロントに事件が起きる。
宴会場から戻った第二小隊と研修生は事件現場に向かうなかレイバーキャリアを運転する山崎ひろみが野明の様子が以前からおかしいことに気づき彼は自分の身の上話からさりげなく助言する。
山崎ひろみというキャラは進士幹康同様におとなしいキャラだけど横手美智子さんはそこをグッと引き出して前編が終わる。
ちなみに小説三巻の『シンタクッスエラー』では山崎ひろみが主人公になるエピソードが収録されている。
ここでもまたひろみちゃんのキャラが際立つ。

  • No.151 by 風人  2017-02-16 06:05:48 

小説『パトレイバー』「ブラック・ジャック」(後編)におけるトンネル事件とかつてのマイケル・イアハート事件と警官射殺事件。
後藤の過去を探るうちにシゲさんを使いながら松井刑事から事情を聞く。
現在起こっている事件とかつての警官射殺事件で亡くなった染谷という警官、つなぐ後藤そして乙訓の存在。
だけど警官が撃たれることを考える遊馬の気持ち。乙訓がなぜ特車隊員研修生として後藤隊長の前に現れたか。
ひとつひとつ謎は解けてゆくけど物語は深く人物たちのなかに入ってゆく。
そしてトンネル爆破事件を起こす“見えない犯人グループ”。
今作はまったく犯人側の描写がないからこわい。
なぜか後藤の先輩にもあたる築嶋顕悟が事件現場で野次馬していたがこれが偶然か意図かはわからない。
松井刑事は先輩刑事として接してはいて家まで送る配慮はするが。
あらためて読んだら謎が多い物語。

  • No.152 by 風人  2017-02-16 09:09:25 

ちょこちょこむかしの本を読みながら最近の本をよんでいく。

  • No.153 by 風人  2017-02-16 09:48:22 

小説『機動警察パトレイバー』「ブラック・ジャック(前編)」で後藤隊長が五日間二課を空けていたのは捜査に顔を出せとかつての同僚か上司からだったと後編に松井刑事を通してわかる。
このわずかなことから何かしらの事情があったとうかがえる。
ジオフロント事件とかつての染谷義秀警官射殺事件そしてジオフロント事件の声明、乙訓と築嶋の関係と徐々に明らかになる。
実際この物語は後藤隊長の人物像を浮き彫りにさせるが過去のことやジオフロント事件については曖昧に残す点が多い。
あくまで事件は“負け戦”や漫画版でゆうきまさみさんが語られた警察な捜査は“手遅れ”などの意味合いも含まれると思う。あるいはそういうメッセージ性。
後藤喜一なる人物を通してわずかに警察の闇や暗部にも触れてなくもない。『踊る大捜査線』や『相棒』などにも似る。
物語は後藤隊長がなぜ嫌なことや苦い思いをしたにも関わらずなぜ彼は警察に身を置くのか、と野明を通して横手美智子さんは書いている。
それを考えるのもまた野明たちであり読者ともいえる。

  • No.154 by 風人  2017-02-16 20:17:18 

小説『機動警察パトレイバー』五巻「ブラック・ジャック」(後編)で犯人を逃がす第二小隊そして警察。
事件を解決に導けなかった不甲斐なさが伝わりやるせない思い。
そして野明の代わりに怪我をしてくれたような乙訓が語る特車二課へ来た真実。
彼は亡くなった警官染谷義秀のことを後藤がどう思ってたか聞きたくもありまた後藤という人物を確かめたかったという。
刑事だった頃の後藤を生前の染谷義秀から聞いていたから表現しようない嫉妬を抱えていたことを野明に告白する。
また野明も整備班班長の榊から事件の最中にシゲの様子がおかしかったことを察したのか野明から事情を聞く。
後藤隊長を調べてなにかわかったか、と。
「はい」とも「いいえ」とも答えられないなか榊から公安にいた頃の後藤のことを聞かされ後藤の奥さんであり築嶋の妹であった人が妊娠中でありまた亡くなったことを聞かされる。
野明の前を幻として駆け抜ける若き日の後藤の姿。
しかし辛いことや悲しいこと警察上層部などにおそらく失望を抱えながらもなぜいまも警察にいるのか彼女は思う。
そして前編に後藤から言われた“身を守ること”(保身)の意味について物語が終わりを迎えるなるなか野明は明確な答えは出せないが前向きに考える。
ラストはなにかしら後藤隊長と野明との間に共有するなにかを持ちながら終わる。

実社会においても他人の過去に踏み込むこわさも秘めてる物語ともいえる。事件が解決しないという後味の悪さもまたある。だけど人物たちは前向きである。

  • No.155 by 風人  2017-02-17 05:12:33 

小説『仮面ライダークウガ』は荒川氏が込めたテーマが深い。
テレビシリーズから十三年後という月日の長さが物語る。
その間ひそかに滅んでいなかった未確認生命体グロンギの暗躍。人間社会に彼らが潜む恐怖。
かつての戦いを回想し大人になり刑事になった夏目美加との再会。
いまだ戻ってこない五代雄介を一条刑事をはじめみな思うなかグロンギの暗躍は止まらない。
小説はテレビシリーズのその後を書いてる点は興味深い。『クウガ』以降平成ライダーはいまだ続いてるが今作品だけは映画にならずそのまま終了を迎えただけにいろいろ感慨深い。
バラのタトゥの女も生きており推理する一条刑事と美加。後手にまわる警察。
人間につけこむグロンギ。
グロンギの遺跡が他にもありアークルもまたもうひとつあったという設定。
今作品の『クウガ』はつけこまれた人間が相手が人間や本物の相手でないと知りながら弱味につけこまれる姿を弱くはかなくも書かれている。
だけど現実から目を背けることは許されないとも取れる。
美加が黒いクウガになることを阻止できないのを悔やみ一条刑事の前に現れる赤のクウガ=五代。
こののくだりはテレビシリーズのまんまの雰囲気。実際テレビシリーズにおいても特撮モノにも関わらずクウガ自体の出番はほんの数分ということは『クウガ』劇中にたびたびありそれはだいたいラストの戦い。
再会する五代と一条刑事。だけどその再会もつかの間というところでサムズアップする五代の姿で物語りは終わる。

  • No.156 by 風人  2017-02-18 04:58:40 

『世にも奇妙な物語』の「携帯忠臣蔵」の大石内蔵助、主人公に促され悩むながらもなんだかんだ討ち入りを決意。
歴史上の人物に歴史に載るという意識はたぶんにないでしょうけど歴史という時間に流されているのかあるいは確固たる意思で動いてたのかそれも考えたら奇妙なはなし。

  • No.157 by 風人  2017-02-18 12:15:13 

『∀ガンダム』福井晴敏版を再読したら地球人はムーン・レィスを“侵略”と呼びムーン・レィスは“帰還”という互いの誤解。
だけどキエルから見たディアナは女王であっても普通の女性として捉えられている一面もある。
しかしふたりが似ていることから互いの思惑が後々に絡んでしまう。
福井晴敏版ではフラン・ドールが書いた記事があるものの物語のなかでは新聞社に採用されなかった場面もある。

  • No.158 by 風人  2017-02-18 14:00:46 

『∀ガンダム』福井晴敏版、『とりかえばや物語』『竹取り物語』はアニメなどと同じだけど∀ガンダムのコンソールに『花咲爺(じいさん)』が何故メモリされてたかというのはラストへの伏線でしょう。
ナノマシンと花咲爺さんの“枯れ木に花を咲かせましょう”がたぶん同一の意味としてつながる。
だけど黒歴史以前に∀ガンダムに乗ってたであろうパイロットがなぜ『花咲爺(じいさん)』をコンソールにメモリさせていたのかなぞ。
パイロットが好きで記憶させてたかあるいは別人かはわからない。
かつて地球をナノマシンで浄化することへの気持ちが何らかの形で『花咲爺(じいさん)』に思いを込めたんでしょうか。

グエンたち領主にしても黒歴史を一方で否定はしておきたい一面もあるが戦力増強のために黒歴史を掘り返すことを物語はしている。
肯定と否定が混ざるのが『∀ガンダム』のひとつのテーマ。矛盾は抱えているがそこは人物たちはさほど考えていない。
戦力増強はあっても可能な限り政治的な駆け引きや思惑でなんとか前に進みたいのは地球人もムーン・レィスも同じ。

福井晴敏版『∀ガンダム』のテテスは富野由悠季さんらしいヤクザな女性を彷彿させる書き方されてると気づく。
後々、ディアナ暗殺に動いて彼女の内面も書かれる。

  • No.159 by 風人  2017-02-19 06:16:34 

『∀ガンダム』福井晴敏版でもムーン・レィスがコールドスリープ(冷凍睡眠)した歴史を通して語られる。
だけど彼女たちはコールドスリープが千年や三年だったりと時期がまちまちであるとも語られる。
コールドスリープは海堂尊先生の『モルフェウスの領域』について触れられているけど医療治療のためとはいえアツシ少年はコールドスリープしている間に両親は離婚しどちらも彼の保護者としての権利を放棄しているというとんでもない有り様になっていた。
『∀ガンダム』では自分の知っている者たちがコールドスリープの間にいなくなっていることもあるでしょう。
必ずしも発達した技術が恩恵をもたらすものではない。
『モルフェウスの領域』では被験者である患者の人権などを守らないという一面もある。おそらく人権などはこれから討論されるべき課題。
海堂尊先生は作品中の人物を通してあの手この手で守り医療のためにもアクションをする。
論文批判を一方の作品でしながらも一方では論文のいい部分を認め巧みに扱う。
だけど『∀ガンダム』の世界ではムーン・レィスはコールドスリープをあたり前にしてるから人権的なことは法律としてはクリアーしてるかもしれないけど気持ちの内ではクリアーしてないと思う。

  • No.160 by 風人  2017-02-19 08:47:29 

福井晴敏版の『∀ガンダム』は所々に新聞記事やむかし語りの描写があって視点を変えている。
キエルはディアナと入れ替わりながらなんとかディアナ・カウンターを抑えようとしながら苦悩がうかがえる。
政治のむずかしさ、女王といえどすべての兵士や技術者たちを納得させられない。入植することのむずかしさ。
“侵略”か“帰還”かどちらに受け取るかで対応が変わる。
キースは成りゆきからグエンを保護しまた彼に賓客としてもてなしをされながら一市民としての憤りや複雑な感情を抱える。
政治の下に成り立っているのも実社会と同じ。
だけどそこに理屈ではない理不尽さもまたあるのも現実。

  • No.161 by 風人  2017-02-19 18:10:07 

富野由悠季著『だから僕は……ガンダムへの道』を購入しちょっと読んでいる。
そのなかに富野さん自身が書いた創作シナリオ「小石」というがだいぶむかしにとあるアニメムック本にあらすじが書いてあったがシナリオとして読むと新鮮。
たしかにラストは『逆襲のシャア』に似る。
『逆シャア』の原点は1963年12月にできていたというのも驚いた。
途中までしか読んでないけど手塚治虫先生と虫プロでの経験が今に至るんでしょう。
だけど『鉄腕アトム』は手塚治虫先生の作品であって自分が演出をしても物語に解決は見いだせない未熟さやもどかしさ。
これは手塚治虫先生の存在の大きさもあるが同時に富野さん以外のスタッフも感じてたのではないかと思う。
同時に富野由悠季さんのもとでアニメを作っている(いた)スタッフもいまも同じような思いではないでしょうか。

以前に『∀の癒し』という本を読みましたけどその本でも富野由悠季さんなりに葛藤や悩み抱えてたと思う。
スタッフとの意思疎通はむずかしいみたいなこと記してあったでしょうか。

  • No.162 by 風人  2017-02-20 09:05:06 

富野由悠長さん著の『だから僕は……』をざっと読んだ限りにはアニメ創成期に携わったというのは時代的に恵まれたのではないかと思う。
だけど手塚治虫先生の存在には当時は(あるいはいまも?)比肩しないかもしれない。
漫画の神様でありいまも続くテレビアニメをスタンダードにした偉人。
しかし富野由悠季さんなりに不器用さや性格もあり虫プロ以外でも苦労されたのはうかがえる。
『ザンボット3』以前に関わった作品のリストが少し載ってましたがいろいろな作品に携わっている。
出崎統監督の『明日のジョー』にも関わってたようだけど演出の色は合わなかったよう。
『海のトリトン』は原作とちがう形で落ち着くが『勇者ライディーン』ではスポンサーなどと折り合いがつかずまた苦労。
結果的に後半を監督した故長浜忠夫監督がブレイクするという顛末。
創映社のちの現在のサンライズのにも悪しき体制がいまも富野由悠季氏からすればあるとも書かれてあった。
『∀の癒し』でも『ガンダム』以外作らせてもらえない現状もあったし。
監督や演出家が苦労してるのが伝わる。
アニメの制作現場は追い込みで作り直したいカットがあってもすでに焼き上がったものには手を加えられないなど。
たいへん。

  • No.163 by 風人  2017-02-20 11:13:30 

福井晴敏版の『∀ガンダム』ではハリーはディアナがキエルと入れ替わっていることに気づくがそこは荒立てないように冷静に対応している。
ウィル・ゲムは佐藤茂版でも気の毒な人物だったけど福井晴敏版ではディアナ・カウンターに陥れられ利用され殺される始末。
ウィルが自業自得の結果というのはかんたんだけどやるせない思いが伝わる。
キエルと入れ替わったディアナは彼を説得できなかった思いはあるがソシエに対しては“姉”として振る舞わないといけない。
シドじいさんはアニメなどでもこの人は数少ない良心ある人物。他の人物が暴走しがちになるのに歳の功か黒歴史については探究心はあるものの理性が抑えている。
グエンがやや宇宙船を手に入れることで野心をたぎらせようとするのはあぶないし実際危険な徴候。

  • No.164 by 風人  2017-02-20 14:04:03 

アグリッパと繋がっているフィル・アッカマン。
『∀ガンダム』福井晴敏版でも佐藤茂版と同じようにディアナに反旗を翻す姿勢。
だけどいくらオーバーテクノロジーのモビルスーツや兵器を使ったとしても地球全土を支配するのは現実的には無理そうな雰囲気。
制圧はできたとしても政治的におさめるのはまず無理と思う。地球は広いんだし簡単に支配されるものではないと思う。
福井晴敏版ではテテスの動向。親不孝と自覚しながらディアナ暗殺に動きだす。
またウィルゲム側のグエンとキエルとしてのディアナの互いの思惑。
人は権力にせよ武器にせよひとを変えてしまう怖さ。
ロランは“∀ガンダム”についてはできる限り理性的な判断を持ちながらも畏怖はおぼえてる。

  • No.165 by 風人  2017-02-21 05:02:25 

コールドスリープを繰り返して長く生きるのと寿命を全うし日々を生きるのとどちらが大切かキエルとして生きてた日々から学んだディアナ。
そんなディアナから同じ女性として重なり共有し母の言いたかったことがようやく理解したテテス。
∀ガンダムそのものが破滅を呼ぶものか再生を謳う存在か。
核爆発からディアナを守った時にロランは∀ガンダムの内なる記憶がディアナかキエルかの姿を借りて彼に語りかける。
核爆発に遭い黒焦げになっても再生を続ける∀ガンダム。
福井晴敏版の『∀ガンダム』は細部の描写が細かい。やや文章がディテールに凝ってるのもあるけど再読したらいくぶんラク。

  • No.166 by 風人  2017-02-21 07:52:53 

福井晴敏版『∀ガンダム』で共感があった場面はキースとベルレーヌが営む中立パン工場が市民から襲撃があるところ。
市民のムーン・レィスの恐怖もわかるけどただウソと事実が混同してるところに市民のヒステリー、大衆心理がうかがえる。
キースにしたらムーン・レィスと地球人の和解のためにしてたことが裏目に出てしまい工場は焼かれてしまう。
親方の娘であるベルレーヌはキースの出自を知らないはずなのに『あなたはキースだから』と庇うところは女性の勘かあるいはキースの挙動から知ってたうえで愛する人ということで見守っていたと思われる。
ムーン・レィス側の混乱が更なる混乱を地球人側にもおよぶ。
キースもフランも再び戦いに巻き込まれてゆくのは読んでてつらいところ。
主人公であるロランも戦い続きでつかれも見える。

  • No.167 by 風人  2017-02-21 19:34:15 

小説『JIN-仁-』は完結編読むまで時間かかった。
地元の中古書店ではなかなかないからやむなく通販してようやく読めた。
だけど幕末のなか南方先生がペニシリンを粉末にしたり歴史から龍馬を暗殺から救おうとするけど歴史の流れにはラスト近くどうあっても逆らえない理不尽さ。
咲さんや野風さんたちと出会いながら咲さんの女心に気づく。
海堂尊先生の『ひかりの剣』の文庫版表紙も『JIN-仁-』の村上もとか先生である。
こちらは医療と剣道つながりで村上もとか先生とつながりある。

  • No.168 by 風人  2017-02-22 07:55:51 

『∀ガンダム』
アニメと佐藤茂版、福井晴敏版の小説それぞれを比べるとおもしろい。
福井晴敏版がある意味、戦争の悲惨さを伝える意味ではいちばん内容があるかもしれない。
地球に残ったキースはベルレーヌお嬢さんと共に逃げる描写は戦争でもっとも犠牲になるのは民間人ということ。
佐藤茂氏が書いた角川スニーカー版は後半はやや駆け足ではあるけどスニーカー版はむしろ外伝にあたる『エピソーズ』がおもしろい。物語の前後や人物たちそれぞれの視点で短編で綴られている。
グエンはどのメディアにせよ反旗を翻す愚行。なによりロランをローラとしてしか愛せない不幸。
福井晴敏版では∀はまさに悪魔でしょう。ラストに再びナノマシンによって何千年もの年月をかけて石像に戻ろうとしている描写があったから。ターンXでさえもあっさり撃破してる。
佐藤茂版の角川スニーカー版の方が読みやすさはある。福井晴敏版は物語が二転三転する。
フィル少佐の不幸な生い立ちも理解はしないではないけどただディアナに反旗を翻してもそれで癒されるものではないと思う。佐藤茂版でも彼はクーデターを起こすが三日天下で落ちてゆく。

  • No.169 by 風人  2017-02-22 18:17:28 

福井晴敏版『∀ガンダム』はいろいろちがいすぎるし展開がハード。
ディアナもキエルは哀れだしグエンもまた意外なほどにあっさりキエルに化けたディアナに討たれる。
だけどキエルはグエンから女性として見られてないのは可哀想すぎます。
ハリー大尉は佐藤茂版でもひどい目に遭いますが福井晴敏版では後半は理性を欠いている。
アニメとはやや人物の立場や内面が異なる。
福井晴敏版ではアグリッパがグエンに利用されていると知った際にディアナの気持ちがようやくわかるのは納得する。
しかし同じ『∀ガンダム』という素材を使いながら書き手しだいではいかようにも物語が変わるもの。

  • No.170 by 風人  2017-02-22 19:53:49 

『∀ガンダム』福井晴敏版ではアニメでは好戦的だったヤーニ軍曹が戦争が終わりに差し掛かる頃には不器用ながらひとのいいおじさんの一面を見せる。
また宇宙は苦手ということでウィルゲムに乗らないというのも意外。
彼なりに戦争の勢いに乗った乗せられたことへのひとりの人間としての過ちを認めてるようにも取れる。彼もまた主人公ロラン同様にグエンに利用された立場かもしれない。
キースはなんとか立ち直りベルレーヌと結婚はするが、フランは旦那であった先輩記者を亡くし一時は絶望に苛まれるのは読んでてつらい。
戦後直後はつらい思いを抱えるひとりの女性として描写される。
立ち直りが明確に書かれているのはソシエ。
シドじいさんの手伝いをしながらまわりや地球の再生を願う。そしてロランを思っていたことが姉キエルから意外に思われるのは少し驚く。
ロランはビシニティから離れたところから戻りようやくかつてハイム姉妹に出逢った川でソシエと再会したところで物語は終わる。
福井晴敏版の『∀ガンダム』は要所につらい場面ある(涙)。

  • No.171 by 風人  2017-02-23 05:33:47 

小説『∀ガンダム』は福井晴敏版をようやく読んだけど内容が凄まじい。
佐藤茂版も所々にキツい描写あるけど福井版は内容が深い。
小説版はどちらもディアナに深い業を背負わしてるのは酷。
福井版ではキエルに再度変装したディアナがグエンを討つことで過ちを修正した。
福井版ではディアナ、キエル共に愚かな女性として書かれているのは印象的。
だけどディアナがかつてのウィル・ゲィムを愛したのは真実。
しかし美しい過去も現代や未来から見ればまわりからみれば美化された物語にしかならない。
ハリー中尉はアニメにおいてはディアナ、キエルを共に支えて理性的にも関わらず福井版ではこの人物も愚かに書かれている。
最終章の寸前で戦争という時代に振り回されたヤーニ軍曹、キースにフランの描写は唯一救われる場面。
ヤーニ軍曹も自分の愚行を理解したからムーン・レィスであるキースやフランの素性を知っても相手に理解を示す場面は感動的。
人同士がわかりあえるまでに犠牲がありすぎ時間もかかりすぎ。
福井版はディアナは亡くなったが彼女がいなくともディアナ・カウンターは和解に応じた。
佐藤版でもディアナは亡くなったが彼女の代わりをつとめたのはキエル。キエルがディアナの人生を背負うことになるがそうすることで月と地球の和平が保たれる。
むずかしいもの。

  • No.172 by 風人  2017-02-23 11:14:57 

『∀ガンダム』小説。
福井晴敏版の方がボリュームあるし“ニュータイプ”や“ガンダム”の名称が出たり月に行ってからの黒歴史の真相がわかる時の描写は宇宙世紀の描写が出てきたり幾多の戦いをホログラフィとして見つめるロランたち。
だけど健やかに書かれているという意味では佐藤茂版でしょうか。
冒頭などいくつかの描写は似るけど似て非なる。
読みやすさという意味では佐藤茂版を推すかな。
佐藤茂版は世界名作劇場ぽい書き方されている。
戦乱は激しくなるけどたとえ地に落ちたとしてもひとが生きていける人間の根源みたいな生命らしさがある。
外伝にあたる『エピソーズ』で補完されてることで物語に不満がない。

  • No.173 by 風人  2017-02-23 14:15:39 

小説版『仮面ライダークウガ』はまるで二時間ドラマを見てる感じ。
特撮モノで二時間ドラマというのは基本的に存在しないと思いますが、映画はまた別として。
だけど『クウガ』小説は映画というよりは二時間サスペンスドラマに近い雰囲気ある。
テレビシリーズの回想しながら現在進行形のドラマが時を動かし事件がゆっくりみえ始める。メイドアイドルはちょっと『クウガ』に似つかわしくないところもあるけどテレビ『クウガ』とはちがう媒体でもあるし小説『クウガ』は十三年後の物語。
むしろその時代の流れが現実に重なる。
一条刑事は組織の上に上がれる機会があったけど現場畑の現役刑事というのも可能な限りテレビシリーズの印象を変えたくなかったんでしょう。
ポレポレのおやっさんはメイドアイドルにハマるのも時代の流れでしょうね(苦笑)。
五代雄介の妹みのりは結婚をして子どもに兄の名前から二文字いただき平凡なしあわせを得てる。
だけど一方ではグロンギの暗躍が物語に影を落とす。

  • No.174 by 風人  2017-02-24 06:32:15 

小説『仮面ライダークウガ』夏目美加の成長もあるが通信機器の発達、メイドアイドルの浸透の早さなどに13年の時の流れがある。
だけど一条刑事が女性刑事とコンビを組んだことがないというのも意外な感もあればむしろお堅い性格だからそれもそうかと思えなくもない。
手堅く著者の荒川氏が書かれているのがうかがえる。
この人には『アバレンジャー』の小説も書いてもらいたいところ。

  • No.175 by 風人  2017-02-24 08:35:12 

『∀ガンダム』佐藤茂版は読みやすい。
あっという間に三巻。
三巻冒頭に「ローラの牛」のエピソードが入る。これは外伝『エピソーズ』と合わせて読むとよりおもしろい。
だけどまだまだ地球人とムーン・レィスの和平にはいたらない。
ただロランがローラになる女装のエピソードは二巻にあってヒロインたちよりウェストが細いという(苦笑)。
ところどころに笑みする物語はある。

  • No.176 by 風人  2017-02-24 09:56:25 

福井晴敏版『∀ガンダム』の「花咲爺(じいさん)」のくだりは物語のラストの“再生”という意味合いでしょう。
かつて∀ガンダムを操ってた人物がどのような人であったかは語られていない。
だけど戦いを終えたロランは聖痕があるということで行く先々で“聖者”としてもてなしをされることでぎりぎり死なない。そしてかつて∀ガンダムのパイロットも同じだったのではと思いを重ねる。
∀ガンダムのパイロットだった人物が何者だったかそしてその人物がなぜ地球を一度黒歴史に包んだかは真相はロランからはわからない。
あくまで月の歴史に語られているのも本当かどうかはわからないかもしれないニュアンスを残す余韻もあるのも否めない。
長い歴史のなかで事実と空想が合わさった可能性と言えなくない。
「花咲爺(じいさん)」に託した思いもあるかもしれないと思える。

  • No.177 by 風人  2017-02-24 14:16:29 

『∀ガンダム』角川スニーカー、佐藤茂版。
グエンに付いてる秘書、ディアナ付きの粉まき姫、そしてディアナとキエルが入れ替わっていることに唯一はじめに気づくハイム夫人。
この辺の展開は佐藤茂氏独特の展開。
キエルはハリーに信頼を寄せていくのは好感。同時にこちらも福井晴敏版同様に月の民(ムーン・レィス)の悲哀に気づいてゆく。
展開こそはやや急ぎ足ではあるけど佐藤茂版は短く丁寧に描写されている。

  • No.178 by 風人  2017-02-25 05:32:34 

『∀ガンダム』小説、福井晴敏版と佐藤茂版どちらにおいても市民が暴徒化してしまう描写はこわい。
物語上グエンが一度落ちてしまう展開だからやむをえないが市民が理性的な判断を欠いてしまう。
後にグエン自身が黒歴史の科学力に見惚れ領主が暴走してしまうからいちがいに市民を非難できないのだが。
佐藤茂版においてはキエルとディアナの入れ替わりが丁寧に書かれキエルはハリーに惚れてしまう。
だけどキエルになってしまったディアナも戸惑いを感じ取り乱しながらもムーン・レィスたるロランがそばにいることで安心を得る。
『∀ガンダム』は地球人、ムーン・レィスどちらに感情移入するかで物語がちがう。
またディアナ、キエル、ソシエそれぞれヒロインたちが持つ感情や立場もまたちがう。

  • No.179 by 風人  2017-02-25 11:07:30 

『∀ガンダム』は福井晴敏版と佐藤茂版では描いてることがちがう。
福井晴敏版はディテールや綿密な描写にこだわりあるようだけど佐藤茂版は発達した月社会と発展途上の地球社会を短く対比させている。
地球では男は仕事に女性は家庭にという古きよきむかしの社会の営みかつ古風。
女性が社会に出るむずかしさはキエルやソシエ、メシエなどを通じて端々にあらわれてるのが佐藤茂版。
反面、世界名作劇場ぽいところが伝わる。

  • No.180 by 風人  2017-02-25 12:56:40 

『仮面ライダークウガ』の小説をあらためて読むと警察モノの作品みたい。
ところどころに一条刑事を通してテレビシリーズの回想を重ねながら現在進行形の事件を追う。
だけどグロンギが人間社会にひそかに潜んでいるのは深い恐怖でしかない。
テレビシリーズのグロンギは人間態であっても人間離れした演出や描写がされてたけど本作品のグロンギはほぼ人間に等しいくらいに社会に潜み生きている。『ファイズ』のオルフェノクに近いところあるけどオルフェノクは現代人がオルフェノク化したのであって言葉や文化は同じ。
だけどグロンギは文化や言葉、習慣もちがう未知なる恐怖が読むたびにじわりじわりくるものがある……。

  • No.181 by 風人  2017-02-25 16:13:12 

小説『仮面ライダークウガ』、グロンギに対して法律ができているのもまた時の流れ。
極端な話としてテレビシリーズは性急に物語をつくらざる得ない。
だけど物語が終わった後にグロンギもおなじ人間という認識が出来上がったというひとつの事態。
しかしグロンギに更生の道があり得るとは思えない。まったく文化や習慣が違いすぎるし現代人と超古代戦闘民族ではまったく別の種族にも等しいと思うが。
時が経てば法律が良し悪しにせよ変わるのは現実。個人情報保護法などもそのひとつ。
海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズでも個人情報保護法が足枷になるけどそれを白鳥さんは上手にかわす。『アリアドネの弾丸』でした。
いろいろな本を読むと直接的なつながりはなくとも間接的につながりの糸が見えたり考えるきっかけになる。
ここ二、三年はいろいろな本を読んでるからいろいろな考え方が入ってくる。自分の思想までに確立にはいたらないが。
自分の思想にするのはむずかしい(--;)。

  • No.182 by 風人  2017-02-26 09:46:45 

小説『仮面ライダークウガ』本物の人間と化けたグロンギとの間にちがいがあったという伏線は張られている。
荒川氏の表現が秀逸。

  • No.183 by 風人  2017-02-26 14:10:58 

佐藤茂版と福井晴敏版では『∀ガンダム』のアプローチがちがう。
佐藤茂版は月の政治よりも生態系に触れていて福井晴敏版では政治の方に触れている。
月に行ってからの描写は佐藤茂版の方がアニメにやや近い。
ただどちらも冷凍睡眠(コールド・スリープ)を使うことでムーン・レィスが月の人口調整をおこなっていることにかわりない。
だけど佐藤茂版においてはソシエが地球側の半ば感情の代弁者になっている。
佐藤茂版においてはハリーがシャアに近い。ロランが変装したローラに後半まで気づかずまた愛機スモーに前妻の名前をつけている。キエル、ディアナ共に振り回され“女運がない”とつぶやく。
女運がないとつぶやくところにむしろ現実感ある。

  • No.184 by 風人  2017-02-27 05:35:28 

『クウガ』小説で枡部凛 の本性があらわにになった際の白いクウガ(未確認生命体2号)は実加が変身したものだったと当初はわからない。
だけど一条さんは夢のなかで五代雄介と再会する。
しかしこの時点においても現実の五代との再会はかなわずというのが切ない。
一方で一条刑事たちを誤魔化しながらも実加もグロンギへの捜査は着実にしてゆく。
枡部凛という名前にもグロンギ語の意味が込められていたのもこわい話。

  • No.185 by 風人  2017-02-27 16:00:59 

『∀ガンダム エピソーズ』のレット隊のキャンサーを主人公に据えた物語「轍(わだち)の果て」は地球人とムーン・レィスの間の立場に立つ彼女の物語。
短い物語に地球人からもムーン・レィスからも差別され迫害されながら生きてきた彼女の半生が書かれていて考えさせられる。
どちらにも心から受け入れてもらえない地球に残ったムーン・レィスの子孫という立場。
だけど麦の刈り入れを頼みたいロイスじいさんからキャンサーはあることを諭される。
ヤーニ軍曹たちとカーレースをしながら見える先……。
笑えて泣ける。

  • No.186 by 風人  2017-02-28 06:40:20 

同じ『∀ガンダム』という素材で佐藤茂氏と福井晴敏氏ではまるで異なる。
ただどちらもディアナもグエンも悲劇的な展開はまぬがれないのは共通している。
アニメにおいてはまるくおさまっているのがやさしく思える。
佐藤茂版においては『エピソーズ』の方で充分、いろいろな面で補完されているところある。
福井晴敏版ではムーン・レィス側がディアナ不在でも和平ができる形で落ち着くのは皮肉なのかあるいは彼女が犠牲になったかで物語の受け取り方しだい。佐藤茂版ではキエルがディアナとなることで問題が山積しながらもそれを前向きに解決しましょうという姿勢がディアナとなったキエル、彼女を支えるハリーからうかがえる。
佐藤茂版ではリリ・ボルジャーノ嬢の政治力が『エピソーズ』に収録されている「エア・ボルジャーノ」から片鱗がみえる。リリ嬢は敵にまわしたくない好感ある人物。

  • No.187 by 風人  2017-02-28 14:55:41 

小説『仮面ライダークウガ』には人間の希望と絶望が書かれている。
現代社会の闇を敵であるグロンギに語られるのはなんとも皮肉というか彼らに語らせてしまう嫌な現実があるということ。
彼らの言い分もまた間違いではないけど人間が文明を持ってしまった反動もしくは心の歪(ひず)み。
本物の山野愛美はグレてはいたけどどこかでやり直すきっかけはあったことを信じてたと思う。だからタトゥだけは入れないという身体に傷をつけない思いが彼女にあったと思う。
だけど彼女の母親はグロンギに弱味からつけいられた。
母親が娘を思う気持ちを利用されたのは哀しいこと。

  • No.188 by 風人  2017-03-01 05:12:15 

富野由悠季著の『だから僕は……』には当時の手塚プロのことがよく書かれている。
生前の手塚治虫先生の取材番組が流れる時あるけど必ずしも恵まれたアニメ制作現場ではなかったのはうかがえる。

  • No.189 by 風人  2017-03-01 12:08:13 

『三丁目の夕陽』のあの時代は半ば羨ましい。
戦後から高度経済成長期から日本人が前向きだった時代とされる。
小説『三丁目の夕陽』『続・三丁目の夕陽』は鈴木オートの面々と茶川さんたちを主人公なのは変わらないけど他の人物たちにも焦点をあててオムニバス形式になってる。
ちなみに映画で堀北真希さんが演じた六ちゃんは原作や小説では女性ではなく男性。
小説では遊び盛りの若者の歳ではあるけど健気に真面目に働きながら『続』ではなんと時代の英雄の力道山に妹さんと共に会ってしまう驚愕な展開。

  • No.190 by 風人  2017-03-02 09:12:32 

富野由悠季さんの著書『だから僕は……』と『∀の癒し』共に『ブレンパワード』を再読。
『ブレンパワード』と『∀ガンダム』は正しくは富野由悠季さん自身が小説版を書いてるわけではないけど。

  • No.191 by 風人  2017-03-02 13:05:47 

小説『ブレンパワード』のヒロイン宇都宮批馬(ひめ)は冒頭から前向きに書かれている。
対して勇が少し悲壮感を背負っている感がある。
それでも『Vガンダム』の頃までの主人公などに比べたら心に傷を負っても物語が進むにつれ癒され仲間を得てちがう道を進めてゆくのが『ブレンパワード』や『∀ガンダム』の小説には見られる。
小説『Vガンダム』はウッソがふつうに子どもらしく育てられなかったのは悲劇。だけど戦場で生き延びリガ・ミリティアと接触し生き残る術を得て成長していったのはしあわせと思うべきでしょう。
『F91』『Vガンダム』の小説においては富野由悠季さん自身の書き方も変わってきてたと思う。
小説『Vガンダム』の母性の強調は半ば尋常ではないように思われる。

  • No.192 by 風人  2017-03-03 05:29:08 

富野由悠季さん著の『だから僕は……』に脚本家の辻真先氏の名前が出てきた。
この人はアニメ関係の本などで名話回などを収録した本などに目を通すと出てくる。
富野さんによるとこの人が書かれていないジャンルはないほどと言われなおかつアニメの仕事の合間に小説を別に書かれてしまうという。
おそろしいパワーの持ち主と言わざる得ない。

  • No.193 by 風人  2017-03-03 13:00:19 

小説『ブレンパワード』を久しぶりに読むと作品中のブレンパワードが生まれる描写はある種の神秘さがある。
母が子を生むやさしさみたいなものでしょうか。
ブレンパワード、グランチャー共にまだこの時点では存在意義がよくわかってないまま物語が進んでいる。
オルファン、プレート共になぞ。
少しずつ勇、批馬たちの人間関係が変わっていく。八十年代の富野由悠季作品に比べたら感情よりは内面の気持ちで物語が進んでいくのは『∀ガンダム』にも継承されてゆく。

  • No.194 by 風人  2017-03-04 04:53:10 

小説『ブレンパワード』において従来の富野由悠季作品らしい親子間の繋がりがあるのがアノーア艦長とジョナサンの母子でしょう。
感情と精神的なむすびつきがアンバランスないびつな関係。
これは主人公伊佐見勇とオルファンにいる伊佐見ファミリーもまた近いものがある。
ただそれまでの作品に比べたら登場人物の悩み方は戦いそのものよりも具体的になにをどうしたらいい?、という自然な方向に物語が動いている。
戦いそのものがメインでないことに気づく。
一応はロボットアニメのノベライズではあるけど。
小説一巻の冒頭では富野由悠季氏が“ブレンパワード”という表現について誤解を招いたと記してある。

  • No.195 by 風人  2017-03-04 06:57:43 

富野由悠季著の『だから僕は……』を読むとアニメーターはリアルに人として扱われてない職業なんだとひしひし伝わるものがある。
アニメ創成期から現在に至るもの現場状況はさほど変わらないんでしょう。
富野氏の声が文章から伝わるみたいで苦悩や葛藤などが怒鳴られてるみたいに聞こえる……。

  • No.196 by 風人  2017-03-04 09:43:42 

富野由悠季著の『だから僕は……』に富野さんの創作シナリオが掲載されているけど内容自体は思うほどにハデさはない。
だけど「小石」そのものは少年とタクシー運転手とのたしかなつながりを感じさせ『逆襲のシャア』のラストへとつながる布石や原型と取れるシナリオ。
「小石」は短い物語だけどちょっと感動する物語。ひととのつながりを書いてるところは富野作品に準じてると思う。
だけどアニメーターが苦労されているの伝わる本。

  • No.197 by 風人  2017-03-05 06:15:27 

小説『ブレンパワード』で富野作品らしい感情の高ぶりを担っているのがジョナサン、依衣子ことクインシィ・イッサに集約されている。
ふたりとも互いに満たされない家庭や姉弟への愛情や気持ちが欠けているのをグランチャーに求め戦いに求めてしまっている。
オルファンを出た勇は彼なりに自分の道を悩み模索していき批馬の優しさに触れながらも少し甘えを見せながらも成長していく。
だけどまだこの時点ではオルファンが実際に何のための存在かは仮定でしかない。

  • No.198 by 風人  2017-03-05 15:03:40 

ハルキ文庫の『ブレンバワード』を読むと人物が比較的自然な感じ。
もちろん各々に心の傷や葛藤などはあるがむかしの富野由悠季作品に比べたら感情の表立ったぶつかり合いは少ない。
なかには退場してしまう人物はいるがそれとて全体からは少ない。
人物のなかで子どものクマゾーが子どもなりにどの程度わかっているかわからないけど彼は意思が強いキャラ。
ジョナサンや勇などにも少なからず影響を与えている子ども。
もちろん子どもだからドジや泣きそうになる場面もあるけどそれを差し引いてもなにかを託されているキャラに思える。

  • No.199 by 風人  2017-03-05 17:49:51 

又吉直樹さんの『火花』ドラマ化。
だけど私は実際は二回くらいしか読んでない。理由はカバー本だから。
文庫派の私には少々読みにくい。
内容はよかったですが。
ドラマではどうなってるのか。

  • No.200 by 風人  2017-03-05 19:00:11 

ドラマ『火花』第一回をようやく見てるけど映画みたいなつくりしてる。
また原作の再現度が忠実。

  • No.201 by 風人  2017-03-06 06:37:40 

ドラマ『火花』では林遷都さんが主人公の徳永、波岡一喜さんが神谷。
波岡一喜さんがいい役者になられたわ。
小説『火花』のなかでも神谷は徳永にとっては憧れでありよき兄貴分。読んだ時は明石家さんまさんがモチーフと思ったけどドラマは波岡一喜さんが演じてるので私のイメージとはいい意味で異なる。
芸人さんは売れない時代はなんでもやらないといけない。着ぐるみ入ってキャンペーンしたりコンビニでバイトしたり様々。
ピースも売れない時代にいろいろなさってたみたいだし。
かけだしの頃はなかなか実が出ない。その辺は小説もドラマもリアリティ追求してるみたい。
第一回はまだ序章という雰囲気。実質は第二回からが物語が本格的に始動でしょう。
林遷都さんたち役者がお笑い芸人になりきって演じてるのも見もの。

  • No.202 by 風人  2017-03-07 06:35:18 

小説『ブレンパワード』二巻後半、三巻前半は舞台がそれまでと異なる。
ネリーというヒロインの在り方。彼女もまた死へと向かうキャラではあるが勇にちいさいけど大きなモノを託してゆく。
強敵化してゆくジョナサン、謎のバロン・マクシミリアン。
ブレンパワード、グランチャーの在り方が天才カント少年の登場により少しずつ物語が変わってゆく。
だけどここでも富野作品の定石である核兵器を使う人類の愚行、それを食い止めるノヴィス・ノアのブレンパワード、オルファンのグランチャー。敵味方に分かれてるはずなのに愚行を受け止め昇華してゆく主人公勇や批馬、クインシィである衣依子たち。
大人たちの過ちを力ではなくブレンパワードやグランチャーの在り方を示すことでただしていこうとする示し。
こういった一連の流れはお約束ではあるがある種の感動を呼ぶものがある。
だけどまた物語はラストに向けて混迷を深めてゆく。

  • No.203 by 風人  2017-03-07 13:10:02 

小説『ブレンパワード』において主人公勇や姉依衣子が少し歪みがあるのはふたりの両親が原因なのはあきらか。
オルファンのために研究しその成果のために子どもふたりを利用しふつうの親子関係ではなくなっている。
子どもたちのために家庭が存在してるのではなくオルファンのために存在してると両親は誤解を起こしている。
劇中でクインシィこと依衣子が勇にプレゼントをかつてくれた?とたずねる場面などに彼女本来の良心は失ってないのはわかるけどまた勇がちゃんと思い出せずにいたことで姉弟は互いに戦うことになる。
だけどまたオルファン自身も自身の再生のためにブレンパワードやグランチャーを必要とし人間や地球、自然なども必要としていることがわかる。
オルファン自身もまた失ったものを取り戻すためにブレンパワード、グランチャー、人間たちを必要としている。

  • No.204 by 風人  2017-03-09 07:18:03 

富野由悠季さん著の『だから僕は……』『∀の癒し』を通すと富野さんの半生が綴られアニメーターとしての苦労もあり制作会社サンライズとの関係、プライベートもありかなりの苦労が書かれてある。
だけど『Vガンダム』『ブレンパワード』この二作品を境に変わってきてる印象ある。
もちろんアニメ監督としの苦悩や葛藤もあるし監督としてスタッフに己の意思を伝える難しさ。
『∀の癒し』でも歌い手である西城秀樹さんから監督は難しく言い過ぎだみたいにストレートに意見がぶつかることもある。
ただ作品を通して“親”になる経験が『F91』や『V』以降の作品に如実に現れてると思う。
『ブレンパワード』の小説においても伊佐見ファミリーの両親は最後まで直子おばさんに叱られるまでわからないというバカ親。
勇の姉である衣依子はむしろやり直しする機会を与えられジョナサン母子も最後に互いの気持ちを受け止めようとする。
『∀ガンダム』でもムーン・レィスと地球人の間に誤解や齟齬は生じているが最低限理性的ないし政治的であろうができる限りの人死には避けている描写や演出がある。
ディアナが月の女王、『ブレンパワード』でも衣依子がクインシィという女帝ないし女性としてのリーダー、『Vガンダム』のマリア女王から発展ないしそのバリエーションというのがわかる。
『ブレンパワード』において母性の在り方は批馬に委ねられるが直子や依衣子それぞれにもある。そこに物語が集約されていく形。
『イデオン』以降の作品のように皆殺しにさせていない良心が作品にある。

  • No.205 by 風人  2017-03-09 14:58:34 

小説『ブレンパワード』『∀ガンダム』共に富野由悠季さん自身が書かれてないのも特徴。
富野さん自身が書かれた『ガンダムシリーズ』や『イデオン』などは表現自体は従来の作家さんよりは粗さが目立つ。もちろんテレビシリーズとも一部内容が異なる展開でもある。
だけど理解するにはそれなりには時間がかかる作品でもあると思われる。
だけど小説『ブレンパワード』『∀ガンダム』は富野さん以外が書かれてることでわかりやすくもなっている。
富野由悠季という監督の主観がないからでしょうか。富野節は健在ではあるが。
『Vガンダム』を最後に書かれてはないのも何らかの考えがあったんでしょうか。

  • No.206 by 風人  2017-03-16 16:36:46 

三月になりようやく思い出したみたいに海堂尊先生の『ランクA病院の愉悦』を読めたけどブックオフオンラインで通販した本を地元のブックオフで見かけるのはどういうことよ?
本もひとと同じで巡り合わせの良し悪しがあるということかな。

  • No.207 by 風人  2017-03-18 04:57:56 

ブックオフですでに持ってる本やCDを買ってしまうことが最近ある。
歳かな?
その都度気をつけているはずなのに。
それだけ自覚ないままで本などが増えているのか。

  • No.208 by 風人  2017-03-22 12:38:55 

『天空の城 ラピュタ』『海がきこえる』に続いて『となりのトトロ』のノベライズを購入。
ジブリ系の小説は若い頃は読まなかったのにここ最近は読んでる。
妙に歳を感じるのは大人になった気持ちかな。

  • No.209 by 風人  2017-03-23 14:33:41 

絶版になっている本は実にみつけにくい世の中。
そういう本が手に入らない代わりに別な本と出会うということもある。

  • No.210 by 風人  2017-03-25 13:43:35 

再読はしてるのだけど積んでる本がなかなか読めない。

  • No.211 by 風人  2017-03-26 05:58:09 

『マリア様がみてる』の短編集で可南子ちゃんが祐巳ちゃんを初めて見つけ憧れる物語がどれに収録されてたか探したがわからなかった。
どれだったかな??!(・◇・;) ?

  • No.212 by 風人  2017-03-27 14:43:18 

ドラマ『火花』で波岡一喜さん演じる神谷という人物、原作を読んだ限りは明石家さんまさんのイメージあったけどドラマだと若い頃の尖っていた島田紳助さんのイメージがかぶる。
かたや主人公の徳永はよくも悪くも等身大のお笑いを目指している若者像。情熱もあれば葛藤もある人並みな人物。
又吉さんの相方綾部さんにも似てなくもない雰囲気。迷ってるところは方向性が見えない五里霧中な芸人の生きざまぽい。

  • No.213 by 風人  2017-04-05 13:14:31 

小説『仮面ライダーファイズ』『仮面ライダー鎧武』を購入。
『ファイズ』は以前の『異形の花々』の改訂版だけど事実上は二度目の出版。
平成ライダー初の小説はおそらく『ファイズ』でしょうね。
この作品から特撮ノベルの『仮面ライダーEve』に派生していきいまの講談社キャラクター文庫として平成ライダーの小説が刊行されていってる。
『鎧武』の方ははじめに珍しく人物紹介がかんたんながらされている。

  • No.214 by 風人  2017-04-05 19:14:40 

小説『仮面ライダー鎧武』は他の平成ライダー小説とは異なる雰囲気。
さりげなく他の仮面ライダーたちにも触れられていたのは驚き。
『ディケイド』のパラレルワールドを用いることで“仮面ライダー”がひとりでないことの示唆でしょうね。
『クウガ』から『ウィザード』までのそれぞれのオリジナル世界やリ・イマジネーション世界を肯定する示唆と思われる。リ・イマジネーション世界は『ディケイド』が含めて代弁してるぽい。
けど『鎧武』の小説でよもや他のライダー世界にまで触れるとはやや大風呂敷。

  • No.215 by 風人  2017-04-06 06:17:21 

小説『仮面ライダー鎧武』は多人数ライダーや作風の雰囲気もあって各キャラ各ライダーの活躍が多いこと。
平成一期ライダーの小説と比べても短い物語のなかにライダーや仲間たちの描写が多いし適度にキャラの魅力あるように書かれている。
戦極凌馬は最悪の人物ではあったが最高の技術者みたいなくだりは笑う。
死んだはずのアーマードライダーたちがラストに力を貸す場面は特撮ヒーローというよりはむしろアニメ的。
作風があらわれている。
小説『鎧武』の主人公は呉島兄弟でしょうね。
だけどしっかり鎧武・絋太がラストを飾りヒロインの舞ちゃんが締めくくる。

  • No.216 by 風人  2017-04-06 08:23:57 

講談社キャラクター文庫版の小説『仮面ライダーファイズ』は五年後という形で後日談がついてる。
啓太郎と結花の子である勇介がオルフェノクと化した草加雅人と戦うことで自分が人間かオルフェノクと迷いながら人間として真理を守ろうとする。
木場勇治の願いは勇介に託されたといえる。
だけど『ファイズ』は闇が深い。
人間の魂の深部まで書いてるみたいで怖い。
物語は勇介に託され巧と真理はふたりで歩いていくという劇場版『パラダイス・ロスト』を彷彿させて終わる。
人間でなくなる者の怖さが『ファイズ』にある。

  • No.217 by 風人  2017-04-07 14:02:38 

小説「おジャ魔女どれみ16 ターニングポイント」と「きみが見つける物語」休日編以外を購入。
休日編がなかった。
「きみが見つける物語」は以前に小説「サイボーグ009」を購入した時に巻末に紹介されていて年明けから気になってたから購入。
「おジャ魔女どれみ」はまだまだ間が抜けてるorz。

  • No.218 by 風人  2017-04-11 11:35:04 

『本をめぐる物語』や『書店ガールズ』そして『きみが見つける物語』などここ最近は“本”そのものに関わる物語が多い。
読むジャンルが少し貪欲になってきてる。
『本をめぐる物語』には本にいろいろな接し方あるしむかしの『世にも奇妙な物語』にも小説オリジナルで“本”に関わる奇妙な物語はひとつふたつあったかな。

  • No.219 by 風人  2017-04-11 16:21:21 

『きみが見つける物語』スクール編。
『六番目の小夜子』の恩田陸さんが『心霊写真』というちょっとふしぎな物語を書いている。
また本の落丁についても触れられている。本の触れ方や特徴など人間はあると思うけどこれは本が好きでないと書けない内容だわ。
『六番目の小夜子』はまだまだ途中。

  • No.220 by 風人  2017-04-11 16:22:57 

『心霊写真』ははやみねかおるさんという方ですね。
訂正してお詫びします。

  • No.221 by 風人  2017-04-17 15:13:47 

『きみが見つける物語』二冊見つけたけどまた間が空く。
短編集なために短いけど物語ひとつひとつが丁寧。
作家さんの個性が垣間見えるのも面白い。

  • No.222 by 風人  2017-04-19 04:46:38 

久しぶりにアニメ『おジャ魔女どれみ』を見たら小説『おジャ魔女どれみ』と繋がってますね。
いつまでもチャイドルでいたくないというおんぷちゃん。
どれみちゃん四人とは違うスタンスが彼女にある。
小説『どれみ』でもどれみちゃんはづきちゃんあいちゃんと違いはじめは物語に出てこない。
北海道にいると知り偶然オヤジーデに出会いなんとか居場所がわかるけど時間が足りなくてその時は会えずじまい。
結果的におんぷちゃんに会えなかったことをきっかけのひとつとして再びどれみちゃんたちは“魔女見習い”として復活する。
ただし自分のために魔法は使わないという女王さまとの約束。
おんぷちゃんは“魔女見習い”として復活はどれみちゃんたちとちがいしばらく時間がかかるというのもある。
安易に魔法に頼らない生き方や考え方を見据えてるけどどれみちゃんたちと一緒にいたいという思いもある。
ミュージカルや舞台をしながらMAHO堂に通いながらやや大人に近い生き方を歩みながら彼女なりに模索している。
また芸能界という職業柄からどれみちゃんたちとはちがう情報を伝えることをしている。
おんぷちゃんがそういう意味ではひとつ“大人”。
あいちゃんも両親の離婚を経験してるからそういう意味ではつらいけど“大人”になりつつある経験をしている。

  • No.223 by 風人  2017-04-19 16:10:01 

小説『おジャ魔女どれみ』は次は四巻。
あいちゃんの陸上部というのも納得。
だけど怪我して運動できないのは思春期にとっては挫折経験のひとつ。
他人から見ればたいしたことないことでも本人にとっては大きな物事。
大人になる過程のひとつひとつの積み重ねを『おジャ魔女どれみ』は思い出させてくれる。
アニメ『おジャ魔女どれみどっか〜ん!』の「素顔のおんぷ」の回はおんぷちゃんがチャイドルとして終わりたくないと考えながらハナちゃんがよけいなことをするけど結果的に英会話教室に間に合うという。
写真集のモデルのおんぷちゃんは実はハナちゃんが変身した彼女ではじめは不満を母親に撮り直してとお願いするも写真を見たどれみちゃんたちに「自分たちといる時のおんぷちゃん」と言われ自分を見つめ直して承諾する。
小説おジャ魔女どれみもそれぞれ悩みながら少しずつ成長してゆく過程が素晴らしい。

  • No.224 by 風人  2017-04-24 11:19:13 

又吉直樹さんの『火花』のドラマは来週最終回。
物語の時代は平成なのに昭和の雰囲気。
雰囲気が漫画『じゃりん子チエ』に近い。人間模様の描き方が関西寄りな感じ。
適度にシリアスに適度に笑いにもっていきながら芸に生きる者たちの物語。
『火花』は文章自体は派手さはない。だけどすんなりしっとり入ってくる。
神谷さんの尖り方は『じゃりん子チエ』のテツに似てるかな。
徳永がチエちゃんみたいに常識ありながら突っ込むみたいな形かな。

  • No.225 by 風人  2017-04-27 14:45:37 

ここ最近はジブリ関係の小説を購入している。
はじまりは『天空の城 ラピュタ』年明けに『海がきこえる』。
次いで『となりのトトロ』。まだちゃんと読めてないですが。
購入したのは『魔女の宅急便』。
若い頃に読んでたモノがけっこうちがってくる。
歳を感じずにはいられない。

  • No.226 by 風人  2017-04-27 15:02:45 

昨日の番組『一周まわって知らない話』で女芸人、仲の悪い芸人が取り上げられてましたが又吉直樹さんの『火花』にリアルにかぶるなと印象あった。
女芸人の話は『火花』にはなかったと思いますが仲の良し悪しは『火花』でもリアルに書かれてたと思う。
主人公徳永が自分たちのスパークスがうまくいかないことやネタの打ち合わせなどでいざこざがあったり最後は解散する憂き目にあう。事務所の社長は彼らの実力は認めたくだりもありましたが。
また尊敬してる神谷さんの相方が「神谷はお前(徳永)のことが好きやねん」と語る場面。
『一周まわって……』の南海キャンディーズの山里さんとしずちゃんのお話はリアルに怖かった内容もあったけど人間ですし男女のお笑いのセンス、ニュアンスもちがうから溝ができてしまう。
嫌いという気持ちの程度にもよる。嫌いであっても相方の長所や気持ちを認める関係でありビジネスパートナーと番組でおっしゃってた。
芸人を続ける続けられない境目や道のひとつなんでしょう。

  • No.227 by 風人  2017-04-28 05:30:05 

小説『仮面ライダー電王』の白倉伸一郎氏の文章は目立った特徴はない感じだけどなにか独特。
ト書きに近いような感じもあるけどなにか違う。
『火花』の又吉直樹に近いところもないとはいえないだろうか。
井上敏樹氏や米村正二氏ともまた違う。
白倉伸一郎氏は文章に長けてるのでしょうか。
小説『電王』は主人公良太郎の一人称で語られ物語が続いてゆく。
つくりは小説『クウガ』や『ディケイド』に似てなくもないが。

  • No.228 by 風人  2017-04-28 17:38:24 

小説『仮面ライダー電王』意外に内容が深い。
たんなる勧善懲悪ものにしてないのは当然ながらイマジンが求めてたのは良太郎の姉の愛理さんのお店だったというラストの場面。
良太郎とモモタロスたちイマジンの会話の場面は漫画版『仮面ライダー』を彷彿させる。
その都度、良太郎の人格が変わるのは面白い反面実際イマジンに憑依されたらモモタロスたちとうまく付き合わないといけないだろうなと共感して笑えた。
時間がひとつの流れではないというオーナーの話。
これもまた深い内容。
時間をどうとらえるかはひとしだい。いいも悪いも同じでありまたちがうのと同じ。
他の平成ライダーの小説とは一線を画す一冊かもしれない。
『クウガ』『ディケイド』に限っては私的に別格ですが。

  • No.229 by 風人  2017-04-29 05:43:24 

『マリア様がみてる』では黄薔薇革命の前と後では由乃ちゃんの外見と中身のギャップ(笑)。
「黄薔薇革命」を読むと当時の由乃ちゃんが命がけなのは伝わる。
ただこの時点においても令さまを引っ張り回すやんちゃじゃじゃ馬ぶり。
結果的に有馬菜々を妹にする黄薔薇遺伝子の特殊さ。
江利子さまと張り合いながらもよき関係。「仮面のアクトレス」収録の年明けの令さま対有馬菜々の剣道対決でそれまでの令ちゃん好きから妹にしたい菜々へと気持ちが移り変化している。
興味が菜々へと変わることで先輩や姉としての自覚を芽生えさせてる。

  • No.230 by 風人  2017-04-29 20:35:52 

有川浩さんの『県庁おもてなし課』を読書中。
高知県が舞台だったのは気づかなかった。
ロケ地がある地元だったのに。
だけど役所が融通が利かないというのは『極北クレイマー』と似てる。
『極北クレイマー』では病院のトイレを和式から洋式に変更するまで市長の一声を待たなくてはならなかったために今中先生は苦労した。
役所に民間感覚を持つというのは彼らもまた公務員だから隔たりがある。
小説『パトレイバー』で特車二課の隊員たちがはみ出し者や愚連隊であっても彼らの本質はいちおう警官という職業。
市民からいくら文句ややっかみあっても業務を遂行しなくてはならない点は同じであり重なる。
公務員という職業のむずかしさ。

  • No.231 by 風人  2017-04-30 16:08:03 

『桜宮サーガ』シリーズもだけど『県庁おもてなし課』もひとつひとつ壁をなくしていく作業。
『桜宮サーガ』は白鳥さんや彦根先生は飛躍した発想や行動だけど現実には『県庁おもてなし課』みたいに地道に地味がふつうであり常識。
ただし役所と民間の意識のちがい。
一般的な会社にもお役所みたいにあたま堅い上司などはいますから本来拓ける発想に蓋をしてしまうのが現実。
高知県の観光事業も昔と今ではちがう。
昔は待ってたら観光に来るだろうという受け身。だけど今はどの県も攻めの姿勢。
観光に利用できる事柄を何でも発掘してゆく。
昨年度は高知県は道の駅スタンプラリー、今年から二年間は維新博。
他県のことはわからないけど『県庁おもてなし課』は主人公たちが奮闘してる姿がおもしろい。

  • No.232 by 風人  2017-05-01 04:36:27 

あとがきがやたら多いのは海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズ文庫。
医者、作家、政治家などいろいろな著名な方たちが書かれ感想や意見してる。
『相棒』シリーズも同様。『相棒』シリーズは作品の魅力に触れられてることが多いでしょうか。
『マリア様がみえる』は著者である紺野緒雪先生の日常や書いてることに思うことなど。
あとがきに最後にいいことを書いてある本もある。

  • No.233 by 風人  2017-05-02 06:13:44 

『県庁おもてなし課』は途中ところどころに考えさせられる内容がある。
地元のことはもとより役所と民間の関係、人物たちの紆余曲折。
等身大の人間として有川浩さんは書かれてるのが伝わる。
地方に住む人にも様々な事情がある。年配の人たちは土地を愛してるわけたし親や先祖から受け継いだ有形無形がある。
若い人たちにしても新しいことは地方はなかなかできない。そもそも就職口がない痛手。
これが若者を都会や中央へ流出させてる。
地元にいいところがあるのは潜在的には理解してるけど物足りない。何かが足りない。
年配と若い世代の隔たりもある。
近年はお見合いなどのイベントなどで活気づいてはいる。
地域コミュニティはある。そういうところは密接、だけど浸透し伝わってるかはまた別な話。

  • No.234 by 風人  2017-05-03 04:51:12 

小説『県庁おもてなし課』よもや遊ぶところがないところを自虐ネタにはしるとは思わなかった。
だけどないもの尽くしならないことを逆に見れる遊べる空山川海と四大自然の利点になること。
実際平日でも仁淀川河口にはサーファーいるしパラグライダーで飛んでる人たちいる。
平日でも観光客らしい人やビジネスマンらしい人たちがはりまや橋を見に来る。
有川浩さん高知県を理解してる。

  • No.235 by 風人  2017-05-03 07:00:12 

本とは話題がズレますが今年はちょっと落語に興味あったりする。
去年に放送された『落語 THE movie』の流れ、現在もこの番組は教育テレビEテレに移り一部江戸文化や落語についての知識を付加させながら再放送。
おなじくEテレの『落語寄席』この番組も子どもむけながら息が長い。
いくつかはこの番組から落語のネタ(題)に興味持ったりもした。
両方ともテレビというメディアだから落語に映像を付加させてる。
『movie』の方は俳優さんたちが演じて噺家さんの声が入る吹き替えに近い形、『寄席』の方はアニメーションに噺家さんの声が入る。
落語も物語というのがあるのを知ると面白い。
『寄席』の方は五分という短いなかによくまとめられるといつも思う。

  • No.236 by 風人  2017-05-03 13:53:46 

落語。
落語といっても『落語 THE movie』と『落語寄席』程度だけど小説の物語に似てなくもない。
物語に高低差ののぼりくだりがある。
そこに人物の感情や気持ちだったりいさかいがあったり物語だと人物たちのとりあえずの終着点、落語だとこれでおしまいですよというオチ。
『相棒』シリーズでは杉下右京が落語好きで鑑識の米沢さんと親交ある同好の士。
落語から物語にみえる共通点、どちらも物語という点は酷似してる。

  • No.237 by 風人  2017-05-03 14:56:01 

『県庁おもてなし課』を読むと地元を見直すきっかけになる。
世の中が知らないことだらけで出来ている。だけど目にするものをあたりまえにしすぎてはいけない。
常に新鮮な気持ち。
『お遍路ガールズ』もでしたが歩みを進めることの大切さ。
むずかしさ。
むずかしい。

  • No.238 by 風人  2017-05-05 05:52:33 

もう少し若い時期にいい本や作品に出逢ってたらちがったでしょう。
若い時は若い時に興味しかないモノにしか向かない。
気持ちや感性はコントロールしづらい。
本が伝える文化。
『県庁おもてなし課』のあとがきにありましたが勉強することを意識させないで学ぶことができるのが小説。
意識しないで読んだことが疑似体験や知識になるのが本の長所。

  • No.239 by 風人  2017-05-05 08:38:46 

普通の小説はたいがい模範的な日本語や表現で書かれていることに気づく。
もちろん編集者や出版社などが添削などもされているでしょう。
気づかないもの。
素直にいえば普通の日本語が身についていない浸透していないのもある。
たまにテレビなどで間違えた日本語や表現の使い方が取り上げられるけど小説を読みなれるとああ自分はけっこう間違えてるなと本に言われてるみたい(笑)。
物語を通して学べるのは本の長所、読むという行為をしなくてはならないが。

  • No.240 by 風人  2017-05-05 10:31:55 

カルーセル麻紀さんの『私は女』を読むといろいろな交友関係。
なかにはすでに故人になられたタレントさんが本の中に生きている感じ。
勝新太郎さんや美空ひばりさんなど昭和時代の名優たち。
芸能人も素はふつうの人であるということ。
だけどタレントであるがために本音やストレスなどが見せられるのはもしかしたらごくわずかかもしれない一面。
カルーセル麻紀さん自身の半生も凄い。
性転換にして男から女になる。だけど当時の性転換手術の未熟さかあるいは副作用か。
熱をもってしまう。
このくだりは読んでてこわいものを感じた。
だけどテレビ番組や芸能界がおおらかな時代でもあった息吹きは著書を通して感じる。規制もおおらかでおおざっぱな時代だったんでしょう。
いちおうカルーセル麻紀さんポロリはしたらしくスタッフを大いに慌てさせたらしい(苦笑)。

  • No.241 by 風人  2017-05-06 15:07:04 

『ゲゲゲの女房』は以前に購入しましたが今回は『水木サンの幸福論』。
『女房』は奥さまの武良布枝さんからの視点で書かれてましたが『幸福論』は水木しげるさん自身の著書。
『女房』ではお見合いで会うまでは水木しげる先生については触れられなく『幸福論』では生後や戦争時のこと書かれてる。
戦争に行った人々の人生は重たいもの。

  • No.242 by 風人  2017-05-08 05:15:25 

小説『仮面ライダー電王 東京ワールドタワーの魔犬』。
白倉伸一郎氏の文章が意外に伝わりやすい。
なにより電王の作品世界観を巧みに表現し良太郎とモモタロスたち四人のイマジン(とジーク)、ナオミさんとオーナーとの会話や雰囲気。
モモタロスたちが憑依しては良太郎の人格が変わったり憑依しなくても心で繋がっていて彼らと会話し推理しながら事件を解いていく。
時間の流れというものを考えさせられる物語。
現実に生きる時間とデンライナーの時間はまた別にある。
それぞれ別な時を生きてるけどイマジンと契約した者は何かしら時の流れが重なる。
考え方はいろいろあると思う。“時”というものについて。

  • No.243 by 風人  2017-05-09 16:14:38 

『水木サンの幸福論』、戦争前の水木しげる先生のこと書かれてるけど就職に向かなかったというのは意外な感もある。
だけどお父さんが絵の学校に通わせてくれ絵の勉強をする。
本の中に水木先生が作った『白雪姫』の写真が一枚載ってるがとても後に妖怪作家になるとは思えないくらい美しい一枚。

  • No.244 by 風人  2017-05-10 05:54:47 

今月の『100分で名著』は『三国志』。
だけど読んだことはない。

  • No.245 by 風人  2017-05-10 12:47:45 

小説『おジャ魔女どれみ』四巻ようやく購入。
これで主要キャラそれぞれが表紙を飾ったのは購入した。
海堂尊作品の『アクアマリンの神殿』も購入。

  • No.246 by 風人  2017-05-11 05:04:52 

『未来少年コナン』も竹書房から文庫化されてた。
あいにく購入はしなかったけど。

  • No.247 by 風人  2017-05-11 05:29:36 

小説『おジャ魔女どれみ』四巻、よもや原田知世さんが演じた未来さんまで出てくるとは思わなかった。
テレビ四シリーズとOVA一シリーズの物語のあちこちの設定や物語を拾ってる。
それぞれヒロインを演じた五人の声優さんのあとがきインタビューも面白い。

  • No.248 by 風人  2017-05-11 13:59:25 

小説『おジャ魔女どれみ』はドラマCDが付属してるのもあるんだ。
聞いてみたいもの。

  • No.249 by 風人  2017-05-13 05:45:59 

小説『おジャ魔女どれみ』はかつてのアニメと重ねて読むとおもしろい。
矢田くんとはづきちゃんの幼馴染み関係。
小説においてもふたりは高校こそ違うが互いの関係は継続し矢田くんはなにかとはづきちゃんを心配させるのはアニメを彷彿させる。
だけど久しぶりにアニメ版を見るとおんぷちゃんは初期こそどれみちゃんたちのライバルだったけど禁断の魔法から復活しなんだかんだでMAHO堂に加わり四人目の仲間として協力したりどれみちゃんたちに感化されたりチャイドルとは別に本来の女の子らしさを見せてくる。
誰かをからかったりや遊ぶ時はほぼどれみちゃんたちと同レベルな少女(笑)。
小説版でははじめは登場しておらず北海道に家族と共にいることが判明し結果的にはどれみちゃんたち三人が高校生おジャ魔女として復活するきっかけにもなっている。
どれみちゃんのおじいちゃんから助言をいただいたことであらためて自分を見つめ直し少女から大人へのきっかけを掴んでいく。

  • No.250 by 風人  2017-05-13 11:14:00 

『アクアマリンの神殿』をいまのところ読むところの中心がアツシと桂奈のふたつの場面になってる。
このふたりが『神殿』で会う場面はほんの二回。
そこから掘り下げていく感じ。

  • No.251 by 風人  2017-05-14 15:47:00 

小説は一回読んだだけでは内容は把握できない。
二回三回読むことで内容が頭に入っていく。
『アクアマリンの神殿』ようやく熟読段階。
海堂尊先生はバブル三部作や『輝天炎上』『モルフェウスの領域』『アクアマリンの神殿』を書いてる時は若返ってないかな?

  • No.252 by 風人  2017-05-15 14:52:29 

実写映画版『ゲゲゲの鬼太郎』のノベライズを購入。
実写映画版のウエンツ瑛士くんの鬼太郎はいささかイケメンすぎますが(苦笑)。
これだけ物質文明が進むと妖怪が本当にいるかいないか疑問に感じる。
『水木サンの幸福論』『ゲゲゲの女房』にも妖怪がいるかどうかと悩む場面はある。
いないわけではなく“みえない”だけと思う。
映画の『鬼太郎』にも妖怪ポストで鬼太郎たちと人間たちを繋ぐ存在がある。
どこかで妖怪は人間を見ていると思いたい。

  • No.253 by 風人  2017-05-16 05:16:26 

『アクアマリンの神殿』や小説『おジャ魔女どれみ』などを読むとある程度は傷つかないと人間は成長しない。
『神殿』のアツシにせよ『おジャ魔女』のどれみちゃんたちにせよ傷つき方や程度のちがいはあるけどぬるま湯に浸かっては成長はのぞめない。
『神殿』の西野さんなりの付き合い方はかなり覚悟がいると思う。西野さんは先鋭的すぎる。
あくまで一般論から見てだけど。
だけど厳しいことを言う人の言葉には意味があると思う。あとあとのケアや何かを成し遂げた時あるいは間違いや失敗をしたとしても何らかの言葉や表現はいると思うけど。
だけど時には言葉が要らない時もある。
むずかしいもの。

  • No.254 by 風人  2017-05-16 06:34:09 

Eテレ『落語 THE movie』昨年度に放送された番組に一部新撮解説が加わっての再放送。
「三方一両損」「饅頭怖い」の有名なお題が見れて実によかった。
お年寄りが落語を観賞するのわからなくもない歳になった。
声優の山寺宏一さんは落研、落語研究会にいたとかと以前ラジオでおっしゃってました。

  • No.255 by 風人  2017-05-16 07:16:37 

70年代自体に憧れがあるのはその時代に生まれはしたけど遅かった感はある。
物心ついたのが70年代後半。
『三丁目の夕日』や水木しげるさん関係の本を読むと戦後を経て高度経済成長期やオリンピックあっての時代。
日本人が元気だったと思う。
ノベライズ『ゲゲゲの鬼太郎』は団地立ち退き問題などがいかにも日本人らしい悪い一面も垣間見える。
科学文明と妖怪は相容れないものがあるんでしょう。
『三丁目の夕日』では茶川さんがSF小説を書いてるけど現代にもむかしながらのSF小説はある。
人間の進む方向はわからない。わからないから考える(--;)。

  • No.256 by 風人  2017-05-16 12:45:55 

NHK Eテレ『先人たちの知恵泉』邪馬台国はどこに?
ブックオフなどにもいろいろなミステリーや謎本を見かける。
一時はダ・ヴィンチ本あったり、タイタニック号、古代遺跡などブームはそれなりに周回してるぽい。都市伝説などもそう。
史跡のなかに知らない文化や歴史あると思う。
海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズは架空の桜宮市を中心に霞ヶ関や北海道、浪速府などありとあらゆるところを舞台にして多彩。
海堂尊先生がひとりですべての世界観や人物を背負っている感が伝わる。ある程度は編集の手直しなどらあるでしょうが。
『都市伝説の女』二巻を読まないといけないのにあちこちに本を浮気してる(・д・ = ・д・)。

  • No.257 by 風人  2017-05-17 05:19:04 

高度経済成長期やかつての東京オリンピックなどがひとつの時代の境目なんでしょう。
水木しげる先生が紙芝居、貸本漫画家を経て本来の漫画家になりテレビまんが(テレビアニメ)となり時代が交錯していく。
結果的にはテレビという文化が『悪魔くん』や『鬼太郎』に光りをあてていく。
つい先頃に読んだカルーセル麻紀さんの本『私は女』もテレビ時代創成期からの時代。
『三丁目の夕日』もモノクロテレビが家庭に普及して子どもたちは漫画からテレビに興味が移りSF小説が脚光を浴びる。
かといって妖怪とSFが相容れなかったわけではないでしょう。
どちらも架空ないしもしかしたら“本当に存在するのかも”というニュアンスが当時の子どもたちに伝わり残ったのではないでしょうか。
ひとつの時代の節目として高度経済成長期が存在したのは事実。
そこで立ち退き問題みたいな悲喜ごもごもな話など実際あったと思う。
つねに時代には光と影がつきまとう。

  • No.258 by 風人  2017-05-21 07:14:15 

カルーセル麻紀さん著の『私は女』。
多くの芸能人の方たちの交遊録が凄まじい。
川合俊一さんのホモ疑惑などは笑えるけど梅宮辰夫さんはカルーセル麻紀さんに手を出してマスコミにつるしあげられた過去は気の毒。
とはいえカルーセル麻紀さんの方がうわて。
とはいえ読むと芸能人がふつうの人としてカルーセル麻紀さんは相手が大物でも接している気軽さ。
芸能人なりにいろいろな重責やイメージを背負っているからお酒を飲むことで素の自分を出すことができる。
これは大切なことと思う。ニューハーフさんたちには人の気持ちを溶かす何かがあるし男女それぞれの心がわかるからでしょうか。

  • No.259 by 風人  2017-05-25 13:24:42 

八神ひろき先生の『Dead BOYS』はヒロイン視点で小説になってたんですね。
『G-Taste』は知ってたけど。
ブックオフで見かけて購入した。

  • No.260 by 風人  2017-05-25 13:37:53 

DEAR BOYSですね。
原作をちゃんと知らないから間違える。

  • No.261 by 風人  2017-05-26 14:06:43 

雨ニモマケズ 風ニモマケズ

宮沢賢治の言葉。
この人の好きな作品『注文の多い料理店』。
『銀河鉄道の夜』これは読んでないけどむかしアニメ映画が切なかった。
『風の又三郎』なども寓話的かつ純朴。
夏目漱石や太宰治ほどに都会的な作風という雰囲気はしない。
田舎で素朴で純朴だけど何か伝わるモノがある。
『注文の多い料理店』の猟師ふたりがいたい目に遭うのはなにかしら当時の文明人や現代人を風刺した揶揄もあったと思う。
『銀河鉄道の夜』はカムパネルラとジョバンニが星の旅をしながら最後に現実にかなしい別れがあるというのがつらくかなしい。

  • No.262 by 風人  2017-05-26 16:10:46 

宮沢賢治さんの『マリヴロンと少女』は知らない作品。
こんど探してみよう。

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