風人 2016-04-04 04:41:02 |
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久しぶりに小説『ウルトラマン ゴールドラッシュ作戦』を読む。
よくも悪くも高度経済成長期の日本に『ウルトラQ』から少し時代が進んだ円谷SFワールドの確立。
冒頭はホロスコープにハマるイデ隊員。海外出張から戻るムラマツキャップ、フジ隊員。
リニアトレイン開発のなか地底を進む新たな怪獣、ほぼ同時期にも海から現れるニ体目の怪獣。
活躍するペルシダーや海底潜行挺S16、ビートルやウルトラバイク、武器ニードルやマルス133。
当時の特撮技術では不可能だったためにニ体怪獣の合体演出はムリだったためにノートに書いていたという生前の実相寺監督。
文章表現は一部はト書きのように書かれて特撮絵コンテのようで臨場感あるのが特徴的。
物語内の随所に『ウルトラマン』物語中に登場した怪獣の名前がちらほら出てくることから『ウルトラマン』全39話のいずれかの間々の内の物語と思われるが判然としない。時代的に考えたらわざと設定や時系列は考えてないと思われる。
しかも『ウルトラマン』本編同様にホスト役たるウルトラマンが現れるのは最終章に登場。
ニ体怪獣に苦戦しながらもタイトルにあるゴールドラッシュを放つウルトラマン!
科特隊員以外にも週刊誌で取材する記者たちがゲストとして登場し物語に適度に華を添え笑いを誘う(笑)。
いかに実相寺監督たちが生き生きと『ウルトラマン』をつくっていたか伝わる一冊。
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