風人 2016-04-04 04:41:02 |
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小説『サイボーグ009 完結編』二巻、008ピュンマの章もまた興味深い。
ピュンマは深海調査へ、彼の友人ボーマンはNASAの宇宙飛行士として火星有人探査へ。
ボーマンたち四人の宇宙飛行士の役割は『トランスフォーマー ゴースト・オブ・イエスタディ』の主人公たちにも似る。
現実においてNASAが地球外生命体や文明の存在を認知してるか否かはともかく008ピュンマの章は『ゴースト・オブ・イエスタディ』同様に急速にSFらしさを帯びてくる。
001イワンから007ブリテンまでは各々が“神”や“天使”あるいは幽霊や未知なる存在を母国や近いところで接近する。
ピュンマの場合は改造された身体を船長や船員たちに秘密にしながらも深海に潜ってゆく。
ボーマンと密かに連絡を取りながら火星探査と深海調査とまったくふたつの異なる筋道がひとつに重なるというふしぎかつ壮大な物語になる展開。
ピュンマの章で後の三巻に繋がる伏線が少し明確に見えてもくる。
亡き石ノ森先生も息子丈氏の発想や考え方が才能あるひとというのがうかがえる。
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