貴方と本の出逢い

貴方と本の出逢い

風人  2016-04-04 04:41:02 
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古典文学、ライトノベル、ノベライズ、ベストセラーあるいはあまり人に多く知られてない本などあると思います。
あなたが本を読むきっかけや感動した一冊、人生を変えた本などをご紹介ください。
ただし漫画はご遠慮ください×。

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  • No.368 by 風人  2017-08-10 08:47:35 

小説『時効警察』シリーズは一日一話の単位で読みたいけど暑い。
学生の頃に比べたら読むだけはラク。ただ書籍から吸収はしたい。

  • No.369 by 風人  2017-08-10 14:41:37 

小説『となりのトトロ』。
なにかとサツキ一家に世話を焼いてくれるおばあちゃんは大垣のおばあちゃんと小説はなってましたね。
勘太くんは名前出て一部サツキと親しくなった同級生は名前はアニメでも出てくるけど小説はサツキ目線で細かくくわしい。
昭和の頃の田舎の学校という感じがたまらない。

  • No.370 by 風人  2017-08-12 06:03:36 

昨日は『時効警察』ちょっとしか読めなかった。
だけどテレ朝系ドラマノベライズはところどころにパロディがありますね。
『相棒』シリーズでは劇中映画関係での事件があったり『時効警察』では二時間ドラマのサスペンスモノ、『相棒』でしたっけ。特撮モノのパロディとか。
『TRICK』の映画かな?仲間由紀恵さん演じる山田奈緒子が仮面ライダーぽいポーズを取ってた記憶もあるかな?

  • No.371 by 風人  2017-08-15 13:16:17 

なぜか『空想歴史読本』の文庫版を購入(笑)。
文庫になる以前から何度か立ち読みはしたことあるものの購入は考えなかったのに。
地球は『マグマ大使』のアース様に作られた。とんでもない歴史の始まり(爆)。

  • No.372 by 風人  2017-08-15 13:24:50 

『空想歴史読本』によるとすでにアトムは誕生し、『ガンダム』では太陽光発電衛星1号機が打ち上げられ、『未来少年コナン』では大変動あって大陸が沈没、マクロスはすでに進宙式、再び『ガンダム』では地球連邦軍設立、『エヴァ』のネルフも誕生。そんななかに日本が対米戦争で勝利→これは『トップをねらえ!』。
他はジェッターマルス、に使徒襲来。
空想歴史に生きてたら生きるのさえムリそうorz。

  • No.373 by 風人  2017-08-15 16:33:14 

『空想歴史読本』購入してあらためて読むととんでもない内容。
東京タワーは破壊されるわ怪獣は出現するわヒーローが70年代は闊歩するわ。
平和な時が長く続かないし日本は二度沈没してるし第三次世界大戦は何度起きてるんだ。
よもや人類を滅亡させるのは『猿の軍団』の猿という……。
そして歴史は繰り返すという無限ループのオチ。
いろいろなラノベやノベライズを読んでるが『空想歴史読本』を踏まえてみたらおもしろいかな……?

  • No.374 by 風人  2017-08-16 02:26:43 

『空想歴史読本』。
著者自身も自らつっこんでるけど矛盾は多々ある。
もとがフィクションな上になおかつ個々の作品によっては作品世界内の年代か特定されながらも曖昧。
昭和時代のウルトラ兄弟が実は同時に地球に滞在していたくだりは笑った。
実際はちがうんでしょうけど空想歴史ではその可能性もあった。
70年代はショッカーが台頭してからはヒーローや悪の組織だらけだった日本。変身ブームによるヒーロー番組の群雄闊歩による弊害(笑)。
いろいろ笑えるつっこめる。

  • No.375 by 風人  2017-08-16 09:38:23 

平成および21世紀に入ってからのアニメや特撮作品を踏まえて『空想歴史』をしたらとんでもないことになりそう。
『空想歴史読本』ではなく『スゴい科学で守ります』シリーズでしたっけ。
『スゴかが』では1999年が『オーレンジャー』と『ゴーゴーファイブ』で二度やってきてるんですよね。
『クウガ』『タイムレンジャー』から現在に至るまでの東映作品、テレ東の超星神シリーズ、トミカヒーローシリーズ加えアニメ作品などを加えたら2000年および21世紀以降の『空想歴史』はさらに混乱しそう(爆)。

  • No.376 by 風人  2017-08-16 10:00:41 

『空想歴史』を踏まえれば2000年以降は平成ライダーが途切れてないので戦隊シリーズを除けばライダー世界は毎年何らかの危機には遭ってる。
アニメ作品はさほど見てないけど『僕のヒーローアカデミア』『ドライブヘッド』『リフレクション』などが被害や災害を与えてる。
だけど『パトレイバー』について実写映画およびノベライズの『TNG』になるのでパトレイバーは衰退してることになる。
『空想歴史』は本に記してありましたが矛盾は多くある。

  • No.377 by 風人  2017-08-17 06:02:13 

ドラマ『ファイナルファンタジー14 光のお父さん』ブログからドラマ化みたいだったですね。
オンラインゲーム、ファイナルファンタジーという題材。父の突然の退職を通してゲームを通じての父子のコミュニケーション。
ドラマは短かったけど比較的内容が充実。息子の主人公の仕事の失敗をお父さんを通してなんたるかを知ったり同僚については鈍感だったり(笑)。
ファイナルファンタジーの場面はほぼゲームのまま的でアニメ的、声優の起用がいまのアニメのまんま。
大杉蓮さんが天然気味なお父さん。だけどシリアスな演技は熟練した俳優さんの貫禄。
本になってるみたいでちょっと読んでみたいかな。

  • No.378 by 風人  2017-08-17 19:48:45 

小説『時効警察』、第六話 恋の時効は2月14日であるか否かはあなた次第の物語。
犯人が整形した逃亡犯で実は行きつけの飲み屋のママが犯人だったという。豊原功輔さん演じた十文字が一目惚れしてしまい気の毒なお話。
整形した逃亡犯が実は近くにいたみたいな話は現実にも以前ありましたね。
あながちこういう物語も実は世間に知られてないだけで世間のあちこちにありそうに思える。

  • No.379 by 風人  2017-08-19 05:13:25 

『空想歴史読本』。
『ウルトラマンガイア』には触れられているのに『ティガ』『ダイナ』には触れられてない。
『ティガ』には超古代にティガダーク、カミーラたち超古代の巨人が文明を築いてたはずだけど触れられてない。
なぜ?混乱をきたすから省いたのかな。

  • No.380 by 風人  2017-08-20 06:15:18 

小説『サイボーグ009 完結編』一巻二巻はそれぞれ00ナンバーたちを個々に書いてるから物語としてはバリエーションが豊富。
各々、各国を舞台にしながら“神”らしい存在と相対する怖さ不気味さ不可解さ。いかなる表現もあてはまらない。
一巻二巻において特徴的なのは生前の石ノ森先生の目線を通してメタフィクション的でありながら作品への愛情や漫画家になった経緯など語られてまるで作品の中に石ノ森先生が生きているように感じる。
“神”という未知なる存在に対しギルモア博士、00ナンバーのサイボーグたちの苦悩や葛藤、戸惑い。
“神”が彼らにコンタクトしたのもぎりぎり人間であるかないかの境にあるから。
そして物語に直接触れられてないが00ナンバーたちがブラックゴースト(黒い幽霊団)などと戦ってきた経緯があったからと思われる。
“神”は彼らを見ていた……。

  • No.381 by 風人  2017-08-20 09:53:06 

小説『サイボーグ009 完結編』二巻。
005ジェロニモを主役とし南米を舞台に活躍。
ジェロニモは他の00サイボーグとちがいひとりだと孤高であり文明社会とほとんど交わりがないのが特徴といえる。
また同じ石ノ森原作『仮面ライダーアマゾン』のアマゾンより人生経験深く積み重ねている風。
『009』が『仮面ライダー』以前の作品という歴史もあるし『009』作品完成の経緯に出版社に借金して世界各地を回った経験でしょうね。
これに『009』が持つテーマの反戦という重たいもの。
文明社会と無関係ではいられないのは発展途上国だけでなく未開の少数民族にも影響を与えている。
別作品の小説『仮面ライダーオーズ』の英司の章にも直接間接的ながら部族の生活に大なり小なり影響を与え悲劇をもたらしている。
ただ『009』ジェロニモの章を読むといかに文明人が文明のなかで生きすぎ慣れすぎてることが重く伝わるのもある。
とはいえ文明に慣れすぎてるためにどうしようもないともまたいえる……。一読者としていえば文明に甘んじ逃げもあるかもしれないですね。

  • No.382 by 風人  2017-08-21 20:49:36 

小説『サイボーグ009 完結編』二巻の007を主役とした「幽霊劇場」はタイトルだけしか残されてなかった。
初めに読んだ時は生前、石ノ森先生が構想はあったが書けなかったとも思えるが見方を変えれば息子丈氏が俳優、脚本、演出家として活躍なさっているから彼のために遺したとも考えられますね。
後付けや良心的解釈でもありますが、息子丈氏が舞台に精通してる役者でもある。
舞台や役者、その表裏を知る数少ないであろう血縁者。
丈氏は生前の石ノ森先生との会話をテープに残そうとも考えたがあえてしなかった。それは石ノ森先生の魂を削る行為と思ったともある。
これも見方を変えれば役者が“見て聞いておぼえる”行為とも解釈できる……と思う。
あえて記憶や思い出に刻むことで文章にしていく。
実際は当人同士でわからないものはあるでしょう。そこは読者は想像する以外ないのがまことに残念。

  • No.383 by 風人  2017-08-21 20:59:10 

小説『サイボーグ009 完結編』二巻、005ジェロニモの章と006張々湖の章。
このふたつの章に共通してるのは南米とチベットと舞台が異なりながら滅びゆく少数民族が示唆しそれが現実であること。
南米は森林伐採や貴重な動物の密猟、少数部族を白人が文化文明による買収、それにより滅びゆく原住民文化や風習。
チベットもまた中国や宗教による争い。目には見えない政治やテロの弾圧など。
張々湖の章はややコメディに書かれていてイメージできる読者には脳内に漫画として投影される雰囲気。だけどコメディの裏にはしっかり“神”の存在を示唆する謎がある。

  • No.384 by 風人  2017-08-22 12:39:16 

小説『サイボーグ009 完結編』のジェロニモと張々湖のふたつの章は若干の差異はあるにせよ文明社会から遠く書かれている。
ジェロニモは南米で彼なり少数部族の誇りを持ち自然と共に生きるナチュラルマンとしての生き方、かたや張々湖はひょんなことから中国からチベットに足を向け山に入りここで民族対立や宗教対立など人同士の争いを垣間見ながら自らが求める食の探検をしていく。
小説表現としていえば『009』は各々の章はバラエティに富んでるから一定してない。
張々湖の章もそれが特徴的に表現されている。
ただ再読したら00サイボーグたちは“神”と呼ばれる者たちに導かれて相対するように物語が進行している。
神の側からのコンタクトや“試し”とも……。

  • No.385 by 風人  2017-08-22 20:43:33 

小説『サイボーグ009 完結編』張々湖の章。
一見するとコメディやギャグぽく表現されてるが、内容はシリアスかつ哲学的。
チベットに生きる人々の様子を描いてそこにもある滅びゆく民族や文化、宗教対立などを挟みまた張々湖の過去にも触れていく。
00ナンバーのサイボーグ戦士はみな過去に触れてはいる。
張々湖はコメディリリーフな役割は007ブリテンと同様だけど彼の内にも熱く秘めた思いは人として戦士としてあるということ。
雪男イエティとの遭遇も伏線であったことが三巻で明かされる。

  • No.386 by 風人  2017-08-24 14:54:07 

小説『密会 アムロとララァ』に続いて『フォウ・ストーリー』を購入。
どちらも基本テレビ版シリーズが元になってますね。
短編小説だけど内容が濃い。

  • No.387 by 風人  2017-08-24 18:35:04 

小説『Ζガンダム フォウ・ストーリー』。
ようやく読めたけど悲しい物語。
フォウが香港でカミーユに出会う直前までの物語だけどあまりに切ない。
フォウが戦災孤児という過去、一年戦争の際に記憶を喪失したこと。
ミハル・ラトキエの弟ジル・ラトキエ。
ジルはこんな形で後日談が語られるとも悲劇。
もうひとりいた少女は脱走の末に射殺されるという顛末。
記憶を喪失したフォウもまた悲しいがふたりの少年少女の半生は悲しすぎ(涙)。

あとがきでは著者の遠藤明範氏が小説版『ガンダムΖΖ』を書く経緯に触れられてましたね。
『フォウ・ストーリー』がなければ小説『ガンダムΖΖ』は生まれずまた富野氏からの推薦だったようですね。

  • No.388 by 風人  2017-08-25 17:23:52 

遠藤明範氏の著書は『機動戦士ガンダムΖΖ』『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』『フォウ・ストーリー』でしょうか。
角川スニーカーではそのようで他社はわかりませんが。
この人の特徴のひとつにわかりやすく読みやすい表現。比較的アニメ版に準拠した表現だから作品を知る読者には読みやすい。
『ΖΖ』の物語をたった二巻でまとめる構成力は『真ゲッター対ネオゲッター』でも生かされている。
作品について適度な距離を取ってるスタンスを感じる。思い入れや熱意などはスタッフや出版社などから受け取りながらもけっして過剰な思い入れで作品を書かない。
『ΖΖ』でも地球での戦いを経験しグレミーやハマーンに思いをぶつける主人公ジュドーの言葉は未来を切り開く存在として書かれ『真ゲッター対ネオゲッター』でもゴウが恐竜帝国の未来ある者たちを救うために“ゲッター”に問う。
『フォウ・ストーリー』は残酷な物語ではあるがフォウの成長の物語を書くために彼女にとっては救いある展開とし、読者にとっては残酷な展開としている作家の性格(?)があらわれている。

  • No.389 by 風人  2017-08-26 06:29:40 

遠藤明範氏、楽天でググッたら角川以外でも作品を書いているみたいですね。
ググると知らない作品を発見する。

  • No.390 by 風人  2017-08-26 17:07:48 

小説『密会 アムロとララァ』でもレビル将軍はニュータイプらしい素質を見せながらも戦死。
他のガンダム小説に限ったことではないが優秀な人物や好感ある人物は戦場で亡くなる。
ガンダムシリーズに限らないがふつうの小説でも好感ある人物は主人公たちの前から何らかの形でいなくなる。
現実とフィクションがさほど変わらないところはある。フィクションはやや美化されるが現実も“思い出”になると美化されていくからふしぎ。

  • No.391 by 風人  2017-08-27 09:23:33 

今日はブックオフのセールが最終日。
読めてない本もあるけど。

  • No.392 by 風人  2017-08-27 15:18:39 

『未来少年コナン』の小説と『赤毛のアンの世界』という文庫のみ購入。
世界名作劇場の繋がりから『未来少年コナン』はノベライズされたのか?
『赤毛のアンの世界』は私が『アン』よりはプリンスエドワート島が好きで興味あるから購入。

  • No.393 by 風人  2017-08-28 05:31:55 

21世紀になっても世紀末思想は人間の意識にあるんでしょうか。
小説『サイボーグ009 完結編』自体は生前に石ノ森先生が二度作ろうとしながら頓挫。亡くなる直前まで息子丈氏に託し完成に至る。
若干、作風を現在の時代に合わせてるためややオリジナルとは異なるにせよ紛れもなく『009』である。
宮崎駿さんが関わった『未来少年コナン』『天空の城ラピュタ』この両作品も一度は何らかの形で世界が滅びたことになってる。『コナン』は劇中の大変動、『ラピュタ』は疫病か何かが流行ったことでラピュタ人はラピュタを放棄し地上に住むことになる。
映画版『トランスフォーマー』もたびたび世界が滅びそうな事態に陥る。もとになったG1アニメが毎週のように地球を危機に陥れてたし(笑)。
小説版『トランスフォーマー』が内容が丁寧。
ブックオフなどで文庫本の棚を見るといろいろなジャンルの本がある。
ダヴィンチやタイタニックなどの考察本だったり趣味や装飾の本など。
だけど世界が不安な情勢だし何かにすがりたい心境はある。人間関係や将来だったり心や精神に救いを求める本もある。
私は『赤毛のアン』関係でプリンスエドワート島関係の本はまれに手にする。
プリンスエドワート島に癒しを求めているかもしれない。

  • No.394 by 風人  2017-08-28 07:24:09 

『コードギアス・反逆のルルーシュ』買おうと思ったけどいまはまだ読むの先にしたい。
『ガンダムSEED』と『destiny』は時間かかった。
ガンダムシリーズの小説はこの二作品でかなり間があった。
この後『00』『AGE』『ビルドファイターズ』はすぐだったけど。
若干とまどいある作品は読むのを躊躇うか考える。
『密会 アムロとララァ』『フォウ・ストーリー』『パトレイバーTNG』などはすんなり読める。

  • No.395 by 風人  2017-08-28 07:55:10 

『未来少年コナン』『天空の城ラピュタ』『ルパン三世 カリオストロの城』この当時の宮崎駿さんの思想は強大な権力と軍事力に立ち向かう主人公、反戦なんでしょうね。
『コナン』はレプカ、『ルパン三世』はカリオストロ伯爵、『ラピュタ』はムスカ、だけど権力者を倒して物語はラストは平和になる。それは大団円。
だけど現実はそんなことはない。一時の平和でしかない国など多数ある。
『ラピュタ』においてもムスカがいた国は相も変わらず存在しドーラの空賊たちが適度に悪さやちょっかいをして懲らしめるみたいなのが小説版でわずかに書かれていたでしょうか。
『コナン』『カリオストロの城』『ラピュタ』はある意味世界の縮図。
だけど反戦の思想は石ノ森先生の小説『サイボーグ009 完結編』もでしたが本当に倒したのは“悪なのか?”という別な問いかけを生む。
作家や漫画家は常に疑問持ちそれに答えようとする。

  • No.396 by 風人  2017-08-28 10:57:34 

小説『未来少年コナン』調べたら四巻構成。
竹書房の世界名作劇場の本が一冊で完結してるのに比べたらちょっと長い。
だけど『未来少年コナン』は古きよきアニメ時代の面影はなにかしらいいものがある。

  • No.397 by 風人  2017-08-28 20:14:54 

小説『サイボーグ009 完結編』、それぞれの個々の章のひとりひとり皆何かしらかつての戦いから自分だけの哲学(みたいなの)はあるみたい。
001イワンに限ってはギルモア博士の代弁だけど。
ジェット・リンクは探偵をしながらウェストサイド物語や不良のようにグレながら、フランソワーズはバレエ劇を通してサイボーグとなった自らと架空の劇物語を通し、ハインリッヒは過去と向き合い、ジェロニモは文明社会に侵され破壊されてゆく自然や滅びゆく部族を通し、張々湖は己が求める食を通しチベットにある宗教や国の対立から彼もまた自らの過去と向き合う。
ブリテンの章はフランソワーズの章に似ながらもこちらはバレエではなく演劇や役者という形でブリテンは語る。
9人それぞれにサイボーグに改造された経緯や過去と向き合いながら個々の哲学を持つ。
ブリテンはかつてのブラックゴースト(黒い幽霊団)との戦いをフィクションのように活劇として充実しながらも敵とはいえひとを殺める行為は胸に残っている。
この辺は単純な正義に書いてないのが石ノ森先生と息子丈氏らしさでもある。
“正義”について問う問われるは石ノ森作品は多々ある。

  • No.398 by 風人  2017-08-29 06:20:17 

『未来少年コナン』のダイスは憎めない悪役ですね。
当初はラナに憎まれてますけど。ジムシーは比較的に早くに彼女に理解されてる。
コナンの馬鹿力は小説でも遺憾なく発揮されてるの伝わる。
インダストリアの文明人と残され島で育ったコナンの違いもあるんでしょう。
見方を変えればコナンの生き方は自然な人ね生き方かもしれない。

  • No.399 by 風人  2017-08-29 13:39:49 

北朝鮮のミサイル発射怖い。
90年代に制作されるもOVAで未完に終わった亡き横山光輝氏の『マーズ』。
この小説版はちゃんと完結で終わってるんだけどマーズの動向、監視人、神体の存在と共に断片的ながらこの作品に北朝鮮もちょこちょこ世界情勢に関わりを持つ。
日本やアメリカが監視人と神体を相手にしてるか最中にも世界情勢が皮肉にも緊張化していく。
『マーズ』はフィクションだけど世界情勢の緊張化は怖い。

  • No.400 by 風人  2017-08-30 05:51:41 

学生時代は読書感想文はいやでしたけど大人になったいま本を読むこと多い。
テレビ番組がつまらなかったり元気がないのもあるけど小説や物語、いろいろな考察本やカルチャー本などいろいろ読んでる。
本を読むということが若い頃に形成されてたの実感する。

  • No.401 by 風人  2017-08-30 06:08:38 

小説『未来少年コナン』も一度は世界が滅びた世界。
もしもだけど現代文明も一度(あるいは複数)は滅びた文明の後に成り立ってるんでしょうね。
古代文明が滅びてるのは歴史が証明してる。
現代文明もいつかはいずれそうなる可能性は秘めている。
『未来少年コナン』でおじいとコナンが生存者がふたりだけと思っていたらラナが流れ着いたことで他にも生きている人間の存在が明らかになる。
おじいはコナンを思い亡くなる。
小説一巻を読んだけどインダストリアとハイハーバーの存在、そして過去の太陽エネルギーの悪用をしようとするレプカ。
人間がいつの時代も変わらず野心野望を秘めた人間もまたいるということ。

  • No.402 by 風人  2017-08-30 07:38:49 

若い頃に立ち読み程度だけど謎の文明本やオーパーツ関係などほんの少し読んだことはある。
だけど本気にはしなかった方かな、私は。
だけど『未来少年コナン』などのフィクションの物語を読むと作り手にも何かしら荒廃あるいは一度滅びた世界からやり直そうとする主人公や人間たち。
もしかしたら現代文明もそういう積み重ねがあったのかもしれない。

  • No.403 by 風人  2017-08-31 20:24:54 

小説『サイボーグ009 完結編』二巻、008ピュンマの章もまた興味深い。
ピュンマは深海調査へ、彼の友人ボーマンはNASAの宇宙飛行士として火星有人探査へ。
ボーマンたち四人の宇宙飛行士の役割は『トランスフォーマー ゴースト・オブ・イエスタディ』の主人公たちにも似る。
現実においてNASAが地球外生命体や文明の存在を認知してるか否かはともかく008ピュンマの章は『ゴースト・オブ・イエスタディ』同様に急速にSFらしさを帯びてくる。
001イワンから007ブリテンまでは各々が“神”や“天使”あるいは幽霊や未知なる存在を母国や近いところで接近する。
ピュンマの場合は改造された身体を船長や船員たちに秘密にしながらも深海に潜ってゆく。
ボーマンと密かに連絡を取りながら火星探査と深海調査とまったくふたつの異なる筋道がひとつに重なるというふしぎかつ壮大な物語になる展開。
ピュンマの章で後の三巻に繋がる伏線が少し明確に見えてもくる。
亡き石ノ森先生も息子丈氏の発想や考え方が才能あるひとというのがうかがえる。

  • No.404 by 風人  2017-09-01 05:53:06 

地球外文明や生命体などはアメリカ、ロシアなど大国は何かしら知ってると思う。
日本は先進諸国のひとつにも関わらず大国からは知らされてないと思う。
現実もフィクションも。
小説『サイボーグ009 完結編』008ピュンマの章、深海のピラミッドと火星文明ここから急にスケールが大きくなる。
深海のピラミッド、これは『旧仮面ライダーSpirits』でも用いられた手法。
亡き石ノ森先生の飛び抜けた発想やSF的が読み取れる。

  • No.405 by 風人  2017-09-02 08:47:27 

“神”についてはいないとはいえないのが現状。
なんだかんだで神道や宗教なども古来からあり敬い慕い崇めてきた。ただ現代は科学文明がそれに代わる点もある。
だけど作家さんが“神”に焦点を当てるのもひとつ。
生き方や医療だったりどの世界にもいろいろな神さまがいるのかもしれない。
海堂尊先生の『ジェネラル・ルージュの凱旋』『同・伝説』においても速水先生は黒崎教授が一時であるにせよ彼が医療の、あるいは救急の神に選ばれた人物であることは不本意の意思を見せながらも認めている。
もっとも速水先生が医療の神さまに選ばれたとしても恋愛については疎かったり鈍感だったりで必ずしも完全完璧ではなく少し抜けたところがある。
『桜宮サーガ』は現実に即した医療小説だけど現実よりほんの少し先を書いてたり示唆をしている。
現実に近い世界がある。
作家は何かしら己の哲学を構築しながら“神”に挑むのかましれない。

  • No.406 by 風人  2017-09-02 19:41:46 

小説『サイボーグ009 Conclusion 完結編 GOD’S WAR』一巻二巻、あらためて読むと9人のサイボーグ戦士(とギルモア博士)にコンタクトしてる“神”もしくは“天使”と呼ばれる存在はあまりに脅威的かつ残酷すぎる。
フランソワーズ、ハインリッヒ、ジェロニモ、ブリテンそしてジョーたちが知り合った者たちは別人のようになりジョーが知った翡翠は詩織や父親鏑矢教授などに牙を向く。
共通してるのは別人のように彼や彼女たちはなってしまうこと。そして9人の00ナンバーそれぞれにコンタクトし本意かどうかは別にして敵にしたくない意思を伝えてる。
ただ“神”のおこなってることにしてはすでに残酷なことをしてるとあらためて知らされる。
何者かに乗っ取られた翡翠は“悪の根絶”とジョーに伝える。
この“悪”という表現や存在が00ナンバーのサイボーグとギルモア博士と共に読者に様々な形で訴えかけるのが三巻。
“悪”や“善”を考えてしまうシリーズ。

  • No.407 by 風人  2017-09-03 06:12:44 

小説『サイボーグ009 conclusion 完結編 GOD’S WAR』三巻になると物語は加速度的に展開する。
それまでは個々に活躍してた00ナンバーたちがジョー、ギルモア博士、イワンのいる日本に集結し凄惨な敗北、イワンの覚醒による救出。
敗北によるギルモア博士の再改造による強化、葛藤や苦しみ、いちおうの勝利……。
だけどその勝利やわずかな平和なひとときでさえも偽りであるという。
“神”による精神攻撃による00ナンバーたちの善悪の狭間、暴走、狂気……。
結果的に001イワンにより再度の覚醒により救われる。
だけど世界の多くの人々が“神”により苦しめられている。世界的全面戦争にならないものの緊張状態を強いられる。
なんとなく現在のアメリカと北朝鮮の関係に似てるとしたらちょっと怖いかもしれない。
“神”に再び立ち向かう00ナンバーサイボーグたち。
ここから一巻二巻の“神”とのコンタクト、三巻での世界規模の“神”によりおこなわれてた真相が残酷かつ無慈悲に明らかになる……。

  • No.408 by 風人  2017-09-03 18:44:18 

小説『サイボーグ009 conclusion 完結編 GOD’S WAR』三巻、突然裏切る008ピュンマ。
読んだ当初は損な役割かと思えばギリギリまで“神”に裏切りの真相を知られまいとする。
裏切ったと00サイボーグと読者を思わせながら最後まで死にもの狂いで00サイボーグたちに伝言を託す。
みな“神”になす術もなくやられていく描写は三巻前半もとんでもないけど後半がさらに熾烈を極める。
ギルモア博士もまた裏切ったと見せかけながら死を覚悟する。
ジョーはギルモア博士から聞いた石ノ森先生の生きざまを“神”との戦いに重ね合わせながら戦う場面の描写は涙出そう。
あとがきをちらっと読んだが奇跡とも言えるような偶然が重なってる。
“神さま”がそうしたのか亡き石ノ森先生の思いを神が叶えたのか。それはわからない。
だけど“思い”がつなげたんでしょう。

  • No.409 by 風人  2017-09-04 05:03:10 

小説『サイボーグ009 conclusion 完結編 GOD’S WAR』のあとがきで生前、石ノ森先生が『天使編』『神々の戦い編』でなぜ二度も休載や停止をしたかの経緯が書かれている。
安易な展開やラストを求めたくはなかった、または根底にある人間の善悪を描きたかったかともある。
作家としてはどこかに着地点を置きたかったかも知れないけどそれは俯瞰でしかないのかも。
善悪というのは石ノ森作品においては『キカイダー』が善悪で悩まされたり『009』や『仮面ライダー』における未来永劫終わらない善悪の戦い、ミクロマクロどちらにも存在している。
小説『009』三巻において神との戦いで一時、勝利と平穏を手にした00サイボーグたちは精神攻撃により悪の誘惑に駆られる。これは『キカイダー』のギルの笛や悪と化した仮面ライダー(ショッカーライダーやシャドームーンなど)と同じかもしくは似て非なる点もあるが。
00サイボーグは人間に近い存在であるが故というのもあるかも知れない。
悪の誘惑や狂気に駆られるのは00サイボーグにそれまで市民たちへの精神攻撃と同じと考えるべきでしょう。
だけど001イワンにより事の真相を知る。
“神”の行う決断とはいえそこにはふつうに生きる人々もいる。“悪”である人間もしくは“悪魔”であっても良心や善の心が皆無であるわけではない。
00サイボーグたちは自分たちがすでに人間ではないかも知れないが人の心を持ってるからわかるものがある。
ギリギリの境界線に立たす。

  • No.410 by 風人  2017-09-04 10:46:12 

小説『サイボーグ009 conclusion 完結編 GOD’S WAR』三巻。
すべては別次元の者たちが引き起こし“悪”と称する(称された)者たちを滅ぼすための“神”“天使”の行為だった。
この大どんでん返しをあらためて読むと恐ろしいこと善悪どちらの存在にせよ命の存在のはずなのに“神”たちの行為に地球ごと滅ぼされるかもしれない神の傲慢さ。
人間の肉体の内に善悪としての天使悪魔の良心邪心が存在する。
だけど年々、悪の側の波動が強くなっていくことに“神”たちは懸念した。その結果地球ごと葬りさろうとする。
だけど悪である側もまた生きとし生ける者。
超過去において天使たちが住まう世界に悪の者たちが生まれてしまったの悲劇。
そのために青い星地球が作られ人間が作られ肉体がのなかに天使である良心、悪魔である邪心が住まうようになり寿命が尽きたらもとの世界に戻るという……。
だけど人間を滅ぼしたら生命が生まれた時から未来までの限りない時間を否定することに他ならない。たとえ人間の内に“悪”が潜んでも。
またすべての人間が“悪”でもないというのがむずかしいところ。
堂々巡りな禅問答みたいなところになりそう。
だけど人間を愛する00サイボーグたち……。
ひとつはここに結実する物語……。

  • No.411 by 風人  2017-09-11 05:37:02 

小説『サイボーグ009 完結編』。
この物語を読むと人間の持つ善悪いうのを考えさせられる。
なかにはキリストや仏陀みたいな人もいるかもしれないが少数。
善と悪が内にせめぎあうから人間。
ただ“神”に滅ぼされるもしくは“悪”の欲望のままであっても滅ぶ、というのはギリギリまで救いがない。
“神”の内に入り込み勝機を掴む。
ラストの青い地球が一度ヌルリとなりそこに何もない灰色の惑星が現れる描写はさながら星の“死”を見る感じ。
横山光輝さんの小説OVA『マーズ』の地球爆発はあっけないが、ヌルリとなる描写も読むたびに何か考えさせられる。

  • No.412 by 風人  2017-09-11 08:40:54 

小説『サイボーグ009 完結編』9人の章をそれぞれ思い返すと必ずしも9つの物語に現れたのはみな“神”だけではなかったとも思える。
明らかに“悪魔”あるいはは“悪”の側とも思える存在も彼らにコンタクトをしていた。
だけど“神”も“悪”も00サイボーグを敵に回したくない最低限かつぎりぎりのコンタクトをし動向をうかがっていたとも取れる。
それだけの存在という認識が彼らの側にもあったかもしれない。
“悪”の側は深読みかもしれないけど黒い幽霊団(ブラックゴースト)などを率いてた者たちの言葉だったかもしれない。
敵であってもなお敵に回したくない存在。
『仮面ライダー』などと同様に“親殺し”がつきまとう。小説『009』に限っては善悪に関係なく心は生まれもった存在。
自分の内にありなおかつ他人の内側にある心。
有形でありまた無形。
見えない心の存在だけど如何様にも具現化することもある。
“神”や“悪魔”の姿を取るもしくはそう見えるのも心の在り方しだい。
小説『009』はあとがきを含めて亡き石ノ森先生が到達したひとつの哲学にさえ思える。

  • No.413 by 風人  2017-09-12 14:40:21 

落語はお題をあたまに浮かべる想像力が大事。
Eテレ『落語 THE movie』この番組は映像をつけて演出があるからより際立つ。
落語も歌舞伎同様に歴史劇だったり創作劇、そこに笑いを付け加えほうり込む。
土曜早朝に放送されてるのは寝ぼけながら見てるというよりは聞いてる。
ドラマおよび小説『相棒』では杉下右京が趣味にしているというのが物語になりいま私が落語に興味を持つきっかけになった。

  • No.414 by 風人  2017-09-12 15:55:45 

『落語 THE movie』でお題「あたま山」は放送したでしょうか?
お題自体がシュールに笑いを誘う。
むかしからそういうネタは受ける受けないに関係なくあったでしょうね。
同じ江戸時代でも三百年近い歴史あるから流行もその都度あったと思う。
明治になって西洋文化が入り外国人も落語を知る。
『落語 THE movie』の映像化はひとつの現代文化のあらわれ。
アニメ「あたま山」もそのひとつ。

  • No.415 by 風人  2017-09-13 06:56:36 

宮崎駿が若かりし頃に『未来少年コナン』や『ルパン三世(新)』そして『天空の城ラピュタ』などで権力者を相手に戦争根絶というのはひとつの願いだったんでしょう。
『コナン』や『ラピュタ』はその面影がよく残る。
『コナン』のギガントは物語早くから登場するも起動するのは終盤、だけどコナンやラナ、仲間になったモンスリーやダイスが奮闘してゆく。
『ラピュタ』でも天の雷を操るムスカをシータとパズーが打倒してゆく。
だけど権力者を倒しても国家や政府は依然と存在する。
そこで宮崎駿はつまずいたんでしょう。
『紅の豚』でもポルコや空賊たちは自由に振るまい生きながらも国家や時代の波はそばにある。
いまの北朝鮮がさながら『コナン』のレプカのようかもしれない。
だけど『もののけ姫』にも直接に関わりは少ないけど帝(天皇?)という国家や国家形成の波は少なからずあった。
時代からは逃れられないかもしれない。

  • No.416 by 風人  2017-09-17 05:43:17 

アニメ「ザ・リフレクション」、アメコミの雰囲気を的確に伝えてる雰囲気ある作品。
この作品を見て『アベンジャーズ』の小説を読んでみたい感じ。

  • No.417 by 風人  2017-09-17 19:06:15 

もうすぐ終わる朝ドラ『ひょっこ』は『三丁目の夕日』と時代が重なる。
必ずしも時代が豊かになっても就職難の人たちはいたということ。
小説『三丁目の夕日』の六さんも映画の六ちゃん同様に苦労しながら健気にひたむきに生きていく。
『ひょっこ』の有村架純さん演じるヒロインたちは就職した先がやむなく倒産しながらそれぞれの道を歩いていく。
日本人が前向きな時代だから光りや輝きを失わなかった時代かもしれない。

  • No.418 by 風人  2017-09-20 19:10:52 

小説『サイボーグ009 完結編 GOD’S WAR conclusion』では張々湖の章でイエティが出てくる。
ネタバレになりますが、イエティは“神’や“悪魔”同様に別次元別宇宙の住人であると明らかになり“神”が“悪魔”を地球に流刑した際に巻き添えをくった別宇宙の人類(?)とされるらしい。
ただ作品中では張々湖の章ではラストに彼に何か伝えそうな場面で終わり最終巻では張々湖とジョーを助けるために現れる存在となってる。
UMAが別次元の存在という可能性も否めないかもしれないですね。

  • No.419 by 風人  2017-09-22 18:19:48 

来週は『天空の城ラピュタ』が放送。
今年は小説『天空の城ラピュタ』『海がきこえる』『魔女の宅急便』『未来少年コナン』などジブリや宮崎駿氏が関わった小説を読んでる。
小説『ラピュタ』はアニメでは語られてない物語の前後の描写や時代背景など面白く読める。
映像ではわかりにくい心理心情描写も小説の醍醐味。

  • No.420 by 風人  2017-09-23 08:30:49 

小説『天空の城ラピュタ』は冒頭のパズー、シータ、ドーラたち空賊たちの背景が若干書かれているので物語に厚みがある。
パズーの生い立ちや鉱山の経済状況、シータのひとり生きている姿、ドーラが息子たちに悪態をつきながらも母親として心配する姿、暗躍するムスカの非情さ。
この辺は小説ならでは。

  • No.421 by 風人  2017-09-26 18:28:16 

小説『天空の城ラピュタ』丁寧に読むとまた内容がよくわかる。
要塞に捕らえられたシータの心情、おばあさまから教えられた魔法の言葉(呪文)で動き出すロボット、ドーラと共に救出に向かうパズー。
要塞から救出しようと手を伸ばすパズー、気を失うドーラおばさん。だけど気を失っても操縦レバーを離さないところにドーラおばさんの空賊の強い意思が垣間見える。
その後はロボットはゴリアテからの砲撃で倒されるもシータを無事救出。
ドーラたちの移動アジトであるタイガーモス号を見てパズーは実は少しがっかりしてるとも小説にある。
ゴリアテをシータ救出の最中に見てたであろうことを考えたら納得もいくけど(苦笑)。
ただタイガーモス号は劇中ではゴリアテにできない航行をしてるしラピュタを守る巨大な雲のなかでも場面が少ないなか飛行機らしい動きもまた見せている。見せ場がないわけではない。

  • No.422 by 風人  2017-09-27 17:04:57 

小説『天空の城ラピュタ』、ラピュタを守る“竜の巣”に遭遇するところはひとつのクライマックスな場面。
この場面の前にシータが「ラピュタが見つからなければいい」といままで隠してた本心をパズーに告白する。
だけど「飛行技術が進歩してるからいつかはラピュタが見つかってしまう」と言うパズー。
すでにゴリアテの存在がそれをあらわしてるから皮肉なもの。仮にゴリアテや将軍、ムスカたちを退いてもまた次の誰かが出てくることを示唆する。
“竜の巣”を前にしてるパズーはドーラ一家の力を借りてるのはやむをえないけどそれでも少しずつ少年から男になろうとしている成長の兆しや片鱗。
だけどこの成長の兆しや片鱗は現実はむずかしい。
殻を破るのはたいへんな世の中。

  • No.423 by 風人  2017-09-28 06:37:23 

小説『天空の城ラピュタ』、たしかにラピュタ自体は宝の城ではなかったかもしれない天空から地上をラピュタ人が支配してた歴史もあったかもしれない。
もととなった『ガリバー旅行記』ではスフィフトが当時の世相ををもとにラピュタが科学文明の象徴であると同時にいきすぎた科学文明に警鐘を鳴らしていた。
だけど『ラピュタ』においてはムスカは得体のしれない疫病が流行りラピュタ人は地上に住む場所を求めた。いかなる疫病だったはわからない。
たぶんに自然発生的に生み出された疫病であり自然からの警告だったかもしれない。深読みですが。
ラピュタ人とて人間、その中に邪な考えを持つ者がいたとしてもふしぎではない。ムスカはシータ同様にラピュタ人から枝分かれした一族のひとつとされてる。
作品中にはシータとムスカのふたりしかラピュタ人の生き残りは出てきてないけどおそらく他に細々と生きてる人物もいる可能性はある。

  • No.424 by 風人  2017-10-04 14:03:30 

小説『アベンジャーズ』を購入。
比較的映画版が面白かったですからね。『アイアンマン』が先行した形になりそれに連なる形の映画や小説化。
異なるヒーローたちが悪に立ち向かう構図は平成ライダー小説だと『ディケイド』や『鎧武』が近い感じかな。
『アベンジャーズ』ではアイアンマンがオッサンヒーローで渋いところがいい。

  • No.425 by 風人  2017-10-04 19:10:38 

小説『アベンジャーズ』、キャプテンアメリカをはじめとするそれぞれの主人公の物語を語りながらアベンジャーズが集結していく形。
キャプテンアメリカのスティーブは戦争中とはいえ悲劇の顛末、ハルクの誕生は凄まじいもの、そしてアイアンマンのトニー・スターク。
トニーもまた戦争の負の部分を自覚しアイアンマンを開発し正義に目覚めていく。
ソーは異世界の住人ということで背景が皆と違う。これもまた人類側とわかり合えない悲劇といえる。
アメリカンヒーローもまた日本のヒーロー同様に悲劇を背負いながら戦いにのぞんでいく。

  • No.426 by 風人  2017-10-05 16:26:51 

小説『アベンジャーズ』キャプテンアメリカのスティーブとアイアンマンのトニー・スタークは互いに相反しながら認めあってる(?)。互いに浅からぬ関係。
トニーの先祖がスティーブと過去に関係があり、トニーにとってもキャプテンアメリカは心のヒーローでもある。
ただ性格がかたやキャプテンアメリカのスティーブは堅物、アイアンマンのトニーは現代的に砕けてるタイプ。
ソーは異世界の人物ゆえに他の皆といきさつが異なりひとり正義に燃える。後に理解は示す。
フューリーやコールソンはヒーローではなく政府所属の人物だがヒーローたちをまとめる立場にいて支える。
キャプテンアメリカのスティーブはアメリカの歴史を背負ってる雰囲気ある。アメリカ人らしからぬ堅物でもある(苦笑)。
トニーの方が現代的すぎる。ただアイアンマン誕生の背景にも戦争があるというのはキャプテンアメリカと同様。
戦争の影が現代にちらつく。ちゃんと現実につながることを意識させる作品。

  • No.427 by 風人  2017-10-06 07:35:00 

小説『仮面ライダークウガ』新たなグロンギの活動とかつての邂逅。
あらためて読むと一条と刑事になった実加がかつての一条と五代雄介を彷彿させもする。
過去と重なるように荒川先生は物語をつくっている。
一方で『クウガ』が警察の物語である。刑事や警官が“ひとりの人間”であることを書いている。
同時に人間を取り戻しているであろうクウガ・五代への思い。
人間を捨てたはずのグロンギが逆に人間社会に溶け込むことで彼らの恐怖が読者の精神に冷たいものを感じさせる。
『クウガ』の小説で書かれているのは“人間”かもしれないですね。

  • No.428 by 風人  2017-10-07 19:32:14 

小説『仮面ライダークウガ』で恐ろしいのはアイドルや政治家としてグロンギが違和感なく人間社会に溶け込む点。
またこの点は二人目のクウガとしてアークルのベルトを手にした夏目実加にもいえる。
刑事や相棒として一条刑事に接し事件に関わり一警察官やひとりの人間として葛藤し悩みながらもネットで報じられた“未確認生命体2号”を一条刑事に伝えることで自らが暗に二人目のクウガとして伝えてる(らしい)が一条刑事が不器用や堅物なために終盤まで伝わらない。
実加に人間性を失わせたいためというのも本作のテーマ。

  • No.429 by 風人  2017-10-08 05:04:03 

小説『仮面ライダークウガ』の最後の章で書かれてるのは“笑顔”。
実はグロンギだった政治家郷原、生きていたバラのタトゥの女。
人間社会に溶け込む恐ろしさ。
ぎりぎりまで五代に頼らないとする一条刑事の思い、白から赤にならないことに悩む実加。
事の真相が本作品はぎりぎりまで明らかにならないというのは二時間サスペンスにも通じる。
実加の発言の節々や行動の妙さは暗に自分が二人目のクウガと一条刑事に伝えてるはずが伝わらないむずかしさ。

  • No.430 by 風人  2017-10-09 06:40:41 

小説『仮面ライダークウガ』五代雄介はラストぎりぎりまで現れないところがテレビ版を彷彿させる。
特撮ドラマなのに『クウガ』は当時としては斬新かつリアルな演出を求めた作品。
小説版は見事にそれを継承している。一条刑事たちは二時間サスペンスのように真犯人を追い詰めながらも爪の甘さや後手にまわることか遅れがある。
郷原ことグロンギのライオが実加が変身したクウガに言う。後の震災や原発事故などを彼女の父親はダグバに殺されたことで悲劇を見なくてすんだと。ある意味しあわせだと。
結果的に実加クウガが暴走しかかったところへ颯爽と五代クウガが現れ救出する。
直接一条刑事や読者の我々は五代雄介が実加を説得するのはあくまで書き手の荒川先生からの言葉でもある。言葉にならない(聞こえない)説得の場面。
グロンギを倒すために人間性を失うことの愚かさ、正義のための暴力とはいえそれもまた暴力というヒーローモノのある種の矛盾。
一条刑事は五代雄介との再会に喜びあるものの彼を再び戦いの場に戻したことへの悔やみ。
五代雄介はそういういろいろな意味では意味と矛盾を背負った存在。
しかしライオの行動は許すわけにはいかない。仮面の下にたぶん涙を流しながら戦う五代クウガ。
ライオのゲゲルによって瞬間的であるにせよ多くの人たちが亡くなる様子は残酷。
“笑顔”になりたい人たちを弱くなったと称するライオ郷原、五代の“笑顔”を取り戻したい一条。同じ笑顔でもまったく受け取り方がちがうというのもひとつのこわさ。
小説『クウガ』は多くのテーマが盛り込まれている。

  • No.431 by 風人  2017-10-13 16:03:36 

講談社キャラクター文庫『仮面ライダーW 〜Zを受け継ぐ者〜』、『仮面ライダーフォーゼ 〜天・高卒・業〜』を購入。
『W』以降のライダーは架空の都市を舞台に活躍してるからそのぶんコンパクトといえる。
以前に『オーズ』『鎧武』の小説は読んだけど雰囲気は平成二期は似ている感じ。
『W』はハーフボイルドな探偵、なかなかハードボイルドではない(笑)。
小説『W』はフィリップが風邪を引いた翔太郎に代わり彼が翔太郎を名乗って依頼主と会ってましたね。
冒頭のサイクロンジョーカーの次にファングジョーカーが活躍してる。

  • No.432 by 風人  2017-10-14 05:27:00 

小説『仮面ライダーW 〜Zを受け継ぐ者〜』。
著者の三条陸先生の個性、『W』の作風がよく出てる。
あえて翔太郎を風邪でダウンさせフィリップくんが翔太郎として“探偵”として活躍させる。
探偵ものや二時間サスペンスもののお約束を踏まえながら『仮面ライダーW』というヒーローを書く。
『クウガ』の荒川先生とはアプローチや小説としての描写がちがう。
『W』以降のライダーは一般人やガイアメモリなどに関わった人たちがあたりまえに怪人になり愚行を犯すのは恐ろしいこと。昭和ライダーでいうショッカーの側か孤独に正義の側に立ち世を正すか。
『W』はそれを探偵ものとして物語を構築し警察の照井竜(アクセル)らが法の秩序として風都という都市を平和に導く役割をしている。
小説『クウガ』とはちがう感じで二時間サスペンスものという雰囲気で面白かった。

  • No.433 by 風人  2017-10-14 10:02:36 

小説『仮面ライダーW』はいかにも二時間サスペンス探偵モノという雰囲気だけど『仮面ライダーフォーゼ』は学園が舞台だけあって青春モノ。
それも卒業までのわずか三日間の物語、ちらっと『ウィザード』が冒頭絡んできたところはニヤリなところ。
平成二期が一応地続きなのは小説『鎧武』でもディケイドを通し平成一期二期ライダーが断片的に語られてた。
『響鬼』のみエピローグが仮面ライダー1号とショッカーにつながり昭和時代に繋がる形でした。
何らかの形で繋がりがあるニュアンスは小説でも残している。
“仮面ライダー”という“ヒーロー”の在り方。
平成二期は個々の世界観は決して大きくはない。都市や学園などに限られた舞台に限定することで等身大の人物たちを描き演出。
似たようなのは円谷プロ『ウルトラマンギンガ』などにもある。
ヒーローを身近にしながら憧憬とする演出や物語。

  • No.434 by 風人  2017-10-14 14:09:25 

小説『仮面ライダーフォーゼ 〜天・高・卒・業〜』。
如月弦太郎が卒業までに自分の進路を決める物語であり仮面ライダー部の仲間たちそして夢を問いかける物語でもある。
『フォーゼ』らしく学園モノらしくまとまってるのは好感。
『フォーゼ』であるのを除けば破天荒な学園物語。
物語内で重要な役割を果たすのは園田沙理奈、かつての敵であり教師という役割だからこそ生徒である弦太郎に影響を与えていたという。
教師の存在は大小関わらず生徒たちに影響をもたらす。
第三のライダーイカロスに操られた生徒たちが現在『キュウレンジャー』でりゅうこつ座にあたるホウオウソルジャー・鳳が眠っていたアルゴ船にあたる星座のゾディアーツになるというのも興味深い。
三つでひとつはまんまギガントホウオウと重なる。
それは置いといて、物語自体は未来に希望を持つ前向きに生きようとする弦太郎の心や言葉、たしかにややうざいところはあると思う。
だけど弦太郎・フォーゼは絶望している生徒たちに宇宙を見せたいという気持ち。
学園モノゆえにいろいろな対比やどんな先生や生徒にもいろいろ複雑な気持ちあるが、『フォーゼ』においては弦太郎が馬鹿なくらいまっしぐらに進む。
どこでパワーダイザーが出るかと思ったら後半イイところで出てきた。
如月弦太郎がやや時代錯誤なところはあるけどそこはある種マンガ的といえる(笑)。

  • No.435 by 風人  2017-10-16 06:32:09 

小説『アベンジャーズ』を再読したらあちらこちらにスターク社の名称が出てくる。
キャプテン・アメリカ誕生にはハワード・スタークが登場しハルク誕生の際にはスタークインダストリーの名前が出てくることから『アベンジャーズ』世界にはスターク社が過去から現在にいたるまで個人や企業として関わりものと思われる。
だけどアイアンマン誕生の背景には戦争の影があることからも軍需産業という闇もある。

  • No.436 by 風人  2017-10-16 07:49:45 

小説『アベンジャーズ』でソーたちがいる世界は小説『サイボーグ009 完結編』に似てる。
異世界の者たちを神や悪魔と思う我々こちらの世界の人間たち。
「木曜日」をThursday=雷神ソーの日というネーミングセンスはいかにもアメリカ的(笑)。
ヒーローたちにもいろいろな背景がある。
キャプテン・アメリカが現代によみがえるのは孤独。
ハルクもまた何処かへさ迷い自らの在り方を問う。
アイアンマン、トニー・スタークは一見傲慢わがまま自分勝手とヒーローらしくない。だけど彼なりに自分の正義感や哲学、過去の過ちの悔いもある。

  • No.437 by 風人  2017-10-18 07:45:01 

小説『アベンジャーズ』の雷神ソーもまた気の毒な人物ですね。
自分のいた世界から追放され地球にやってくるわけだから。
だけど『アベンジャーズ』では彼の弟ロキが反乱を企てるから異世界の出来事が地球に混乱をもたらしソーにも責任の一旦は担わされる。
海外のヒーローもまた日本のヒーロー同様に苦労がうかがえる。

  • No.438 by 風人  2017-10-19 06:33:21 

小説『アベンジャーズ』を再読すると主人公みな不遇や不幸な運命を背負っている。
キャプテン・アメリカにはかつていた過去のじだから現代という70年眠らされていた。
ハルクは自らの力を押さえコントロールすることに悩み葛藤し放浪。
アイアンマンのトニー・スタークにしても心臓に金属片が来ないように命の危険に脅かされながらもアイアンマンとして一方で活躍。
雷神ソーにしても地球に追放され弟ロキの暴君ぶりを許すわけにはいかない。
なにかしらの影を背負い悩み葛藤し戦いにおもむく。

  • No.439 by 風人  2017-10-19 19:21:49 

小説『アベンジャーズ』後半になりとりあえずソーとキャプテン・アメリカらが和解。
ここはソーが異世界の人物なのが際立つ。
しかし四次元キューブを巡って各々が考えそれなりに敬意を持つが互いにチームワークができてるとはこの時点のアベンジャーズに出来てるとは言いにくい。
なんだかんだでアイアンマンのトニー・スタークは二枚目半?わかりにくいSF的なところのレクチャー役ぽい。
キャプテン・アメリカやナターシャは冷静なぶん他の人物の抑えにまわる。
ナターシャさんはちょっと見は怪しくトニー・スタークもいっぱいくわされた(笑)。
ハルクはトニー・スタークが敬意を持ってることから凄い人物。
だけどロキは囚われての身でも野望は止まらない。

  • No.440 by 風人  2017-11-05 14:58:45 

『インデペンデンス・デイ リサージェンス』の小説を手に入れた。
実写『トランスフォーマー』シリーズのノベライズを手にしてからは海外SF映画のノベライズは比較的読むやすくなった雰囲気。
『インデペンデンス リサージェンス』の冒頭はかつて第一作のことを振り返りながら再びエイリアンが侵攻していくみたいですね。
通常はテレビでの放送を見てから後々小説版を手にするけど『インデペンデンス・デイ リサージェンス』は小説が先行した。

  • No.441 by 風人  2017-11-06 07:10:38 

小説『インデペンデンス・デイ リサージェンス』ではかつて戦ったエイリアンとは別勢力の球体型エイリアンが出現する。
だけど当初は同一のエイリアンと見なされ地球から攻撃を受ける。
しかし地球人からは宇宙的視点がないために攻撃をしてしまうのもやむ無しという感じだけど球体型エイリアンから彼らなりに地球人にコンタクトをしようとしてたのも事実。
この辺は宇宙人とのコンタクトがいかにむずかしいかという描写でしょう。

  • No.442 by 風人  2017-11-08 07:30:49 

小説『インデペンデス・デイ リサージェンス』、かつてのホイットモア元大統領も前作の酒飲みラッセルのように異星人に特攻し命を散らす。
異星人に精神感応した者の宿命のように思われまた前作のオマージュもある。
しかし人類にとってのニ十年は異星人(友好的球体形宇宙人を含め)彼らには一瞬の時の流れでしかないという。
ラストは次は異星人を迎え撃つのではなく「星間戦争」とまるで見知らぬ宇宙に向けてこちらから攻めるみたいな示唆がされてるよう。
『インデペンデス・デイ』シリーズが今後続くかどうかわからないけどもしも本当に現実に宇宙人や異星人とコンタクトしたらどうなるか。

  • No.443 by 風人  2017-11-10 17:11:15 

久しぶりに小説『ウルトラマン ゴールドラッシュ作戦』を読む。
よくも悪くも高度経済成長期の日本に『ウルトラQ』から少し時代が進んだ円谷SFワールドの確立。
冒頭はホロスコープにハマるイデ隊員。海外出張から戻るムラマツキャップ、フジ隊員。
リニアトレイン開発のなか地底を進む新たな怪獣、ほぼ同時期にも海から現れるニ体目の怪獣。
活躍するペルシダーや海底潜行挺S16、ビートルやウルトラバイク、武器ニードルやマルス133。
当時の特撮技術では不可能だったためにニ体怪獣の合体演出はムリだったためにノートに書いていたという生前の実相寺監督。
文章表現は一部はト書きのように書かれて特撮絵コンテのようで臨場感あるのが特徴的。
物語内の随所に『ウルトラマン』物語中に登場した怪獣の名前がちらほら出てくることから『ウルトラマン』全39話のいずれかの間々の内の物語と思われるが判然としない。時代的に考えたらわざと設定や時系列は考えてないと思われる。
しかも『ウルトラマン』本編同様にホスト役たるウルトラマンが現れるのは最終章に登場。
ニ体怪獣に苦戦しながらもタイトルにあるゴールドラッシュを放つウルトラマン!
科特隊員以外にも週刊誌で取材する記者たちがゲストとして登場し物語に適度に華を添え笑いを誘う(笑)。
いかに実相寺監督たちが生き生きと『ウルトラマン』をつくっていたか伝わる一冊。

  • No.444 by 風人  2017-11-11 11:45:07 

小説『ミラーマン 鏡の黙示録』も再読。
ミラーマン・鏡京太郎とヒロイン御手洗朝子、このふたりの関係は『ウルトラセブン』のモロボシ・ダンとアンヌに重なりますね。
小説『ミラーマン』はテレビシリーズ後の物語。
現代社会を密かに憎んでしまった若者がインベーダー・レギオンに共感や憑依をされたことから始まる悲しい物語。
ただしインベーダー・レギオンの力は若者にとって“破壊”にしか働かずけっして“創造”や“再生”などの力には働かないことにクライマックスにインベーダーに憑依された若者は悔恨する。
また鏡京太郎ことミラーマンもミラーマンであることを実は受け入れてないことをインベーダー・レギオンに見抜かれ悲痛な戦いを強いられる。
ただレギオンに関していえばインベーダーたちは戦いしか知らないまま生まれ育った悲劇がある。
現実に置き換えたらテロリストや反政府組織に生まれ育ったら他の人生の道が考えられなかった者たちと同じ。
後半レギオンとの邂逅を京太郎はして彼が三次元地球に向かったことを知り決意する。
だがインベーダー・レギオンに憑依された若者を救えなかった悲劇に見舞われる。
いかにも七十年代ヒーローモノの様相を残しながらも九十年代に発売された本書はヒロイン朝子の義妹であるひかりが未来を目指す人物として書かれ好感。

  • No.445 by 風人  2017-11-13 18:09:58 

小説『インデペンデンス・デイ リサージェンス』を再読。
ディヴィットをはじめとして各々の人物たちが前作の出来事や今作にいたるまでの経過を振り返りながらエイリアンについて調査をしていき謎を解こうとする。
はじめは人物各々の等身大の視点ではあるが再びエイリアンの出現や侵略によりマクロな物語となる。
球体型エイリアンをはじめから味方と認識しない誤解もあるからなおさら物語に混乱をもたらす。
しかしエイリアンにとっては人間の二十年の年月は彼らにはほんの一瞬の時の流れでしかないのは残酷。
人間が地球時間で認識してるのとエイリアンの宇宙時間(?)のちがいでしょう。
冒頭に各々の人物たちの過去の邂逅が宇宙から見たらほんの一瞬の出来事でさえないのかもしれない。

  • No.446 by 風人  2017-11-18 11:45:00 

又吉直樹さんの『火花』ついに映画化。
テレビドラマ版も芸人の輝く瞬間悩む時など等身大の人物像がある作品と感じる。
原作を当初読んだ時の先輩芸人神谷の印象は明石家さんまさん、何度か読むといまは芸能界から身を引いた島田紳助さん。関西系の芸人の印象が強いかな。
主人公徳永についてはたぶん若き日のピース又吉さん自身と綾部さんを合わしたようでもありまたちがう雰囲気。
物語が進むにつれ神谷を尊敬し彼からも愛されながら芸人として成長し挫折もある。
最後は芸能界を引退しながらも社長から愛されていたという場面はひとつの感涙。

  • No.447 by 風人  2017-11-20 07:49:09 

有川浩先生の『こちら県庁おもてなし課』『阪急電車』はリアリティある描写。
『おもてなし課』は高知県を隅から隅まで描写し長所も欠点も書かれなおかつ前向き。
『阪急電車』もまた電車に乗り行き交う人たちの会話や触れ合い、いかにもありそうな人物たちの半生。『阪急電車』は映画がおもしろかったのもありますが。
だんだん読む本のジャンルが変わってきてる。

  • No.448 by 風人  2017-11-25 09:44:48 

小説『三丁目の夕日』シリーズはよかったですね。
映画版ではなく漫画版のオムニバスであり短編かつ一部実在の出来事や力道山などを登場させ古きよき日本が元気な時代。
あいにく『‘64』も小説になってるみたいだけど未入手。
『三丁目の夕日』など戦後から高度成長期は日本にとっては輝ける時代かつドラマにもなりやすい。
映画では堀北真希さん演じた六ちゃんは女性だけど漫画や小説では妹さんがいる田舎から出てきて鈴木オートで働くマジメな若者。
映画では六ちゃんはヒロインのひとりであり若者視聴者の代行者でもある役割。
須賀健太くん演じる少年もまた男の子側の代行者。

  • No.449 by 風人  2017-11-25 15:36:22 

富野由悠季さんの著書『だから僕は……』を読むとアニメを作ることのむずかしさ。
虫プロに入り生前の手塚治虫先生と出会う。
絵コンテを切る、物語を作る。
『ガンダム』の原点は手塚治虫作品『来るべき作品』ともある。
半生を著書にしたものだから書き手の原点や半生が見える一冊。
だけどすでに『鉄腕アトム』からアニメ業界はスケジュールがきつかったorz。そして現在も変わらない……。

  • No.450 by 風人  2017-11-26 13:34:01 

作家さんがテレビに出るのは本の宣伝もあるけど自分の意思やメッセージを伝える方法。
『switchインタビュー』の相手との会話対話のなかで半生や経験を語りながら表現方法を伝えていく。
なかにし礼さんの回、いとうせいこうさんの回それぞれちがう。

  • No.451 by 匿名  2017-12-03 02:45:40 

『ラヴクラフト全集』
H.P.ラヴクラフト
クトゥルフ神話が好きで、クトゥルフ神話trpgのルルブを買って、紹介されていて読みたいと思ったから。

  • No.452 by 風人  2017-12-03 14:41:34 

小説『インデペンデンス・デイ』のニムジキ長官はほんと嫌な人物。
物語の中盤でアメリカノーラッド基地が異星人に同胞がやられたなかでも自らの政治に利用とする狡猾さ。
ディヴィッドの父親レヴィンソンがエリア51の話題に出した時はホイットモア大統領は一笑に付したがニムジキは「(エリア51の話は)あながち嘘ではない」と事実を告白する。
『インデペンデンス・デイ』はフィクションだからこのような人物がいても構わないけど現実に事実を知りながら秘密裏に動いてる人物がいたら実にこわいこと。
ニムジキは作品中でも異星人に核攻撃をアメリカ全土で敢行しようとホイットモア大統領にさせようとする暴挙。結果は失敗に終わりますけど。
味方側の数少ない悪役ではあるが反面ニムジキみたいな人物がいないと作品が成り立たない。

  • No.453 by 風人  2017-12-04 09:49:00 

古くから侵略宇宙人が地球を侵略するSFは多くある。
『宇宙戦争』が代表的、コメディだと『マーズ・アタック』。シリアスでは『インデペンデス・デイ』。
小説『インデペンデス・デイ』のあとがきに『降伏の儀式』なるSF作品が出てくるがこれもまたひとつの原典なんでしょう。
この手のSFはあわや人類が滅亡寸前な危機的状況のなかからひょんなことから危機的状況を脱する手段や方法を主人公たちが思い付く。
『インデペンデス・デイ』はウィルスを主人公ディヴィットが父親との会話からひらめくのがポイント。

  • No.454 by 風人  2017-12-06 13:08:43 

小説『仮面ライダーZO(ゼットオー)闇の少年』。
冒頭は劇場映画に近いが物語が進むとやや異なる展開。
宏少年の学校を舞台にしクモ女が彼を襲い現れる仮面ライダーZO。
しかしクモ女の正体宏少年の担任の女教師とZOの麻生勝は知り一瞬の戦いのなか苦悩し葛藤する。
クモ女の内に生きる女教師中西先生はライダーに“目を探して!”と必死に伝え麻生はクモ女の本当の目を見つけクモ女を撃破する。
クモ女が思いもよらなかった行動に出たことに憤るドラスだが間一髪ライダーに倒される寸前に望月博士の生存をライダー麻生に伝え姿を消す。
ライダーにとって最初で最後の勝利、と。

物語冒頭部分だけ抜粋しましたが『仮面ライダー』の改造人間の悲哀をライダーやクモ女にされた女教師中西先生が担う。
中西先生は最後に“宏くんたちを守って……”と麻生に伝え散っていく。
久しぶりに読むと必ずしも勝利が喜びを得るものではない『仮面ライダー』の哀しさが伝わる。

  • No.455 by 風人  2017-12-06 19:21:34 

小説『仮面ライダーZO 闇の少年』はセンチメンタルな物語。
映画ではほとんど語られてないドラスの幼い心と家族が欲しい切ない思い。
ドラスが“最強生命体”になりたいのは戦闘形態の願望であって少年態の時はあくまで純粋に“家族”が欲しかったと思われる。
望月博士というひとりの科学者の身勝手から生み出されたネオ生命体の悲劇。
ドラス側に立って読むとあまりにも哀しい物語。
本当にドラスが生命体の頂点に立ちたかったは謎……と思いたい。

  • No.456 by 風人  2017-12-07 12:54:50 

小説『仮面ライダーJ』は基本的な骨子は映画版と同じ。
だけどヒロイン加那と敵フォッグ・マザー両者を掘り下げ当時のオリジナルビデオシリーズ『ウルトラマンG(グレート)』同様に環境破壊をテーマにしている。
また仮面ライダーJのパワーの源Jパワーの由来についても物語内で記されている。大地の精霊ユピテル、Jupiterとスペルあるが読みはユピテル。
ヒロイン加那は実は古代に栄えたカナン王国の姫。また地空人のブレン大神官とアンもまたカナン王国の人物。
Jこと瀬川耕司ことをサポートするベリーがなぜ飛蝗の姿なのか丁寧に書かれている。
だけど敵フォッグ・マザーの正体。
マザーもまたかつて異星で平和に暮らしていた蜜蜂だったがその星の人間たちの争いに巻き込まれては生き残りを繰り返し機械獣母艦フォッグ・マザーとなってしまった悲劇。本来あり得ない進化を繰り返した結果で身体が綺麗な酸素を受け付けなくなってしまった。
そういう意味ではマザーもまた(人間や戦争の)犠牲者といえる。
マザーが最期に蜜蜂としての姿をかろうじて残しながら飛翔し亡くなる場面は涙を誘う。

  • No.457 by 風人  2017-12-09 14:13:30 

小説『君の名は。』
はじめはコメディで進みながら中盤からシリアス展開。
隕石がふたつに割れてひとつの町を滅ぼしたのは凄い展開。

  • No.458 by 風人  2017-12-10 12:57:45 

小説『君の名は。』
なぜタイトルが『君の名は。』か疑問だったけどちゃんと物語に筋道ありましたね。
はじめは瀧くんと三葉ちゃんは互いを知り余計なお世話をしながら近づいていくけど互いに名前を忘れてしまう。
だけど瀧くんは三葉のことを知ろうと懸命になりまた三葉ちゃんも三年前に瀧くんに実は会いにいっていた。
この辺のすれ違いは微妙。互いに同じ時間を過ごしてるはずなのに三年という刻にズレがあることにより微妙に切ない距離感。
一度は互いの入れ替わりができなくなったが後半再びできるようになり隕石落下から町を救うことで奮闘する。

  • No.459 by 風人  2017-12-11 10:04:31 

小説『君の名は。』でヒロイン三葉が巫女の血を引いてるのは一見古風だけど中盤から後半にかけてキャラを深く掘り下げる魅力。
しっかり祖母や父が瀧くんが入れ替わった三葉に気づくのもひとつのミソ。
ちゃんと物語の段階を踏みながら時が過ぎていく。

  • No.460 by 風人  2017-12-16 15:47:17 

細田守の『サマーウォーズ』『おおかみこどものあめとゆき』『バケモノの子』、新海誠の『君の名は。』。
『バケモノの子』はややちがうけど他三作品は日本の田舎を舞台にしている。描写や演出、小説の見せ方もまたちがうけどある種の共通点がある感じ。
スタジオジブリ的な田舎ともまたちがう。似てる点はあると思うけど。
『サマーウォーズ』『おおかみこどものあめとゆき』『君の名は。』がなぜ田舎を舞台にしてるかという問いかけのようにも読むことができる。
ただ『君の名は。』のうまいところは瀧くんと三葉ちゃんの三年という時間のズレ、記憶できない入れ替わり、起きてしまった現実を変えるひたむきさ。適度に十代らしい純粋さとちょっとえっちであり互いを意識する関係。これは新海誠さんの人物に対する優しさ、そしてかんたんにふたりを最後まで結ばせないというラストまでのもどかしさ(意地悪?)でしょうか。
こういうところは細田守作品の『サマーウォーズ』にもあるお祖母ちゃんが亡くなりそこを縁や所縁もない主人公がヒロインの家族一族を励まし再度奮闘する。
小説を読むと素人考えの展開を著者や作家さんはしていない。

  • No.461 by 風人  2017-12-17 08:47:12 

今年もいろいろな本を読んだけど読めてない本も多くある。
寒く涼しい時期の内に読んでおきたい。
『相棒』シリーズ『となりのトトロ』などなど。

だけど今年は『サイボーグ009 完結編』『ティターンズの旗の下に』などからけっこう読書を意識した一年。
有川浩さん筒井泰隆さんなど徐々に知らないジャンルを開拓してる感じ。

  • No.462 by 風人  2017-12-23 10:09:00 

今年は四国関係の小説をけっこう読んだ。
氷室冴子さんの『海がきこえる』有川浩さんの『こちら県庁おもてなし課』坂東真砂子さんの『死国』。
『海未がきこえる』は青春と青春の後先を追う感じ。
『こちら県庁おもてなし課』は地方田舎の高知県の観光事業を描いてあらためて地元を見直すきっかけですね。
『死国』の描き方は前二冊とは異なる四国のある種の闇や負の部分。それでいて純真なはずの幼い頃こそが実は口に出せない幼さやもどかしさから言えない本音の本心であり人生に心残りを残した死者の魂。考えさせられる物語。

  • No.463 by 風人  2017-12-25 08:02:37 

久しぶりに『怪獣学・入門』を出して読んだら金城哲夫、上原正三、市川森一三者の特撮を通して訴え伝えたい戦争中戦後あるいは正義やヒーローという存在についての概念や捉え方がちがうのが興味深くもおもしろい。
金城哲夫は博愛を『ウルトラマン』を通して伝えたものの甘えが本質にあり自己矛盾に『ウルトラセブン』に陥るウルトラシリーズのある種のむずかしさ。
上原正三は徹底して『帰ってきたウルトラマン』で東京を破壊し主人公郷秀樹は肥大した自我として書かれ演出される。
自我と社会の代弁者として怪獣側に感情移入や共感される物語としての「怪獣使いと少年」。
対して市川森一は『ウルトラマンA』で性を超越したヒーローとしてのA、対するは徹底した悪魔として書かれる敵異次元人ヤプール。ヤプールは悪魔ゆえに人間を時には主人公北斗星司を試す。
ただ『ウルトラマンA』は初志貫徹が出来ずに市川森一がメインライターを降りたものの後半に再度北斗星司に問いかける。
正義とは何か?
最終回「明日のエースは君だ!」で守るべきサイモン星人が実は敵ヤプールだったことで彼を撃つ北斗。
子どもたちの優しさを裏切る行為と知りながらヤプールを撃ちエースとして正体を明かす北斗。
子どもたちから“優しさ”を奪いエースを地球から排除するという最終回。
金城哲夫さんみたいな博愛主義的な物語はいまの時代でも出来そうだけど上原正三さんや市川森一さんみたいな怨念などを背負って書く物語はむずかしいと思える。
平成の『ウルトラマンティガ』のキリノ・マキオの回がそれらに近い印象ではあったけどさらに時代がむずかしくなる現実。

  • No.464 by 風人  2017-12-26 18:37:17 

もしも生前に市川森一氏が円谷以外に東映ヒーローモノの脚本やシリーズ担当をしてたらどんなヒーローになっていたでしょう。
例外としては『仮面ライダー』の「死神サラセニアン」の回は共同執筆かで書かれてるだけ。
『ウルトラマンA』の観念同士の戦い。『A』で市川森一先生が書かれた回は半ば子ども向けの範疇を越えてる物語。
路線変更の煽りを受けながらもA・北斗星司に十字架を背負わせようとする生きざま。
『ウルトラマンA』最終回においてAを地球から排除する目的を果たしているだけ一概にAの勝利とはいえない。
著書『私が愛したウルトラセブン』は円谷英二監督、金城哲夫、上原正三たちと共に市川森一先生が生きた青春の時代。
『私が愛した』でアンヌ役の女優交代劇は実は『ウルトラマンA』からのオマージュ。
だけどもしも東映ヒーローモノの市川先生の正義と悪の観念同士の物語をしたらとてつもなく恐ろしい物語になったかややアダルトになった可能性はある。
『仮面ライダーX』の長坂英桂先生も『X』で高年齢層を狙ったが失敗し結果的に『キカイダーシリーズ』で成功をおさめる。

  • No.465 by 風人  2017-12-29 08:43:23 

ジャンプブックスの小説『シティー・ハンター』を再読。
『シティー・ハンター』も書き手しだいで原作に近かったりハードボイルドが強めだったりあんがい作品に自由度がある作品とわかる。
遼や香、冴子などレギュラーギャラに書き手が違ってもぶれがなければ作品の雰囲気が変わらない。
同じ作品を違う作家が書いても雰囲気が違わないのは凄いこと。
似たようなのは小説『ルパン三世』でもあったけどこちら文章表現が作家ごとに異なりバラエティ豊かでしたね。

  • No.466 by 風人  2017-12-29 16:03:16 

今年最後に購入した本は『機動戦士ガンダム外伝 ブルーディスティニー』『相棒 season7(中)』『相棒 season8(上))の三冊。
『ガンダムシリーズ』は富野由悠季氏の文章が粗いぶん他の著者が書かれた作品の方がふつうに読みやすい。
言い方を変えたらそれだけ富野監督の文章は個性があるともいえる。
『相棒シリーズ』はseasonごとや各話ごとでかなり特徴が変わる作品。
時々だけど過去の物語とリンクしてることもある。これは長寿ドラマの利点でしょう。反面内容を覚えてないといつどの話だったかわからなくなることもある(笑)。

  • No.467 by 風人  2017-12-30 05:25:45 

小説『機動戦士ガンダム外伝 ブルーディスティニー』。
ブルーディスティニー2号機あっさり奪われる。
なぜにこうもガンダムタイプはあっさり奪われるのかふしぎ(笑)。
ガンダムが奪われてしまうのが半ばお約束になってるとしか思えん。

  • No.468 by 風人  2017-12-30 10:37:06 

小説『機動戦士ガンダム外伝 ブルーディスティニー』は『第08MS小隊』に雰囲気よく似てる。
ただ『第08MS小隊』が冒頭宇宙を舞台にし本筋の物語はずっと地球上なのに『ブルーディスティニー』は冒頭は『逆襲のシャア』から入って過去に遡り一年戦争中の物語を語り最後は再び主人公たちの現在に帰決する。
あくまで主人公は敵を敵という名の記号としてとらえてないはずが敵パイロットはあくまで人間として名乗りを上げる。
富野由悠季さん以外の宇宙世紀を舞台にした作品や小説はあくまで“戦争”の中の物語としてとらえてニュータイプなどはそっちのけなどが特徴的。
一兵士の物語を連邦ジオン共に描くことで戦争の非常さや訴えるテーマがあるという感じ。
EXAMシステム、ややもすると高性能すぎる感じもしますがそこはゲーム発からの作品ですからね(苦笑)。
ただ主人公が戦いの度に何かしら悩むのは共感する。

  • No.469 by 風人  2017-12-31 16:02:32 

小説『機動戦士ガンダム外伝 ブルーディスティニー』のEXAMシステム、人間より速く敵を感知するのは理解できるがパイロットの精神を乗っ取るかもしれないのは恐怖。
ましてや昨日の敵が今日の友になったからといって安易に容認できるわけがない。
理解できないシステムを搭載して仮に暴走したら味方から撃たれるかもしれないという。
EXAMシステムは後の人間を人工的なニュータイプへと変える強化人間の基礎みたいなものでしょうか。

  • No.470 by 風人  2018-01-02 13:07:23 

小説実写映画版『ガッチャマン』は実在の国名のが驚き。
アニメの『科学忍者隊ガッチャマン』ではホントアール国など架空の名称だったのに。
90年代のOVA版では70年代アニメ版を踏襲してた。
実写映画版『ガッチャマン』ではISOとギャラクターに属してる人間同士の争いをテーマにしてるんでしょうか。
ただ“ガッチャマン”の名を冠してるのは健だけでなくジョーも含まれてるのも驚き。

  • No.471 by 風人  2018-01-02 15:50:29 

小説実写映画版『ガッチャマン』では本来名字のないジュンや甚平に名字が設定され実の姉弟になってたり健とジョーがヨーロッパ時代で幼馴染み、竜にいたってはのほほんとしたキャラではあるが家族を失ってる。かなりオリジナルと違った設定。
これは『キャシャーン』も基本設定は同じながらちがう物語に実写版はなってた。
映画しかも実写という制約のなかで表現は小説読んでたら伝わる。
しかしこうも実写化したがる映画界はオリジナル作品で勝負できないのはテレビと同じになってる。
アニメや漫画の実写化は製作側は考えるべきではないだろうか。

  • No.472 by 風人  2018-01-02 19:07:40 

小説実写版『ガッチャマン』いささか物語が急すぎる感じ。
健たちがはじめは仲間意識をたいして持ってないところはある種新鮮。
シビアな雰囲気は出てる。
だけどウィルスXによって人間がベルク・カッツェになりカッツェは寿命は短く代が継承されていく。これもまあよし。
だけどあとがきで『ガッチャマン』で『スターウォーズ』をやろうというのはいささか無理がある感じ。
個人的な感想だけどアニメの実写映画化は無理あるということ。
物語がよくても映像がアニメに追いつけるかといったら追いつけない。二次元の嘘が見えてしまう。実写映画の小説(ノベライズ)ならそこは気づかなく読める。
物語自体は当初仲間意識を持たないメンバーが少しずつ後半になるにつれ各々を知り理解し“仲間となる”はよし。
南部博士の冷徹な印象もまあよし。
だけど『ガッチャマン』と認めるか否かはひとしだいでしょうね。
アニメの実写映画はむずかしい。

  • No.473 by 風人  2018-01-03 05:04:42 

実写映画化小説『ガッチャマン』は設定はいいのに設定を物語が生かしきれてない感じ。
アニメや漫画の実写映画はなぜにこうもイメージを崩すのかなと疑問。
アニメ『ガッチャマン』のオリジンが70年代、実写映画が2010年代と時代の違いもあるだろうけど日本映画界がむやみにハリウッドを意識してはコケてる感じ。
『ガッチャマン』という素材はいいのになぜという感じ。
『キャシャーン』も小説読んだけどよくわからない感じ。タツノコアニメ作品が独特な雰囲気あるんでしょうけど実写にあの雰囲気はまず持ち込めない。二次元だから生きてる。
実写映画版の小説『ガッチャマン』は設定はいいけどなんだかなという感じ。

  • No.474 by 風人  2018-01-03 09:02:12 

小説実写映画版『ガッチャマン』に恋愛要素はほぼ要らない。
恋愛を加味してるから地球を救う大前提がなくなってる。
あとがきを読んだらあの世界では「石」さえあれば誰でもガッチャマンになれるという。これは平成ウルトラマンと同じ解釈と思ってしまう。
一応小説実写映画版『ガッチャマン』で褒める点があれば個々のキャラはしっかり孤独に悩む点。ただ解決に至ってるかは疑問。
南部博士も部下であるガッチャマンを地球を救うために見捨てるという人物ではないはずなのにこの改変(改悪)はひどい。アニメ『ガッチャマン』ではシリーズ(OVA含み)通して出来た人物をあんな風に書き手の方が解釈するのは理解できない。
実写映画化が難しいのは理解できるけど作品の解釈はひどい。

  • No.475 by 風人  2018-01-03 10:48:43 

実写映画小説でおもしろいといえるのは少ないですね。
個人的には『三丁目の夕日』シリーズ、ただしこれは映画版というより漫画のオムニバスを小説にした感じで原作寄り。映画とはちがう。
『パトレイバー THE next generation』これは三巻までしか読めてないけど初代の野明たちにくらべたら物語にハデさやコミカルさは一見少ない。
だけど“なにかを喪失した時代や若者たち”という点では共感がある作品。喪失しながらもそこに何かを見出だそうとする人物たち。

  • No.476 by 風人  2018-01-03 16:07:59 

実写映画小説版『ガッチャマン』の設定の多くは映画を見たであろう人たちにたぶん伝わってないでしょうね。
恋愛要素を仮によしとしてもアクションとSF活劇にしないとビジュアルインパクトとして成り立たない。
アニメ『ガッチャマン』においては当初は子供向けゆえにアクションとメカ描写に集中されましたが徐々に高年齢層の視聴者(特に女性層に人気を博し)が出来たことで一躍タツノコヒーロー作品は東映動画作品などと一線を画すことになる。
実写映画小説『ガッチャマン』で総裁Xはよく読んだらまったく出てこない代わりに人間をベルク・カッツェに変えるウィルスXが総裁Xの代わりでしょうか?
なんともその辺の説明も曖昧。
はじめ「GP計画」が何なのかなと思ったらゴッドフェニックスのことと後にわかる。ちょっとわかりづらい。
アクション活劇にした方が違和感なく作れたり見れたんじゃないでしょうか。
アニメや漫画の実写映画のむずかしさが逆に伝わる実写映画小説『ガッチャマン』……orz。

  • No.477 by 風人  2018-01-04 05:17:48 

実写映画版小説『ガッチャマン』の世界は日本を中心としアメリカに反発を持たれた国家間というのがまずあり得ない。
読み直したらまんま『トップをねらえ!』みたいでおいおいと内心ツッコミしてしまった。
実写映画の『ガッチャマン』の発想は『トップをねらえ!』。
日本が世界の中心になるなんてこと自体あり得ないorz。
ISO国際科学技術庁の支部が日本にあるというのも違和感。
実写映画『ガッチャマン』は設定と描写が画と合致してないのが致命的欠陥。
アニメ第一話の「ガッチャマン対タートルキング」のあのスピード感や躍動感、一言一言であらわす人物描写が実写映画版には皮肉なことにない。
ジョーの復讐が両親への感情からではなく恋愛になってる時点でジョーはこんなキャラだった?と解離してる。
あと国際科学技術庁の南部博士とカークランド博士の権力争いもアニメにもなかったでしょう。
書き手の方が書きたいことはわかるけどただアクション主体のヒーローモノには不要な要素。
人物、世界観、設定などはいいのに満足に生かしきった感は残念ながらない(>_<)。
90年代のOVA版およびOVA版小説の『ガッチャマン』の方がまだリアリティかつ見ごたえ読みごたえあると思う。
この作品も表面だけなぞっただけと酷評な点はありましたが。
『ガッチャマン』という作品のむずかしさでしょうか。

  • No.478 by 風人  2018-01-04 17:40:22 

AI(人工知能)が小説を書くという話題去年ありましたね。
だけど人間よりも面白い創作的な表現や文章ができるかは疑問。人間とAIが仮に同じ発想や飛躍した考えなどあっても方向性はちがうと思う。創作や文章表現も同じ。
人間みたいな閃きや発想の飛躍はまだまだできないんじゃないかと思う。
小説や物語は文章表現で伝わるもの。

  • No.479 by 風人  2018-01-05 05:09:34 

日本が世界の中心になってるのは私が読んだ限り『トップをねらえ!』と『ゴジラvsキングギドラ』でしょうか。
だけど現実に考えて日本はリーダーシップを取りたい国ではあろうけど結局はアメリカに追従する国でしかない。
リーダーになりたい思想は政府内や与野党内にたぶんにあるでしょう。だけど現実に可能なわけない。
朝日ソノラマ文庫の横山光輝原作の小説『マーズ』これも途中までは地球が救われるか、と期待を持たせながらぎりぎりのところで日本政府あるいは与党幹部が己たちだけの利を考えたせいでマーズとガイアーの命を絶ってしまう愚かさ。それによりラストは地球が原作通りに爆発。
広い宇宙的視野や思考が持てない人間である限りは地球に危機が訪れることを示唆されてるようでこわい作品。

  • No.480 by 風人  2018-01-06 05:47:20 

実写映画版小説『ガッチャマン』再読してるがいまいち理解に苦しむ作品。
ISO東アジア支部が日本にあるのはよしとしよう。ただそのわりにガッチャマンたちの活躍に緊迫感や緊張感に欠けるのが目立つ。
これならアニメやOVA同様に要人誘拐や暗殺した物語の方が世界観に緊張感与えると思う。
もちろん東京という都心が危機に追いやられることでの心理的ダメージはあるんだろうけどなぜギャラクターは南部博士を狙わない?
旧作アニメではたびたび科学忍者隊を欺き攻撃を南部博士にすることもあったのに。
南部博士が堂々と表に出ているならたとえワナであってもギャラクターは誘拐や暗殺を試みる組織それこそ悪の華を咲かす一手にするはず。
実写映画版小説『ガッチャマン』の敵味方双方が何がしたいのが実にわからない作品。

  • No.481 by 風人  2018-01-06 17:22:46 

実写映画小説『ガッチャマン』、本来ガッチャマンはマクロな世界のなかで組織や個人の思惑、感情気持ちが複雑に絡み合う世界と思う。
そこに頑ななまでの健の意固地なまでの真面目さ、ジョーの(両親を殺した相手=カッツェ)復讐、ジュンの不器用ながら健への想い、甚平の無邪気ななかに隠れた孤児としての寂しさ、竜は一見のんきに見えながらも唯一メンバー内で家族があるという一途な純粋な思い。
南部博士もまたそんな彼らを従わせ戦いに赴かせながらも時に葛藤し悩み特に健については亡くなったはずの父親がレッドインパルスとして諜報に活躍し時に相容れない存在やライバル、また共闘する互いの関係の複雑さ。
南部博士はギャラクターから地球を救いたい一心を才能からすべてを心血を注ぐ愚直なまでの真っ直ぐさ。
これに対するのはベルク・カッツェ。彼ないし彼女は総裁Xへの愛情や信頼こそがカッツェの唯一の生ある悦び。そして科学忍者隊に苦渋を舐めさせられながらも何度も挑む指揮官らしさ。
だけど実写映画小説『ガッチャマン』にはそれらの長所も短所も失礼ながらすべてなくしてる感じ。

  • No.482 by 風人  2018-01-07 06:21:31 

実写映画小説『ガッチャマン』はよく読むと要所要所がおかしい。
科学忍者隊がゴッドフェニックスに乗るにしても本来これはアニメならばレッドインパルスが倒れと云々くらいの説得力があって然るべき点。
ゴッドフェニックスの補助武装にバードミサイルというのもおかしな点。
本来忍者隊は諜報任務を主とし戦いはあくまで最後の手段。
あとがきにはレッドインパルスについて触れらてましたが本編では触れられてない。あるはずの設定が本編で語られてない煮つめの甘さ。
一行や一文でも語られてるならともかくいくつか明らかに語られるべきことが語られてない。
人物が仲間意識を持ってないとありながらあまりに健たちが自分の感情や気持ちでしか動いてないプロ意識に欠ける。兵士であるならそこはプロ意識を持つべき。
肝心なところが欠けてる作品。
オリジナルアニメ作品において科学忍者隊のメンバーはけっして完璧ではない。皆どこか欠けていびつに育ちながらも若者らしくまっすぐ生きようと戦う。
なぜ実写映画小説版にそれがないのか……。

  • No.483 by 風人  2018-01-07 18:44:29 

小説『君の名は。』で好きな場面は瀧くんが三葉を探しにいこうとし司や奥寺先輩とあちこちいくなかラーメン屋でようやく糸守町と知るところ。
ラーメン屋の主人と奥さんがいたから瀧くんは糸守町にいくことができる。
なにげにラーメン屋の夫婦がいなかったら瀧くんは糸守町という名前を思い出さない。
またさりげなくラーメン屋の主人が瀧くんをいまはない糸守町にまで案内してくれたりさりげなく町のことを語り伝える。
出番は少ないけどラーメン屋の夫婦さん何気なく好きな人物。

  • No.484 by 風人  2018-01-16 05:07:14 

昨年はいろいろ多くの本を購入し読めたが(未読もあり)今年はいまのところないですね。
明けて二週間ですからね。読みたい本のなかに文庫化にいたってない作品もあるでしょうね。

  • No.485 by 風人  2018-01-19 18:35:39 

思えば去年は小説『サイボーグ009 完結編 GOD’S WAR conclution』と『ティターンズの旗の下に』が読み始め。
今年は実写映画小説『ガッチャマン』でちょっと失敗。
今日は『サイボーグ009』つながりで小説ではなく映画『RE:SYBORG』について。
『サイボーグ009』としていえば誰もが思うヒロイックな作品ではない。
プロダクションI・G作品としてはアリだけど『009』らしさは少ない。
『RE:SYBORG』としてしてること“リ・スタート”なわけですし。
ジョーとジェットの対立については日米の専守防衛か先制攻撃かということを個人と国家に置き換えて専守防衛についてはヒーローとしての立場。
また作品中の“彼の声”わかりやすくいえばこれは人間ひとりひとりのなかにある善悪の心が左右されやすい象徴。
『009 完結編』で00サイボーグに関わった人物たちが神や悪魔に取り込まれる描写と同じと思われるけど演出としては正直わかりにくい。
“天使の化石”についても神がいることの暗示であると同時にたぶんに正義に生きた人々の象徴であり00サイボーグたちが辿り着く未来への暗示だったと思う。
『RE:SYBORG』についていえば『サイボーグ009』の基本知識があってもたぶんにわかりにくい。劇画調すぎるなおかつ話が尺内に収まりきれない。
『RE:SYBORG』は小説もあるらしいので機会あれば読んでまた映画とくらべたいと思う。
大人向けだけど大人向けすぎかつ硬派。

  • No.486 by 風人  2018-01-22 12:46:03 

『サマーウォーズ』に『クライシス・オブ・OZ』(かな?)という外伝小説作品あったけど『君のの名は。』にも外伝あった。
微妙に本来の物語とは違う観点かつ三葉になった瀧くんの物語ぽい。
いかにも外伝らしく本筋の物語とはちょっと路線がちがう。

  • No.487 by 風人  2018-01-22 13:52:17 

小説『君の名は。』外伝は脇役の勅使河原や四葉ちゃんなどに視点を置いたサイドストーリー。
本編中でサラッと流れた1カット程度流れた場面などが外伝につながる。
勅使河原ことテッシーは瀧くんと入れ替わった三葉ちゃんを〈狐憑き〉と読んでたらしい。
なにげにテッシーくんが三葉ちゃんの境遇に共感したり思いを少し寄せていたりかな。
この辺は外伝ではないと書けない物語。

  • No.488 by 風人  2018-01-22 17:19:36 

小説『君の名は。』外伝、四葉ちゃん千年前の宮永神社の巫女さんと入れ替わっていたんだ。
四葉ちゃんの物語はちょっと幼く子どもなようだけど彼女なりに姉や祖母、宮永神社を見つめ彼女なりに考えている物語。
千年前の巫女と入れ替わったことがきっかけでちいさな一歩であり大きな成長を遂げる少女。
サイドストーリーにしとくはもったいない物語。

  • No.489 by 風人  2018-01-23 05:16:28 

小説『君の名は。』外伝による瀧くんから三葉ちゃんがケータイに残した文章は意外に過激。
巫女の血を引きながらも中身は田舎住まいだけどふつうの女子高生。
田舎と嘆き都会に憧れ一部の同級生たちには父が町長だったり勅使河原建設と関係あったり父と顔を会わせれば厳しく接せられる。
成人迎えた大人でもたぶん嫌がる状況に若い十代で複雑な気持ちを抱く。
だけど瀧くんなりに直接顔を会わしてないながらも彼女を思い入れ替わりながら彼女の知らない表情に思いを寄せる……。

女子は清楚な一面もあるけど本音は別にあるのは女子ないし女性という生き物のわからないところ。

  • No.490 by 風人  2018-01-23 16:23:43 

小説『君の名は。』外伝では三葉ちゃんの親友サヤちんもさりげなく出番ある。
三葉ちゃんとテッシー絡みはもちろんだけど四葉ちゃんと仲がいいという意外な一面(笑)。
本編の小説では「サヤちん」だけど本名は「早耶香(さやか)」と外伝小説でわかる。
アニメでわかりにくいところは小説や本だとわかるのも利点。

  • No.491 by 風人  2018-01-24 14:41:34 

小説『君の名は。A nother side:Earth』のテッシーこと勅使河原の章「スクラップ アンド ビルド」。
政治家と実家の建設業者の癒着。大なり小なり世の中はこのようなシステムで成り立っているという縮図。
だけどテッシーくんがそれなりに地元に愛着を持ち実家に複雑な感情を抱くのは正しいこと。
アニメ本編と外伝作品「腐敗の匂いがするな」の表現は彼なりの内にある倫理観。
ある程度は三葉に共感と同情が混じりながらも自分は何もできない幼馴染みとしての感情。

  • No.492 by 風人  2018-01-25 06:14:45 

『君の名は。』の舞台のひとつ宮永神社ではなく宮水神社でしたね。
どこで間違えたのか。
読み間違いか誤認か。

  • No.493 by 風人  2018-01-26 18:29:44 

小説『君の名は。』外伝、四葉ちゃんの物語。
個人的にはいちばんのお気に入りでしょうか。
だけど口噛み酒ををひょんなことから自ら口にし千年前の巫女さまと入れ替わる。
だけど話の辻褄からいえばこの巫女さまは実は四葉ちゃんの前世らしい。
なにげに小学生ながらに女の子であり女性として姉三葉たちを見つめながら内面はしっかり一人立ちしていく片鱗。
女の子や女性がある意味大人なのがわかる短編。

  • No.494 by 賢斗  2018-01-26 21:04:31 ID:12c3a89ab

[あと少し、もう少し]小説
中学生男子の汗と涙の絆を描いた作品。
仲間を信じ合いタスキを繋ぐ、仲間の大切さに感動しました。

  • No.495 by 風人  2018-01-27 08:28:16 

小説『君の名は。』外伝。
三葉四葉姉妹の父であり糸守町町長でもある宮水俊樹。
四編最後の物語の主役をつとめる。ほぼ大人のドラマな感ある一編。
俊樹と二葉の自然かつ淡白な出逢いを描写しながら俊樹の実家との葛藤や悩み、苦悩。だけど実家や恩師などを捨てることになる。
やがて俊樹と二葉はひとつの夫婦になり家庭になるが……。
俊樹は宮水神社や二葉の祖母により神主に変えられていく自分に抵抗をおぼえる。
やがて三葉そして四葉が生まれるなか二葉が亡くなりなにかが糸守町がおかしいのではと気づく。
そして彼は糸守町を変えるために町長へと道を進む。
瀧くんと入れ替わった三葉の言葉に耳を貸さずなにかに戦慄し振り返る過去……。
やがて亡くなった二葉の言葉の真意を理解する。
再び出会った三葉は紛れもない本物の三葉。
物語的にはほぼ二時間ドラマで通用する一編。
これもまたおもしろい物語。

  • No.496 by 風人  2018-01-27 14:10:05 

小説『君の名は。』外伝。
サヤ**と名取早耶香をメインにした物語がないのは不憫。
だけど三葉と入れ替わった瀧くん、将来をそれとなく誓いあってるであろうテッシーこと勅使河原くん、親友の妹でありながら時に大人な話題をする四葉ちゃん。
描写は脇役だけど要所で活躍し三章それぞれで三葉ちゃんとは異なる形で普通の田舎の女の子。
また四葉ちゃん関係だけど彼女がムネについてサヤちんに聞く場面があるがここは名(迷)場面。

  • No.497 by 風人  2018-01-28 18:41:43 

90年代に『科学人忍者隊ガッチャマン』をOVAと共にリメイクした小説『GATCHAMAN』。
実写映画版小説『ガッチャマン』にくらべたらこちらの方が70年代のオリジナル第一作に近い。
名作ではなく小説としていえばディテールに凝りすぎでありオリジナルと解離してるところもまたあるのは否めない。
だけど一巻《火の鳥、翔ぶ!》では健の真面目さやこの時点では生死不明となっている父への複雑な感情、ジョーの両親を殺した相手への熱情またあまのじゃくな一面、ジュンは孤児である過去や爆破のエキスパートその内にある健へのほのかな想い、甚平もまた孤児でありジュンを慕いながら少年らしい一面をあちこちで見せる、竜もまたヨットハーバーでオーナーの一面を見せ一見役に立たない風ながら巨鳥ゴッドフェニックスを巧みに操りタートルキングに挑む。
南部博士、科学忍者隊に信頼を置きながらアンダーソン長官と共に彼らを見守る。隙がない中年紳士と思う。
敵ギャラクターを指揮する謎のベルク・カッツェ。
OVA版およびその小説では総裁Xの正体は早々と明らかになる。その正体は遠い宇宙からやって来た現地調達スーパーマシーン。
実写版『ガッチャマン』にくらべたらこちらの方がふつう『ガッチャマン』として読める作品と思う。

  • No.498 by 風人  2018-01-29 06:34:11 

実写映画小説『THE last day on Earth CASSHERN』および実写映画小説『ガッチャマン』。
どちらも大亜細亜連邦とか日本が世界の中心とかいささかあり得ない世界観。
仮にアジア諸国が力を持つにしても中国や韓国な感じ。とてもじゃないけど日本や日本人が世界で主役になれるわけない。
むしろ政治的な力はなくなったけど科学技術や独創的な発想から科学忍者隊やキャシャーンが生まれ悪や組織から世界や人々を救うという展開にした方がいいと思う。
南部博士や東博士、上月博士などに少し発言権を持たす程度が自然な感じに思える。
実写映画はとかくむずかしいのは理解するけど極論からいえばオリジナル作品が放送された70年代と2000年代はあまりに時代にひらきがありすぎ。

  • No.499 by 風人  2018-01-29 07:04:58 

余談みたいなものだけど小説『マクロスF アナタノヲオト』に劇中でオズマとキャシーが情報収集のために映画館をおとずれそこで彼らが眺めている映画作品は「ナッシング・マクロス」。
いわば1999年にマクロス艦が落ちてこなかった我々の現実世界に近い世界観を作品化してる(ただし別世界観の『オーガス』とはまた無関係な位置と思われる)。
劇中でオズマは愚痴る。
「そんなわけあるか」と。
『マクロス』の世界観は東西両国が争いなからもすでに火星まで人類は到達しておりその気になればマクロス艦がなくてもよその星系までいけたらしい。
ただオズマの言い分はたぶんに正しい。
なにげに著者の小太刀右京さんは実写映画化作品にメタフィクションを用い警鐘を鳴らしてるかもしれない。

  • No.500 by 風人  2018-01-29 09:31:21 

実写映画小説『CASSHERN』もまた悲壮感にあふれているがあまりに作品自体が暗すぎ。
救いがない上にさらに救いがないのは欝。
ただ実写映画小説『ガッチャマン』も主人公たちからヒーロー性を奪いベルク・カッツェからも悪役性があまり感じない。
この辺実写化すると二次元のアニメからキャラクターから本来ある魅力が喪われるのではと感じてしまう。
テーマなどはそれなりに伝わるけどこれじゃない感が大きい。

  • No.501 by 風人  2018-01-29 11:58:31 

正しくは70年代の『ガッチャマン』および他タツノコヒーローは基本的に架空の国に設定に置き換えられてる。
その世界観のなかで南部博士や主人公に近い博士格やコメディリリーフ的キャラクターが権力を持っている。
だけど実写映画版では不自然なほどに権力を持っている。

  • No.502 by 風人  2018-02-01 06:06:01 

小説『仮面ライダーウィザード』。
主人公晴人は変身してない時でもペルソナという“仮面”をつけ心に闇を抱えている。たいがい仮面ライダーは皆それに近いですが。
だけどもうひとりの晴人は影であり闇でもあるが見方を変えたら素直な本性であり本音ともいえる存在。
だけど真の敵によりつくられた模造品でもある哀しい存在。
『仮面ライダー』というよりはやや『プリキュア』に近い感じの『仮面ライダーウィザード』。

  • No.503 by 風人  2018-02-02 11:22:07 

朝日ソノラマ文庫の90年代版『ガッチャマン』はややもすると詰め込み感はある。
甚平と竜はポジション的都合から少し影が薄いのは否めないかも。
だけど実写映画小説『ガッチャマン』よりはそこそこキャラの個性は生きてるかなと思う。
全三巻でOVAと同じ構成だけど事実上の主役は健、ジュン、ジョーでしょうか。

  • No.504 by 風人  2018-02-02 19:01:14 

90年代OVA版の『キャシャーン』の小説の下巻を読むとキャシャーン=鉄也が唯一アンドロ軍団もしくはブライキング・ボスのとある計画に心動かされ一瞬とはいえ彼等に味方してしまう。
それはフィヨルドを越えた先の小さな村で行われ地球環境改善や保護のためにネオロイド(新造人間)を用い環境にどう影響をもたらすかという計画。
この計画を知ったキャシャーンは父東博士の意思かもしれないと知り苦悩や葛藤する。
OVA版小説『キャシャーン』はアンドロ軍団もしくはブライキング・ボスの方が地球にとっては正しいのでは?と考えさせられる場面がいくつか散見できる。
だけど一方ではアンドロ軍団に服従や絶望する人間たちがそのなかから立ち直り人間性を取り戻さんとする物語でもある。
キャシャーンがただのきっかけに過ぎなくとも……。

  • No.505 by 風人  2018-02-03 06:34:43 

『新造人間キャシャーン』と『宇宙の騎士テッカマン』は地球環境が限界にきて直面してるなか敵が来るというシチュエーション。
ましてや人間の側もしくは主人公の側に非があるといわんばかりに訴えてくる物語がある。
『キャシャーン』は地球環境に、『テッカマン』は主人公が宇宙人と見るや侵略者と戦わんとするがゆえに。
タツノコ作品は個のキャラを描きながらそこに個人の葛藤と地球平和、あるいは復讐や過ちん犯しかけんとする人間。
90年代OVA版小説『キャシャーン』でもキャシャーン=鉄也はブライキング・ボスやボスの内にいる父東博士の意図がわかり苦悩し葛藤する。
実際の話として地球環境が崩壊した時に人類がどこまで生き残れるはわからないですけど。
タツノコ作品の悪役は力や武力にものを言わせることはあるけどある一方の論理では正しくもある。

  • No.506 by 風人  2018-02-05 17:32:10 

90年代OVA小説『GATHAMAN』。
オリジナル作品を踏襲しながらのっけから総裁“X”が外宇宙から来訪し人類の遺伝子を改竄した存在として明らかになる。
冒頭に人類の祖となる類人猿とコンタクトし遺伝子を書き換え後にベルク・カッツェとなる男女二人を選定し二人をひとつにする。
ちなみにカッツェとなる二人より他に一名がいたがこの者は従順さに欠けたために“X”により処刑される。
一巻ではタートルキングとの戦い後に科学忍者隊は南部博士の別荘に招待され彼の口から“X”の正体を知る。
旧作版では南部博士がどのように“X”の存在を知ったかおぼえてないけどこちらでは南部博士が若い頃に戦時下での記録データの収集や整理をしながらをきっかけに後々宇宙からのとある電波に気づいていく。
このくだりはまさにSF的、旧作版では総裁“X”については後付けの設定のために物語は修正せざる得なかった。
だけど90年代版ではあらかじめ“X”の存在を明かすことで初志貫徹の意図は読み取れる。
『カッチャマン』は人類の叡智の象徴ISOこと国際科学技術庁、南部博士そして彼に指揮される科学忍者隊は人類の未来の象徴、かたや総裁“X”とミュータントベルク・カッツェに指揮されるギャラクター。
善と悪の科学の戦いであると同時に人類を二分する戦いでもある。
ジョーが後にギャラクター幹部の息子であったことも作品のひとつの象徴。

  • No.507 by 風人  2018-02-06 18:36:49 

小説『サイボーグ009 完結編 GOD’S WAR conclution』。
この全三巻を読むたびになぜ石ノ森章太郎先生に漫画において『天使編』『神々との闘い編』そして『完結編』と三度において天使や神々を題材にしようと思い至ったのか。読むたびに疑問。
『009』のテーマは『仮面ライダー』と同じく悪から生まれた者を倒すに悪から生まれた者だけ。いわば同族殺し。
ただし『009』にはもうひとつテーマがありそれは反戦。
戦争に相対する反戦。
当初の敵はブラックゴースト(黒い幽霊団)、00サイボーグの生みの親でありギルモア博士も00サイボーグたちも所属していたが脱走。
その後は彼らを能力的に越えてるはずの新型00サイボーグやミュートスサイボーグたちを相手にそこに出会いや悲劇が絡み彼らは苦しみ成長していく。
この段階では反戦をテーマにしながらもヒーローもののフォーマットとしては基本であり定番。
だけど石ノ森先生は天使や神々と呼ばれる存在を00サイボーグたちに挑ませる。
戦いも平和も生み出すのは人間であり心、精神、感情や気持ち。
小説『完結編』では人間という肉体の内に善なる存在の天使や神がいると同時にに邪な悪魔もまた存在しひとが死ぬと善なる魂は別次元の彼らの光の星へ、邪な悪なる魂は光の星へたどり着かず地球に幽霊やお化けとして残る。
心の内には常に善悪が時にバランスを取り時にバランスを崩す。
それこそもまた神々であり悪魔になる、神々や悪魔は心や脳にも宿る。
石ノ森先生は精神哲学から神々に至ったのだろうか……。

  • No.508 by 風人  2018-02-07 05:45:47 

なぜ石ノ森先生は小説『サイボーグ009 完結編』でギルモア博士が生前の石ノ森先生に会いにくるという展開を思いついたのか。
メタフィクションな展開は近年ではめずらしいことではない。
『SIC SAGA』の「仮面ライダーW」編でも似たような展開は取られている。
だけど『009 完結編』のあとがきを読むと近年のサイボーグ技術の発達、石ノ森先生が没してからのテロや世界の現実の混乱など。
『009』のテーマである反戦を意識されていたのではないでしょうか。
『009』は生前の石ノ森先生にとってのライフワーク。
そこに答えがあるのかもしれない。

  • No.509 by 風人  2018-02-07 09:33:37 

小説『サイボーグ009 完結編』ひとの内のなかにこそ神々、天使や悪魔が宿るのかもしれない。
『RE:SYBORG』でも“彼の声”なる存在は気持ちや立場などによって聞こえ方は著しく異なるらしい。
だけど神々や天使は考察や解釈、また物語や作品によって姿や形は異なる。
解釈はほんと難しいといえる。
生前の石ノ森先生も『神々との戦い』編で難解に陥ったのはだんだんと哲学的領域に入ったかもしれない。

  • No.510 by 風人  2018-02-07 15:11:12 

先々月放送された『100分de名著』の題材本はレムの『ソラリス』。
私は読んだことないがこな番組にしてはめずらしくSF小説。
だけど解説者の言葉によるとSFだけどSF批判でもあるという作品。
主人公はとある惑星で死んだはずの恋人というところはなんともSF的。そしてなぜ彼の前に現れるのかという謎。

  • No.511 by 風人  2018-02-07 16:02:00 

小説『ソラリス』にある「残酷な奇跡」という表現、『君の名は。』の「美しくもがく」に通じる何か共通したものがある表現。

  • No.512 by 風人  2018-02-07 18:55:54 

小説『サイボーグ009 完結編 GOD’S WAR conclution』、あらためて読むと00サイボーグとギルモア博士が遭遇する天使や神々、悪魔などはそれぞれの出身国や宗教、イデオロギーなどいくつかの背景が見える感じ。
もちろん国家や地域、地方などに宗教などのちがいがあるから当たり前だけど内容がこと細かい。
国家や宗教などひとの数だけ“神”“天使”“悪魔”などがいてそれを認めることがない現実の国家間や政府など。
だけどギルモア博士と00サイボーグたちは生い立ちを互いに語りながらわかり合える一面がある。
二巻のラストでは生前の石ノ森先生が“神”の存在を問う。
神とは何なのか。
自らが生きながらどこまで『サイボーグ009』を書けるのかという問いかけ……。
『サイボーグ009』の文章や表現のなかに石ノ森先生の魂は生きている……。
読むたびにそう思える。

  • No.513 by 風人  2018-02-09 06:03:23 

小説『サイボーグ009 完結編』二巻の007を主役にした「幽霊劇場」、あとがきによると生前の石ノ森先生が残したのはタイトルだけ。
それ以外は著者で息子の小野寺丈氏によるもの。
舞台や劇団を手掛けるだけある舞台や役者についての描写は細かい。
だけど一方では007・ブリテンについてはやはり『009』のキャラであり006・張々湖にならぶコメディキャラながらブリテンの背景は役者。
小野寺丈氏が『009』についての知識や読書などは不明ながらたぶんにブリテンのキャラを理解しながら役者として重ね合わせ時に共感、時に突き放しながら書いたとも想像できなくもない。
役者稼業は華やかな反面、一方では役者は落ちぶれた時は酒に溺れる日々。ブリテンのキャラはコメディではあるが内面は意外なくらいにシリアス。
舞台をイギリスに移し展開していく。
ちなみに映画『RE:SYBORG』ではコメディな面影はほぼ一切なくKGBのスパイ(?)になっててコメディキャラのブリテンはどこいった!?と驚く。

  • No.514 by 風人  2018-02-09 17:31:57 

小説『サイボーグ009 完結編』の「008 幽霊劇場」の章はいかなる形で作られたのか。
生前の石ノ森先生が残されたのはタイトルだけ。
丈氏が役者や劇団をしているノウハウが生かされているのは内容を見たら伝わる。
だけど彼が『009』という作品にどの程度接し触れ合ってたかは読者はわからない。
ある程度007・ブリテンの人物に共感もありながら劇場で起こる未知な出来事と共に時に突き放しもしている。
ブリテンの章に限ったことではないが00ナンバー個々の章では9人であった日々には意図してわずかにしか触れられてない。
逆にそのぶん個人としてのキャラクター像が増し内面がより深く掘り下げられておりブリテンも例外ではない。
前章にあたる006・張々湖の章に劣らない豊かな表現力。
舞台がイギリスで劇場、また演題が「ハムレット」、これらもまた深みを持たせる。

  • No.515 by 風人  2018-02-09 19:04:49 

小説『サイボーグ009 完結編』と映画『RE:SYBORG』、どちらも008・ピュンマが物語の核心に彼が触れそうになる点は偶然なのか符号してる。
『完結編』においてはピュンマは深海にあるピラミッドを見つめ眺めながら天使や悪魔の経緯を知り核心へと近づく。
『RE:SYBORG』においては出番は少ないながら物語の早い段階で“天使の化石”に早くから触れその情報を004・ハインリヒに託すも失踪してしまう。
作者や制作側が意図して重ね合わせることもないとはいえないけど改めて『完結編』を読み『RE:SYBORG』を思い返すと似た点があるのも興味深い。

  • No.516 by 風人  2018-02-10 06:32:21 

小説『サイボーグ009 完結編 GOD’S WAR conclution』。
各章を読むと00ナンバーサイボーグたちが親しかった友人、知人、知り合った者たちが神や悪魔に魅入られ取り込まれていくのはなんとも切なく残酷。
相手が“神”“悪魔”であれ別人のように生まれ変わった者たち。
神も悪魔も00ナンバーサイボーグたちを敵に回したくない意思を示しコンタクトしながら距離をうかがう。
008・ピュンマの章は宇宙と海底のふたつの場面が進行しいかにも石ノ森先生らしいSF色が濃い章。
各々の章で神や天使、悪魔となっていく者たちもまた肉体という器の内にある善である神や天使もしくは悪である悪魔により本来の自己を喪失した者たちともとらえることができる。
人の内に神も悪魔もいる……。

  • No.517 by 風人  2018-02-10 12:24:32 

小説『サイボーグ009 完結編 GOD’S WAR conclution』あらためて二巻まで読むと001・イワン(とギルモア博士)から009・ジョーまでそれぞれが接触した神や天使、悪魔(?)の存在。
読めば読むほど神か悪魔かはっきりしなく曖昧、神と思しきキャラが悪魔に思え、悪魔になったキャラが逆に神か天使のようにも思えなくないもない。
つまりは読む人の気持ちや感情に左右されることで00ナンバーのサイボーグたちと同じか似たような気持ちに共有や移入される。
ジョーの章の翡翠と翡巫女、そして起きる日本国内のパニック。
ジョーの章は現代日本そのままの悪意が噴出したかのようなパニックがあり最終巻への序章でもある。
ただ読むたびに思うのは“神”か“天使”がおこなうことにしては二巻までの展開でもあまりに残酷過ぎる物語。
二巻ラストで再び生前の石ノ森先生の前に現れたギルモア博士は傷だらけ……。
フィクションであるはずの『サイボーグ009』と生前の石ノ森先生の現実の執筆活動が重なる展開は熾烈を極める。

  • No.518 by 風人  2018-02-11 09:06:00 

小説『サイボーグ009 完結編』を読んでから人生を考えるきっかけに少しはなってる。
生きてる意味はわかりにくいし掴みにくい。
肉体という器の中にはいくつもの善悪や欲望、悩み、葛藤、気持ちや感情がある。
作品のラストでジョーは悪魔に仕立てあげられた者たちにも同情や共感を示すくだり。
たしかに別次元の惑星で“悪”や“悪魔”だったかもしれないけど“神”や“天使”により流刑地である青い星地球に“神”や“天使”と共に肉体という器で寿命を迎える。が、悪の魂は光の星へ還ることはかなわず地球に残るか再び転生し繰り返す。
善悪の狭間についてラストへ向かう物語は考えさせられる。
善き心が強ければ善き人に、悪しき心に負ければ屈したら悪しきままに。
002・ジェットから009・ジョーまでの各々の章で触れた人物たちもまた善き人であり悪しき人でもあった。
最終巻でとりあえず神との戦いを終えた00サイボーグたちに平和や安息の日々はおとずれなく彼らの穏やかな平らな日々は日々ネットやマスコミに晒される現実のなか増幅していく彼らの内にも潜む悪しき心。
このくだりもまたこわい展開だけど00サイボーグたちはサイボーグではあるが心や気持ちは人間のそれと変わらない等身大であると示している。
彼らがかつて敵としていた「ブラックゴースト(黒い幽霊団)」などに屈しなかったのは各々がひとりの人間であるという存在。
9人がそれぞれの欠点を補い短所さえ認めあいギルモア博士を“父”としひとつの集団。
生まれた国や生い立ちはちがえど互いに認めあう存在。
ひとつにある種集約されている感はある。

  • No.519 by 風人  2018-02-11 16:29:52 

生前の石ノ森章太郎先生が『サイボーグ009』において『天使編』『神々との闘い編』で悔いを残すように他の作家も苦悩されるんでしょうか。
漫画家では永井豪先生はたびたび『マジンガーZ』を時代ごとに作り替え挑戦するも『マジン・サーガ』『Zマジンガー』などいずれも消化しきったとは表現しづらいと思う。
今度の映画『マジンガーZ INFINTY』においてもどの程度永井豪先生自身は満足したか。
ある意味『マジンガーZ』は永井豪先生自身が満足し得るところまで辿り着かない作品かもしれませんね。
ひとつの作品で究極や完全完璧に近くそれに至る作品もありまたその都度、時代ごとに生まれ変わる作品もある。

  • No.520 by 風人  2018-02-12 05:32:11 

小説『サイボーグ009 完結編 GOD’S WAR conclution』で00サイボーグたちにコンタクトする“神”あるいは“悪魔”彼らが口にするかつて倒した者たちは「悪だったか?」という問いかけ。
ブラックゴースト(黒い幽霊団)たちは便宜上悪の側ではあろう。
だけど彼らに作られた0010以降のサイボーグたちのなかにはわかりあえた者たちもいる。
いちがいに“悪”とはいえない者たちもいたのは事実。
またギルモア博士のように良心に目覚める科学者などもいたでしょう。
だけど『完結編』ではかつて倒した敵たちについては断片的にしか語られないためにこれについては堂々巡りになる。
ブラックゴーストは人の欲望そのものであり人が欲望を求める限りは限りない形で存在する。
『完結編』のラストのくだりで悪しきおこないをする人間もいるが、善きおこないをするあるいはしようとする人間たちまで淘汰しようとするのは正しいか否か。
悪人もいるが世の中の大半は基本的に善人でもあろう。
善悪のバランスで世界は成り立っているが、“神”の身勝手で淘汰されていいのかという最後の決断。
『完結編』ではジョーとフランソワーズの愛の形に集約されるのはある意味古典名作ぽいが、愛以外に表現しうる存在がないのもひとつの形。

  • No.521 by 風人  2018-02-13 20:17:15 

小説『人造人間キカイダー THE Novel』は劇中に『サイボーグ009』が出てくるのはともかくヒロイン光明寺ミツコが『ときめきメモリアル girls side』にハマッてる描写がおもしろい。
これはキカイダー=ジローがアンドロイドであり非人間的存在と描写演出されてることの現実との対比を兼ねている。
『ときめきメモリアル girls side』の男性キャラとジローは同一にならぶ存在。
アンドロイドが人間になれるか否かを問うテーマは人工知能を持つ被造物が人間にどれだけ近づけるかを。
現実世界において人工知能もロボット開発技術も進んでるからいつかはあり得ないことではない。
『キカイダー THE Novel』のキカイダー=ジローは戦闘型と医療型のロボットの左右結合タイプということにもロボットの在るべき未来が感じられ皮肉でもある。

  • No.522 by 風人  2018-02-14 13:36:15 

『人造人間キカイダー THE Novel』はビジンダー=マリも出てくるけど直接キカイダー=ジローとの対峙は少ない。
その辺は惜しいところ。
だけど『キカイダー』らしさは逃避行。
カードデータの改竄やNシステムを誤魔化すところはいかにも現代的。
光明寺博士は他科学者と共に逃げようとするが結局は捕まってしまう。
服部探偵がこの人物は三枚目(笑)。
だけどこの人がいないと『キカイダー』の人物たちは動きようがない。特にジローやミツコたち。
『Novel』ではたいして遠くに逃げてないのは作風上しかたない。
小説『サイボーグ009 完結編』が少しずつ世界観が多くなるのに『キカイダー THE Novel』はあくまで機械であるジローがいかに人間に近くなれミツコが架空のゲームキャラから離れいかに人間や女性として成長できるかということ。
『009 完結編』がマクロな方向に向かうとしたら『キカイダー THE Novel』は人間の内面、機械や人造人間の精神世界のミクロというところ。

  • No.523 by 風人  2018-02-15 06:37:13 

小説『キカイダー THE Novel』はところどころ人間側と人造人間側の対比がある。
気持ちだったり治療の有無や創造主と被造物であるちがい。
キカイダーとミツコ、マリ=ビジンダーとミツコ、サブロー=ハカイダーとミツコなど。
物語の中心にいるのはこの作品ではミツコ。
ジロー=キカイダーは彼女を通し彼女から服部探偵やダークから逃げてきた科学者たちからジローは戦いを通し人間を学ぶ。
キカイダーの姿を本当の姿と自覚しグレイサイキングやアンドロイドマンをはじめ同族殺しの道を歩んでしまう。
ミツコたちを守るためとはいえダークやギルに反旗を翻す。

  • No.524 by 風人  2018-02-18 16:19:19 

『こちら県庁おもてなし課』再読中。
公務員が融通を利かさないところをずばずば指摘する前半は痛快。
「名刺が名を刺す」という有川浩さんの表現は絶妙。
序章の高知県にパンダ誘致はフィクションでしょうけどわかりやすい喩え。だけど市内のど真ん中に動物園はいざ動物が放たれたら危険な指摘は正しいこと。
ところどころに現実的な指摘があって有川浩さんは切り込んでいく。

  • No.525 by 風人  2018-02-21 05:40:35 

有川浩先生の『県庁おもてなし課』は話の展開がいい。
主人公たちが知らずに身に付いた公務員お役所体質を地域活性化のために自覚し民間の人達の力を積極的に借りていく。
だけど地域活性化で人手不足があることも自覚していく。
近年の地方や地域活性化、地産地消などに通じるモノは作品にいくらでもある。

  • No.526 by 風人  2018-02-21 14:08:56 

『こちら県庁おもてなし課』劇中貢献してくれた清遠氏を癒着だなんだといちゃもんつけて使い捨てに県庁のやり方には憤る。
必然的に組織に人が所属する以上は過去の古傷はいくらでもある。
組織の中には誰かが関わることでおもしろくない人がいるのもまた現実。
清遠氏はとりあえずプロジェクトから外れた形になるがおもてなし課と関係がなくなるわけではなく主人公掛川たちにとりあえず託す。
語られる清遠氏と佐和たちの過去。
この辺はまた考えさせられる場面。

  • No.527 by 風人  2018-02-23 05:32:58 

アニゴジの前章にあたる小説『GODZILLA 怪獣黙示録』。
ゴジラをはじめとする怪獣たちに蹂躙される未来世界。
ゴジラは初代ゴジラに準じた大戸島の伝説はありながらも脅威を誇る。
各怪獣たちもオリジナル設定に基づきながらアレンジが加わりオリジナルを上回る設定。
だけど『怪獣黙示録』の世界観の人類は愚か、怪獣という脅威があるにも関わらず世界各国の利権や覇権を巡り互いに滅びの一途へ辿りかけるという。
この時点なら物語は警鐘で終わるかもしれないが怪獣に対してなす術があまりなさすぎ。
そこへ異星人が手を差し伸べてから物語は再び動き出す。
まだ途中なので最後まで読めてません。

  • No.529 by 風人  2018-02-23 10:06:54 

『GODZILLA 怪獣黙示録』英雄視される者、人類に手を差し伸べた異星人を敵と言う者。
この辺は様々。
医療小説『桜宮サーガ』シリーズの『田口白鳥シリーズ』の田口先生も物語が進むにつれ病院長の懐刀という院内の評判。
田口先生自体はほんと平凡な人物。
だけど見る人が見たらちがうというのは現実にあるということ。
その人物をどう見るかどのような気持ちで接するかでひととなりは変わる。
『怪獣黙示録』に関しては人物が多いこと。だけど主要人物以外はみなほぼ一度限りでわかりやすい。

  • No.530 by 風人  2018-02-23 15:23:19 

『GODZILLA 怪獣黙示録』は実写映画『ガッチャマン』に比べたら世界観がしっかりしてると思う。
怪獣出現に戸惑いながら蹂躙されていくさま、カマキラス出現をきっかけに世界各地にドゴラだなんだと現れてくる。
東宝怪獣映画のオマージュがしっかりあったのは最初は気づかなかった。
だけど怪獣が出現してるなかでも国同士の覇権や利益を求めるばかりに怪獣たちにいいようにされる世界。
ふと思うけど怪獣同士の争いもまた人間同士の争いということでしょうか。
滅びの一途を辿る地球人類の前に現れるふたつの異なる異星人。
エクシフ、ビルサルド。
ただ興味深いのは救いの手を差し伸べた異星人に疑いを持つ地球人がいることも描写される。
主人公はそれに憤りをおぼえるが、『インデペンデスディ・リサーシェス』で友好的な球体型宇宙人を人類は攻撃してしまう愚行をしてる。
『怪獣黙示録』の異星人の真意はわからないけど異星人とのファーストコンタクトに慣れてない地球人の未熟さもまたあると思う。
『怪獣黙示録』で疑いを持つ地球人がいることも無視できない事柄と思う。

  • No.531 by 風人  2018-02-24 06:08:30 

小説『サイボーグ009 完結編』で病に伏せながらも作品を書きたいと願った石ノ森章太郎先生。
作品中の神に抗う姿を見せる00ナンバーとギルモア博士。
『009』はネットサーフィンしてたらいろいろな方や世代に読まれてる作品と伝わる。
『完結編』や近年の『RE:SYBORG』などあるいは各アニメ作品などにも触れらている。
神に抗う009たちと病に闘う石ノ森章太郎先生の姿は重なる。
『完結編』で“神”がおこなうことにしては残酷ではないかと問うジョーたち、果たして自分はどこまで作品を書けるのかという石ノ森先生。
“神”への対抗する術を 石ノ森先生に乞うギルモア博士。

近年では脳や自分の内に“神”がいるという研究に結論が出てるともいう。とあるブログをググッたら亡き赤塚不二夫先生も自分こそが神だと仰ってたよう。
宗教が人間が作ったものなら宗教で崇める各々の神々もまた人が作りし存在。
ゴジラもいつしかGODZILLAと神の名を持つ怪獣王となったのもある種の具現化であり崇拝の対象ともいえる。
石ノ森先生は自分の内にある“神”と対話し作品を書きたい意思のあらわれだったのでしょうか。

  • No.532 by 風人  2018-02-24 14:24:54 

『こちら県庁おもてなし課』で清遠氏が身を引く姿は司馬遼太郎先生の『竜馬がゆく』の竜馬に重なるところもある。
竜馬は大政奉還がなされ後を薩摩潘と長州潘に後を託し自らは身を引く。これを陸奥宗光が見てる。
土佐潘が山内容堂の出たがりな殿様のリーダーシップで他潘が引っ張り回されてはできたばかり新政府は瓦解してしまう。
『おもてなし課』の清遠氏を嫌う議会や県上層部もある意味『竜馬がゆく』の山内内容に似た節はあるかもしれない。
『竜馬がゆく』のなかで竜馬は「仕事というのは困難な八割をすればいい。残りの二割は後の者に託せばいい」とだけ言葉を残していたと思う。
有川浩先生が清遠という人物に竜馬を重ねたわけではないでしょうけど。

  • No.533 by 風人  2018-02-25 08:28:35 

小説『サイボーグ009 完結編』は“神”について考えるきっかけになった作品。
結果的に映画『RE:SYBORG』を見るきっかけにもつながった。二巻の帯に『RE:SYBORG』の宣伝がありましたけど手に入れた当初はこんな作品があるんだという認識程度だったが。

“神”についてはいろいろな作品で語られてるから解釈そのものはむずかしい。
海堂尊先生の『桜宮サーガ』の救急医療の神に選ばれたであろう速水晃一。本人自体は経済感覚がい救急医療のだだっ子であり恋愛にやや疎い。
だけど医療が必要としてる限りは救急医療に全身全霊を傾ける生き方もある人物。
『お遍路ガールズ』の御霊返りや『死国』の四国は死者が住まう国。死者の魂を返すという行為もまた死者がもしも神とするなら対話でありコミュニケーション。
“神”そのものは宗教観や個人観などさまざま無数にあるからいちがいにはいえない。

  • No.534 by 風人  2018-02-26 08:07:04 

組織を変えるには『こちら県庁おもてなし課』の吉門さんみたいに外部から県庁の人間を突っつくかあるいは『桜宮サーガ』の厚労省白鳥さんみたいに内部にいながらややつま弾きにされた部署や内部から変えていくかでしょう。
『県庁おもてなし課』の吉門さんはあくまできっかけに過ぎない(物語内の諸々の事情により)、かたや『桜宮サーガ』の白鳥さんは厚労省の人物であって舞台とひとつとなる東城医大など病院からした外部の人間。
ただ白鳥さんは悪評はあれど彼の言うことは正論かつ筋が通り結果的に「良薬口に苦し」で東城医大は痛みを伴いながら改革や一部縮小され痛みを伴う改革している。
そんな意味では彼もまたきっかけに過ぎない。
厚労省みたいにむかしからのお役所はどこもお堅いのは社会の古き慣習。これを打破するのは一筋縄ではいかない。
『県庁おもてなし課』で主人公掛川たちが変わったのは吉門の言葉を聞く最低限の聞く姿勢があったらこと。自分たちの不備や欠点、なによりお役所であるという悪い点を客観的に理解し見つめ直したこと。そんなことがなければ物語は前半で頓挫してた。
『桜宮サーガ』シリーズで白鳥さんは厚労省という権力を使いながら東城医大や地方の病院にメスを入れていく。必ずしも順風満帆ではないけど。
『極北クレイマー』では姫宮さんを投入し改善したはずだったのに結果的に失敗に終わるという。
社会は失敗し思いもよらないことがある。それはどこの街や地方地域も変わらない。

  • No.535 by 風人  2018-02-27 05:38:55 

小説『ゲゲゲの鬼太郎』。
人間と妖怪が仲良く世界を暮らせることを望む妖怪。架け橋になるために人間を助けて時に悪事を働く妖怪を懲らしめ悪事にやむなく使役された妖怪もまた助けと奮闘。
だけど目玉の親父さんは鬼太郎が人間に恋をすればかつての自分や亡き奥さんのように互いにつらい目に遭うかもしれないとあえて鬼太郎の恋を導かずに破局させる。
知らない方がしあわせという意味を含むノベライズ版のラスト。
鬼太郎が親心がわかるだけにせつない。

  • No.536 by 風人  2018-02-27 06:57:11 

『水木サンの幸福論』、久しぶりに読むと素朴というのが表現から伝わる。
戦前戦中戦後を生きた水木しげる先生。
いまほど裕福な時代ではないけどモノがないから想像力が育まれたんでしょうね。
ただ水木しげる先生みたいな生き方はむずかしいと思う。
なかなか人生がいろいろな意味で開化しない人もいるし自分の才能や長所を知らないままの人もなかにはいる。
“生きてる”のは何かに“生かされている”、何か見えない存在に。
それが妖怪かあるいは別な存在かはたぶんにひとそれぞれ。

  • No.537 by 風人  2018-02-27 16:11:30 

『水木サンの幸福論』久しぶりに読むと素朴な時代だけどガキ大将だったり算数ができなかった水木しげる先生。
絵を描き始めるも時代は戦争に向かってしまうどうしようもない時代の流れ。
生来がのんびり屋なためか起床はなかなかできず上官に殴られる日々や南方に行ってからも叱られ怒られる日々。
なんでも水木しげる先生の手相の生命線は短かったらしいけど左腕を失うも戦中戦後生きて長く存命されてた。
手相と人生はさほど関係ないのでしょうか。ひょっとしたら短命に終わるかもしれない人生を妖怪やもののけの話をのんのんばあから聞いて信じていた水木先生を妖怪や何かふしぎな力が長く人生を過ごせるようにしたかもしれませんね。
ただ戦争のくだりは水木先生の視点を通しながら戦いたくないのに戦う愚かしさ命を狙われる毎日などは読んでてつらい。
気づけば敵と呼ばれる兵隊が後ろからやってきて銃を放ち命からがら逃げる。
いつ殺されるかわからない日々。
だけど水木先生はそんななかでも生き残れた。
『水木サンの幸福論』を実践するにはむずかしいけど学ぶべきところは多くある。

  • No.538 by 風人  2018-02-28 05:35:25 

原作小説と映像に起こされた作品はいくつかの違いはどうしても存在する。
原作そのままだと作品に齟齬があったりわかりにくかったりする。
レムの『ソラリス』は原作にないラストシーンを加える形で意味深に終わるという。

  • No.539 by 風人  2018-02-28 07:07:20 

『水木サンの幸福論』、紙芝居から貸本漫画家そして漫画家へと紆余曲折を経る水木しげる先生。
その間に奥さまと一緒になり長く貧乏生活を過ごしながら時に出版社にいいようにあしらわれたりぶつかり合ったりの繰り返し。だけど和解もある。
だけど戦後の時代を水木しげる先生の目を通すと生きることもたたかいということでしょう。
水木しげる先生自体が作品に凝り性なために作画やディテールに凝り〆切に追われる。
でも水木しげる先生の画は他の漫画家さんには見られないくらい細部に凝ってる印象はある。キャラ自体はマンガ的だけど背景の細かく自然や家屋の寂れた感などはいまも記憶にある。
『鬼太郎』がアニメ化されたことで忙しくなりやや今度は忙しいことで家庭内に不協和音があるがそちらは奥さまが書かれた『ゲゲゲの女房』に詳しく書かれている。
あえて水木しげる先生がそちらに触れてないのはグチっぽくなることを避けたかもしれませんね。
仕事を何本も抱える生活から一旦抜けて貧乏生活から学び余裕ある仕事に配慮し自分の“水木サンのルール”を思い出す。
妖怪関連の本や生い立ち、戦争時代の本を出し世に再び認知や理解される。
そして水木しげるロードへといたる。
なかなかできることではない。

  • No.540 by 風人  2018-02-28 13:16:54 

水木しげる先生が書かれた『水木サンの幸福論』奥さまの武良布枝さんの『ゲゲゲの女房』。
あらためて読むとふたりの生まれたところや生い立ちに違いはあるけど重なるところある。
のんのんばあのお話や戦争が終わった時に水木しげる先生は南方で、布枝さんは家族や近所の人たちとラジオ放送を聞いて同じ時代を生きてたというのが重く伝わる。
水木先生は南方で現地除隊を考えたけど親しくしてた戦医の説得で現地除隊を諦めご両親に顔を見せ紆余曲折を歩む。
もし水木先生が南方の地で原住民と暮らしていたら漫画家になることがあったかわかりませんが日本との架け橋になったかもしれない。
だけど布枝さんと一緒にならなかった。
この二冊の本を重ねて読むとひととの出会いは大切。
貧乏な生活ではあり時に歯車がこわれたり狂うこともあるけど何かが御二人をくっつけた意味。
だけど戦争のくだりはどちらも読んでて考えさせられる。
かたや南方に知らない国に行って「なぜ戦って死んで来なかった」と言われた水木先生、かたや本土にいて貧乏で大所帯だった布枝さんの一家。どちらにしても命懸けの生活。生きること。
戦争がもたらしたものは敗戦、日本という国が負けた事実。
これは当時の人達が思いはさまざまだったことは難くない。

  • No.541 by 風人  2018-02-28 14:54:39 

『水木サンの幸福論』と『ゲゲゲの女房』、戦後の水木しげる先生が片腕で自転車に載ってる写真が同じモノでした。
戦後いろいろ辛いことあったけど当時は互いに貧乏ではあったが見合い話が何らかの形で縁を持たせたくれた。
片腕で自転車に乗る水木しげるさんが布枝さんにはよき若者に見えたことでしょう。
見合いし結婚を早くにその後の顛末は若いふたりでもありかたや売れない漫画家、漫画は少し知ってても漫画家のことはわからない布枝さん。
ここからさらに紆余曲折がある。
だけど見合いとはいえお二人は結婚された。貧乏神に取り憑かれはあったかもしれないが縁は結ばれその糸はかんたんに切れるものではなかったという証。
現代社会が離婚が多いなか水木しげる夫妻はある意味理想の夫婦。
水木先生はすでに亡くなられましたが布枝さんのなかに生きているでしょう。そして『鬼太郎』をはじめとした各作品にも水木先生の魂は存在している。

  • No.542 by 風人  2018-03-01 07:45:33 

『水木サンの幸福論』と『ゲゲゲの女房』をくらべ読むとあたりまえですが水木先生と布枝さんの考え方や感じ方がちがうの伝わる。
だけど戦争で南方に向かう水木先生の手相の生命線は短かったのに戦後に奥さまの布枝さんが見ると生命線が伸びていたという。
これは運命を変えたというひとつの証でしょうか。
貧乏生活しながら漫画を描きゲーテの教えを布枝さんに教えた水木先生。クリスチャンではないがゲーテに魅力を感じ「水木サンのルール」の基礎になったかもしれない。
やや布枝さんのしっかりしてる気質は読み取れるが漫画業界のではふつうの人、時にアシスタントをつとめたり出版社におもむくも報われない。
だけど文章から布枝さんの性格やしっかりした一面、あるいは女性としての感性から水木先生を見守る母性のようなものは伝わる。

  • No.543 by 風人  2018-03-01 12:52:02 

紙芝居、貸本漫画、掲載漫画そしてテレビへと目まぐるしく変わる戦後文化。
『悪魔くん』も打ち切りの憂き目に遭う作品だが作品にパワーがあるという内々の評価。
だけど貧乏時代はまだまだその芽さえでない苦悩と毎日の日々。
貧乏にも関わらず水木しげる先生と布枝さんの模型作りにハマる。
ある意味布枝さんは女性モデラーの先駆けだったかもしれませんね(笑)。

  • No.544 by 風人  2018-03-02 05:00:49 

『ゲゲゲの女房』、やがて売れ出した水木しげる先生。
だけど貧乏生活に戻ることに怯えがあり仕事を眠れないほどに請け負ってしまう。
時に自転車に乗り逃げ出しネタを考える日々。
担当の方にお茶を出し「自転車に乗り走って考えていると思いますから」と伝える布枝さん。
一方では必要のない増改築を家屋にしてしまう日々。
このへんのくだりを読むとある種の麻痺感覚があるように感じられる。
貧乏に戻りたくないからと眠る間さえなくなる忙しい日々、増改築をしてしまう麻痺感覚。
売れ出した頃の水木先生が自らのルールをどこかで忘れ頭から抜け落ちてたと思われる。
貧乏神はいなくなったけど今度は忙しさを与える神様がやってきててんやわんや。
『水木サンの幸福論』ではこの売れ出した頃は少し触れられてはいるけど布枝さん側視点のようなくだりはほとんど触れられてない。
意図したものかどうかはわからないけどあえて触れてないんでしょう。

  • No.545 by 風人  2018-03-02 08:38:30 

世の中が物質文明にあふれると妖怪がいないのでは?と思ったこともある水木しげる先生。
時にはニュージーランドに移住しようかと言い出す始末。
漫画家さんのなかでは素朴な自然のなかで生まれ育ちそれを愛しそのなかにいる妖怪やお化けを信じることができる人だったんでしょう。
戦後でもし南方で現地除隊をする生き方もあったでしょう。
『鬼太郎』が生前五度アニメ化され亡くなってから再び六度目のアニメ化。ちゃんと時代が妖怪を必要と伝えてると思う。
だけど『ゲゲゲの女房』のなかで水木しげる先生が漫画家として売れ出し貧乏からは抜け出れたけどこの時期は得るものと失うものを見失いかける時期だったかもしれませんね。
寝る間を惜しみ生活するも家族団欒は夕食だけ。突然富士山に行くと言い出す水木先生に振り回される布枝さんたち家族。読者として読む限りでも常軌を逸出してる面は感じる。
見方を変えたらですけどひょっとしたら神様が水木しげる先生を試したのかもしれない。
この人物が売れ出したらいいようにも悪いようにもどう人間が変わるのかと試練だったかもしれない。
だけどめぐりめぐって本質は変わらなかったかもしれない。

  • No.546 by 風人  2018-03-02 13:52:28 

以前なにかの文庫の巻末で紹介されてた『大泉洋エッセイ 僕が綴った16年』を購入。
タレント本は普段買わないけど大泉洋さんは興味ある人物。
だけど若い頃はちょっと尖てたった表現ですね(笑)。
いまほど人格がまるくない感じですがひととなりは出ておもしろい文章と思う。

  • No.547 by 風人  2018-03-03 09:45:57 

大泉洋さんのエッセイSMAPの木村拓哉さんに勘違いされたくだりはおもしろかった。
相手の側の勘違いなんだろうけど本人も「ん?」となってはじめはちんぷんかんぷん。
あとお父さんに電話かけたらいきなり怒鳴られたという変なお話。
舞台や俳優、テレビや映画業界なとのことも書かれていて裏側を垣間見える。
旅行や地方ロケが多いらしく日本各地と映画に関係するイベントで海外にも行ったりと楽しまれてるよう。
タレントのエッセイもあんがい読める。

  • No.548 by 風人  2018-03-03 16:08:07 

今朝放送の『NHK映像ファイルアンコール 石ノ森章太郎』。
小説『サイボーグ009 完結編 GOD’S WAR conclution』にも生前の石ノ森先生の姿は登場してるが通じている何かはあります。
石ノ森先生が描きたかったのは“人”。
では『009 完結編“で“人”に挑む存在がなぜ“神”なのか。
“人”が“神”を作ったように石ノ森先生も作品の中に“神”を求め己に問うたのか。
“人”の内に“神”も“悪魔”もいると辿り着いたのかもしれない。
小説『009 完結編』は三巻になりギルモア博士の下に00サイボーグが集結した途端に“神”たちはそれまでとちがい日本で人を喰らい街を破壊し空から海から陸からあらゆるところから東京を蹂躙していく。
さながら作品世界の人物や読者にも絶望を与えんがために。
物語がラストを迎える前覚醒したイワンにより語られる真実を目の当たりにしすべての事実を知る。
だけど“善”も“悪”の“心”がるのが“人間”とジョーは語る。
たしかに悪い人間はいるがすべての人間が悪いわけでもなくそこには守るべき世界や人たちがいる。
“人”が完璧ではないが未来の芽を自分勝手な“神”に滅ぼされるのは正しいか否か。
ラストに向かうくだりはやや唐突であるがちゃんとそれまでの物語が整理されひとつの終着点へ向かっていく。

  • No.549 by 風人  2018-03-04 14:37:49 

読書の話題が又吉直樹さん羽田圭介さん以降けっこうテレビに露出してる感じ。
読書人口は減ってるかもしれないけど話題の本などは読む人はいるでしょうね。
昨夜放送の『switchインタビュー』も読書な話題。
おもしろい本を探すには基本的に自分を知らないとわからないと思う。ラノベや小説からジャンルは何でもいいから開拓し広げていく。
私は若い頃からラノベ路線だったけど同時にドラマのノベライズを読んでたから別の土台はある程度出来て三十前後や四十なってから読む本が変わってきてる。
むかしは興味なかった本や避けてた本に読めるようになった。ジブリ関係や四国関係の本、あと最近は小説の巻末に載ってて興味あった大泉洋さんのエッセイ。
エッセイはむかし兄が明石家さんまさんの本を持ってたのでたまに読んでたおぼえがある。
だけど実際にタレントさんのエッセイを購入したのは今回がはじめて(声優は除くとして)。
歳と共に自分がちがってきてることを実感。

  • No.550 by 風人  2018-03-05 19:24:27 

眉村卓先生の『時空の旅人』はどんどん過去の時代にタイムスリップしてしまう物語。
アギノ・ジロがいた未来世界が前半はよくわからないままだけど自由意思がない時代らしいことはわかる。
だけど過去の時代も戦時下の時代なために必ずしも生きやすい時代ではない。ましてや当時の人たちに怪しまれでもしたらそれこそ拘束や拘置でもされたら即悪い運命につながる。
アギノの生まれた時代が自由意思がない時代にしてもいつの時代にも苦難や困難はある。
戦国時代へ行けば時間管理局の人間が怖がるだろうから安全というのは短絡。当然いつの時代にも危険はあるわけだし。
過去へ行けないタイムマシンましてや歴史を変えてはいけないむずかしさ。
この物語は当時のアニメ映画もだけど時間旅行の怖さを書いてる作品。

  • No.551 by 風人  2018-03-06 05:29:53 

眉村卓先生の『時空の旅人』過去に向かっていく人物たち。
過去に近づくたびに主人公たちが文明がないと何もできないことに気づくくだりある。
いかに文明社会のなかに生きているかという警鐘。いざ文明が失われたら何もできないかもしれない。
過去に遡り石松こと後に教授とされる人物が協力者となる。
少しずつであるけどアギノ・ジロについてはヒロイン早坂啓子をはじめとしてみな同情や共感を持ち始めていく。
ただ時間管理局の追っ手も出てきてさらに物語は混迷と化していく。

  • No.552 by 風人  2018-03-06 13:45:56 

眉村卓先生の『時空の旅人』によると時の流れは無数にあり時空管理局も時の流れによりちがう次元や時の流れの人物や世界もいる。
いわば平行世界やパラレルワールドと思われる。時の流れや分岐は何らかの形で存在してるが見ることはできない。
歴史改変モノを読むともしも歴史を変えてしまったら存在するはずの人物や出来事が存在しなくなり別な人物や別な出来事として存在してしまう可能性がある。
もしも織田信長が本能寺で明智光秀にやられなかったら誰かが光秀の代わりに信長を討つのかあるいはまた別な歴史の流れがさらに存在するのか。
『時空の旅人』はその辺を人物たちは体験し目撃していく。
歴史改変は存在が消えるかもしれない怖さがある。歴史の流れの何かの手違いや意図した改変の意思を持つ何者かの手で存在が消されるおそれがある。

  • No.553 by 風人  2018-03-06 18:26:37 

小説『時空の旅人』あらためて読むと複雑。
時間の流れにはじまりと終わりはないと言うセドウド・ジン。
時間管理局員は別の時間の流れにもいてこれは無数の平行世界それぞれの時間管理局員である解釈も成り立つ。
だとしたら時間の流れはなんなのか。生きてる限りはその時空や世界に存在してるのだろうが存在が消えてしまう危険もある。
時間にはじまりと終わりがないのは人生無限ループ(?)の鍵でしょうか。
しかし七十年代にこういう作品があったのは興味深い。当時のSF的ブームもあったと思うけどこの当時はおおらかな印象がある。
『時空の旅人』自体は少々複雑な本ではあるけど時間旅行の考察や解釈は現代にも通じる描写。

  • No.554 by 風人  2018-03-06 20:24:13 

『時空の旅人』だと歴史改変された場合はいくつかのパターンがあるということ。
本能寺の変を逃れた信長であっても志半ばに倒れる。これは彼が一国一国と順に帰順させていく方法を取ったから。
かたや秀吉は自ら従う国には従順にしある程度自由に統治し歯向かう国にだけ戦えばよい。
だけど秀吉が太閤にもならずまた徳川が幕府を開かなかった場合は北条や伊達勢などが生き残り各々が外国と貿易し栄えていく。
その後武士の時代は終わるらしいが第一次世界大戦などはアメリカに攻めていき歴史は変わるが世界から総スカンを買うというセドウド・ジン。
そこから先はセドウド・ジンは口を閉ざすから改変された歴史の行く末はわからない。
考えると悪い方向にしかいかないかもしれない。
時の流れが複数ありパラレルワールドがある可能性は否定はできないけどほんと怖い歴史の流れもあるかも。

  • No.555 by 風人  2018-03-07 13:40:50 

小説『時空の旅人』原作小説はやはりむかし見た同名アニメ映画とやや展開が異なる。
歴史改変を阻止するのはたぶん同じと思うけど追跡者クタジマ・トシトの存在が物語が後半になり何らかの形で歴史が変わったために彼の存在はいつの間にか消えアギノ・ジロや早坂啓子、北先生たちには記憶にしか残ってない。
小説の物語の展開を考えたら本能寺の変を再び歴史の本来の流れに戻す際にその流れのなかで彼は潜在時空にのみ込まれ存在そのものが消えた可能性として考えられる。
ただその過程のなかで別人に生まれ変わったかもしれないと物語内は示唆している。
どこかで歴史改変がなされ気づいた時には別の時の流れに乗ってたらそれもまたおそろしいことだけど現実の時の流れではあがいてもどうしようもないかもしれない。
『時空の旅人』を読むと時の流れを考えさせられる。

  • No.556 by 風人  2018-03-09 16:12:14 

小説『機動戦士ガンダム外伝 ブルーデスティニー』はある意味無慈悲に人物を突き放して表現されている。
主人公ユウは自らも敵に対し必要以上の感情や気持ちが入ることをよしとしない。
EXAMシステムを初めて起動させ後に戦いが終わりシャワーを浴びた時に戦いに欲情してたことを悟る場面は印象に残る。
EXAMシステムが対ニュータイプ用のシステムか否かは再読しててもよくわからない節がある。戦争の最中には実験システムなどは無数にあるなかから淘汰されていく。
他のガンダム小説にくらべたらやや作品自体は冷たい印象を宿すかな。
人物それぞれユウたち連邦側は誇張が少ない、ただし控えめではない。
ユウが敵のニムバスはこれは戦場において敵や相手を想像するに留まる程度に抑えている。
実際に戦場において兵士が敵や相手をどの程度考えるかは個人差によるからユウやニムバスが特別なわけではない。彼らも敵味方に分かれた一兵士でしかない冷たい現実かもしれない。

  • No.557 by 風人  2018-03-09 17:22:02 

小説『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』のコジマ、『外伝 ブルーデスティニー』の蛙親父。
コジマ大隊長はなんだかんだて官僚的ではあったが敵味方にも人の命やルールを重んじながら戦争をしてたと思われる。
結果的には上官に背きシローたちを応援した。
蛙親父は具体的な人物像はわからないにせよレビル将軍という派閥や後ろ楯がなくなったことで出世の道をなくした。
連邦の官僚的体質は宇宙世紀時代が進むにつれひどくなったであろうことからコジマは戦後それなりに左遷されながらもうまく立ち回ったんじゃないでしょうか。ジャブロー上層部に疎まれながら(苦笑)。
蛙親父さんはどうなんでしょう。軍に残り戦後の残務に追われたとか考えられる。
連邦側の上官は出世できなくなるのがオチでしょうか。
出世できなくなるのはある意味人間らしいと思うので悪くない終わり方と個人的に思う。

  • No.558 by 風人  2018-03-10 10:12:12 

『時をかける少女』は短編、『時空の旅人』は前後編のやや長編。
筒井康隆先生、眉村卓先生どちらも物語などは異なるが共通してる点もある。
どちらもヒロインが時間旅行したり過去の自分を垣間見たり未来人の人生の存在が関わるなど。
どちらの作品も時間旅行という題材を自由に描写してるおおらかさがある。反面どちらも未来世界についてはより良き未来という雰囲気ではないのはある種の作品当時の時代からく時代の影にも思える。
だけど七十年代当時の明暗が伝わる作品でもある。

  • No.559 by 風人  2018-03-11 07:00:45 

『時をかける少女』に収録されている「果てしなく多元宇宙」はパラレルワールドもの。
別の宇宙の自分の騒動に巻き込まれた本来(?)の自分は他の次元に巻き込まれるという物語。
雰囲気は『世にも奇妙な物語』系に近いけどちゃんと理屈は合わせている。
筒井康隆先生の面白さ伝わる。

  • No.560 by 風人  2018-03-12 06:02:48 

小説『サイボーグ009 完結編』は冒頭から多くの矛盾をはらんでいる。
ギルモア博士と生前の石ノ森先生が出会うことではなく001イワンから009ジョーまでの各々の章からラストにいたるまで。
00サイボーグとコンタクトした“神”と称される別次元の存在。
唐突におとずれる物語の真相とジョーが語る“ひと”とはなにか。
善と悪をひっくるめて人間ということ。
身勝手な“神”に滅ぼされていいことではない。なかにはキリストや釈迦みたいな“善”だけの人間もいたかもしれないけどそんな人物はまれ。
00サイボーグたちが9人ということ。9つの異なる国の者たちで構成されるという意味。
『完結編』の三巻では00サイボーグたちも“神”による精神操作で操られそれまで見せなかった“悪”の心が各々に芽生える場面は強烈。反面彼らもまた“人間”である証。
物語自体を考えたら“神”の自分勝手やわがままで滅ぼされていいわけではない。
欲望もあれば生きたい本能もある。そのなかに感情も愛憎もある。争いをのぞむ者もいれば平和をのぞむ者もいる。
矛盾は多くあるし悩みや葛藤は尽きないがだからこそ“人間”といえる。
いちがいに“善”だけあるいは“悪”だけとは限らない。

  • No.561 by 風人  2018-03-12 17:47:55 

小説『仮面ライダーブレイド』**ない身体になった剣崎(ケンザキ)とジョーカーである始(ハジメ)。
『サイボーグ009』に通じる部分があるけど『ブレイド』本編から三百年後の世界は残酷。
虎太郎→コジロウとかつての人物の名前をもじり役割を受け継ぐ人物たちの描写、三つの月と地球とは異なる世界。
そして実は舞台は統制者が作り出した地球ではない世界という真相。
**ない剣崎は不死身の不幸そのもの。
かたや始はもとからジョーカーアンデッドですからアンデッドとして生を受けたから死の概念は最初からないであろう。
だけど剣崎が死を求めてしまい地球は温暖化により絶滅してしまうのは救いがないですね。
“仮面ライダー”として守った世界や地球が崩壊は救いがない。
だけど物語はかつてのテレビシリーズをなぞるように紡がれ四人の仮面ライダーが揃う。
橘朔也がタチハラ、睦月がサツキと彼らは剣崎や始とちがい別人らしいけど何らかの形で彼らを受け継いでいる。
実は別な惑星だったオチや四人がバラバラにいることなどから考えたら著者の宮下準一さんは映像化を考えてつくったようにも感じられる。
VFX合成ならなんとなく小説『仮面ライダーブレイド』は映像化できそうな作品。

  • No.562 by 風人  2018-03-13 06:26:36 

小説『仮面ライダーキバ』人間とファンガイアの先にある何か。
過去編と現在編を紡いでいる感じはいい。
過去編の描写がなんとも懐かしい時代(笑)。
人間かファンガイアかと悩み紅渡の姿はまさに仮面ライダーそのもの。
音楽と愛をテーマにしてるところはいい作品。
かたや名護さんはまるで『ファイズ』の草加さんみたいで悲惨。
テレビ版とはちがうもうひとつの『キバ』なんでしょう。
人物を掘り下げ物語をシンプルに再構築していく。
『クウガ』は後日談、『アギト』『龍騎』はアレンジ、『ファイズ』は『異形なる花々』から後日談を加えた+α、『ブレイド』は一見するとパラレルにも見えるさらなる後日談。
『響鬼』はまさかの『変身忍者嵐』とのクロスオーバー、『カブト』はダイジェストと+α、『電王』は何か価値ある何かを守る物語、『キバ』は音楽と愛を過去と現代で奏でる、『ディケイド』は本編でできなかったであろう物語。
とりあえず平成一期ライダーの小説は揃った。

  • No.563 by 風人  2018-03-14 13:55:03 

手塚治虫cover【エロス編】収録の「ビッグX」を読むと手塚作品のおおらかさもあれば暗部もある。
『cover』の【エロス編】【タナトゥス編】に収録されてる各作品は各作家さんがアレンジを加えながらもオリジナル作品の魅力は損なわれない。

  • No.564 by 風人  2018-03-15 11:53:37 

角野栄子さんの『魔女の宅急便』、基本的な展開はジブリ映画版と同じだけど細部はかなりちがう。
おソノさんがおおらかに書かれてる人物。
大きな町にやってきてキキとジジの世話をみる。
グーチョキパン屋といういかにも児童文学的な名称は小説だけど絵本を読む懐かしさを感じさせる。

  • No.565 by 風人  2018-03-17 15:07:57 

小説『魔女の宅急便』文章表現が独特。
児童文学でしょうけど絵本みたいに情景が浮かぶ。ジブリ映画は一巻の前半までなんですね。
小説の方では里帰りまで書かれていてキキが成長したのに里に帰るとひとりの娘に戻るところは微笑ましい。

  • No.566 by 風人  2018-03-20 07:07:17 

小説『インデペンデス・デイ』のニムジキは人類存亡の危機さえ自分の出世や栄達のためにしか国家を利用しない人物として書かれてる。
なかには画策や謀略をする人物がいるというあらわれ。
だけど彼がいなければ物語内のエリア51の真相はわからずじまいでもあり必要不可欠な人物どある。
しかしグレイ将軍からエリア51の機密を糾弾され詳細に語ってたらあらかじめ犠牲は少なかっただろうことは難くない。
結果的にホイットモア大統領やコニーをはじめ主要人物から疎まれ長官の地位を解任される。
ニムジキが人類側にとっての悪役であり必要悪な存在として描写されるのはやむ得ない。
だけど続編『リサージェンス』にいっさい去就が記されてないのも気がかり。ニ十年の歳月で何かはあっただろうなくらいでしょう。

  • No.567 by 風人  2018-03-21 15:15:02 

小説『機動戦士ガンダムUC』7、8巻が欠けたけど他は購入。
ラプラスの箱を巡りオードリーことミネバもまた巡りながら戦うバナージ。
宇宙世紀誕生の年から『逆シャア』の数年後にいたる物語本編。
過去、現在、未来へと系譜していくメカやモビルスーツ。
いろいろな意味で集大成的な感じはする作品。過去のキャラや出来事たちにもわずかに触れながら歴史を反映していく展開。

  • No.568 by 風人  2018-03-22 07:30:16 

小説『機動戦士ガンダムUC』あるかどうかもわからないラプラスの箱に人物たちは踊らされている感もある。
また宇宙世紀という時代が幾度の戦乱で疲弊し宇宙移民という政策の在り方、そこに生まれる差別、地球至上主義などの目に見えるあるいは見えないところの無数の問題。
ところどころに各ガンダムシリーズに少しだけ触れられながら問いていく感じもある。
ただ連邦も袖付きもそれなりに良識ある人物がいる。一部はやはり精神が不安定な人物もいるが。
バナージがガンダムのパイロットとしても扱いは人並みにし袖付きのジンネマンは人格者ではないだろうかと思う。

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