貴方と本の出逢い

貴方と本の出逢い

風人  2016-04-04 04:41:02 
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古典文学、ライトノベル、ノベライズ、ベストセラーあるいはあまり人に多く知られてない本などあると思います。
あなたが本を読むきっかけや感動した一冊、人生を変えた本などをご紹介ください。
ただし漫画はご遠慮ください×。

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  • No.148 by 風人  2017-02-15 05:41:30 

石ノ森章太郎先生は後年は作家でありたいと思ったんでしょうか。
小説『サイボーグ009 完結編』は一度小説に書き再度漫画に描くという作業をするつもりだったらしい。
『サイボーグ009 完結編』一巻でトキワ荘にわずかに触れられその後漫画家を生業としてゆく家庭が短く早く書かれている。
『完結編』の小説はいくつか原稿が残された章は息子小野寺丈氏が加筆や修正を加えてあるものの三章のあとがきによると可能な限り原文のままという。編集者による校閲は受けたでしょう。
もしかしたら石ノ森先生が生きておられたらひょっとしたら荒唐無稽かつ粗い表現だったかもしれないと思わせる。
002ジェット・リンクや006張々湖の章などは漫画家(萬画家)であったことから表現が多彩なことがうかがえる。
漫画家としていろいろなキャラや世界観を描いてきた背景もあったと思わせる。

  • No.149 by 風人  2017-02-15 08:55:13 

小説『パトレイバー』四巻「ブラック・ジャック(前編)」ではいくつか伏線が張られてる。
特車二課の解散や再編はないと安堵する野明や遊馬だがふたりは休日に後藤隊長が住む団地を訪ねたことで隊長のプライベートに触れる。
これはアニメなどではほとんど触れらなかった一面。漫画版で後藤隊長が団地に住んでる場面はわずかにあったと思いますが。
そして野明の勘によるものか後藤隊長がかつて結婚していたのではないかと察する場面。
これ若い時に読んでた時は女性の勘とは思わなかったがあらためて読むと“女性の勘”として書かれてるぽい。遊馬はそれに気づかないのか。

野明たちと共に外出しそのままぶらりとどこかへ行った後藤隊長の行き先は先輩でありかつて義兄であった築嶋がいる居酒屋だった。
この築嶋なる人物がまた乙訓とつなぐ。
そして『パトレイバー』の世界で起きた地震。地震後は大いにレイバーが活躍した背景は作品中やナレーション、あらすじなどでも語られるが。
警視庁、公安、後藤の五日間の不在、乙訓の存在、築嶋と後藤の過去と現在などが「ブラック・ジャック」は複雑に絡む。
他人の過去を知る無垢さと未熟さ、なにを目的に知りたかったかと葛藤する……。
反面、野明や遊馬が若い世代だから未熟さもあるけど前向きなんですよね彼ら。
書き手はちがうものの『TOKYO WAR』(映画ニ作、著:押井守)につながるぽく横手美智子さんは書いてるのが伝わる。
再編という言葉を耳にすることで悩もうとしてる姿勢に大人になろうとしてる姿勢や葛藤がみえる。

  • No.150 by 風人  2017-02-15 16:12:45 

小説『パトレイバー』四巻後半、遊馬はデータベースから後藤隊長の過去にようやく本格的に触れる。
マイケル・イアハートなる環境保護家に盗聴器が仕掛けられた疑い。それは警視庁をも揺るがす事件だった。
しかし直後に地震があったためにうやむやにされたとある。

しかし研修生たちの懇親会のなかに都心のジオフロントに事件が起きる。
宴会場から戻った第二小隊と研修生は事件現場に向かうなかレイバーキャリアを運転する山崎ひろみが野明の様子が以前からおかしいことに気づき彼は自分の身の上話からさりげなく助言する。
山崎ひろみというキャラは進士幹康同様におとなしいキャラだけど横手美智子さんはそこをグッと引き出して前編が終わる。
ちなみに小説三巻の『シンタクッスエラー』では山崎ひろみが主人公になるエピソードが収録されている。
ここでもまたひろみちゃんのキャラが際立つ。

  • No.151 by 風人  2017-02-16 06:05:48 

小説『パトレイバー』「ブラック・ジャック」(後編)におけるトンネル事件とかつてのマイケル・イアハート事件と警官射殺事件。
後藤の過去を探るうちにシゲさんを使いながら松井刑事から事情を聞く。
現在起こっている事件とかつての警官射殺事件で亡くなった染谷という警官、つなぐ後藤そして乙訓の存在。
だけど警官が撃たれることを考える遊馬の気持ち。乙訓がなぜ特車隊員研修生として後藤隊長の前に現れたか。
ひとつひとつ謎は解けてゆくけど物語は深く人物たちのなかに入ってゆく。
そしてトンネル爆破事件を起こす“見えない犯人グループ”。
今作はまったく犯人側の描写がないからこわい。
なぜか後藤の先輩にもあたる築嶋顕悟が事件現場で野次馬していたがこれが偶然か意図かはわからない。
松井刑事は先輩刑事として接してはいて家まで送る配慮はするが。
あらためて読んだら謎が多い物語。

  • No.152 by 風人  2017-02-16 09:09:25 

ちょこちょこむかしの本を読みながら最近の本をよんでいく。

  • No.153 by 風人  2017-02-16 09:48:22 

小説『機動警察パトレイバー』「ブラック・ジャック(前編)」で後藤隊長が五日間二課を空けていたのは捜査に顔を出せとかつての同僚か上司からだったと後編に松井刑事を通してわかる。
このわずかなことから何かしらの事情があったとうかがえる。
ジオフロント事件とかつての染谷義秀警官射殺事件そしてジオフロント事件の声明、乙訓と築嶋の関係と徐々に明らかになる。
実際この物語は後藤隊長の人物像を浮き彫りにさせるが過去のことやジオフロント事件については曖昧に残す点が多い。
あくまで事件は“負け戦”や漫画版でゆうきまさみさんが語られた警察な捜査は“手遅れ”などの意味合いも含まれると思う。あるいはそういうメッセージ性。
後藤喜一なる人物を通してわずかに警察の闇や暗部にも触れてなくもない。『踊る大捜査線』や『相棒』などにも似る。
物語は後藤隊長がなぜ嫌なことや苦い思いをしたにも関わらずなぜ彼は警察に身を置くのか、と野明を通して横手美智子さんは書いている。
それを考えるのもまた野明たちであり読者ともいえる。

  • No.154 by 風人  2017-02-16 20:17:18 

小説『機動警察パトレイバー』五巻「ブラック・ジャック」(後編)で犯人を逃がす第二小隊そして警察。
事件を解決に導けなかった不甲斐なさが伝わりやるせない思い。
そして野明の代わりに怪我をしてくれたような乙訓が語る特車二課へ来た真実。
彼は亡くなった警官染谷義秀のことを後藤がどう思ってたか聞きたくもありまた後藤という人物を確かめたかったという。
刑事だった頃の後藤を生前の染谷義秀から聞いていたから表現しようない嫉妬を抱えていたことを野明に告白する。
また野明も整備班班長の榊から事件の最中にシゲの様子がおかしかったことを察したのか野明から事情を聞く。
後藤隊長を調べてなにかわかったか、と。
「はい」とも「いいえ」とも答えられないなか榊から公安にいた頃の後藤のことを聞かされ後藤の奥さんであり築嶋の妹であった人が妊娠中でありまた亡くなったことを聞かされる。
野明の前を幻として駆け抜ける若き日の後藤の姿。
しかし辛いことや悲しいこと警察上層部などにおそらく失望を抱えながらもなぜいまも警察にいるのか彼女は思う。
そして前編に後藤から言われた“身を守ること”(保身)の意味について物語が終わりを迎えるなるなか野明は明確な答えは出せないが前向きに考える。
ラストはなにかしら後藤隊長と野明との間に共有するなにかを持ちながら終わる。

実社会においても他人の過去に踏み込むこわさも秘めてる物語ともいえる。事件が解決しないという後味の悪さもまたある。だけど人物たちは前向きである。

  • No.155 by 風人  2017-02-17 05:12:33 

小説『仮面ライダークウガ』は荒川氏が込めたテーマが深い。
テレビシリーズから十三年後という月日の長さが物語る。
その間ひそかに滅んでいなかった未確認生命体グロンギの暗躍。人間社会に彼らが潜む恐怖。
かつての戦いを回想し大人になり刑事になった夏目美加との再会。
いまだ戻ってこない五代雄介を一条刑事をはじめみな思うなかグロンギの暗躍は止まらない。
小説はテレビシリーズのその後を書いてる点は興味深い。『クウガ』以降平成ライダーはいまだ続いてるが今作品だけは映画にならずそのまま終了を迎えただけにいろいろ感慨深い。
バラのタトゥの女も生きており推理する一条刑事と美加。後手にまわる警察。
人間につけこむグロンギ。
グロンギの遺跡が他にもありアークルもまたもうひとつあったという設定。
今作品の『クウガ』はつけこまれた人間が相手が人間や本物の相手でないと知りながら弱味につけこまれる姿を弱くはかなくも書かれている。
だけど現実から目を背けることは許されないとも取れる。
美加が黒いクウガになることを阻止できないのを悔やみ一条刑事の前に現れる赤のクウガ=五代。
こののくだりはテレビシリーズのまんまの雰囲気。実際テレビシリーズにおいても特撮モノにも関わらずクウガ自体の出番はほんの数分ということは『クウガ』劇中にたびたびありそれはだいたいラストの戦い。
再会する五代と一条刑事。だけどその再会もつかの間というところでサムズアップする五代の姿で物語りは終わる。

  • No.156 by 風人  2017-02-18 04:58:40 

『世にも奇妙な物語』の「携帯忠臣蔵」の大石内蔵助、主人公に促され悩むながらもなんだかんだ討ち入りを決意。
歴史上の人物に歴史に載るという意識はたぶんにないでしょうけど歴史という時間に流されているのかあるいは確固たる意思で動いてたのかそれも考えたら奇妙なはなし。

  • No.157 by 風人  2017-02-18 12:15:13 

『∀ガンダム』福井晴敏版を再読したら地球人はムーン・レィスを“侵略”と呼びムーン・レィスは“帰還”という互いの誤解。
だけどキエルから見たディアナは女王であっても普通の女性として捉えられている一面もある。
しかしふたりが似ていることから互いの思惑が後々に絡んでしまう。
福井晴敏版ではフラン・ドールが書いた記事があるものの物語のなかでは新聞社に採用されなかった場面もある。

  • No.158 by 風人  2017-02-18 14:00:46 

『∀ガンダム』福井晴敏版、『とりかえばや物語』『竹取り物語』はアニメなどと同じだけど∀ガンダムのコンソールに『花咲爺(じいさん)』が何故メモリされてたかというのはラストへの伏線でしょう。
ナノマシンと花咲爺さんの“枯れ木に花を咲かせましょう”がたぶん同一の意味としてつながる。
だけど黒歴史以前に∀ガンダムに乗ってたであろうパイロットがなぜ『花咲爺(じいさん)』をコンソールにメモリさせていたのかなぞ。
パイロットが好きで記憶させてたかあるいは別人かはわからない。
かつて地球をナノマシンで浄化することへの気持ちが何らかの形で『花咲爺(じいさん)』に思いを込めたんでしょうか。

グエンたち領主にしても黒歴史を一方で否定はしておきたい一面もあるが戦力増強のために黒歴史を掘り返すことを物語はしている。
肯定と否定が混ざるのが『∀ガンダム』のひとつのテーマ。矛盾は抱えているがそこは人物たちはさほど考えていない。
戦力増強はあっても可能な限り政治的な駆け引きや思惑でなんとか前に進みたいのは地球人もムーン・レィスも同じ。

福井晴敏版『∀ガンダム』のテテスは富野由悠季さんらしいヤクザな女性を彷彿させる書き方されてると気づく。
後々、ディアナ暗殺に動いて彼女の内面も書かれる。

  • No.159 by 風人  2017-02-19 06:16:34 

『∀ガンダム』福井晴敏版でもムーン・レィスがコールドスリープ(冷凍睡眠)した歴史を通して語られる。
だけど彼女たちはコールドスリープが千年や三年だったりと時期がまちまちであるとも語られる。
コールドスリープは海堂尊先生の『モルフェウスの領域』について触れられているけど医療治療のためとはいえアツシ少年はコールドスリープしている間に両親は離婚しどちらも彼の保護者としての権利を放棄しているというとんでもない有り様になっていた。
『∀ガンダム』では自分の知っている者たちがコールドスリープの間にいなくなっていることもあるでしょう。
必ずしも発達した技術が恩恵をもたらすものではない。
『モルフェウスの領域』では被験者である患者の人権などを守らないという一面もある。おそらく人権などはこれから討論されるべき課題。
海堂尊先生は作品中の人物を通してあの手この手で守り医療のためにもアクションをする。
論文批判を一方の作品でしながらも一方では論文のいい部分を認め巧みに扱う。
だけど『∀ガンダム』の世界ではムーン・レィスはコールドスリープをあたり前にしてるから人権的なことは法律としてはクリアーしてるかもしれないけど気持ちの内ではクリアーしてないと思う。

  • No.160 by 風人  2017-02-19 08:47:29 

福井晴敏版の『∀ガンダム』は所々に新聞記事やむかし語りの描写があって視点を変えている。
キエルはディアナと入れ替わりながらなんとかディアナ・カウンターを抑えようとしながら苦悩がうかがえる。
政治のむずかしさ、女王といえどすべての兵士や技術者たちを納得させられない。入植することのむずかしさ。
“侵略”か“帰還”かどちらに受け取るかで対応が変わる。
キースは成りゆきからグエンを保護しまた彼に賓客としてもてなしをされながら一市民としての憤りや複雑な感情を抱える。
政治の下に成り立っているのも実社会と同じ。
だけどそこに理屈ではない理不尽さもまたあるのも現実。

  • No.161 by 風人  2017-02-19 18:10:07 

富野由悠季著『だから僕は……ガンダムへの道』を購入しちょっと読んでいる。
そのなかに富野さん自身が書いた創作シナリオ「小石」というがだいぶむかしにとあるアニメムック本にあらすじが書いてあったがシナリオとして読むと新鮮。
たしかにラストは『逆襲のシャア』に似る。
『逆シャア』の原点は1963年12月にできていたというのも驚いた。
途中までしか読んでないけど手塚治虫先生と虫プロでの経験が今に至るんでしょう。
だけど『鉄腕アトム』は手塚治虫先生の作品であって自分が演出をしても物語に解決は見いだせない未熟さやもどかしさ。
これは手塚治虫先生の存在の大きさもあるが同時に富野さん以外のスタッフも感じてたのではないかと思う。
同時に富野由悠季さんのもとでアニメを作っている(いた)スタッフもいまも同じような思いではないでしょうか。

以前に『∀の癒し』という本を読みましたけどその本でも富野由悠季さんなりに葛藤や悩み抱えてたと思う。
スタッフとの意思疎通はむずかしいみたいなこと記してあったでしょうか。

  • No.162 by 風人  2017-02-20 09:05:06 

富野由悠長さん著の『だから僕は……』をざっと読んだ限りにはアニメ創成期に携わったというのは時代的に恵まれたのではないかと思う。
だけど手塚治虫先生の存在には当時は(あるいはいまも?)比肩しないかもしれない。
漫画の神様でありいまも続くテレビアニメをスタンダードにした偉人。
しかし富野由悠季さんなりに不器用さや性格もあり虫プロ以外でも苦労されたのはうかがえる。
『ザンボット3』以前に関わった作品のリストが少し載ってましたがいろいろな作品に携わっている。
出崎統監督の『明日のジョー』にも関わってたようだけど演出の色は合わなかったよう。
『海のトリトン』は原作とちがう形で落ち着くが『勇者ライディーン』ではスポンサーなどと折り合いがつかずまた苦労。
結果的に後半を監督した故長浜忠夫監督がブレイクするという顛末。
創映社のちの現在のサンライズのにも悪しき体制がいまも富野由悠季氏からすればあるとも書かれてあった。
『∀の癒し』でも『ガンダム』以外作らせてもらえない現状もあったし。
監督や演出家が苦労してるのが伝わる。
アニメの制作現場は追い込みで作り直したいカットがあってもすでに焼き上がったものには手を加えられないなど。
たいへん。

  • No.163 by 風人  2017-02-20 11:13:30 

福井晴敏版の『∀ガンダム』ではハリーはディアナがキエルと入れ替わっていることに気づくがそこは荒立てないように冷静に対応している。
ウィル・ゲムは佐藤茂版でも気の毒な人物だったけど福井晴敏版ではディアナ・カウンターに陥れられ利用され殺される始末。
ウィルが自業自得の結果というのはかんたんだけどやるせない思いが伝わる。
キエルと入れ替わったディアナは彼を説得できなかった思いはあるがソシエに対しては“姉”として振る舞わないといけない。
シドじいさんはアニメなどでもこの人は数少ない良心ある人物。他の人物が暴走しがちになるのに歳の功か黒歴史については探究心はあるものの理性が抑えている。
グエンがやや宇宙船を手に入れることで野心をたぎらせようとするのはあぶないし実際危険な徴候。

  • No.164 by 風人  2017-02-20 14:04:03 

アグリッパと繋がっているフィル・アッカマン。
『∀ガンダム』福井晴敏版でも佐藤茂版と同じようにディアナに反旗を翻す姿勢。
だけどいくらオーバーテクノロジーのモビルスーツや兵器を使ったとしても地球全土を支配するのは現実的には無理そうな雰囲気。
制圧はできたとしても政治的におさめるのはまず無理と思う。地球は広いんだし簡単に支配されるものではないと思う。
福井晴敏版ではテテスの動向。親不孝と自覚しながらディアナ暗殺に動きだす。
またウィルゲム側のグエンとキエルとしてのディアナの互いの思惑。
人は権力にせよ武器にせよひとを変えてしまう怖さ。
ロランは“∀ガンダム”についてはできる限り理性的な判断を持ちながらも畏怖はおぼえてる。

  • No.165 by 風人  2017-02-21 05:02:25 

コールドスリープを繰り返して長く生きるのと寿命を全うし日々を生きるのとどちらが大切かキエルとして生きてた日々から学んだディアナ。
そんなディアナから同じ女性として重なり共有し母の言いたかったことがようやく理解したテテス。
∀ガンダムそのものが破滅を呼ぶものか再生を謳う存在か。
核爆発からディアナを守った時にロランは∀ガンダムの内なる記憶がディアナかキエルかの姿を借りて彼に語りかける。
核爆発に遭い黒焦げになっても再生を続ける∀ガンダム。
福井晴敏版の『∀ガンダム』は細部の描写が細かい。やや文章がディテールに凝ってるのもあるけど再読したらいくぶんラク。

  • No.166 by 風人  2017-02-21 07:52:53 

福井晴敏版『∀ガンダム』で共感があった場面はキースとベルレーヌが営む中立パン工場が市民から襲撃があるところ。
市民のムーン・レィスの恐怖もわかるけどただウソと事実が混同してるところに市民のヒステリー、大衆心理がうかがえる。
キースにしたらムーン・レィスと地球人の和解のためにしてたことが裏目に出てしまい工場は焼かれてしまう。
親方の娘であるベルレーヌはキースの出自を知らないはずなのに『あなたはキースだから』と庇うところは女性の勘かあるいはキースの挙動から知ってたうえで愛する人ということで見守っていたと思われる。
ムーン・レィス側の混乱が更なる混乱を地球人側にもおよぶ。
キースもフランも再び戦いに巻き込まれてゆくのは読んでてつらいところ。
主人公であるロランも戦い続きでつかれも見える。

  • No.167 by 風人  2017-02-21 19:34:15 

小説『JIN-仁-』は完結編読むまで時間かかった。
地元の中古書店ではなかなかないからやむなく通販してようやく読めた。
だけど幕末のなか南方先生がペニシリンを粉末にしたり歴史から龍馬を暗殺から救おうとするけど歴史の流れにはラスト近くどうあっても逆らえない理不尽さ。
咲さんや野風さんたちと出会いながら咲さんの女心に気づく。
海堂尊先生の『ひかりの剣』の文庫版表紙も『JIN-仁-』の村上もとか先生である。
こちらは医療と剣道つながりで村上もとか先生とつながりある。

  • No.168 by 風人  2017-02-22 07:55:51 

『∀ガンダム』
アニメと佐藤茂版、福井晴敏版の小説それぞれを比べるとおもしろい。
福井晴敏版がある意味、戦争の悲惨さを伝える意味ではいちばん内容があるかもしれない。
地球に残ったキースはベルレーヌお嬢さんと共に逃げる描写は戦争でもっとも犠牲になるのは民間人ということ。
佐藤茂氏が書いた角川スニーカー版は後半はやや駆け足ではあるけどスニーカー版はむしろ外伝にあたる『エピソーズ』がおもしろい。物語の前後や人物たちそれぞれの視点で短編で綴られている。
グエンはどのメディアにせよ反旗を翻す愚行。なによりロランをローラとしてしか愛せない不幸。
福井晴敏版では∀はまさに悪魔でしょう。ラストに再びナノマシンによって何千年もの年月をかけて石像に戻ろうとしている描写があったから。ターンXでさえもあっさり撃破してる。
佐藤茂版の角川スニーカー版の方が読みやすさはある。福井晴敏版は物語が二転三転する。
フィル少佐の不幸な生い立ちも理解はしないではないけどただディアナに反旗を翻してもそれで癒されるものではないと思う。佐藤茂版でも彼はクーデターを起こすが三日天下で落ちてゆく。

  • No.169 by 風人  2017-02-22 18:17:28 

福井晴敏版『∀ガンダム』はいろいろちがいすぎるし展開がハード。
ディアナもキエルは哀れだしグエンもまた意外なほどにあっさりキエルに化けたディアナに討たれる。
だけどキエルはグエンから女性として見られてないのは可哀想すぎます。
ハリー大尉は佐藤茂版でもひどい目に遭いますが福井晴敏版では後半は理性を欠いている。
アニメとはやや人物の立場や内面が異なる。
福井晴敏版ではアグリッパがグエンに利用されていると知った際にディアナの気持ちがようやくわかるのは納得する。
しかし同じ『∀ガンダム』という素材を使いながら書き手しだいではいかようにも物語が変わるもの。

  • No.170 by 風人  2017-02-22 19:53:49 

『∀ガンダム』福井晴敏版ではアニメでは好戦的だったヤーニ軍曹が戦争が終わりに差し掛かる頃には不器用ながらひとのいいおじさんの一面を見せる。
また宇宙は苦手ということでウィルゲムに乗らないというのも意外。
彼なりに戦争の勢いに乗った乗せられたことへのひとりの人間としての過ちを認めてるようにも取れる。彼もまた主人公ロラン同様にグエンに利用された立場かもしれない。
キースはなんとか立ち直りベルレーヌと結婚はするが、フランは旦那であった先輩記者を亡くし一時は絶望に苛まれるのは読んでてつらい。
戦後直後はつらい思いを抱えるひとりの女性として描写される。
立ち直りが明確に書かれているのはソシエ。
シドじいさんの手伝いをしながらまわりや地球の再生を願う。そしてロランを思っていたことが姉キエルから意外に思われるのは少し驚く。
ロランはビシニティから離れたところから戻りようやくかつてハイム姉妹に出逢った川でソシエと再会したところで物語は終わる。
福井晴敏版の『∀ガンダム』は要所につらい場面ある(涙)。

  • No.171 by 風人  2017-02-23 05:33:47 

小説『∀ガンダム』は福井晴敏版をようやく読んだけど内容が凄まじい。
佐藤茂版も所々にキツい描写あるけど福井版は内容が深い。
小説版はどちらもディアナに深い業を背負わしてるのは酷。
福井版ではキエルに再度変装したディアナがグエンを討つことで過ちを修正した。
福井版ではディアナ、キエル共に愚かな女性として書かれているのは印象的。
だけどディアナがかつてのウィル・ゲィムを愛したのは真実。
しかし美しい過去も現代や未来から見ればまわりからみれば美化された物語にしかならない。
ハリー中尉はアニメにおいてはディアナ、キエルを共に支えて理性的にも関わらず福井版ではこの人物も愚かに書かれている。
最終章の寸前で戦争という時代に振り回されたヤーニ軍曹、キースにフランの描写は唯一救われる場面。
ヤーニ軍曹も自分の愚行を理解したからムーン・レィスであるキースやフランの素性を知っても相手に理解を示す場面は感動的。
人同士がわかりあえるまでに犠牲がありすぎ時間もかかりすぎ。
福井版はディアナは亡くなったが彼女がいなくともディアナ・カウンターは和解に応じた。
佐藤版でもディアナは亡くなったが彼女の代わりをつとめたのはキエル。キエルがディアナの人生を背負うことになるがそうすることで月と地球の和平が保たれる。
むずかしいもの。

  • No.172 by 風人  2017-02-23 11:14:57 

『∀ガンダム』小説。
福井晴敏版の方がボリュームあるし“ニュータイプ”や“ガンダム”の名称が出たり月に行ってからの黒歴史の真相がわかる時の描写は宇宙世紀の描写が出てきたり幾多の戦いをホログラフィとして見つめるロランたち。
だけど健やかに書かれているという意味では佐藤茂版でしょうか。
冒頭などいくつかの描写は似るけど似て非なる。
読みやすさという意味では佐藤茂版を推すかな。
佐藤茂版は世界名作劇場ぽい書き方されている。
戦乱は激しくなるけどたとえ地に落ちたとしてもひとが生きていける人間の根源みたいな生命らしさがある。
外伝にあたる『エピソーズ』で補完されてることで物語に不満がない。

  • No.173 by 風人  2017-02-23 14:15:39 

小説版『仮面ライダークウガ』はまるで二時間ドラマを見てる感じ。
特撮モノで二時間ドラマというのは基本的に存在しないと思いますが、映画はまた別として。
だけど『クウガ』小説は映画というよりは二時間サスペンスドラマに近い雰囲気ある。
テレビシリーズの回想しながら現在進行形のドラマが時を動かし事件がゆっくりみえ始める。メイドアイドルはちょっと『クウガ』に似つかわしくないところもあるけどテレビ『クウガ』とはちがう媒体でもあるし小説『クウガ』は十三年後の物語。
むしろその時代の流れが現実に重なる。
一条刑事は組織の上に上がれる機会があったけど現場畑の現役刑事というのも可能な限りテレビシリーズの印象を変えたくなかったんでしょう。
ポレポレのおやっさんはメイドアイドルにハマるのも時代の流れでしょうね(苦笑)。
五代雄介の妹みのりは結婚をして子どもに兄の名前から二文字いただき平凡なしあわせを得てる。
だけど一方ではグロンギの暗躍が物語に影を落とす。

  • No.174 by 風人  2017-02-24 06:32:15 

小説『仮面ライダークウガ』夏目美加の成長もあるが通信機器の発達、メイドアイドルの浸透の早さなどに13年の時の流れがある。
だけど一条刑事が女性刑事とコンビを組んだことがないというのも意外な感もあればむしろお堅い性格だからそれもそうかと思えなくもない。
手堅く著者の荒川氏が書かれているのがうかがえる。
この人には『アバレンジャー』の小説も書いてもらいたいところ。

  • No.175 by 風人  2017-02-24 08:35:12 

『∀ガンダム』佐藤茂版は読みやすい。
あっという間に三巻。
三巻冒頭に「ローラの牛」のエピソードが入る。これは外伝『エピソーズ』と合わせて読むとよりおもしろい。
だけどまだまだ地球人とムーン・レィスの和平にはいたらない。
ただロランがローラになる女装のエピソードは二巻にあってヒロインたちよりウェストが細いという(苦笑)。
ところどころに笑みする物語はある。

  • No.176 by 風人  2017-02-24 09:56:25 

福井晴敏版『∀ガンダム』の「花咲爺(じいさん)」のくだりは物語のラストの“再生”という意味合いでしょう。
かつて∀ガンダムを操ってた人物がどのような人であったかは語られていない。
だけど戦いを終えたロランは聖痕があるということで行く先々で“聖者”としてもてなしをされることでぎりぎり死なない。そしてかつて∀ガンダムのパイロットも同じだったのではと思いを重ねる。
∀ガンダムのパイロットだった人物が何者だったかそしてその人物がなぜ地球を一度黒歴史に包んだかは真相はロランからはわからない。
あくまで月の歴史に語られているのも本当かどうかはわからないかもしれないニュアンスを残す余韻もあるのも否めない。
長い歴史のなかで事実と空想が合わさった可能性と言えなくない。
「花咲爺(じいさん)」に託した思いもあるかもしれないと思える。

  • No.177 by 風人  2017-02-24 14:16:29 

『∀ガンダム』角川スニーカー、佐藤茂版。
グエンに付いてる秘書、ディアナ付きの粉まき姫、そしてディアナとキエルが入れ替わっていることに唯一はじめに気づくハイム夫人。
この辺の展開は佐藤茂氏独特の展開。
キエルはハリーに信頼を寄せていくのは好感。同時にこちらも福井晴敏版同様に月の民(ムーン・レィス)の悲哀に気づいてゆく。
展開こそはやや急ぎ足ではあるけど佐藤茂版は短く丁寧に描写されている。

  • No.178 by 風人  2017-02-25 05:32:34 

『∀ガンダム』小説、福井晴敏版と佐藤茂版どちらにおいても市民が暴徒化してしまう描写はこわい。
物語上グエンが一度落ちてしまう展開だからやむをえないが市民が理性的な判断を欠いてしまう。
後にグエン自身が黒歴史の科学力に見惚れ領主が暴走してしまうからいちがいに市民を非難できないのだが。
佐藤茂版においてはキエルとディアナの入れ替わりが丁寧に書かれキエルはハリーに惚れてしまう。
だけどキエルになってしまったディアナも戸惑いを感じ取り乱しながらもムーン・レィスたるロランがそばにいることで安心を得る。
『∀ガンダム』は地球人、ムーン・レィスどちらに感情移入するかで物語がちがう。
またディアナ、キエル、ソシエそれぞれヒロインたちが持つ感情や立場もまたちがう。

  • No.179 by 風人  2017-02-25 11:07:30 

『∀ガンダム』は福井晴敏版と佐藤茂版では描いてることがちがう。
福井晴敏版はディテールや綿密な描写にこだわりあるようだけど佐藤茂版は発達した月社会と発展途上の地球社会を短く対比させている。
地球では男は仕事に女性は家庭にという古きよきむかしの社会の営みかつ古風。
女性が社会に出るむずかしさはキエルやソシエ、メシエなどを通じて端々にあらわれてるのが佐藤茂版。
反面、世界名作劇場ぽいところが伝わる。

  • No.180 by 風人  2017-02-25 12:56:40 

『仮面ライダークウガ』の小説をあらためて読むと警察モノの作品みたい。
ところどころに一条刑事を通してテレビシリーズの回想を重ねながら現在進行形の事件を追う。
だけどグロンギが人間社会にひそかに潜んでいるのは深い恐怖でしかない。
テレビシリーズのグロンギは人間態であっても人間離れした演出や描写がされてたけど本作品のグロンギはほぼ人間に等しいくらいに社会に潜み生きている。『ファイズ』のオルフェノクに近いところあるけどオルフェノクは現代人がオルフェノク化したのであって言葉や文化は同じ。
だけどグロンギは文化や言葉、習慣もちがう未知なる恐怖が読むたびにじわりじわりくるものがある……。

  • No.181 by 風人  2017-02-25 16:13:12 

小説『仮面ライダークウガ』、グロンギに対して法律ができているのもまた時の流れ。
極端な話としてテレビシリーズは性急に物語をつくらざる得ない。
だけど物語が終わった後にグロンギもおなじ人間という認識が出来上がったというひとつの事態。
しかしグロンギに更生の道があり得るとは思えない。まったく文化や習慣が違いすぎるし現代人と超古代戦闘民族ではまったく別の種族にも等しいと思うが。
時が経てば法律が良し悪しにせよ変わるのは現実。個人情報保護法などもそのひとつ。
海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズでも個人情報保護法が足枷になるけどそれを白鳥さんは上手にかわす。『アリアドネの弾丸』でした。
いろいろな本を読むと直接的なつながりはなくとも間接的につながりの糸が見えたり考えるきっかけになる。
ここ二、三年はいろいろな本を読んでるからいろいろな考え方が入ってくる。自分の思想までに確立にはいたらないが。
自分の思想にするのはむずかしい(--;)。

  • No.182 by 風人  2017-02-26 09:46:45 

小説『仮面ライダークウガ』本物の人間と化けたグロンギとの間にちがいがあったという伏線は張られている。
荒川氏の表現が秀逸。

  • No.183 by 風人  2017-02-26 14:10:58 

佐藤茂版と福井晴敏版では『∀ガンダム』のアプローチがちがう。
佐藤茂版は月の政治よりも生態系に触れていて福井晴敏版では政治の方に触れている。
月に行ってからの描写は佐藤茂版の方がアニメにやや近い。
ただどちらも冷凍睡眠(コールド・スリープ)を使うことでムーン・レィスが月の人口調整をおこなっていることにかわりない。
だけど佐藤茂版においてはソシエが地球側の半ば感情の代弁者になっている。
佐藤茂版においてはハリーがシャアに近い。ロランが変装したローラに後半まで気づかずまた愛機スモーに前妻の名前をつけている。キエル、ディアナ共に振り回され“女運がない”とつぶやく。
女運がないとつぶやくところにむしろ現実感ある。

  • No.184 by 風人  2017-02-27 05:35:28 

『クウガ』小説で枡部凛 の本性があらわにになった際の白いクウガ(未確認生命体2号)は実加が変身したものだったと当初はわからない。
だけど一条さんは夢のなかで五代雄介と再会する。
しかしこの時点においても現実の五代との再会はかなわずというのが切ない。
一方で一条刑事たちを誤魔化しながらも実加もグロンギへの捜査は着実にしてゆく。
枡部凛という名前にもグロンギ語の意味が込められていたのもこわい話。

  • No.185 by 風人  2017-02-27 16:00:59 

『∀ガンダム エピソーズ』のレット隊のキャンサーを主人公に据えた物語「轍(わだち)の果て」は地球人とムーン・レィスの間の立場に立つ彼女の物語。
短い物語に地球人からもムーン・レィスからも差別され迫害されながら生きてきた彼女の半生が書かれていて考えさせられる。
どちらにも心から受け入れてもらえない地球に残ったムーン・レィスの子孫という立場。
だけど麦の刈り入れを頼みたいロイスじいさんからキャンサーはあることを諭される。
ヤーニ軍曹たちとカーレースをしながら見える先……。
笑えて泣ける。

  • No.186 by 風人  2017-02-28 06:40:20 

同じ『∀ガンダム』という素材で佐藤茂氏と福井晴敏氏ではまるで異なる。
ただどちらもディアナもグエンも悲劇的な展開はまぬがれないのは共通している。
アニメにおいてはまるくおさまっているのがやさしく思える。
佐藤茂版においては『エピソーズ』の方で充分、いろいろな面で補完されているところある。
福井晴敏版ではムーン・レィス側がディアナ不在でも和平ができる形で落ち着くのは皮肉なのかあるいは彼女が犠牲になったかで物語の受け取り方しだい。佐藤茂版ではキエルがディアナとなることで問題が山積しながらもそれを前向きに解決しましょうという姿勢がディアナとなったキエル、彼女を支えるハリーからうかがえる。
佐藤茂版ではリリ・ボルジャーノ嬢の政治力が『エピソーズ』に収録されている「エア・ボルジャーノ」から片鱗がみえる。リリ嬢は敵にまわしたくない好感ある人物。

  • No.187 by 風人  2017-02-28 14:55:41 

小説『仮面ライダークウガ』には人間の希望と絶望が書かれている。
現代社会の闇を敵であるグロンギに語られるのはなんとも皮肉というか彼らに語らせてしまう嫌な現実があるということ。
彼らの言い分もまた間違いではないけど人間が文明を持ってしまった反動もしくは心の歪(ひず)み。
本物の山野愛美はグレてはいたけどどこかでやり直すきっかけはあったことを信じてたと思う。だからタトゥだけは入れないという身体に傷をつけない思いが彼女にあったと思う。
だけど彼女の母親はグロンギに弱味からつけいられた。
母親が娘を思う気持ちを利用されたのは哀しいこと。

  • No.188 by 風人  2017-03-01 05:12:15 

富野由悠季著の『だから僕は……』には当時の手塚プロのことがよく書かれている。
生前の手塚治虫先生の取材番組が流れる時あるけど必ずしも恵まれたアニメ制作現場ではなかったのはうかがえる。

  • No.189 by 風人  2017-03-01 12:08:13 

『三丁目の夕陽』のあの時代は半ば羨ましい。
戦後から高度経済成長期から日本人が前向きだった時代とされる。
小説『三丁目の夕陽』『続・三丁目の夕陽』は鈴木オートの面々と茶川さんたちを主人公なのは変わらないけど他の人物たちにも焦点をあててオムニバス形式になってる。
ちなみに映画で堀北真希さんが演じた六ちゃんは原作や小説では女性ではなく男性。
小説では遊び盛りの若者の歳ではあるけど健気に真面目に働きながら『続』ではなんと時代の英雄の力道山に妹さんと共に会ってしまう驚愕な展開。

  • No.190 by 風人  2017-03-02 09:12:32 

富野由悠季さんの著書『だから僕は……』と『∀の癒し』共に『ブレンパワード』を再読。
『ブレンパワード』と『∀ガンダム』は正しくは富野由悠季さん自身が小説版を書いてるわけではないけど。

  • No.191 by 風人  2017-03-02 13:05:47 

小説『ブレンパワード』のヒロイン宇都宮批馬(ひめ)は冒頭から前向きに書かれている。
対して勇が少し悲壮感を背負っている感がある。
それでも『Vガンダム』の頃までの主人公などに比べたら心に傷を負っても物語が進むにつれ癒され仲間を得てちがう道を進めてゆくのが『ブレンパワード』や『∀ガンダム』の小説には見られる。
小説『Vガンダム』はウッソがふつうに子どもらしく育てられなかったのは悲劇。だけど戦場で生き延びリガ・ミリティアと接触し生き残る術を得て成長していったのはしあわせと思うべきでしょう。
『F91』『Vガンダム』の小説においては富野由悠季さん自身の書き方も変わってきてたと思う。
小説『Vガンダム』の母性の強調は半ば尋常ではないように思われる。

  • No.192 by 風人  2017-03-03 05:29:08 

富野由悠季さん著の『だから僕は……』に脚本家の辻真先氏の名前が出てきた。
この人はアニメ関係の本などで名話回などを収録した本などに目を通すと出てくる。
富野さんによるとこの人が書かれていないジャンルはないほどと言われなおかつアニメの仕事の合間に小説を別に書かれてしまうという。
おそろしいパワーの持ち主と言わざる得ない。

  • No.193 by 風人  2017-03-03 13:00:19 

小説『ブレンパワード』を久しぶりに読むと作品中のブレンパワードが生まれる描写はある種の神秘さがある。
母が子を生むやさしさみたいなものでしょうか。
ブレンパワード、グランチャー共にまだこの時点では存在意義がよくわかってないまま物語が進んでいる。
オルファン、プレート共になぞ。
少しずつ勇、批馬たちの人間関係が変わっていく。八十年代の富野由悠季作品に比べたら感情よりは内面の気持ちで物語が進んでいくのは『∀ガンダム』にも継承されてゆく。

  • No.194 by 風人  2017-03-04 04:53:10 

小説『ブレンパワード』において従来の富野由悠季作品らしい親子間の繋がりがあるのがアノーア艦長とジョナサンの母子でしょう。
感情と精神的なむすびつきがアンバランスないびつな関係。
これは主人公伊佐見勇とオルファンにいる伊佐見ファミリーもまた近いものがある。
ただそれまでの作品に比べたら登場人物の悩み方は戦いそのものよりも具体的になにをどうしたらいい?、という自然な方向に物語が動いている。
戦いそのものがメインでないことに気づく。
一応はロボットアニメのノベライズではあるけど。
小説一巻の冒頭では富野由悠季氏が“ブレンパワード”という表現について誤解を招いたと記してある。

  • No.195 by 風人  2017-03-04 06:57:43 

富野由悠季著の『だから僕は……』を読むとアニメーターはリアルに人として扱われてない職業なんだとひしひし伝わるものがある。
アニメ創成期から現在に至るもの現場状況はさほど変わらないんでしょう。
富野氏の声が文章から伝わるみたいで苦悩や葛藤などが怒鳴られてるみたいに聞こえる……。

  • No.196 by 風人  2017-03-04 09:43:42 

富野由悠季著の『だから僕は……』に富野さんの創作シナリオが掲載されているけど内容自体は思うほどにハデさはない。
だけど「小石」そのものは少年とタクシー運転手とのたしかなつながりを感じさせ『逆襲のシャア』のラストへとつながる布石や原型と取れるシナリオ。
「小石」は短い物語だけどちょっと感動する物語。ひととのつながりを書いてるところは富野作品に準じてると思う。
だけどアニメーターが苦労されているの伝わる本。

  • No.197 by 風人  2017-03-05 06:15:27 

小説『ブレンパワード』で富野作品らしい感情の高ぶりを担っているのがジョナサン、依衣子ことクインシィ・イッサに集約されている。
ふたりとも互いに満たされない家庭や姉弟への愛情や気持ちが欠けているのをグランチャーに求め戦いに求めてしまっている。
オルファンを出た勇は彼なりに自分の道を悩み模索していき批馬の優しさに触れながらも少し甘えを見せながらも成長していく。
だけどまだこの時点ではオルファンが実際に何のための存在かは仮定でしかない。

  • No.198 by 風人  2017-03-05 15:03:40 

ハルキ文庫の『ブレンバワード』を読むと人物が比較的自然な感じ。
もちろん各々に心の傷や葛藤などはあるがむかしの富野由悠季作品に比べたら感情の表立ったぶつかり合いは少ない。
なかには退場してしまう人物はいるがそれとて全体からは少ない。
人物のなかで子どものクマゾーが子どもなりにどの程度わかっているかわからないけど彼は意思が強いキャラ。
ジョナサンや勇などにも少なからず影響を与えている子ども。
もちろん子どもだからドジや泣きそうになる場面もあるけどそれを差し引いてもなにかを託されているキャラに思える。

  • No.199 by 風人  2017-03-05 17:49:51 

又吉直樹さんの『火花』ドラマ化。
だけど私は実際は二回くらいしか読んでない。理由はカバー本だから。
文庫派の私には少々読みにくい。
内容はよかったですが。
ドラマではどうなってるのか。

  • No.200 by 風人  2017-03-05 19:00:11 

ドラマ『火花』第一回をようやく見てるけど映画みたいなつくりしてる。
また原作の再現度が忠実。

  • No.201 by 風人  2017-03-06 06:37:40 

ドラマ『火花』では林遷都さんが主人公の徳永、波岡一喜さんが神谷。
波岡一喜さんがいい役者になられたわ。
小説『火花』のなかでも神谷は徳永にとっては憧れでありよき兄貴分。読んだ時は明石家さんまさんがモチーフと思ったけどドラマは波岡一喜さんが演じてるので私のイメージとはいい意味で異なる。
芸人さんは売れない時代はなんでもやらないといけない。着ぐるみ入ってキャンペーンしたりコンビニでバイトしたり様々。
ピースも売れない時代にいろいろなさってたみたいだし。
かけだしの頃はなかなか実が出ない。その辺は小説もドラマもリアリティ追求してるみたい。
第一回はまだ序章という雰囲気。実質は第二回からが物語が本格的に始動でしょう。
林遷都さんたち役者がお笑い芸人になりきって演じてるのも見もの。

  • No.202 by 風人  2017-03-07 06:35:18 

小説『ブレンパワード』二巻後半、三巻前半は舞台がそれまでと異なる。
ネリーというヒロインの在り方。彼女もまた死へと向かうキャラではあるが勇にちいさいけど大きなモノを託してゆく。
強敵化してゆくジョナサン、謎のバロン・マクシミリアン。
ブレンパワード、グランチャーの在り方が天才カント少年の登場により少しずつ物語が変わってゆく。
だけどここでも富野作品の定石である核兵器を使う人類の愚行、それを食い止めるノヴィス・ノアのブレンパワード、オルファンのグランチャー。敵味方に分かれてるはずなのに愚行を受け止め昇華してゆく主人公勇や批馬、クインシィである衣依子たち。
大人たちの過ちを力ではなくブレンパワードやグランチャーの在り方を示すことでただしていこうとする示し。
こういった一連の流れはお約束ではあるがある種の感動を呼ぶものがある。
だけどまた物語はラストに向けて混迷を深めてゆく。

  • No.203 by 風人  2017-03-07 13:10:02 

小説『ブレンパワード』において主人公勇や姉依衣子が少し歪みがあるのはふたりの両親が原因なのはあきらか。
オルファンのために研究しその成果のために子どもふたりを利用しふつうの親子関係ではなくなっている。
子どもたちのために家庭が存在してるのではなくオルファンのために存在してると両親は誤解を起こしている。
劇中でクインシィこと依衣子が勇にプレゼントをかつてくれた?とたずねる場面などに彼女本来の良心は失ってないのはわかるけどまた勇がちゃんと思い出せずにいたことで姉弟は互いに戦うことになる。
だけどまたオルファン自身も自身の再生のためにブレンパワードやグランチャーを必要とし人間や地球、自然なども必要としていることがわかる。
オルファン自身もまた失ったものを取り戻すためにブレンパワード、グランチャー、人間たちを必要としている。

  • No.204 by 風人  2017-03-09 07:18:03 

富野由悠季さん著の『だから僕は……』『∀の癒し』を通すと富野さんの半生が綴られアニメーターとしての苦労もあり制作会社サンライズとの関係、プライベートもありかなりの苦労が書かれてある。
だけど『Vガンダム』『ブレンパワード』この二作品を境に変わってきてる印象ある。
もちろんアニメ監督としの苦悩や葛藤もあるし監督としてスタッフに己の意思を伝える難しさ。
『∀の癒し』でも歌い手である西城秀樹さんから監督は難しく言い過ぎだみたいにストレートに意見がぶつかることもある。
ただ作品を通して“親”になる経験が『F91』や『V』以降の作品に如実に現れてると思う。
『ブレンパワード』の小説においても伊佐見ファミリーの両親は最後まで直子おばさんに叱られるまでわからないというバカ親。
勇の姉である衣依子はむしろやり直しする機会を与えられジョナサン母子も最後に互いの気持ちを受け止めようとする。
『∀ガンダム』でもムーン・レィスと地球人の間に誤解や齟齬は生じているが最低限理性的ないし政治的であろうができる限りの人死には避けている描写や演出がある。
ディアナが月の女王、『ブレンパワード』でも衣依子がクインシィという女帝ないし女性としてのリーダー、『Vガンダム』のマリア女王から発展ないしそのバリエーションというのがわかる。
『ブレンパワード』において母性の在り方は批馬に委ねられるが直子や依衣子それぞれにもある。そこに物語が集約されていく形。
『イデオン』以降の作品のように皆殺しにさせていない良心が作品にある。

  • No.205 by 風人  2017-03-09 14:58:34 

小説『ブレンパワード』『∀ガンダム』共に富野由悠季さん自身が書かれてないのも特徴。
富野さん自身が書かれた『ガンダムシリーズ』や『イデオン』などは表現自体は従来の作家さんよりは粗さが目立つ。もちろんテレビシリーズとも一部内容が異なる展開でもある。
だけど理解するにはそれなりには時間がかかる作品でもあると思われる。
だけど小説『ブレンパワード』『∀ガンダム』は富野さん以外が書かれてることでわかりやすくもなっている。
富野由悠季という監督の主観がないからでしょうか。富野節は健在ではあるが。
『Vガンダム』を最後に書かれてはないのも何らかの考えがあったんでしょうか。

  • No.206 by 風人  2017-03-16 16:36:46 

三月になりようやく思い出したみたいに海堂尊先生の『ランクA病院の愉悦』を読めたけどブックオフオンラインで通販した本を地元のブックオフで見かけるのはどういうことよ?
本もひとと同じで巡り合わせの良し悪しがあるということかな。

  • No.207 by 風人  2017-03-18 04:57:56 

ブックオフですでに持ってる本やCDを買ってしまうことが最近ある。
歳かな?
その都度気をつけているはずなのに。
それだけ自覚ないままで本などが増えているのか。

  • No.208 by 風人  2017-03-22 12:38:55 

『天空の城 ラピュタ』『海がきこえる』に続いて『となりのトトロ』のノベライズを購入。
ジブリ系の小説は若い頃は読まなかったのにここ最近は読んでる。
妙に歳を感じるのは大人になった気持ちかな。

  • No.209 by 風人  2017-03-23 14:33:41 

絶版になっている本は実にみつけにくい世の中。
そういう本が手に入らない代わりに別な本と出会うということもある。

  • No.210 by 風人  2017-03-25 13:43:35 

再読はしてるのだけど積んでる本がなかなか読めない。

  • No.211 by 風人  2017-03-26 05:58:09 

『マリア様がみてる』の短編集で可南子ちゃんが祐巳ちゃんを初めて見つけ憧れる物語がどれに収録されてたか探したがわからなかった。
どれだったかな??!(・◇・;) ?

  • No.212 by 風人  2017-03-27 14:43:18 

ドラマ『火花』で波岡一喜さん演じる神谷という人物、原作を読んだ限りは明石家さんまさんのイメージあったけどドラマだと若い頃の尖っていた島田紳助さんのイメージがかぶる。
かたや主人公の徳永はよくも悪くも等身大のお笑いを目指している若者像。情熱もあれば葛藤もある人並みな人物。
又吉さんの相方綾部さんにも似てなくもない雰囲気。迷ってるところは方向性が見えない五里霧中な芸人の生きざまぽい。

  • No.213 by 風人  2017-04-05 13:14:31 

小説『仮面ライダーファイズ』『仮面ライダー鎧武』を購入。
『ファイズ』は以前の『異形の花々』の改訂版だけど事実上は二度目の出版。
平成ライダー初の小説はおそらく『ファイズ』でしょうね。
この作品から特撮ノベルの『仮面ライダーEve』に派生していきいまの講談社キャラクター文庫として平成ライダーの小説が刊行されていってる。
『鎧武』の方ははじめに珍しく人物紹介がかんたんながらされている。

  • No.214 by 風人  2017-04-05 19:14:40 

小説『仮面ライダー鎧武』は他の平成ライダー小説とは異なる雰囲気。
さりげなく他の仮面ライダーたちにも触れられていたのは驚き。
『ディケイド』のパラレルワールドを用いることで“仮面ライダー”がひとりでないことの示唆でしょうね。
『クウガ』から『ウィザード』までのそれぞれのオリジナル世界やリ・イマジネーション世界を肯定する示唆と思われる。リ・イマジネーション世界は『ディケイド』が含めて代弁してるぽい。
けど『鎧武』の小説でよもや他のライダー世界にまで触れるとはやや大風呂敷。

  • No.215 by 風人  2017-04-06 06:17:21 

小説『仮面ライダー鎧武』は多人数ライダーや作風の雰囲気もあって各キャラ各ライダーの活躍が多いこと。
平成一期ライダーの小説と比べても短い物語のなかにライダーや仲間たちの描写が多いし適度にキャラの魅力あるように書かれている。
戦極凌馬は最悪の人物ではあったが最高の技術者みたいなくだりは笑う。
死んだはずのアーマードライダーたちがラストに力を貸す場面は特撮ヒーローというよりはむしろアニメ的。
作風があらわれている。
小説『鎧武』の主人公は呉島兄弟でしょうね。
だけどしっかり鎧武・絋太がラストを飾りヒロインの舞ちゃんが締めくくる。

  • No.216 by 風人  2017-04-06 08:23:57 

講談社キャラクター文庫版の小説『仮面ライダーファイズ』は五年後という形で後日談がついてる。
啓太郎と結花の子である勇介がオルフェノクと化した草加雅人と戦うことで自分が人間かオルフェノクと迷いながら人間として真理を守ろうとする。
木場勇治の願いは勇介に託されたといえる。
だけど『ファイズ』は闇が深い。
人間の魂の深部まで書いてるみたいで怖い。
物語は勇介に託され巧と真理はふたりで歩いていくという劇場版『パラダイス・ロスト』を彷彿させて終わる。
人間でなくなる者の怖さが『ファイズ』にある。

  • No.217 by 風人  2017-04-07 14:02:38 

小説「おジャ魔女どれみ16 ターニングポイント」と「きみが見つける物語」休日編以外を購入。
休日編がなかった。
「きみが見つける物語」は以前に小説「サイボーグ009」を購入した時に巻末に紹介されていて年明けから気になってたから購入。
「おジャ魔女どれみ」はまだまだ間が抜けてるorz。

  • No.218 by 風人  2017-04-11 11:35:04 

『本をめぐる物語』や『書店ガールズ』そして『きみが見つける物語』などここ最近は“本”そのものに関わる物語が多い。
読むジャンルが少し貪欲になってきてる。
『本をめぐる物語』には本にいろいろな接し方あるしむかしの『世にも奇妙な物語』にも小説オリジナルで“本”に関わる奇妙な物語はひとつふたつあったかな。

  • No.219 by 風人  2017-04-11 16:21:21 

『きみが見つける物語』スクール編。
『六番目の小夜子』の恩田陸さんが『心霊写真』というちょっとふしぎな物語を書いている。
また本の落丁についても触れられている。本の触れ方や特徴など人間はあると思うけどこれは本が好きでないと書けない内容だわ。
『六番目の小夜子』はまだまだ途中。

  • No.220 by 風人  2017-04-11 16:22:57 

『心霊写真』ははやみねかおるさんという方ですね。
訂正してお詫びします。

  • No.221 by 風人  2017-04-17 15:13:47 

『きみが見つける物語』二冊見つけたけどまた間が空く。
短編集なために短いけど物語ひとつひとつが丁寧。
作家さんの個性が垣間見えるのも面白い。

  • No.222 by 風人  2017-04-19 04:46:38 

久しぶりにアニメ『おジャ魔女どれみ』を見たら小説『おジャ魔女どれみ』と繋がってますね。
いつまでもチャイドルでいたくないというおんぷちゃん。
どれみちゃん四人とは違うスタンスが彼女にある。
小説『どれみ』でもどれみちゃんはづきちゃんあいちゃんと違いはじめは物語に出てこない。
北海道にいると知り偶然オヤジーデに出会いなんとか居場所がわかるけど時間が足りなくてその時は会えずじまい。
結果的におんぷちゃんに会えなかったことをきっかけのひとつとして再びどれみちゃんたちは“魔女見習い”として復活する。
ただし自分のために魔法は使わないという女王さまとの約束。
おんぷちゃんは“魔女見習い”として復活はどれみちゃんたちとちがいしばらく時間がかかるというのもある。
安易に魔法に頼らない生き方や考え方を見据えてるけどどれみちゃんたちと一緒にいたいという思いもある。
ミュージカルや舞台をしながらMAHO堂に通いながらやや大人に近い生き方を歩みながら彼女なりに模索している。
また芸能界という職業柄からどれみちゃんたちとはちがう情報を伝えることをしている。
おんぷちゃんがそういう意味ではひとつ“大人”。
あいちゃんも両親の離婚を経験してるからそういう意味ではつらいけど“大人”になりつつある経験をしている。

  • No.223 by 風人  2017-04-19 16:10:01 

小説『おジャ魔女どれみ』は次は四巻。
あいちゃんの陸上部というのも納得。
だけど怪我して運動できないのは思春期にとっては挫折経験のひとつ。
他人から見ればたいしたことないことでも本人にとっては大きな物事。
大人になる過程のひとつひとつの積み重ねを『おジャ魔女どれみ』は思い出させてくれる。
アニメ『おジャ魔女どれみどっか〜ん!』の「素顔のおんぷ」の回はおんぷちゃんがチャイドルとして終わりたくないと考えながらハナちゃんがよけいなことをするけど結果的に英会話教室に間に合うという。
写真集のモデルのおんぷちゃんは実はハナちゃんが変身した彼女ではじめは不満を母親に撮り直してとお願いするも写真を見たどれみちゃんたちに「自分たちといる時のおんぷちゃん」と言われ自分を見つめ直して承諾する。
小説おジャ魔女どれみもそれぞれ悩みながら少しずつ成長してゆく過程が素晴らしい。

  • No.224 by 風人  2017-04-24 11:19:13 

又吉直樹さんの『火花』のドラマは来週最終回。
物語の時代は平成なのに昭和の雰囲気。
雰囲気が漫画『じゃりん子チエ』に近い。人間模様の描き方が関西寄りな感じ。
適度にシリアスに適度に笑いにもっていきながら芸に生きる者たちの物語。
『火花』は文章自体は派手さはない。だけどすんなりしっとり入ってくる。
神谷さんの尖り方は『じゃりん子チエ』のテツに似てるかな。
徳永がチエちゃんみたいに常識ありながら突っ込むみたいな形かな。

  • No.225 by 風人  2017-04-27 14:45:37 

ここ最近はジブリ関係の小説を購入している。
はじまりは『天空の城 ラピュタ』年明けに『海がきこえる』。
次いで『となりのトトロ』。まだちゃんと読めてないですが。
購入したのは『魔女の宅急便』。
若い頃に読んでたモノがけっこうちがってくる。
歳を感じずにはいられない。

  • No.226 by 風人  2017-04-27 15:02:45 

昨日の番組『一周まわって知らない話』で女芸人、仲の悪い芸人が取り上げられてましたが又吉直樹さんの『火花』にリアルにかぶるなと印象あった。
女芸人の話は『火花』にはなかったと思いますが仲の良し悪しは『火花』でもリアルに書かれてたと思う。
主人公徳永が自分たちのスパークスがうまくいかないことやネタの打ち合わせなどでいざこざがあったり最後は解散する憂き目にあう。事務所の社長は彼らの実力は認めたくだりもありましたが。
また尊敬してる神谷さんの相方が「神谷はお前(徳永)のことが好きやねん」と語る場面。
『一周まわって……』の南海キャンディーズの山里さんとしずちゃんのお話はリアルに怖かった内容もあったけど人間ですし男女のお笑いのセンス、ニュアンスもちがうから溝ができてしまう。
嫌いという気持ちの程度にもよる。嫌いであっても相方の長所や気持ちを認める関係でありビジネスパートナーと番組でおっしゃってた。
芸人を続ける続けられない境目や道のひとつなんでしょう。

  • No.227 by 風人  2017-04-28 05:30:05 

小説『仮面ライダー電王』の白倉伸一郎氏の文章は目立った特徴はない感じだけどなにか独特。
ト書きに近いような感じもあるけどなにか違う。
『火花』の又吉直樹に近いところもないとはいえないだろうか。
井上敏樹氏や米村正二氏ともまた違う。
白倉伸一郎氏は文章に長けてるのでしょうか。
小説『電王』は主人公良太郎の一人称で語られ物語が続いてゆく。
つくりは小説『クウガ』や『ディケイド』に似てなくもないが。

  • No.228 by 風人  2017-04-28 17:38:24 

小説『仮面ライダー電王』意外に内容が深い。
たんなる勧善懲悪ものにしてないのは当然ながらイマジンが求めてたのは良太郎の姉の愛理さんのお店だったというラストの場面。
良太郎とモモタロスたちイマジンの会話の場面は漫画版『仮面ライダー』を彷彿させる。
その都度、良太郎の人格が変わるのは面白い反面実際イマジンに憑依されたらモモタロスたちとうまく付き合わないといけないだろうなと共感して笑えた。
時間がひとつの流れではないというオーナーの話。
これもまた深い内容。
時間をどうとらえるかはひとしだい。いいも悪いも同じでありまたちがうのと同じ。
他の平成ライダーの小説とは一線を画す一冊かもしれない。
『クウガ』『ディケイド』に限っては私的に別格ですが。

  • No.229 by 風人  2017-04-29 05:43:24 

『マリア様がみてる』では黄薔薇革命の前と後では由乃ちゃんの外見と中身のギャップ(笑)。
「黄薔薇革命」を読むと当時の由乃ちゃんが命がけなのは伝わる。
ただこの時点においても令さまを引っ張り回すやんちゃじゃじゃ馬ぶり。
結果的に有馬菜々を妹にする黄薔薇遺伝子の特殊さ。
江利子さまと張り合いながらもよき関係。「仮面のアクトレス」収録の年明けの令さま対有馬菜々の剣道対決でそれまでの令ちゃん好きから妹にしたい菜々へと気持ちが移り変化している。
興味が菜々へと変わることで先輩や姉としての自覚を芽生えさせてる。

  • No.230 by 風人  2017-04-29 20:35:52 

有川浩さんの『県庁おもてなし課』を読書中。
高知県が舞台だったのは気づかなかった。
ロケ地がある地元だったのに。
だけど役所が融通が利かないというのは『極北クレイマー』と似てる。
『極北クレイマー』では病院のトイレを和式から洋式に変更するまで市長の一声を待たなくてはならなかったために今中先生は苦労した。
役所に民間感覚を持つというのは彼らもまた公務員だから隔たりがある。
小説『パトレイバー』で特車二課の隊員たちがはみ出し者や愚連隊であっても彼らの本質はいちおう警官という職業。
市民からいくら文句ややっかみあっても業務を遂行しなくてはならない点は同じであり重なる。
公務員という職業のむずかしさ。

  • No.231 by 風人  2017-04-30 16:08:03 

『桜宮サーガ』シリーズもだけど『県庁おもてなし課』もひとつひとつ壁をなくしていく作業。
『桜宮サーガ』は白鳥さんや彦根先生は飛躍した発想や行動だけど現実には『県庁おもてなし課』みたいに地道に地味がふつうであり常識。
ただし役所と民間の意識のちがい。
一般的な会社にもお役所みたいにあたま堅い上司などはいますから本来拓ける発想に蓋をしてしまうのが現実。
高知県の観光事業も昔と今ではちがう。
昔は待ってたら観光に来るだろうという受け身。だけど今はどの県も攻めの姿勢。
観光に利用できる事柄を何でも発掘してゆく。
昨年度は高知県は道の駅スタンプラリー、今年から二年間は維新博。
他県のことはわからないけど『県庁おもてなし課』は主人公たちが奮闘してる姿がおもしろい。

  • No.232 by 風人  2017-05-01 04:36:27 

あとがきがやたら多いのは海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズ文庫。
医者、作家、政治家などいろいろな著名な方たちが書かれ感想や意見してる。
『相棒』シリーズも同様。『相棒』シリーズは作品の魅力に触れられてることが多いでしょうか。
『マリア様がみえる』は著者である紺野緒雪先生の日常や書いてることに思うことなど。
あとがきに最後にいいことを書いてある本もある。

  • No.233 by 風人  2017-05-02 06:13:44 

『県庁おもてなし課』は途中ところどころに考えさせられる内容がある。
地元のことはもとより役所と民間の関係、人物たちの紆余曲折。
等身大の人間として有川浩さんは書かれてるのが伝わる。
地方に住む人にも様々な事情がある。年配の人たちは土地を愛してるわけたし親や先祖から受け継いだ有形無形がある。
若い人たちにしても新しいことは地方はなかなかできない。そもそも就職口がない痛手。
これが若者を都会や中央へ流出させてる。
地元にいいところがあるのは潜在的には理解してるけど物足りない。何かが足りない。
年配と若い世代の隔たりもある。
近年はお見合いなどのイベントなどで活気づいてはいる。
地域コミュニティはある。そういうところは密接、だけど浸透し伝わってるかはまた別な話。

  • No.234 by 風人  2017-05-03 04:51:12 

小説『県庁おもてなし課』よもや遊ぶところがないところを自虐ネタにはしるとは思わなかった。
だけどないもの尽くしならないことを逆に見れる遊べる空山川海と四大自然の利点になること。
実際平日でも仁淀川河口にはサーファーいるしパラグライダーで飛んでる人たちいる。
平日でも観光客らしい人やビジネスマンらしい人たちがはりまや橋を見に来る。
有川浩さん高知県を理解してる。

  • No.235 by 風人  2017-05-03 07:00:12 

本とは話題がズレますが今年はちょっと落語に興味あったりする。
去年に放送された『落語 THE movie』の流れ、現在もこの番組は教育テレビEテレに移り一部江戸文化や落語についての知識を付加させながら再放送。
おなじくEテレの『落語寄席』この番組も子どもむけながら息が長い。
いくつかはこの番組から落語のネタ(題)に興味持ったりもした。
両方ともテレビというメディアだから落語に映像を付加させてる。
『movie』の方は俳優さんたちが演じて噺家さんの声が入る吹き替えに近い形、『寄席』の方はアニメーションに噺家さんの声が入る。
落語も物語というのがあるのを知ると面白い。
『寄席』の方は五分という短いなかによくまとめられるといつも思う。

  • No.236 by 風人  2017-05-03 13:53:46 

落語。
落語といっても『落語 THE movie』と『落語寄席』程度だけど小説の物語に似てなくもない。
物語に高低差ののぼりくだりがある。
そこに人物の感情や気持ちだったりいさかいがあったり物語だと人物たちのとりあえずの終着点、落語だとこれでおしまいですよというオチ。
『相棒』シリーズでは杉下右京が落語好きで鑑識の米沢さんと親交ある同好の士。
落語から物語にみえる共通点、どちらも物語という点は酷似してる。

  • No.237 by 風人  2017-05-03 14:56:01 

『県庁おもてなし課』を読むと地元を見直すきっかけになる。
世の中が知らないことだらけで出来ている。だけど目にするものをあたりまえにしすぎてはいけない。
常に新鮮な気持ち。
『お遍路ガールズ』もでしたが歩みを進めることの大切さ。
むずかしさ。
むずかしい。

  • No.238 by 風人  2017-05-05 05:52:33 

もう少し若い時期にいい本や作品に出逢ってたらちがったでしょう。
若い時は若い時に興味しかないモノにしか向かない。
気持ちや感性はコントロールしづらい。
本が伝える文化。
『県庁おもてなし課』のあとがきにありましたが勉強することを意識させないで学ぶことができるのが小説。
意識しないで読んだことが疑似体験や知識になるのが本の長所。

  • No.239 by 風人  2017-05-05 08:38:46 

普通の小説はたいがい模範的な日本語や表現で書かれていることに気づく。
もちろん編集者や出版社などが添削などもされているでしょう。
気づかないもの。
素直にいえば普通の日本語が身についていない浸透していないのもある。
たまにテレビなどで間違えた日本語や表現の使い方が取り上げられるけど小説を読みなれるとああ自分はけっこう間違えてるなと本に言われてるみたい(笑)。
物語を通して学べるのは本の長所、読むという行為をしなくてはならないが。

  • No.240 by 風人  2017-05-05 10:31:55 

カルーセル麻紀さんの『私は女』を読むといろいろな交友関係。
なかにはすでに故人になられたタレントさんが本の中に生きている感じ。
勝新太郎さんや美空ひばりさんなど昭和時代の名優たち。
芸能人も素はふつうの人であるということ。
だけどタレントであるがために本音やストレスなどが見せられるのはもしかしたらごくわずかかもしれない一面。
カルーセル麻紀さん自身の半生も凄い。
性転換にして男から女になる。だけど当時の性転換手術の未熟さかあるいは副作用か。
熱をもってしまう。
このくだりは読んでてこわいものを感じた。
だけどテレビ番組や芸能界がおおらかな時代でもあった息吹きは著書を通して感じる。規制もおおらかでおおざっぱな時代だったんでしょう。
いちおうカルーセル麻紀さんポロリはしたらしくスタッフを大いに慌てさせたらしい(苦笑)。

  • No.241 by 風人  2017-05-06 15:07:04 

『ゲゲゲの女房』は以前に購入しましたが今回は『水木サンの幸福論』。
『女房』は奥さまの武良布枝さんからの視点で書かれてましたが『幸福論』は水木しげるさん自身の著書。
『女房』ではお見合いで会うまでは水木しげる先生については触れられなく『幸福論』では生後や戦争時のこと書かれてる。
戦争に行った人々の人生は重たいもの。

  • No.242 by 風人  2017-05-08 05:15:25 

小説『仮面ライダー電王 東京ワールドタワーの魔犬』。
白倉伸一郎氏の文章が意外に伝わりやすい。
なにより電王の作品世界観を巧みに表現し良太郎とモモタロスたち四人のイマジン(とジーク)、ナオミさんとオーナーとの会話や雰囲気。
モモタロスたちが憑依しては良太郎の人格が変わったり憑依しなくても心で繋がっていて彼らと会話し推理しながら事件を解いていく。
時間の流れというものを考えさせられる物語。
現実に生きる時間とデンライナーの時間はまた別にある。
それぞれ別な時を生きてるけどイマジンと契約した者は何かしら時の流れが重なる。
考え方はいろいろあると思う。“時”というものについて。

  • No.243 by 風人  2017-05-09 16:14:38 

『水木サンの幸福論』、戦争前の水木しげる先生のこと書かれてるけど就職に向かなかったというのは意外な感もある。
だけどお父さんが絵の学校に通わせてくれ絵の勉強をする。
本の中に水木先生が作った『白雪姫』の写真が一枚載ってるがとても後に妖怪作家になるとは思えないくらい美しい一枚。

  • No.244 by 風人  2017-05-10 05:54:47 

今月の『100分で名著』は『三国志』。
だけど読んだことはない。

  • No.245 by 風人  2017-05-10 12:47:45 

小説『おジャ魔女どれみ』四巻ようやく購入。
これで主要キャラそれぞれが表紙を飾ったのは購入した。
海堂尊作品の『アクアマリンの神殿』も購入。

  • No.246 by 風人  2017-05-11 05:04:52 

『未来少年コナン』も竹書房から文庫化されてた。
あいにく購入はしなかったけど。

  • No.247 by 風人  2017-05-11 05:29:36 

小説『おジャ魔女どれみ』四巻、よもや原田知世さんが演じた未来さんまで出てくるとは思わなかった。
テレビ四シリーズとOVA一シリーズの物語のあちこちの設定や物語を拾ってる。
それぞれヒロインを演じた五人の声優さんのあとがきインタビューも面白い。

  • No.248 by 風人  2017-05-11 13:59:25 

小説『おジャ魔女どれみ』はドラマCDが付属してるのもあるんだ。
聞いてみたいもの。

  • No.249 by 風人  2017-05-13 05:45:59 

小説『おジャ魔女どれみ』はかつてのアニメと重ねて読むとおもしろい。
矢田くんとはづきちゃんの幼馴染み関係。
小説においてもふたりは高校こそ違うが互いの関係は継続し矢田くんはなにかとはづきちゃんを心配させるのはアニメを彷彿させる。
だけど久しぶりにアニメ版を見るとおんぷちゃんは初期こそどれみちゃんたちのライバルだったけど禁断の魔法から復活しなんだかんだでMAHO堂に加わり四人目の仲間として協力したりどれみちゃんたちに感化されたりチャイドルとは別に本来の女の子らしさを見せてくる。
誰かをからかったりや遊ぶ時はほぼどれみちゃんたちと同レベルな少女(笑)。
小説版でははじめは登場しておらず北海道に家族と共にいることが判明し結果的にはどれみちゃんたち三人が高校生おジャ魔女として復活するきっかけにもなっている。
どれみちゃんのおじいちゃんから助言をいただいたことであらためて自分を見つめ直し少女から大人へのきっかけを掴んでいく。

  • No.250 by 風人  2017-05-13 11:14:00 

『アクアマリンの神殿』をいまのところ読むところの中心がアツシと桂奈のふたつの場面になってる。
このふたりが『神殿』で会う場面はほんの二回。
そこから掘り下げていく感じ。

  • No.251 by 風人  2017-05-14 15:47:00 

小説は一回読んだだけでは内容は把握できない。
二回三回読むことで内容が頭に入っていく。
『アクアマリンの神殿』ようやく熟読段階。
海堂尊先生はバブル三部作や『輝天炎上』『モルフェウスの領域』『アクアマリンの神殿』を書いてる時は若返ってないかな?

  • No.252 by 風人  2017-05-15 14:52:29 

実写映画版『ゲゲゲの鬼太郎』のノベライズを購入。
実写映画版のウエンツ瑛士くんの鬼太郎はいささかイケメンすぎますが(苦笑)。
これだけ物質文明が進むと妖怪が本当にいるかいないか疑問に感じる。
『水木サンの幸福論』『ゲゲゲの女房』にも妖怪がいるかどうかと悩む場面はある。
いないわけではなく“みえない”だけと思う。
映画の『鬼太郎』にも妖怪ポストで鬼太郎たちと人間たちを繋ぐ存在がある。
どこかで妖怪は人間を見ていると思いたい。

  • No.253 by 風人  2017-05-16 05:16:26 

『アクアマリンの神殿』や小説『おジャ魔女どれみ』などを読むとある程度は傷つかないと人間は成長しない。
『神殿』のアツシにせよ『おジャ魔女』のどれみちゃんたちにせよ傷つき方や程度のちがいはあるけどぬるま湯に浸かっては成長はのぞめない。
『神殿』の西野さんなりの付き合い方はかなり覚悟がいると思う。西野さんは先鋭的すぎる。
あくまで一般論から見てだけど。
だけど厳しいことを言う人の言葉には意味があると思う。あとあとのケアや何かを成し遂げた時あるいは間違いや失敗をしたとしても何らかの言葉や表現はいると思うけど。
だけど時には言葉が要らない時もある。
むずかしいもの。

  • No.254 by 風人  2017-05-16 06:34:09 

Eテレ『落語 THE movie』昨年度に放送された番組に一部新撮解説が加わっての再放送。
「三方一両損」「饅頭怖い」の有名なお題が見れて実によかった。
お年寄りが落語を観賞するのわからなくもない歳になった。
声優の山寺宏一さんは落研、落語研究会にいたとかと以前ラジオでおっしゃってました。

  • No.255 by 風人  2017-05-16 07:16:37 

70年代自体に憧れがあるのはその時代に生まれはしたけど遅かった感はある。
物心ついたのが70年代後半。
『三丁目の夕日』や水木しげるさん関係の本を読むと戦後を経て高度経済成長期やオリンピックあっての時代。
日本人が元気だったと思う。
ノベライズ『ゲゲゲの鬼太郎』は団地立ち退き問題などがいかにも日本人らしい悪い一面も垣間見える。
科学文明と妖怪は相容れないものがあるんでしょう。
『三丁目の夕日』では茶川さんがSF小説を書いてるけど現代にもむかしながらのSF小説はある。
人間の進む方向はわからない。わからないから考える(--;)。

  • No.256 by 風人  2017-05-16 12:45:55 

NHK Eテレ『先人たちの知恵泉』邪馬台国はどこに?
ブックオフなどにもいろいろなミステリーや謎本を見かける。
一時はダ・ヴィンチ本あったり、タイタニック号、古代遺跡などブームはそれなりに周回してるぽい。都市伝説などもそう。
史跡のなかに知らない文化や歴史あると思う。
海堂尊先生の『桜宮サーガ』シリーズは架空の桜宮市を中心に霞ヶ関や北海道、浪速府などありとあらゆるところを舞台にして多彩。
海堂尊先生がひとりですべての世界観や人物を背負っている感が伝わる。ある程度は編集の手直しなどらあるでしょうが。
『都市伝説の女』二巻を読まないといけないのにあちこちに本を浮気してる(・д・ = ・д・)。

  • No.257 by 風人  2017-05-17 05:19:04 

高度経済成長期やかつての東京オリンピックなどがひとつの時代の境目なんでしょう。
水木しげる先生が紙芝居、貸本漫画家を経て本来の漫画家になりテレビまんが(テレビアニメ)となり時代が交錯していく。
結果的にはテレビという文化が『悪魔くん』や『鬼太郎』に光りをあてていく。
つい先頃に読んだカルーセル麻紀さんの本『私は女』もテレビ時代創成期からの時代。
『三丁目の夕日』もモノクロテレビが家庭に普及して子どもたちは漫画からテレビに興味が移りSF小説が脚光を浴びる。
かといって妖怪とSFが相容れなかったわけではないでしょう。
どちらも架空ないしもしかしたら“本当に存在するのかも”というニュアンスが当時の子どもたちに伝わり残ったのではないでしょうか。
ひとつの時代の節目として高度経済成長期が存在したのは事実。
そこで立ち退き問題みたいな悲喜ごもごもな話など実際あったと思う。
つねに時代には光と影がつきまとう。

  • No.258 by 風人  2017-05-21 07:14:15 

カルーセル麻紀さん著の『私は女』。
多くの芸能人の方たちの交遊録が凄まじい。
川合俊一さんのホモ疑惑などは笑えるけど梅宮辰夫さんはカルーセル麻紀さんに手を出してマスコミにつるしあげられた過去は気の毒。
とはいえカルーセル麻紀さんの方がうわて。
とはいえ読むと芸能人がふつうの人としてカルーセル麻紀さんは相手が大物でも接している気軽さ。
芸能人なりにいろいろな重責やイメージを背負っているからお酒を飲むことで素の自分を出すことができる。
これは大切なことと思う。ニューハーフさんたちには人の気持ちを溶かす何かがあるし男女それぞれの心がわかるからでしょうか。

  • No.259 by 風人  2017-05-25 13:24:42 

八神ひろき先生の『Dead BOYS』はヒロイン視点で小説になってたんですね。
『G-Taste』は知ってたけど。
ブックオフで見かけて購入した。

  • No.260 by 風人  2017-05-25 13:37:53 

DEAR BOYSですね。
原作をちゃんと知らないから間違える。

  • No.261 by 風人  2017-05-26 14:06:43 

雨ニモマケズ 風ニモマケズ

宮沢賢治の言葉。
この人の好きな作品『注文の多い料理店』。
『銀河鉄道の夜』これは読んでないけどむかしアニメ映画が切なかった。
『風の又三郎』なども寓話的かつ純朴。
夏目漱石や太宰治ほどに都会的な作風という雰囲気はしない。
田舎で素朴で純朴だけど何か伝わるモノがある。
『注文の多い料理店』の猟師ふたりがいたい目に遭うのはなにかしら当時の文明人や現代人を風刺した揶揄もあったと思う。
『銀河鉄道の夜』はカムパネルラとジョバンニが星の旅をしながら最後に現実にかなしい別れがあるというのがつらくかなしい。

  • No.262 by 風人  2017-05-26 16:10:46 

宮沢賢治さんの『マリヴロンと少女』は知らない作品。
こんど探してみよう。

  • No.263 by 風人  2017-05-27 11:11:04 

むずかしい本(ジャンルや内容によるが)はなかなか読めないけどジャンルの選り分けはむかしより少なくなってきた。
歳のせいもあると思うけど。
『お遍路ガールズ』などちょっとずつ偏りをなくしてくれてる感じ。
それと年明けに大量に本を購入したことがきっかけ。
ちょっと手に取って置いといてから読める頃に読むとまたちがう。

  • No.264 by 風人  2017-05-28 07:15:09 

作家によって女性観がちがうのはわかる。
また男性と女性が書く女性がまたちがう。恋愛観は作品やジャンルによって異なる。
ベッタリな繋がりあれば離れていても心で繋がりふたりもいる。
恋愛に形があるとは明確にはいえない感じかな。
フィクションであっても現実に通じるモノがある。

  • No.265 by 風人  2017-05-28 12:47:47 

男性と女性の書くヒロイン像、女心は異なると思う。
海堂尊先生の『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』は内容もだけど雰囲気がとても男性作家が書いてるとは思えないくらいに内容が繊細かつデリケート。
書き手の恋愛観もあると思うしそこに多少ながら憧憬も入るでしょう。
恋愛成就、失恋や別れにせよ書き方は千差万別。
又吉直樹氏の『火花』の物語中にあるとある女性の場面にせよそこにもなにかしら又吉さんの思いはある……はず。

  • No.266 by 風人  2017-05-28 15:52:52 

先人たちの知恵泉 邪馬台国編

本ではなくテレビ番組ですが、邪馬台国は誰かがつくった妄想?空想?
実は邪馬台国は存在してなかったという説。
ミステリーなら真犯人は存在してないみたいなオチ(苦笑)。
作家の石田衣良さんがきれいにまとめてた。

  • No.267 by 風人  2017-05-29 05:06:14 

邪馬台国に限らず謎やミステリー本は多くある。
タイタニック号、ノストラダムス、ダ・ヴィンチなど。
歴史はひとつのロマン。
作家さんがひとつのシリーズを確立してるのもフィクションのなかでの歴史の構築。
あえて謎をぼかす作家さんもいる。

  • No.268 by 風人  2017-05-29 08:34:45 

先週の『一回まわって知らない話』でしたっけ。
船越栄一郎さんと山村紅葉さんがゲストでしたが、サスペンスは警察でない人物が勝手に捜査する。
むかし赤川次郎作品などそこそこ読んだけどそんなパターンが多々ある。
『三毛猫ホームズ』シリーズなど。
海堂尊作品はちゃんと警察側に加納警視正と玉村警部補をかまえているけど白鳥さんと田口先生が一部捜査を担うことになる。
『玉村警部補の災難』に収録されている物語には現代のミステリーに警鐘を鳴らしているメタフィクション的なくだりがあった。
だけど二時間ドラマの減少はサスペンスドラマの減少にそのまま比例する。
だからというわけでもないが私は海堂尊作品を読むようになった。
年末のTBSのサスペンス、又吉直樹さんと樹木希林さんがストーリーテラーを務める番組は好き。
今年も放送してくれるでしょうか。

  • No.269 by 風人  2017-06-01 05:41:15 

代書屋ツバキ文具店

今週が最終回みたいだけどようやくダビングしている。
代書屋という職業があるんですね。
その人の代わりになってその人の気持ちになって手紙を書いて出すという職業。
由緒ある職業らしいです。古くはお殿様など高貴な身分の方たちから依頼されて気持ちになって書かれてたよう。

  • No.270 by 風人  2017-06-01 08:39:32 

代書屋ツバキ文具店

代書することで読む人が気持ちがよくなればそうならない人もいる。
人とのコミュニケーションがむかしも現代もむずかしいのは変わらないのかもしれない。

  • No.271 by 風人  2017-06-01 08:55:44 

ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に

こちらも久しぶりに読み直しているけど戦時中の記録を調べるのは至難の業。
上官は戦争中に亡くなっており主人公のかつての同僚たちは当初は消息不明。
弁護士は記憶と記録の誤差をなくなさなくてはならないのもある。

  • No.272 by 風人  2017-06-01 15:08:37 

ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に

戦争がいかに軍人にも心の傷を残すかということ。
戦時中は時代を進めることに前向きで死さえ恐れない気持ちになり得たものがあれば失うものもある。
パイロット、整備兵にも等しく心に傷を残す。

  • No.273 by 風人  2017-06-02 15:40:47 

中途半端な微熱。
夏の始めはここ数年は中途半端に風邪を引く。
読書もこういう時はつらい。

  • No.274 by 風人  2017-06-03 11:09:39 

ティターンズの旗の下に

カール・マツバラは自らは公式に亡くなったことを偽装しながら弁護士のもとにあらわれるのは至難かつ勇気がいること。
もっとも戦時中のエリアルドも本気でなくとも「味方を撃つ」発言は軍人としては由々しき問題。
戦時中のティターンズへの評価が羨望と妬みの両方があるにしてもエリアルドの発言も見方によればティターンズの増長と受け取られかねないし危うい行動。
さいわい彼の上官が合流後に修正し皆に示してることで若干のわだかまりは消えてると思われる。
軍人はむずかしい職業。

  • No.275 by 風人  2017-06-09 05:56:03 

代書屋ツバキ文具店

原作小説は知らないけどドラマは綺麗にまとまってた。
代書屋という本人の代わりに手紙を書いて相手に出すという職業。
またヒロインの亡き祖母がいかにヒロインを思っていたかという泣ける展開。
祖母と孫という世代のちがいや手紙という相手に気持ちをいかに伝えるという文化。
全八回を通していかに文章や表現のなかで依頼人や依頼人の出来事を通して手紙にしたたためる作業。
ヒロインはドラマでは上地雄輔さん演じる男性とは結ばれないまま物語は終わった。ざっと見てたけど多部未華子さん演じるヒロインが結ばれるという雰囲気ではなかった。

  • No.276 by 風人  2017-06-09 08:37:01 

ハッピーエンドな終わり方がはたして人物たちにとってしあわせな終わり方かどうかというのもある。
物語の始まりも終わらせ方も無数にある。
小説版『ゲゲゲの鬼太郎』は人間と妖怪の在り方を考えさせながらも人間と妖怪の存在が互いに近くもあり遠くにもあるという。
小説版『鬼太郎』は人間が罪を犯した間違いが人間の側にもあるきびしい現実は漫画版『鬼太郎』にも通じる。漫画版『鬼太郎』はあんがい読むと人間の側がいかに悪いことをしてその代償が命そのものだったりと内容がかなりキツかったと思う。
おそらく小説がそういう内容になってるのもむかしの『鬼太郎』らしさが忘れられているからではないでしょうか。
『三丁目の夕日』の小説などでもオムニバスではあるけどひとつひとつの内容が丁寧。若干の美化が人物たちのなかでされていてもあらためて向き合う時には現実がそこにある。
小説はフィクションではあるが人物や物語の向こう側に“現実がある”。

  • No.277 by 風人  2017-06-09 14:57:41 

小説『パトレイバー THE next generation』。
冒頭とてつもなく悲惨な状況から始まる。
かつてのシリーズを経て没個性な二代目を経て現在に至る。
しかもレイバー大隊の構想が消えてしまい残ったのは埋め立て地とイングラムたちレイバー(およびキャリアや指揮車)だけという。
華やかかりし時代が過ぎ去ったという冷たい現実が現主人公たちの塩原たちの目の前にあるという。
『三丁目の夕日』の高度経済成長時代やバブル時代でさえ遠く感じる現実を突きつけるなぁ……という感じ。
『パトレイバー』自体が活躍してた90年代さえ現在の時代からいえば幻にひとしいかもしれない。
しかし押井守氏の構想なおかつそれを表現している著者山邑圭氏みごとかも……。
映画なら映像や音楽などで表現できるが小説は文章表現でそれを読者に伝えないとならない。
まさに時代からも残された埋め立て地いや特車二課第二小隊を表現しないとならない。

  • No.278 by 風人  2017-06-09 15:08:57 

小隊『パトレイバー THE next generation』。
かつての主人公篠原遊馬と泉野明はおさまるところにおさまったんだ……。
とはいえこのふたりが平凡な家庭におさまるとは……。
うん、ふつうに想像できない感じ(苦笑)。
シリーズ通して遊馬と野明は友達や同僚以上恋人未満の関係にしか思えない。
まあ劇場版二作目で大人の関係を認識し自覚しあらためての“出逢い”を経たから柘植の起こした“戦争”後につまりは戦後に何かあったとしかるべきでしょう……。
おそらくあの後にも押井作品同様のごたごたがあったのは想像に難くないけど……。
野明は平成『ウルトラセブン』の平凡に一家庭を築いたアンヌになっちゃったんだ……。
う〜ん、やっぱり想像できない。

  • No.279 by 風人  2017-06-09 18:21:41 

小説『パトレイバー THE next generation』で塩原の夢のなかで彼に劣化コピーと言った男はおそらく(夢のなかの)遊馬でしょう。
特車二課の埋め立て地にかつての初代の残り香そしてなにひとつ伝説さえ残せなかった二代目。
あの埋め立て地になにが残ったのか。少々考えさせられる物語作りしてる雰囲気。
かつての香貫花・クランシーを彷彿させながらもいささか真逆な感じのカーシャ。しかもアメリカではなくロシアからの出向というのも時代の流れを感じさせる。
実写映画版『パトレイバー』小説はいささか時代の流れしか感じない。
活気に満ち溢れ予算を食っていた『金食い虫』たるかつての特車二課のなれの果てしか塩原たちにはないのか?
華やかかりしレイバーが時代からも消えかかっているのか。
読むたびに『三丁目の夕日』とはただただ真逆。
日本人が遺したものを塩原たち現役特車隊員たちを通して見せられている感じ……。
う〜ん……。

  • No.280 by 風人  2017-06-10 05:34:49 

小説『パトレイバー THE next generation』において初代の野明や遊馬たちは“正義の味方”としてレジェンド(伝説)になってるのが塩原たち現役隊員には羨望もあり妬ましくもありなんでしょうね。
初代隊員たちのようにお気楽にはできないしかといって二代目ほどに没個性でもなく中途半端に生きることを余儀なくされた世代。
だけど小説一巻を読んだ限りは“負の遺産”なるもの。
これて現役隊長である後藤田隊長をシゲさんは指してたみたいだけど物語を読んだ限りは特車二課そのものを指してると思う。
そもそも特車二課が存続していられる理由が不明すぎる。
なぞ。

  • No.281 by 風人  2017-06-11 05:22:29 

小説『パトレイバー THE next generation』でイベントのために駆り出される現第二小隊。
しかしボロがきたイングラム二機は立っているのもやっと。
なおかつレイバーにとって立つ、歩行運動は最大限にパワーを発揮している状態かつ不安定な状態であると説明するシゲさんと整備員たち。
あらためて説明されるロボットの二足歩行や直立がいかに不安定かということが伝わる。
埋め立て地や特車二課がどういう意味を持つかというのも物語のテーマでしょうか。

  • No.282 by 風人  2017-06-11 12:54:18 

オトナの片想い

オトナの恋愛アンソロジー集。気になるから購入したけどやや大人な雰囲気の物語。
だけど帯が『実らないほうが甘美な恋もある』て勇気いりませんかね。
大人向けの小説をまだそんなに多くは読んでないけど恋愛にせよ社会経験にせよ成功だけが必ずしもハッピーエンドでないことに気づく。
通常ドラマとおんなじ。失恋しつ傷ついて何かしら得るものがあるのとおなじ。
ハッピーエンドだけが必ずしもベストエンディングではないということ。

  • No.283 by 風人  2017-06-11 15:02:27 

ハルキ文庫

はじめて読んだのはアニメのノベライズの『ブレンパワード』次いで富野由悠季氏の『∀(ターンA)の癒し』。
ここからしばらく間が空いて『お遍路ガールズ』そして『オトナの片想い』。
たいしてそんなにまだハルキ文庫自体は少ない。
だけど手持ちにあるハルキ文庫のシリーズざっと挙げたけどある種の独特感はある感じ。
『お遍路ガールズ』が独特というのもあったしこの本自体が若い女性向けというのもある。
出版社や独自のシリーズなどがある作品は一風変わっているのかもしれない。
これもまた本のひとつの読み方やたのしみ方エトセトラ。

それにしては今年は年明けからよく読む。まあ読めてないシリーズもあるけど。

  • No.284 by 風人  2017-06-12 08:45:24 

小説 機動戦士ガンダム0083

あらためて読むとたしかにウラキたちアルビオン隊は主人公にも関わらずガンダムは奪われる、デラーズ・フリートにコンペイ島は襲撃される挙げ句にはコロニー落としは遂行される。
だけど物語の主人公としては正しい姿。
腐った連邦軍のなかにあって全うに正義をおこなおうとする者たちとして書かれている。
ただ皮肉なことに勝利の女神は崇高な理念のもとのデラーズ・フリートに運命は味方してしまったこと。
かといってデラーズやガトーとて活動を再開するまでの数年で失ったものは人的資源だけでなく多くいろいろはかれないものは失ったと思う。
物語のなかで真っ先にそれに気づいたのはシーマ・ガラハウと彼女の一派。
一年戦争で艱難辛苦をいやというほど味わったからこそここぞという時に裏切り連邦あるいは後にティターンズとなる者たちに恩を着せて生き延びたかったと思う。
ウラキやキースは一年戦争後に連邦軍に入った若者だから戦争そのものを知らない世代。だけどデラーズ紛争という戦争を経験したことで“戦争”の在り方を考えたんじゃないでしょうか。
ガトーやバニングを見てきて戦後の裁判を経験してきていちおう連邦軍に復帰して軍人というむずかしい生き方。
『第08MS小隊』のサンダース、彼もまた一年戦争後に軍に数少ない残った人物。もちろんウラキやキースとは生き方はちがうけど。
『ADVANCE Ζ』の主人公もまた軍に残る生き方を選択している。
軍人が軍に残る生き方はおそらく軍人にしかわからいと思う。

  • No.285 by 風人  2017-06-12 09:53:50 

ADVANCE Ζを読んで思うのはガブリエル・ゾラたちジオン軍人の気持ち。
ハイザックを見て連邦がザクを使う気持ちに憤る。これ日本人にしたら外人が零戦に乗って向かってくるのと同じ気持ち。
漫画『紫電改のタカ』で主人公のライバルが主人公と戦うために島に残された紫電を奪ってやってくるが彼は仲間と戦うことなく追いかけ回される目に遭う場面はあったが実際の戦争だと複雑。
ガブリエル・ゾラは最後に主人公エリアルドを救うために裁判に現れるのは勇気いると思う。
何か間違えば命を失う危険があるわけだから。
ただ戦後にティターンズがガンダムを開発していた経緯を歴史から抹消したいというのもわからなくもない。
軍というのは嫌な歴史は歴史から抹消させたいだろうしマスコミは躍起になる。
だけど当事者は見過ごせない事態に放り込まれる。
どんな小説や物語も立場によって異なる。
正しい正しくないはまた別にして。

  • No.286 by 風人  2017-06-12 12:20:28 

オトナの片想い

ちらっと読んだけどカレーにまつわる男女の物語あったがおもしろかった。
互いの家を行き来してる時は気にならなかったのにちょっとしたカレーの好みや作り方で男女が会話しソファで顔を見る。
カレーのお肉が牛か豚かみたいな話が物語にあったけどたぶんこれは生まれ育った地方のちがいではないかな。
短編ではあるがおもしろかった。

  • No.287 by 風人  2017-06-14 06:13:39 

横手美智子氏の小説は『パトレイバー』しか読んでない。
これはノベライズから読む傾向があるから。
だけどググると横手美智子さんいろいろな作品書かれてますね。
『パトレイバー』の小説のあとがきだったかな。
伊藤和典氏の弟子にいちおうあたるらしくその縁から『パトレイバー』の脚本を書くようになりデビュー。
富士見ファンタジア文庫の『パトレイバー』のあとがきにもいろいろ書かれてあった。

  • No.288 by 風人  2017-06-14 15:30:53 

オトナの片思い

バングラデシュにテレビ撮影にいくヒロインたちの物語。
とてもじゃないがバングラデシュみたいな暑い国に私は住めないなorz。
料理などは美味しそうに書かれてましたけどむかしながらの風習や習慣がある国。
親や家が決めた結婚相手と結婚する十代の少女を見つめるヒロインたち。
日本は恋愛や結婚が自由な国と実感する彼女たち。
ちょっと考えさせられた一編。

  • No.289 by 風人  2017-06-15 06:11:38 

若い時分には読まなかったジャンルを少しずつではあるけど読んでるのは潜在的や内面にある程度の変化があるからでしょう。
意識するしないに関わらず。
興味ある本はとりあえず手に取っておきたい。
『オトナの片思い』みたいはなかなか現実にありえなさそうだけど女性は好きそうな本。
女性向けの本は独特な雰囲気ある。

  • No.290 by 風人  2017-06-15 13:41:13 

小説『パトレイバー THE next generation』においてレイバーが衰退した理由。
一巻後半でシゲさんと塩原で語られてるが無人機が敵地に飛び向かうなか人を乗せる意味がある云々。
だけど『パトレイバー』がアニメや漫画で全盛していた当時とはまた違うし現実の技術の凄まじいほどの進歩もある。
有人ロボットつまりはレイバーに如何なる夢があり現実とズレがあるのか。
小説一巻においては後藤田隊長の責任があってかは詳しくは不明ながらとりあえずの活躍を塩原と明はできた。さいわいにして人命を助けられた。
だけどパトレイバーが存在もしくは存続する理由が如何なるものか。
たんに旧第二小隊の面々や後藤隊長南雲隊長の思い出や思いなのか……。
後藤田隊長が後藤隊長(ややこしい)同様に一見、昼行灯ながら疎ましく思われてるであろう本庁上層部や警備部などにあの手この手の駆け引きをしている。
負の遺産なるもの自体は特車二課そのものと思えるが実態は不明。
後藤田隊長とシゲさんの関係も物語に尾を引いている。
なぞ。

  • No.291 by 風人  2017-06-15 21:00:38 

小説『パトレイバー THE next generation』において無人機が導入され有人レイバーが廃れ不要とされる。
先ほどの池上彰さんの番組とふしぎと合致する。
無人機やドローンの導入が有人の機械を不要とする。
だけど小説のなかではイングラムはボロくなりながらも何とか稼働している。
それは押井守氏のロマンなのか夢なのか……。
まだ一巻しか読んでないからなんとも感想は言いにくい。
だけどパトレイバーを動かし活躍したことに塩原や明は何らかの満足感を得る。
これが後の物語にどうつながるのか。

  • No.292 by 風人  2017-06-16 05:28:49 

野際陽子さん亡くなられました。
ドラマTRICKシリーズでは仲間由紀恵さん演じる山田奈緒子の母親役で時にしたたかにしながらも娘を心配するお母さんという感じでした。
ご冥福をお祈りいたします。

  • No.293 by 風人  2017-06-16 10:25:41 

ラジオでAIが小説を書けたり一次選考は通るとか言ってたけど機械が人間を越えれるかは疑問。
人間はひとりひとり体験や経験の受け取り方や表現のちがいが千差万別。
名作もあれば隠れた名作佳作もあると私は思う。
ここ数年は読んだことないジャンルを少しずつ読んでるからなんとなくわかるけど書き手の感性や半生を反映している。表現力ももちろんあると思うが。
機械やAIが果たして人間の半生や一生をデータとして蓄積や思考してどこまで表現できるか疑問。
無数にある表現力のなかでAIがこれが適してる表現や文章が果たしてほんとに感動や感激をもたらすか……。
また実際の作家さんは取材したり現地での経験あるいは自宅や仕事場に戻ってからまた取材内容を精査したりあらためたりしてると思う。
機械がそこまでできるかあるいはできるにしてもそれはデータの精査ではないのではと思う。
人間ほどに複雑な心理や内面描写ができるのか。
人間は間違えたり失敗した経験を創作表現していくことでモノを書けると思う。機械が失敗や間違えた経験をどう受け取るかにもよる。

  • No.294 by 風人  2017-06-16 10:58:53 

朝日ソノラマ文庫の横山光輝氏の『マーズ』の小説を読み直しているがひとつ疑問。
もし自衛隊がタイタンを破壊できないままならタイタンはそのまま島のまわりを周回し活動してただけだろうか。
人類がタイタンを破壊できないほどと判断されたらタイタンは自然停止したのか。
『マーズ』の小説ではマーズと監視者、神体を送り込んだ異星人はかなり臆病かつ地球人に恐怖をあった存在として書かれているからいささか疑問が残るところ……。

  • No.295 by 風人  2017-06-18 15:51:34 

小説 機動戦士ガンダム0083(上)

冒頭は宇宙世紀初代ガンダムシリーズのナレーションが文面化されア・バオア・クーの最後の戦いを挑むガトーが書かれカリウスと共にグワデンに着艦するがデラーズにより最後の出撃を阻まれ説得される。
一年戦争の終結のみを端的に表現しながらもデラーズやガトーたちが闇に潜伏しジオン軍人たちが密かに闘志を燃やしていることを綴る。
小説においても実質的な主役側はデラーズ・フリート側にあることを暗に示している。
一方では一年戦争から三年が過ぎても戦争の残痕が残るのをオーストラリア大陸がコロニー落としによりシドニーが海底にあること、そして新型MSの評価試験のために航行するアルビオン。
オーストラリアの大地で訓練をするバニングや主人公たる若きウラキやキース。
だけどトリントン基地が核貯蔵施設にも関わらず平和**している軍とこちらも端的に表現している。
デラーズ・フリートを名乗りガンダム2号機を奪うガトー、初の実戦経験となるウラキやキース。
先輩パイロットの死を聞かされるウラキたちは愕然としながら軍人ということをわずかに少しずつ実感していく。
物語はやや駆け足なところはあるけど短い表現のなかで戦争を表現している。
山口宏氏の表現が戦争シミュレーション的なところもあると思う。

  • No.296 by 風人  2017-06-18 19:57:44 

小説 機動戦士ガンダム0083(上)

オーストラリアトリントン基地からの戦いはガトーと2号機を逃し初戦敗北。
戦果と言えるのはごくわずか。
コーウェン中将とシナプス大佐の会話が後々を顕しているようでちょっとたまらない。
軍隊や軍人が抱える矛盾を抱えながら基地に帰還したウラキは亡き先輩パイロットふたりの遺品整理をすることで辛く悩む。
かたやガトーはまんまと逃げ潜水艦のなかで自分を逃がすために散った者たちを思う。
この時点においてはウラキやキースは軍人としての自覚はまだまだ欠けるところは多々あるものの任務を果たせなかったことの戸惑いや葛藤がわずかに見られる。
ガトーにしてもアフリカキンバライド基地のHLVが使えるかを懸念する。
小説においては早くからガトーとニナの関係はそれとなく示唆されている。

  • No.297 by 風人  2017-06-19 03:54:46 

小説 横山光輝氏の『マーズ』。
この作品で興味深いのはマーズが記憶を失っているところからコミュニケーションを取るということから始まる。
なぜマーズを記憶喪失からはじめたのか。
小説のあとがきによると『アルジャーノンに花束を』からヒントを得たらしいが亡き横山光輝氏がそれを意識したとは考えにくいと思う。
物語として考えたらゼロから何もないところからスタートしている。
とりあえずロボット=タイタンを破壊した事実と新沖ノ鳥島が火山により誕生した事実、そこにいたマーズという少年。
地球人側は当初の時点では監視者と神体の存在は知らない。
この情報が皆無というのも恐ろしい話。
小説版ではOVA製作当時の現代ではあるけどマーズと監視者たちの動きとは別に世界情勢がその都度、玲子たち自衛隊に入ってきて不安定な世界を煽る。

  • No.298 by 風人  2017-06-19 05:08:18 

風邪が治ってきてひさしぶりに四時五時に起きれた。
再読することで読む力を鍛えないとあたまに入らない。
まだちょっと身体に風邪の負担がある。読書はとりあえずはできる。

  • No.299 by 風人  2017-06-19 14:55:15 

朝日ソノラマ文庫 原作横山光輝 マーズ

原作からOVAへの改変の際に玲子と春美は最後までマーズにつきあう形だったんでしょう。
原作漫画は詳しくはないが春美は途中から出てこなくなる。
だけど小説においてはマーズと共に殺される時まで最後まで共にいる。
このラストのくだりは感動的な反面、日本のくだらない政治を守るためにマーズが死ぬことにより地球が真夏のほんの一瞬で砕け散るあっけなさ……。
人間のエゴと言ってしまえばそうなのだろうけどあまりにあっけない。
地球を守るために玲子や春美、自衛隊やアメリカ軍そしてマーズが守ろうとしているのにラストはあっという間に裏切る。
小説ではマーズは最後まで全人類は信じられなくても春美や玲子を信じる自分を信じて死んでいく。
だけどマーズや監視者、神体を送り込んだ宇宙人はガイアー以外にも爆弾を監視者が持っていた置き時計にも仕掛けていた。周到さであり彼らの臆病さ……。

  • No.300 by 風人  2017-06-19 15:29:36 

小説『四万十川』というのを見かけたが買うのに躊躇いあった。
まだまだ読みなれない本は手にするのに躊躇いがあるということ。
ググればある程度レビューやブログを書いてる方もいるから参考程度にはなる。

  • No.301 by 風人  2017-06-20 16:09:38 

まだまだ積んでる本もあるが読みたい本もある。
だけど絶版になってる本は見つけにくい。
それでも例年よりはさらに読んでる。

  • No.302 by 風人  2017-06-21 05:42:17 

100分で名著はともかく知恵泉は作家を取り上げるの少ない。
100分で名著は視聴者が著書を読んでなくても番組の流れである程度わかりやすく紹介してる。
伊集院光さん司会者も必ずしもその著書を読んでるわけではないから視聴者目線。

  • No.303 by 風人  2017-06-21 10:42:38 

小説 機動戦士ガンダム0083

下巻 終章『濁流』においてアナハイムエレクトロニクスのオサリバン常務の自殺が綴られている。
しかし誰が彼を殺したか。作品内のひとつの謎。
考えられるのは地球圏に残ったデラーズ・フリートかシーマと繋がりあった者の手による殺人。
しかしここでもうひとり忘れてはいけない人物がひとり。
デラーズ・フリートがコロニーを奪取しフォン・ブラウンに向かった際にオサリバン常務の側にいた男がひとり。
小説内では専務とされる人物。
この人物はシーマとオサリバン常務の繋がりを知っていたと思われる。
デラーズ紛争後に何らかの形で司法や警察の捜査の手がまわりまわってアナハイムエレクトロニクスにもおよびオサリバン常務に(何らかの)疑いがかかり専務は証拠隠滅や捜査の手がおよばないように彼を殺したのではないだろうか?
デラーズ・フリートやシーマの息のかかった者が犯すよりは理屈が合いそうと思う。
連邦軍の司法の捜査の手が何らかの形でアナハイムエレクトロニクスにあったとは考えられる。
司法や警察など無能であったとは考えにくい。
『ADVANCE OF Ζ』でもよき司法や弁護士がいたから捜査の手が甘くないことが理解できる。
オサリバン常務を実は殺したのは専務ではないか?アナハイムに疑いがかかるのを恐れ疑惑がオサリバンに向けられた。
それにより自殺を偽装された殺人?
アナハイムが企業を守るためにひとひとり殺すか否かはそこに踏み込んだら企業の闇に踏み込むし憶測の域でしかない。

  • No.304 by 風人  2017-06-22 05:52:32 

朝日ソノラマ 横山光輝原作 マーズ

漫画原作のマーズをOVA製作当時の現代におきながらマーズ、ガイアー、監視者、神体、自衛隊、アメリカ軍そしてヒロイン春美や玲子、大垣や原口などをメインに書きながら地球爆破の時が刻一刻と迫る作品。
なんというか現在の政治家に読んでもらいたい本。
この小説版では漫画版とは改変され日本の政治家の汚職を皆が戦っているなかもみ消そうとして春美と玲子そしてマーズは最後に殺される。
しかし大垣たちが異星人が残した解読書がすべて明かされないままマーズを殺したことにより彼が死ぬことにより監視者たちが持っていた置き時計にもガイアーと同じ爆弾が残されていたことによりあっけなく地球は爆発しなくなる。
漫画だと市民感情が爆発し不信がマーズに向けられことでマーズが地球爆破を決意するが小説では最後まで全人類は信じられなくても春美や玲子のいる地球を爆破しないとマーズは自らを信じて死んでいく。
だけどマーズや監視者たちを派遣した異星人はよほど臆病かつ周到だったのかさらに念入りだった……というのがこわい。
小説版では助かったという安堵感は全体的に少ない。
自衛隊やアメリカ軍が戦っているなか汚職を隠す政治家の醜態。
ある意味最後までマーズを裏切る悪い地球人とも取れる。
果たしてそんな地球人が外宇宙に進出した時に異星人に信じられる対象かと取れるラスト……。

  • No.305 by 風人  2017-06-22 17:03:40 

ブックオフで今回初めてポイントを使った。
けっこう長く買ってるとポイント貯まる。
高いモノを買うときはポイントの割合でそこそこ安くなる。
お目当ての本はなかったので購入したのはCD。

  • No.306 by 風人  2017-06-23 14:27:16 

朝日ソノラマ文庫 横山光輝原作 マーズ

この作品がよくできているのは政府や自衛隊を主にしたシミュレーションというところ。
おそらく原作漫画は世界情勢に触れられてはなかったと思うけど小説はエジプト、中東、北朝鮮などの情勢が逐一物語の主人公たちに伝わる。
マーズやガイアーを守らなければならないと同時に監視人と神体に対応しながら世界情勢の均衡を保たないとならない。
秋の島新島、作品ではニケと神体により破壊され異星人からのデータを残り三十頁というところで破壊されてしまう。
だけどもし早くに自衛隊やアメリカ軍が島を守るために防衛しても同じ結果だった可能性はある。
また島が誕生したばかりで火山活動により不安定になることもあったと思う。
だけど物語後半になってようやくマーズ、ガイアー、監視人、神体を送り込んだ異星人の真意が明らかになる。
果たして未来に地球人が外宇宙に進出した時に異星人と友好的になれるか否かのコンタクト。
マーズが記憶を欠落してるのもまた小説においてははポイント。
これがラストへの鍵になる。

  • No.307 by 風人  2017-06-23 16:39:42 

羽田圭介さん。
いろいろなバラエティ番組に出演されてるけど神ギ問で自分の作品の一節から国語テストをして何点取れるかやってるんだ。
作家さんは書いてるとは真剣に夢中と思うし多少の誤字脱字はあると思う。それは編集者が添削してあと作品の微妙な表現や調整してるから作家さんが点数が取れるかどうか……。
羽田圭介さんはパソコンで書きながら運動したりなどテレビで取り上げられてたと思う。
また去年の夏には一度に複数作品書いてたともあった。
そんななかでいくら自分の作品で国語テストをしてよき点数が取れるか疑問。

  • No.308 by 風人  2017-06-23 16:48:10 

羽田圭介さん。
五十点中四十ニ点なら高得点。
国語は理解力が必要な教科。小説は何度も読んで繰り返したり間を置いて読むとまた感想や気持ちがその都度ちがう。
読むたびに視点や気持ちが変わる。

  • No.309 by 風人  2017-06-24 06:28:28 

小説 横山光輝原作『マーズ』。
マーズは本編では記憶が欠落してるがもし記憶があった状態ならいかなる人格だったか。
監視人六人はとかくマーズに決断を促すように向かってくる。物語ではマーズが地球爆破をするだろうと彼らは決めつけている。
もしマーズが記憶喪失でない状態だとしてもコンタクトをして本編のように物語は進んだと思う。
ある程度秋の島新島の情報が早く入った可能性はあるかもしれないが憶測の域。
仮に状況を早く飲み込めても対応如何による。
小説では大垣によるスーパーコンピューターによる解析である程度は島にあった水晶体により異星人の意図が明らかになる。
異星人本体や監視人とはコミュニケーションが取れないのも致命的。
『マーズ』は後手後手によるコミュニケーションしか取れない。監視人もFBIなどの追跡をまぬがれる。
もしマーズが記憶のあった状態ならある程度はいくぶんスムーズに進み異星人の意図が読み取れたとは思う。
だけどそれでも地球爆破が実際まぬがれたかは疑問。
愚かな人間はどこにでもいて過ちをおかす。
小説のラストを読むとそう思ってしまう。

  • No.310 by 風人  2017-06-24 16:28:43 

水木しげるさん関連の書籍は現在三冊。
はじめに買ったのは『ゲゲゲの女房』次に手にしたのは『水木サンの幸福論』、あとは実写映画版『ゲゲゲの鬼太郎』ノベライズ。
水木しげるさんみたいな生き方は現代には難しい生き方。
だけど人生焦っても仕方がない時はあるしいい時いやな時は日常にいつもあるもの。
なにかに守られて生きているという実感はなんとなくふしぎとある。
いまの時代は豊かになりすぎなところもある。それで日本みたいな社会だと妖怪や精霊などは生きにくいかもしれない。
水木しげるさん関連の本を手にするまでは妖怪モノを若干忘れてたところは素直にある。

  • No.311 by 風人  2017-06-24 20:42:30 

犬夜叉

調べたら小説あるみたいですね。つい最近に手にいれた八神ひろきさん『DEAR BOYS』の小説を書かれた金春智子さんが書かれているみたい。
偶然ググると思わぬ本が見つかる。
犬夜叉の小説とりあえず記憶に留めておこう。

  • No.312 by 風人  2017-06-25 11:06:23 

『宇宙戦艦ヤマト』や『六神合体ゴッドマーズ』に関われた藤川圭介氏が提示した博愛が七十年代や八十年代はおおらかで許された時代。
『ゴッドマーズ』への改変を生前の横山光輝先生が許された姿勢にもあらわれている。
だけど現実『ゴッドマーズ』のもとになった『マーズ』の方に近づいている感じする。
『マーズ』の世界情勢の不安定、アメリカと日本の共同歩調、汚職や国連への加入を企む政治家。
小説『マーズ』を読むと直接の舞台にはなってないにせよ中東や北朝鮮などの情勢が政府に入る。
またマスコミもガイアーや神体の存在に気づくが物語には深く関わらない。もしかしたら物語に書かれないところで名も知らないジャーナリストが物事の真実に近づいたかもしれない。
注意報や警報などがテロップに流れた時にそれが信じれるか。
そして人口のいなくなった都心。
リアルに考えたら小説『マーズ』で行われてることが日本政府とアメリカのみで秘匿に行われてるのを現実に置き換えたらこれもまたこわい。
どの世界でも裏で暗躍する人物はいると思う。

  • No.313 by 風人  2017-06-26 05:29:15 

『水木サンの幸福論』『ゲゲゲの女房』を読むと若干水木しげるさんと武良布枝さんの視点や感情などのちがいはあるけどドラマ『ゲゲゲの女房』とほぼ同じ。ドラマは脚色あったと思うけど。
漫画家とその妻であるが貧乏で食べれない日々もあったが仲睦まじいのが伝わる。
水木しげるさんが『鬼太郎』や『悪魔くん』などの作品を通しながら妖怪を愛してたのもわかるし戦争の悲惨な体験や南方での部族や自然と触れ合ったことが妖怪作家につながったんでしょう。
奥さんの布枝さんもはじめは貧乏暮らしで驚きや戸惑うことははありケンカすることもあるけど少しずつ受け入れていく。

  • No.314 by 風人  2017-06-27 15:24:30 

本や書籍ではないが短歌や俳句の番組を見てると日本語の美しさが伝わる。
小説や物語にもそういうところは見受けられる時がたまにある。
海堂尊先生の『イノセント・ゲリラの祝祭』の東京の灯りの描写は実によかった。

  • No.315 by 風人  2017-06-28 09:26:59 

水木しげるさん関連の本を読むといまの時代は妖怪、精霊、もののけなどが生きづらい時代なんだと思う。
科学文明と相反する。皮肉にもテレビによりアニメや実写化されたことで水木しげる作品は広く世に知られる。
21世紀になってからは飛躍的に社会が進んで妖怪は暗闇が少ない。
妖怪を信じられないというのもかなしいこと。
いないわけではなく見えないだけと思う。だけど現代はなかなか妖怪や精霊の存在は感じにくい社会。
見方を変えたら人間がきたないことや汚職、犯罪などのひとの心の内に棲んでる可能性もあると思う。
自然のなかに棲めなくなったぶん人間の心の内にいるとしたら妖怪やお化けのしわざかもしれない。
水木しげるさんは戦争に行ってた方。戦争は人間が起こしたものだけど戦争により自然や原住民の生活を破壊したのもまた人間。
たぶん現代の人たちが見えないものを見た方なんでしょうね。

  • No.316 by 風人  2017-06-28 12:58:22 

朝ドラひよっこ
時代的には小説『三丁目の夕日』のオリンピック前後を経て高度経済成長期にいたる。
水木しげるさんの著書も貧乏時代を経て貸本漫画時代が徐々に廃れながら紆余曲折あって『テレビくん』があって『悪魔くん』『ゲゲゲの鬼太郎』がある。
豊かになる反面、時代によっては(一時的に)忘れられるものや存在がある。
昭和の時代はおおらかだけど目に見えない混沌としたものもまたある。
昭和時代はある意味よかったと思えるのは私が歳を感じてるからかな?
嫌な思い出は時が変われば人生経験にもなる。

  • No.317 by 風人  2017-06-29 08:55:36 

妖怪は見えなくなっただけ(もとから見えないけど)。
だけど自民党議員の失言や暴言、ひととなりを見てるとひとの上に立てる人物たちか疑問視。
『桜宮サーガ』シリーズにおいては高階病院長はタヌキだのなんだの田口先生をはじめいろいろな人物から親しみとやっかみなど込めながら揶揄されている。
だけど東城医大を守りたいさらに少し広げていえば桜宮市から東城医大を無くしたくないという個人的にも病院長としてもある人物。
たしかに組織を存続させる上ではある程度の内部バランスや黒崎教授による古い体質、沼田先生によるエシックスコミュニティの存在など病院内組織内にとっては必要悪な存在や人物は認めていると思う。
必ずしもワンマンにしてないのは『弾丸』においての白鳥さんの配慮によるが黒崎教授が病院長代行をつとめた際には頭を下げている。これは過去からの浅からぬ人間関係や因縁もあるだろう。
だけど互いにある程度認める認めたくないを越えた関係。
タヌキな病院長を陰から守り時に悪役(極端な悪役でないにせよ)になり組織内部を安定させる潤滑油であり歯止めをかけるブレーキ。
だけど現実においてはこういう頑固おやじや昔気質(カタギ)な人たちは減ったと思う。
黒崎教授がある種凄いのは自分の役割をいやいやわかり理解しながらも病院のために行えるところ。
田口先生たちの世代から憎まれ疎まれてもそれは組織の上に立った人物のなすべきこととして受け止めていると思う。

  • No.318 by 風人  2017-06-29 08:56:15 

妖怪は見えなくなっただけ(もとから見えないけど)。
だけど自民党議員の失言や暴言、ひととなりを見てるとひとの上に立てる人物たちか疑問視。
『桜宮サーガ』シリーズにおいては高階病院長はタヌキだのなんだの田口先生をはじめいろいろな人物から親しみとやっかみなど込めながら揶揄されている。
だけど東城医大を守りたいさらに少し広げていえば桜宮市から東城医大を無くしたくないという個人的にも病院長としてもある人物。
たしかに組織を存続させる上ではある程度の内部バランスや黒崎教授による古い体質、沼田先生によるエシックスコミュニティの存在など病院内組織内にとっては必要悪な存在や人物は認めていると思う。
必ずしもワンマンにしてないのは『弾丸』においての白鳥さんの配慮によるが黒崎教授が病院長代行をつとめた際には頭を下げている。これは過去からの浅からぬ人間関係や因縁もあるだろう。
だけど互いにある程度認める認めたくないを越えた関係。
タヌキな病院長を陰から守り時に悪役(極端な悪役でないにせよ)になり組織内部を安定させる潤滑油であり歯止めをかけるブレーキ。
だけど現実においてはこういう頑固おやじや昔気質(カタギ)な人たちは減ったと思う。
黒崎教授がある種凄いのは自分の役割をいやいやわかり理解しながらも病院のために行えるところ。
田口先生たちの世代から憎まれ疎まれてもそれは組織の上に立った人物のなすべきこととして受け止めていると思う。

  • No.319 by 風人  2017-07-07 06:35:41 

『パトレイバー THE next generation』の一巻を読むとなんとも皮肉な気持ち。
『パトレイバー』が世に出てきた時は90年代という80年代の名残が残りながらもロボットアニメが元気な時代。
なおかつ無人機械という発想はまだたいしてなかった時代。後に『ガンダムW』のモビルドールや『ガンダムX』のビットモビルスーツ、『パトレイバー』では無人のはずのレイバーが暴走するなどの件はあったけど。
『THE next generation』のレイバー=ロボットが見れる国。
無人機械は『パトレイバー』当時は少なかったと思う。『ガンダムF91』のバグもあったorz。
だけど現実を考えたら有人で人を乗せて危険なところに行かせるかと言ったら行かせない。
『パトレイバー』で水中用レイバーなどごく一部は無人で操縦者は船などから操縦するというのはあった。
有人機械を現実において今後必要とするかどうか。普通に考えたら。
一巻ではとりあえず塩原や明が活躍できたというのが彼らにとってよきファーストステップになるのか。
『THE next generation』の時代は現実もフィクションからも夢や希望がない時代。実際我々もそうなんだけど。
考えさせられる。

  • No.320 by 風人  2017-07-07 08:56:08 

『パトレイバー THE next generation』小説は全五巻。
三巻ではなかったんだ。
塩原や明たちはある意味いまの時代の若者たちを投影してる。

  • No.321 by 風人  2017-07-08 06:51:31 

小説『パトレイバー THE next ジェネレーション』たしかに初代隊員たちの野明や遊馬たちが活躍してた時代はレイバー全盛期。
だけど見方を変えればレイバー犯罪が横行してた時期。極論な表現でたとえればレイバー版『北斗の拳』。
レイバーで暴れまわる犯罪者やシャフト社の内海課長によるグリフォンなどによるレイバー同士の競いあいなど。内海課長たちは例外としても犯罪者が横行していたことにかわりない。
野明や遊馬たちが活躍できたのはそういう人たちがいる時代でもあった。現実に置き換えたら三億円強奪事件や浅間山荘事件でしょうか。
だけど『next generation』の時代にはレイバーは衰退の一途を辿りレイバー犯罪がほぼ存在しない。
どちらがよかったと考えたらかんたんに結論は出ない。一長一短が時代ごとにある。
ただ冒頭を読むと時代を考えるきっかけになる。

  • No.322 by 風人  2017-07-08 11:07:34 

小説『パトレイバー THE next generation』で野明や遊馬たち自身はおそらく自分たちを伝説やレジェンドとは思ってないでしょう。
映画ニ作目『TOKYO WAR』で彼らは一度特車二課を離れた際に埋め立て地の日々を懐かしく思い邂逅している。
同窓会で顔を揃え語り飲みあかしながらベイブリッジ爆撃に危機を感じ一警察官としてなにかを感じ後藤隊長と行動を共にした。
ただそれだけ。
初代も三代目もどこか警察官としてはあてはまってない印象はある。
明や塩原、太田原やカーシャも型にハマッてない。
ただどこかいつの世にもある現代の若者像。
腐りながらも芯や根っこは腐りまいとどこかでもうひとりの自分と向き合い悩み葛藤してる。
かつての野明たちだって活躍したぶん始末書はあたりまえ時には本庁やメーカーに頭を下げることもあっただろう。
それを考えたら初代と三代目との間にちがいはあるけど差があるとも思えない。
時代がレイバーを求めるか否かそしてその先に彼らが活躍すべき場があるかの問いかけ…かな。

  • No.323 by 風人  2017-07-08 15:22:07 

小説『パトレイバー THE next generation』二巻と三巻を購入。
二巻冒頭を読んだら何なのかと思ったら特車二課棟をファンタジーRPGに見立てた妄想かと思ったらまさかの夢オチ?(苦笑)。
こういうところのノリはやっぱり『パトレイバー』。
塩原や明たちも初代隊員の野明たちを(隔世遺伝的に)受け継いでいるのでは?と思わせる。
押井守さんのふざけたノリを著者の山村圭氏が再現してると思う。

  • No.324 by 風人  2017-07-08 20:35:50 

小説『パトレイバー THE next generation』ちゃんとパトレイバーしながらいちおう『エヴァ』と『鉄人28号』のオマージュ入れてる。
なんでロシアと日本のハーフ(?)のカーシャが「あんたバカ」と言えるのか(笑)、コンビニ強盗相手に遠隔操作でコントロールされるイングラム2号機はまんま鉄人28号(苦笑)。
コンビニを舞台にしたりカーシャがなぜ日本に来たことで悩んだりとかかつての『うる星やつら』や『パトレイバー』時代の演出を物語にしてる雰囲気。
榊先代班長の志を継ぐシゲさんはまんま『うる星やつら』のメガネさんであり『パトレイバー』のシゲさんのまんま。
三代目の小隊メンバーが少しずつ何かを踏みしめ痛みを感じバカやりながら大人になろう(?)としているのにシゲさんだけは特車二課のむかしのまんまに伝わる。
レイバー=ロボットが必要とされる時代が来るのかどうか考えさせられる(-_-;)。

  • No.325 by 風人  2017-07-09 08:03:22 

『密会 アムロとララァ』富野由悠季さん自身が『ガンダム』を書くとややアダルトな表現。
けど左遷されたシャアとララァの出会い、駆け足ながらアムロがガンダムに乗るきっかけなどアニメ版を補完するように書かれている。
ララァとアムロ視点。それにシャアという三人にしぼられている。
富野由悠季氏は『Vガンダム』を最後にガンダムの小説を書いてないみたいだから今後は書くことがあるのか。

  • No.326 by 風人  2017-07-09 09:43:41 

小説『パトレイバー THE next generation』を読むと基本は初代、三代目もやることは変わらない。
レイバー犯罪の有無が特車二課の存続に大きく関わる。
三巻を読むと特車二課を爆破しようとした犯人については前科なしで身元不明という不可解な人物。警視庁上層部が二課を潰そうとしてるらしいニュアンスが含まれてた。
シゲさんが後藤田さんに“後藤さんに似てきたな”という台詞はおもしろいところ。
何らかの形で初代後藤喜一から後藤田に二課を守れや守ってくれみたいな言伝てがあったのかとも思える。
二課にいる者でかつての特車二課を知る者たちはシゲさんたち整備班だけ。
彼らだけが特車二課を間近に見てきた者たち。
これもなにか意味あるように思える。生き字引。

  • No.327 by 風人  2017-07-09 11:45:22 

『密会 アムロとララァ』短くアニメ版ガンダムに沿いながらアムロ、ララァそしてシャアのそれぞれの視点で書かれている。
三人それぞれ生い立ちはちがいアムロやシャアにしても女性の好みか必ずしもララァではないがララァに惹かれている。
アムロは無自覚にララァに惹かれている描写は秀逸。
ニュータイプであることを自覚しないままニュータイプであるララァと接触したのが悲劇。
だけど現実として考えたらアムロはララァのことがもとで7年間連邦に監視下に置かれてしまう。
ララァはシャアを愛した時点で恋愛、だけどアムロは無自覚にララァに惹かれていた。

  • No.328 by 風人  2017-07-09 20:08:24 

『パトレイバー』シリーズの小説はふしぎな感じ。
富士見ファンタジア文庫版は主に横手美智子氏が書きながら初代第二小隊メンバーの過去を掘り下げたり時にコメディにいじりかたや『THE next generation』もレイバーという存在がほとんど忘れられている時代で塩原たちが希望を持てない若者たちとして書かれながら随所に活気あった時代の名残や昭和の雰囲気や匂いを感じさせる。
近未来というか近未来になってしまった時代を追い越したであろう時代なのに寂れた町や街が出てくる。
富士見ファンタジア文庫版と『THE next generation』は書き手はちがうけど人物はしっかり一冊一冊掘り下げられている。
昭和がむかしのモノになったのは『Always 三丁目の夕日』が大きかったと思う。
『三丁目の夕日』の小説を読むと日本人がよくも悪くも元気だった時代。
だけど『パトレイバー THE next generation』に少しながら昭和の匂いが残っている。

  • No.329 by 風人  2017-07-10 09:39:35 

小説『Always 三丁目の夕日』みたいに日本人が元気に前向きになれた時代もあれば『桜宮サーガ』シリーズの『ブラックペアン1988』みたいに昭和から平成になりバブルが弾けた時代があり2000年を経て時代に閉塞感がつきまとう小説『パトレイバー THE next generation』な時代が現実にある。
どの時代にもしあわせや不幸があるのはわかるし割りきれない点もあるがその時代を知っているのもある。
『三丁目の夕日』の時代はさすがにちがいますけど。
生まれてきた限りは時代は選べない。
関係ないけど同じ『THE next generation』と『TNG』とある『スター・トレック THE next generation』とパトレイバーはちがいすぎる(苦笑)。
とりあえずはいろいろな本を読むことで時代を見つめる目はそなわっただろうか。

  • No.330 by 風人  2017-07-10 14:25:30 

押井守さんこの人もググるとけっこう著書が出てくる。
『パトレイバー』だけではないですね。
『うる星やつら ビューティフルドリーマー』『パトレイバー2』など独特な世界観を持ってる。
『パトレイバー』にあるよくも悪くもいいかげんだけどいちおうの正義感は初代も三代目もあるように思える。
そんななかでドタバタが起きておもしろおかしく演出する奇妙な空間、世界や時間。
『パトレイバー』においては特車二課が正義の味方というのもひとつの価値観や思想と思う。
警察官として初代も三代目も型におさまってない。人間としてだらしなかったり一部破綻してても表面と内に秘めた内面が同時に存在してる。
『うる星やつら』の諸星あたるたちが学生としてめちゃくちゃにやりながらも彼らなりの価値観や倫理観があるみたいに。
あたるがラムちゃんを好きなのになかなか好きとたった一言が言えないみたいに……。
心の内のミクロと社会というマクロを同時に書いているように思える。

  • No.331 by 風人  2017-07-10 19:36:40 

小説『パトレイバー THE next generation』、埋め立て地特車二課にある負の遺産とはなんだろ?
とても特車二課に本庁が狙うような代物があるとは思えない。
だけど考えられるのは後藤前隊長が残したらしいということ。
パトレイバー98式イングラム、レイバーキャリア、指揮車、電算室のコンピューター、イングラムが使う銃火器類(人間が使う銃類も含めて)、あとは過去の出動や事件時の事件書類やレイバーの稼動データなど。
レイバーの稼動データについてはイングラムの開発企業である篠原重工も持っているはずでしょう。
初代隊員である野明たちが動かしては壊し直しては壊し犯罪者のレイバーたちと戦い無数に近いと言えるデータの蓄積はあるはず。
だけどレイバーがほとんどいない時代に稼動データが意味あるだろうか?
負の遺産について詳しいのは現在の隊長である後藤田と生き字引であるシゲさんだけのよう……。
あの埋め立て地に他に何があるという?
ちょっとした推理モノだ。

  • No.332 by 風人  2017-07-11 05:17:43 

小説『パトレイバー THE next generation』を読む時は無意識にアニメや漫画の『パトレイバー』を比べながら初代隊員の野明たちと三代目隊員の明たちを比べながら思い浮かべてしまう。
おそらくそれも押井守氏の狙いのように思われる。
明たち登場人物たちが過去の栄光や伝説と比べてしまうようにかつての『パトレイバー』を知る読者もまた比べてしまう。
時代が異なりレイバーがほとんど必要とされなくなりながら特車二課は存在しながらもやってることは基本かわらない。
埋め立て地の二課でだらだらしながらバカやってなんとかやる気出そうとしてとりあえずの活躍をする。
明たちがかつての野明たちほどに警察官やレイバー乗りとして活躍してないのもまた事実。いつ本庁に二課ごと潰されるかわからない進退極まる事態。
けどふつうに常識的に考えてもかつての野明たちにしても後藤隊長がいなかったら始末書だけで済んでなかったことはたびたびどころか日常茶飯事。
『TNG』の明たちはふこうな時代と表現されたらそれまでだけど後藤田隊長により守られているのも事実。
初代の野明たちと三代目の明たち、ジェネレーションギャップをなぜ物語にするのかという意味もあるのかな?

  • No.333 by 風人  2017-07-11 08:30:04 

小説『パトレイバー THE next generation』は要所に渋い表現がある。
読むたびに人物たちが何か思いふけるたびに何かしらの共感ある。

  • No.334 by 風人  2017-07-11 14:18:04 

小説『パトレイバー TNG』の塩原や明たちは現代の若者を投影してる。
夢や希望がないまま将来が見えない。将来を考えるにも早い年齢。
よく読むと初代隊員の遊馬や野明たちは若干話しに尾ひれせびれがついてると思う。
彼らがヘマをやって始末書を書いたことなど三巻までしか読んでないけど一切触れられてない。
シゲさんや整備班の人たちは初代隊員の野明たちがたびたび失敗や始末書を書いてたことを知ってるはずなのに伝えてない。
おそらく後藤田隊長も後藤前隊長よりそれくらいは聞いてたと思うんだが。
なぜ野明や遊馬たちが失敗や始末書だらけだったことを伝えないのか?
なにかしらの意図が後藤田やシゲさんにあるのかな。
謎だ。

  • No.335 by 風人  2017-07-11 17:34:01 

あらためて小説『パトレイバー THE next generation』一巻を読むと塩原が複雑な気持ちを抱えた自らの職場を守ろうとする気持ちがはっきりある。
たしかにいつ辞めてもいいと気持ちは表にある。
だけどそれは表だけであっていかに特車二課を複雑に思いながらも職場としてギリギリ最低限の愛着はあるよう。
たしかに初代隊員に比較されていい気持ちはしないだろう。
だけどなんだかんだで三代目隊員たちの一応のリーダー格。
後藤田隊長に直談判にいく明たち隊員たちを嫌々ながらも観察し疎ましくも思いながらも一応はいざとなれば指揮をする。
もし本気で二課を辞めたいならすぐさま辞表を出してふつうの生活を送るでしょう。
だけどそれはしない。なにかしら最低限のプライドか自己の確立があるのか折れない。
これはどの時代の若者にもあるでしょう。ひとそれぞれちがうけど似たようななにか……。

  • No.336 by 風人  2017-07-12 05:30:45 

小説『パトレイバー THE next generation』一巻二巻は塩原と明はそれぞれ見たこともない初代の遊馬と野明を意識しながら最終的には特車二課にも初代の彼らにも向き合おうとしてる。
会ったこともない相手を意識し向き合うのは勇気いると思う。
だけどなぜ特車二課に初代隊員たちの写真一枚残ってないのか。
一巻では負の遺産が後藤田隊長自身かもとシゲさんは示唆してるがはっきりしない。
普通に考えて警察組織である以上は初代第二小隊の記録は警視庁、警察のどこかにあるはず。
だけどそれが存在しないのだろうか?現実に考えたらあるはず。
ふと思ったら灯台もと暗し……としたら?
二課のどこかにはあるのだろうか。

  • No.337 by 風人  2017-07-12 14:13:10 

小説『パトレイバーシリーズ』富士見ファンタジア文庫および実写映画版小説『TNG』を読むとパトレイバーシリーズがいかに2000年以降の警察刑事ドラマに影響与えたかわかる。
『踊る大捜査線』シリーズはサラリーマン刑事警察官として演出し『相棒』シリーズは杉下右京という変わり者を主役に置きながら警察組織や社会、市井の人々たちの闇や暗部を演出している。
『パトレイバー』シリーズでも埋め立て地に飛ばされた一応の正義感といいかげんにだらしなさを持った一見ダメ警官である遊馬や野明たちおよび三代目の塩原や明たちはそう演出されながらもなんだかんだで“正義の味方”であると同時にサラリーマン警官という一面。
だいたい上層部と対立するのは後藤隊長と第一小隊の南雲隊長そして『TNG』の後藤田隊長。
『パトレイバー』の発祥がOVAというアニメや漫画ということも警察上層部の闇や暗部は深くは書かれないけど一応警察にもこういうトカゲの尻尾切りする上層部の人たちがいますと示唆してる。
この辺の流れは『踊る』や『相棒』でもたびたび示唆されている。
キャリアの警官は立派、ノンキャリアの警官はコメディとして演出されだらしさなもありが一般市民に近い感情や共感を抱かせるようにドラマでは演出されている(と思われる)。
『踊る』の湾岸署にしてもTVドラマスタート時は僻地、『相棒』の特命係にしても警視庁内の建物内としての意味を含めたエリート内の村八分。
『パトレイバー』と似たような環境や立場にある。

  • No.338 by 風人  2017-07-12 18:35:37 

小説『相棒 season7』(下)亀山薫が去った後の特命係はしばらく右京の相棒不在なまま物語が展開。
右京単独だったり一課の芹沢さん、経理の陣川さんだったりと実験的な試みをしてる雰囲気がおもしろい。
陣川さんが相変わらず騒動を呼んでしまう(笑)。
本人に悪気がないだけ巻き込まれる右京はさんざん。
ようやく最終話に神戸尊の登場。
実験的な物語を展開してることで『相棒』は物語は広がったんでしょうね。

  • No.339 by 風人  2017-07-12 20:24:42 

小説『相棒 season7』(下)のあとがき興味深い。
右京の正義について触れながら正義とは何かと問う。神戸尊にもまた。
『相棒』シリーズは警察組織の闇を同時に書く、あの難しさ。
特命係潰しもまた小説『パトレイバー TNG』同様に警察の上層部と現場の対立に似る。
右京の一見飄々とした態度は後藤隊長と後藤田隊長に被る。
後藤隊長と後藤田隊長(ややこしい)もまた本庁でカミソリだったために埋め立て地特車二課に飛ばされたらしい。
現実の警察組織においてカミソリやジャックナイフとしてキレすぎたために飛ばされるということがあるかはわからないけどフィクションではその方が都合がよくおもしろいと思う。
人物の背景が何らかの果たちでできるから。
右京の場合は小野田公顕との過去の確執がありながらも一方では彼により特命係が一応は守られている背景がある。

  • No.340 by 風人  2017-07-13 18:16:06 

小説『相棒 season7』(下)で神戸尊が報告書か何かを作成してる際に亀山薫に会ってみたいという文章を残してる点はおもしろい。
杉下右京は慣れている捜査一課トリオでさえも得体の知れない存在感がある。気が合うのは鑑識の米沢守かたまきさん程度。
亀山薫だって当初は振り回されながらも事件の大小に関わらず接していくことで意見や意思をぶつけ向き合う関係になっていった。薫は基本誰にも特に被害者には感情的なことも含め思いを近づけることがある。よくあるドラマの刑事の典型であるが故に右京はなにかしらの影響はあったと思う。
神戸尊は当初は官僚体質が染み付いているがために距離を取る。距離を取りながらも独自に観察していく。
小説『season8』以降を読まないと内容は思い出せないけどまたいずれ。

  • No.341 by 風人  2017-07-14 06:22:45 

小説『踊る大捜査線』『相棒』『SPEC』『パトレイバー TNG』などを比べて読むとおもしろいかも。
それぞれ警察モノだけど描き方やテーマは異なる。
『踊る』のサラリーマン警察という描写、キャリアとノンキャリアの対立と融和、『SPEC』シリーズのはみ出しモノ感じこれも『パトレイバー』に通ずるところ。
『相棒』は杉下右京によるところは大きいけど相棒となるキャラや米沢守、捜査一課トリオ、ゲストキャラが華を添える魅力ある。
警察モノは過去の事件や事柄が人物に影響を与えるところもある。未解決の人物やあるいは上司の謎めいたところ。これは『踊る』なら和久さんが警察官殺しの事件を解決できずに悔やみながら青島らと解決していったり『相棒』でも特命係という謎。初期は右京と小野田の謎ある関係。
『パトレイバー』シリーズだと富士見ファンタジア文庫版で「ブラックジャック」というサブタイで野明と遊馬が当初は好奇心から後藤隊長の過去を調べるが意外な展開になっていく。
こういうのは警察モノのひとつの醍醐味。上司やそれに連なる事件で警察組織を人物たちが見つめ直すきっかけにもなる。
そしてそれはひとつの成長をうながす。

  • No.342 by 風人  2017-07-17 05:15:09 

小説『パトレイバー TNG』で三代目隊員の明は九州かと思えば埼玉という。
初代の野明が北海道苫小牧に比べたらやや平凡感は否めない。
塩原にしても父はふつうのサラリーマンであり初代の遊馬が篠原重工の次男に比べたらこちらも平凡は否めない。
だけどなぜこういう違いを人物に作ったかという押井守氏の意図。
アニメや漫画の頃の『パトレイバー』はレイバー犯罪在りし日の全盛期、かたや小説および実写映画の『TNG』は世界からはおろか日本からもレイバー産業がほぼ撤退したなかに数少ないというか唯一特車二課があるというレイバーが衰退したなかでのパトレイバーがある存在。
レイバーそのものがほぼ日本でさえも活躍してないのにパトレイバーが時代から取り残されたように埋め立て地にある。
高度経済期やバブル期の頃さえの夢や希望さえないという。
とりあえず読んでわかるのは現代の若者同様に塩原や明たちは夢やその他のモノが喪失してるなかで何かを得ようと埋め立て地特車二課で等身大で悩み葛藤しつまらない言い合いや喧嘩しバカ騒ぎを繰り返しながら得ようとすること。
押井守氏が『うる星やつら』やかつての『パトレイバー』と同じことを描きながら夢や青春などを取り戻そうとしてるのではないだろうか、と思う。

  • No.343 by 風人  2017-07-17 14:19:39 

積んでる本をあせって読む必要はないけど目を通すくらいはしときたい。
夏になると学生の頃を思い出すようになったら歳だなと思う(苦笑)。
学生当時の流行りのベストセラーや有名な本はなんだったんでしょう?
もっぱら私は私の道しかいかないから(>_<)。

  • No.344 by 風人  2017-07-19 07:57:49 

暑さに負けていたけど少しは本を余裕持って読めるようになったかな。
学生時代にもう少しいまの何分の一でも興味の幅を広げておけばよかったかなと思う。
『モルフェウスの領域』や『アクアマリンの神殿』みたいな作品を当時目にしていたらまたちがったかな。

  • No.345 by 風人  2017-07-20 16:03:20 

『時をかける少女』『時空の旅人』『仁-Jin-』ノベライズとタイムトラベル、歴史改変モノの小説もなぜか手にする。
『時をかける少女』はまだ積んでる本だけど。
歴史改変というのも興味深い。
『仁-Jin-』ではやはり龍馬暗殺が避けられなかったのはショックだけど南方仁がいずれは未来へ還るには龍馬の存在が必要というのもロマンある。
龍馬も未来(現代)を見た者のひとりである。
歴史改変はSFのテーマでありロマンある。

  • No.346 by 風人  2017-07-20 18:22:22 

小説『時空の旅人』の教授が過去の人物であるにも関わらず現代の人物たちや未来人を受け入れている。
『仁-Jin-』における勝海舟の役割を果たしていると言えるかな。
タイムトラベルや歴史改変モノはこういうものわかりのいい人物を配するのは利点。
同時にこんな人物がいないと主人公たちが過去の歴史に放り込まれた中で何をしていいか見失うおそれもある。
歴史改変モノはタイムパラドックスとの戦いでもある。フィクションとして許される範囲内の歴史改変、一方では現実として歴史を変えてはいけないぎりぎりの制限。
あらためて考えるとむずかしいジャンルと言える。

  • No.347 by 風人  2017-07-20 20:54:10 

小説『時空の旅人』。
むかし劇場アニメ映画では見たけど時間の流れについては多重平行世界として解釈されてるみたい。
同じ時間管理局という組織があってもそれぞれ別々の時間の流れから彼らが来て歴史を守っているらしい。
歴史の流れを史実通りに一定に守るためと思われる。
だけど人物の主人公たちは戦国時代の中で考え決断しなくてはならない。
この辺は『仁-Jin-』などと同じ。
もし歴史が変わっても本当に未来のためによくなるという保証はないと思うのもひとつの感想。
もし信長が本能寺で暗殺されなかったら、もし龍馬が殺されなかったらなどは考えても空想という名のフィクションに過ぎないかもしれない。

  • No.348 by 風人  2017-07-21 19:09:07 

小説『時空の旅人』では分岐により無数に歴史の流れがあり我々が知る歴史と知らない歴史が存在しまた時や時代ごとに同一人物でさえも分岐してしまうかあるいは別人がなり代わってしまうかとにかくいくつも無数に歴史や人物が存在してしまうことになる。
この辺は著者の眉村卓氏がわざと複雑にし読者に想像や思考の余地を与えているかもしれない。
だけど主人公たちは自分たちが流れてきた時間の流れで考えながら時間管理局員の言葉から判断していくしかない。
『時空の旅人』はちょっと複雑だけど『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に近い点はある。

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