主 2016-02-21 16:17:38 |
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[始まり]
多くのビルが聳え立つ東京。そこでは人が消える、という現象が起きていた。消えてしまった人は、敵の手にかかったのではない、次元の違う並行世界に移ったのだと人々は噂する。しかし、それは違った。消えた人は次元を越えてなどいない。彼等は普通の人と時間軸が外れてしまったのだ。彼等は現実世界には存在する。しかし彼等の時計は止まったまま。彼等の時間軸がもう一度時を刻み始めない限り、彼らが終わらない時の世界から解放されることは、ない。
[用語]
◆並行世界◆
場所はまったく同じだが、普通の人の時間軸と切り離された世界。そのため背景は同じだが、人やそれ以外の生き物は存在せず、無機物のみの世界となる。また、存在する無機物などの背景すべてが白黒の鉛筆画で表されていることも大きな特徴である。この世界に捕らわれた人に共通点などはなく、止まった時の世界のことなので年をとるということはない。今のところ人間以外でも捕らわれるかどうか、この世界で亡くなるかどうか等不明な点も多い。
◆ものもち◆
捕らわれた人の中で極々たまに並行世界に物を持ってくる人がいる。彼等の物はすべて『物を造り出す』ことを目的とする物ばかりで、平たくいえば『文房具』と呼ばれる類いの物である。これらはこの並行世界に何らかの影響を与えることがわかっており、鋏であれば背景の一部を切り取ることができる。切り取られた部位は真っ白になった、黒く渦巻いていた、扉を切ったら別の部屋に繋がっていた等色んな反応があるとのこと。そしてそれら『文房具』を持つ人のことを"ものもち"と呼ぶ。尚、ものもちから『文房具』を奪うことも可能。
◆コミュ◆
捕らわれた人の中で気の合う者同士で集まったコミュニティを略してコミュという。これらに指導者などはおらず、とにかくただの集まり。ただ創立者がものもちであることが多く、その点から色鉛筆のものもちのコミュは「色のとこの」、鋏のものもちのコミュは「鋏のとこの」と呼ばれる。ただの集まり、とあるが今のところはというだけで、何かアクションを起こすコミュも出てくることが予想される。
◆掲示板◆
並行世界の人間は 「現実世界で強い光に目が眩み気を失い、気づいたら並行世界にいた」 と口を揃えて言う。そして必ず意識を取り戻す場所が小学校だとも。そこで皆が知っている例の小学校の玄関にある大きな黒板を掲示板がわりに各コミュ、各個人への連絡手段にする、というのが暗黙の了解である。
レス禁止
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