主 2015-12-25 01:31:08 |
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世界
荒廃と進化した建物がおり混ざり視界はとても賑やか。東洋西洋も喧嘩をしながらも混ざってしまえば口を閉ざす。そんな日本の都市。
日本國誕生して早云百年。昔の法律が後退し軍が治めるようになり帝国となった今はかつて無いほどの犯罪の巣窟である。
巻き込まれぬように、しかし毎日必死に生きる中でとある実験が成功する。
人体強化実験。と呼ばれるそれは全国から集められた若さ関係ない人間を研究所へと集め人工的に強い人間へと作り上げるものだった。
普通の人間よりも速さ、強さ、身体能力、そして完全でないものの不死---。
出来上がった人間は軍に試験的に売られ、ひとりにつきひとり、ペアを組み凶悪する犯罪を共に鎮圧していった。
これを、一般の人にもと高額であったが買える者は買い所謂、護衛として傍に置いた。
作り上げられたとは言え人間。感情もあれば腹も減る。段々と親しくなっていくも、いざとなればその身を捨てでも雇い主を守ってくれる。
例えどんなに傷ついても、『死ぬことは許されない』。『使用期限が切れるまで』何度でも立ち上がる。
しかしそんな人間を犯罪組織にも取り込む者ももちろん居た。だが命令には逆らえない。恨まれようとも命に代えて守ってみせる。
激動の、ほんの僅かな1頁かもしれない。
でもそれは大きくてかけがえのない思い出だった事は間違いなかった。
悲しい運命だと泣いてくれてありがとう。
立場は違えど出逢えたことは何よりの奇跡。
さぁ、今いざ行かん。
死ぬことの許されない戦場へ。
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『使用期限』とは。
作り上げられた人間が蘇生、治癒できる回数のこと。
心臓を貫かれたり、怪我を負ったりしても回数は減っていきます。段々と数が減る事に回復の速度は落ちていきます。
皆それぞれ回数にはばらつきがありますが最低25~多くても50まで。作り上げられた時に体のどこかにその数字が刻印されます。
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