血を吸っちゃうぞ【非募】

うっ…そ、そんなことしないよー！
（まるで自分に聞かれたら困るとでも言わんばかりの物言いだなと深読みしてしまいそうになったが、くすぐるような相手の体勢を見て軽く怯んでしまい、考える余裕がなくなってしまい狼狽えたような表情浮かべていて｢大丈夫？少し染みたかな？｣軽く身体震わせた相手に消毒液が染みてしまっただろうかと顔をのぞき込むようにして問いかけては緩く首を傾げて

ふふっ、穂乃果ならしないと分かってるから大丈夫よ
（相手のことだから盗み聞きはなにか無い限りしないだろうから大丈夫だろうと思っているし、信頼しているため笑みを浮かべながら怯む相手の髪を撫でてみると、いつ相手の正体をつくチャンスを作るか考えていて「え、うん？大丈夫よ」と不意に染みたことを聞かれるとビクッとして強がるかのように頷いてみせると、染みたとは何があってもいうわけには行かないと考えているようで）

良かったー…ビックリしちゃったよ
（相手からの疑いの目が晴れ、追求から逃れる事が出来たことで深く安堵し、ホッと小さく息を吐いてからはにかんだように笑い、髪を撫でる相手の手を目を細めながら受け、擽ったそうに軽く身を竦めてはじゃれつくようにして｢凄い、流石絵里ちゃん…この消毒液すっごくしみるのに平気なんて｣強がりとは気づかないのか純粋に尊敬しているかのような目を向けて

希見たいに出来る程私は度胸がないって言うか…本当に希は凄いと思うわ
（髪を撫でる時の相手の様子って本当に妹にしか見えなかったり子犬にしか見えなかったりするけれど、擽ることなんて希見たいに積極的ではないと出来ないかもしれないと苦笑いしながら話していけば、相手の上から頬へ指を滑らせてみて「え、えぇ、これぐらい何ともないわよ」と何故か知らないが尊敬の眼差しを向けられその瞳を壊したくないその一身で、強がりながら消毒液なんて何ともないと自分のハードルを高くしてしまい）

確かに凄いけど…絵里ちゃんはそのままでいてくださいっ
（確かに希のように大胆な振る舞いを平気で出来るというのはある意味尊敬出来ることではあるが、かといって相手にそんな風になって欲しいかというとそれは別の問題で、頭を深々下げて相手には変わらずいて欲しいと口にして｢えへへ、ちゃんと我慢出来たね。いい子いい子｣強がりをしていないとはわかっているがついついからかうようにそう言ってしまい

勿論、このままいるわよ？希みたいなことしたらダメだと思ってるし
（大胆なことなんて相手に向ける以前に出来ないししたとしてもイメージが崩れるという場合もある為、難しいだろうなと思い自分はこのままでいると笑みを浮かべて頭を下げる相手を見つめては何れ相手も大人になれば、こういう性格ではなくなるのだろうとも考えていて「…子供じゃないんだけど」と子供扱いされてるような気がしたのか、頬を染めながらぷくっと頬をふくらませると大きく視線をそらし）

良かったぁ、それなら一安心だね！
（相手まで希のような感じになってしまえば日々をわしわしに怯えて過ごさなくてはいけないため、相手が変わらず居てくれるということに深く安堵して小さくため息を吐き、それからふにゃりと表情ゆるませて笑い｢あ、あはは…ごめんなさい｣拗ねたような表情を浮かべる相手を物珍しそうに見つめながらも、少し調子に乗りすぎてしまったなと反省も同時にしていて

ふふっ、穂乃果って赤い液体に弱かったりしない？血とかそういうの
（安心したところで悪いが、自分はもう気になってしまって仕方が無いことが出てきてしまい、相手に吸血鬼に関する質問をしてみた後、冗談のつもりで話すよう試みながらじっと相手を見つめていては首をかしげ「もぅ、子供扱いしたらダメだからね？」と反省しているようなので、許してあげようと相手の髪をなでながら笑みを浮かべると、軽く注意するように話しつつ優しく接して）

…何でそう思うの？それじゃあまるで穂乃果が吸血鬼みたいだよ
（急に何の脈絡もないような物事の核心にふれる相手の問いかけに内心驚いてしまいながらも、それでもどこか冗談混じりなリアクションを見てまだ確証を掴むには至っていないのだろうと、判断をすれば苦笑混じりに敢えて自ら吸血鬼という具体的な名前を出して自分はそうではないということを話して｢えへへ…はーい｣意外にも怒られずに済んで、相手の優しく諭すような言葉に安心して小さく笑っては間延びしたような調子でそう返して

脈絡のない話をしたことは申し訳ないけど…私が感じたことというか確かなところまで来てるの。トマトやトマトジュースが好き…私の血を見たら暫く動かず私の血だけを見ていた、海未達もそういう場面はあったけど確証はないみたいにね
（まず話を切り出したことを謝って反省している様子を見せるも、相手の核心に触れ続けるためにはまだまだ続けないといけないので、自分が体験したこと海未に聞いたことを含め吸血鬼という存在が、まさか相手となるとは信じたくはないけど確信してしまったからと眉を下げながら話「これでも、年上でも学生なんだから…私だってたまにはこういう姿も見せちゃうわ」と相手の返事はさておき幾ら自分でも子供のような仕草を見せてしまう時だったあるからと、暗いところが苦手とか言えるわけもないので頬を掻きながら視線をそらし）

絵里ちゃん、いくらなんでもそれはこじつけだよ。そんなこと言ったらトマト好きな真姫ちゃんは吸血鬼ってことになっちゃうよ？それに血を見てたのだって急なことだったからビックリしちゃっただけだし…
（これまでに近しい存在である海未やことり、その二人にも気づかれることが無かっただけあって、何よりも他の秘密とは違って知られてはならないそれに関する質問に対しては守りがとにかく堅く、怪しまれる要素すらないぐらいに淡々とした返答をしてから小さく笑い｢絵里ちゃんのそういうところも穂乃果好きだなぁ、なんて｣年上らしくみんなのお姉さんといった感じのしっかりした相手も好きだが今のような自分とそれほど年が変わらないということを実感出来るそんな相手の一面もまた魅力的だと話し

真姫がトマト好きなのはお互いわかっていることでしょ？でも、穂乃果がトマト好きだったなんて初めて知ったし戸惑ってた場面もあった…別に疑ってる訳では無いの仮説よ、血の方はビックリしたというわりにはじっと見てたし
（確かに言い方によっては真姫が吸血鬼という事にはなるけれど、真姫なら簡単に態度だけで相手にだって気付けるはずだし相手なら無理して突き通そうとする性格だから、いきなりトマトが好きになるという不自然な好きな食べ物の路線変更や血を見て驚くなら数十秒で反応は出来たはずなので、自分の仮説だし疑ってないからと告げればあくまでも相手が吸血鬼なら自分は受け入れ誰にも話さないようにするとも考えてるようで「…こういう所ってあまり見せなかったものね…新鮮だったり？」とこういう子供じみたところも好きだと言われると恥ずかしくなってしまい、視線を逸らすと相手に対してもこういう子供っぽいところは見せてないので、新しい自分を見つけた感じかなと問いかけてみて）

とにかく、絵里ちゃんは少し考え過ぎだよ。急にそんなこと言い出してどうしちゃったの？
（確かにこれまでの流れで少し怪しい部分はあったかもしれないが、それでも今のところはあからさまにおかしな行動はしていないと自負しているし、逆に相手が疑い深すぎるとさえ思える程で、あまりにも疑われてばかりだと相手からの信用がないのだろうかと少し悲しい気持ちになって寂しげに眉を下げて｢うん、すっごく！｣今までに知らなかった相手の新たな一面は正に新発見ともいうべき内容であり、相手の問いかけにはハッキリと首を縦に振ってみせて

ううん、仮説だからそんな顔しなくても大丈夫よ？ごめんなさい
（疑いすぎるのも良くないかと感じて相手に申し訳なさそうに謝罪してみると、確かに自分も少しそういう素振りを見せただけなのに疑いすぎたかなと反省して、眉を下げて相手を見つめると優しく髪を撫で相手の様子を伺うように見つめてみては首をかしげ「そう…私がこういうところを見せたとしても穂乃果は素直だものね」と自分が子供っぽいところを見せたとしても、相手の場合は自然体なので隠すことも何も無いだろうと告げて見ては小さく笑い）

う、うん…それは大丈夫だけど…
（相手の厳しい追及から逃れて安心したように小さく息を吐くが、同時に嘘をついてしまっているという後ろめたさのようなものを感じて、僅かながら視線を外してしまい、少し俯きがちに髪を撫でられていて｢あはは…穂乃果の場合嘘が下手なだけだよー…｣自分のことを素直だと、相手が言うのを聞き、自身としては誰にも言えない秘めた秘密があるし決して特別自分が素直な訳ではないと少しだけ自嘲気味に呟き

もぅ、この話はおしまい…私が悪いんだからそんな顔したらダメよ？
（髪を撫でている最中俯いてしまった相手の顔を見て、悪いのは自分で疑ってしまったという事実と仲間として攻め立てるように接してしまったことを後悔し、申し訳なさそうに見つめながらこの話をお終いにしようかと声をかけると首をかしげ「でもそれだけ…自分に正直でいられるって事よ？羨ましいわ」と相手が嘘を付けないってことくらい一年もいる自分は分かっているし、そんな所が良いところだからこそ羨ましかったりもして）

うんっ…、えっと、それじゃあお饅頭食べよっか
（お互いにこれでこの話しは終わりにしようということになれば、此方としてもこれ以上今の話題を続けることは不利にしか働かないため、むしろその方がありがたいと思えて、話題を逸らすべくほむまんを相手へと勧めて｢羨ましいのかなぁ？簡単に嘘がバレてすぐ怒られちゃうし良いことばっかりじゃないと思うんだけど｣素直だと褒められることは嬉しいような照れくさいような、そんな感じなのだがそれを素直に喜んでいいものかとも考えてしまうようで

えぇ、ありがとう…本当にごめんなさい？仮説だけで疑っちゃって
（これ以上問い詰めたとしたら相手は自分を嫌うだろうし関係性が崩れてしまうので、相手もそういう時があるとだけで納得して話題を逸らされるようにほむまんを受け取れば、改めて相手に謝罪した後余程反省してるのかしゅんと肩を竦め「それでもいいじゃない…私としてはそんな貴女を支えたいって思うし少なからずμ’sの皆は同じことを考えてるって思うもの」と相手が嘘をつけないから支えたくもなるし、なるべく力になりたいと思えるのでメンバーも同じことを考えてるはずだからと告げ）

いいよ、もう気にしてないから。これで仲直りしよう！
（心底申し訳なさそうに繰り返し謝罪をしてくる相手に対し、あくまでも自分はもう怒っていないし気にしなくても大丈夫だと口にしては緩く笑みを浮かべ、決して相手とは喧嘩をしているつもりは無かったが、これ以上はもう相手が気にしなくてもいいように敢えて仲直りという言葉を用いて｢そっか…うんっ、それならいいかな！｣こんな自分だからいいんだと、そう言われたようなそんな気がして、それならば確かに悪くないかもしれないなとそう前向きに考えることが出来て元気一杯に首を縦に振って

ふふっ、ほむまんで仲直りって…ありなのかも知れないわね
（お饅頭で仲直りだなんて子供っぽいとは思うけれど、そうでないと相手とこうして話していられるのが辛い気がするので、仲直りしようと頷きながらほむまんで仲直りと相手に従って見ては、喧嘩をしているつもりは無いんだけどなと考えていて「貴女がそういう人だからみんなも付いてきてくれるし生徒会長にしようって思ったから正解だったわ」と前向きに捉えそして笑顔を見せる太陽な相手を見ていると、生徒会長にした理由も少し語って相手で良かったと安心していて）