ラノベ書いてみました。

ラノベ書いてみました。

太陽  2015-12-22 01:12:59 
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タイトルの通り、ラノベ書いてみました。
悪コメやめてください。自分の文章下手だということは自分が1番分かってるんで!あえて言われると物凄く傷つくんで!
アドバイスとか感想とかは大歓迎です^^

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  • No.68 by 北風  2017-04-09 13:40:09 

後ろ姿だったので表情は窺えなかったが、正面に立っているであろう誰かに対し、声を荒らげている。

「なっ……!?」

思わず声を漏らし身を乗り出す。
と、桃菜がはっと振り向いた。
その顔は涙で濡れている。

『~~っ!』

俺と目が合った桃菜は苦しそうに顔を歪め、声を詰まらせた。
その小さな背の向こうに立つ、一つの影。

「…………」

沖花杏菜。
以前雨の中で出会った少女。
桃菜の、双子の妹だ。
俺の存在を意にも介さない虚ろな瞳には、俺の姿も桃菜の姿も映っていなかった。
無機質に無感情に足を踏み出し、踵を返して去っていった。

「あ……」

その、存在自体が掠れたような後ろ姿に手を伸ばしかけるが、呼び掛けるべき言葉が見当たらない。
立ち尽くす俺の脇をふらりと桃菜が抜けていった。

「ちょ、桃菜!」

桃菜が足を止める。
だが、振り返る事はしない。

「な、何があったんだよ……と言うか、杏菜とは喋れ──」

『ごめん』

「ッ……」

一切の干渉を拒むような、一言。
抱えるものの重さに必死に堪えるように、桃菜の身体が、声が、震えていた。

『やっぱ良いよ、御守りはもう。ありがとね』

「な……」

何で、と口を突いて出そうになったのを、俺は飲み込んだ。
あんなにも執着していた御守りをあっさり諦めてしまった桃菜に、それを許してしまった俺が問い質す気にはなれなかった。

問い質す権利は──俺には無いように思えた。


《11話・完》

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