【APH】白菊と白子【BL】

(／亀レスになってしまうやもしれませんがもし宜しければお相手させて頂きたいです。)

(/参加希望様、有難うございます！
此方も返信が遅くなることがあるかもしれませんので、大丈夫です。
設定はどうされますか？92か学パロ、その他希望があれば何でもどうぞ)

(／有難うございます！
そうですね…。無難に92でしょうか、学パロでしたら大学生とかも良いなって思います。主様は何か御希望ありますでしょうか？)

(/92でしたらプライベートでの付き合いの方が多くなるかと。
大学生パロ！童顔で生徒にしか見えない教授菊と大学生普、同い年でも良さげですが。
そうですね、どちらも心惹かれるものがあるのですが92の方がシリアス多めになるかと思うのでそちらを希望したいと思います。
シリアス、悲恋が大好物なもので実にすみません。成就させる気はありますよ！)

(／いえいえ、私もシリアス、悲恋大好物ですのでお気になさらず！それでは92設定でいきましょう。矢印というか関係性というか、どのような感じになりますでしょうか？)

(/シリアスでしたら両片想いが似合うかなぁと思うのですがどうでしょう？
普の宗教的にも体面的にも想いを伝える訳にはいかなくて、拗れてる菊さんになるかと思いますが…)

(／両片思い、良いですね！ではそれで。ギルの性格や動き方など、希望ありましたら大体それに従いますので何かあったら仰ってください。ええと、それから僭越ながら初回ロルをお願いしても宜しいでしょうか…。)

(/了解しました！ではギルが菊の家に遊びに来たところから始めさせて頂きます。伝える気のない恋心…実に良いですよね…)


(夕食の材料を買い込み、ずっしりと重い袋を持ち帰って来たのが先程。冷蔵庫に仕舞うとまだ仕込みの時間には早いだろうか。目を滑らせた先にある時計は時刻を午後三時を過ぎたところと示していて、今から着替えるのも半端な頃だと密かに嘆息する)…おや、何方でしょう。今日は誰とも会う予定はなかった筈ですが。(不意に鳴り響く呼び出し音に首を傾げつつ、はいはいと声を掛けて玄関に向かう。引き戸を開ければ真っ先に目に飛び込んでくる白に、彼が来たことを知って)ギルベルト君？

(／有難う御座います！同意の言葉しかありません、とは言ってもシリアスなロル回しの経験はあまり無いもので、多少の不安はありますが。恋愛事に臆病な感じになってしまうやもしれません…。)

よ、本田。久しいな。(呼び鈴を鳴らして数秒、何の連絡も無しに相手の住まう家へと向かった為いなかったらどうしようか、なんていう不安もあったがそれは小さく響いてくる足音に掻き消される。目前に現れる自分より幾分か小柄なその姿にコートのポケットへ潜ませた片手をひらりと上げると目を細め、何の変哲も無い挨拶を交わし)邪魔して良いか？(元よりそんな問いかけもあってないようなもの。もう片方の手はトランクの取っ手にかけられておりその心情は読めない。おまけとばかりに小さく小首を傾げて)

(/臆病ですか、むしろ大歓迎です！互いに距離を取りたがる両片思い美味しいですね。何かの弾みで菊が近づきたがるやもしれませんが)


ええ、お久しぶりです。その様子だとお元気そうですね。(仮面のように被った微笑と共に唇から吐き出された言葉は、所詮社交辞令というもので、相手が彼でなかろうとそっくりな文面で答えていただろうことは想像に難くない)全く…、普通は事前に連絡するものですよ。…お夕飯を多めに買っておいて正解でした。(窘めるような口調は言外に来訪の許可を出している。上がって下さい、そう言い残すとひらりと着物の裾を翻して動きにくそうな風貌とは裏腹に素早い身のこなしで座敷に引っ込む。外から入る外気にふるり、と身を震わせ、さてどうしようかと頭を働かせる。突然の訪問は嬉しく思いこそすれ迷惑では断じてないのだが、心の準備が出来ていない。卓袱台に湯呑みと饅頭を用意しながら、気取られぬよう小さく溜息を吐き)

(／良かったです…！ですが此方に何か不満がありましたら遠慮なく仰って下さいね！どうぞどうぞ、勿論構いませんとも)


お前こそ、お変わり無いようで？(態とらしく貴国のような物言いをするとどこか申し訳なさそうに独特の笑い声を漏らす。曰く、その理由と言えば突然の来訪のことのようで)ルッツから今日は帰らないって連絡あったからよ。思い付きで夜中に飛び出て来ちまった。(あっちは今頃朝だな。小さな背中にそんなことを告げると己にとっては珍しい造りのその家に靴を揃えて上がり込む。遅れて部屋へと足を運べば相手の手によって並べられる其れ等にDanke、と一つ自国の礼を溢し敷かれた座布団へと腰を降ろした。一息吐きふと思いついたような素振りで問いかけるもトランクを持ってきた時点で己の考えなど明け透けだろう。そして自分はその答えを既に、知っている。)…なあ、今日泊まってって良い？

(/いえいえ、素敵な文章に不備なんて…！では中身は一度失礼しますね。また何かあれば遠慮なく仰ってくださいませ)


一体そんな言い方を何処で覚えて来たのだか…。(態とらしい彼の言葉の真意を図りかねるようで、此方も冗談めいた独り言で返す。ただその声は先程と比べると少し和らいだ、友人らに向けるような物腰に戻っている)思い付きでどうして海外旅行に行こうと思ってしまうのでしょうか。(呆れたような言葉の裏に、ほんの少しの愛おしさというものを隠蔽している事はまだ誰も知らない。能面の様な顔は今日も今日とて本心を偽るのに役立つ。だが、その顔を持ってしても彼の突発な言動には驚かされてばかりで、思わず自分の分の湯呑を傾けると口内に熱い茶の香りが広がり、何とか平常を保つよう己を律してから口を開く)…最初からそのつもりで、ホテルの予約だってしていないんでしょう？仕方ないですね、泊まっていって下さい。

(／有り難う御座います！承知致しました。それでは私も失礼させて頂きますね。)


けせせ、わりいな本田。(親切で賢い相手が断ることの出来ない問いだということを知っていながら紡いだ言葉、案の定な答えに続けて礼を告げるも内心では自虐じみた言葉が飛び交う。弟からの連絡が入った一人物寂しい夜に、ふと頭に浮かんだのは東洋の友人だった。唐突に来訪するのも悪いだろうと思考を巡らせたのだが何故だか無性に顔が見たくて、駄目だと思いつつも気付けばトランクに荷物を詰め込んでいたのだ。後でルッツに連絡しとかねえと、なんてぽつりと独り言ちる)やっぱ持つべきものは心優しい友達だぜー、若しくは弟子ってな！(いつものように屈託の無い表情で笑み茶化すように言ってみせるもその心は様々なものが入り乱れる。只の友人だと片付けられないのは誰だったか、そんな言葉は一欠片の饅頭と共に飲み込んだ)

本当に悪いと思ってるならお夕飯の後片付けを手伝って下さいね。(彼の言葉にやれやれ、と肩を竦めてそろそろ頃合いだろうと割烹着を手に台所へ向かう。その程度で一晩寝泊りするのをちゃらにする甘さは我ながらどうかと思うが、相手が相手なので仕方がないと片づける。人形の様な精巧な顔を一日眺めていられるのなら幾らでも寝床と食事を提供してやるのに、と常々思っていたが、いざ実現すると恐れの方が先立つことに気付いて、思わず失笑を零す)…何に怯えているんでしょうね、私は。(今晩の献立はシンプルながら肉じゃがである。ことこと鍋を煮込んでいる時でさえ、彼のことを考えてしまう頭はもう駄目になっているかもしれない。恋は麻薬、然もありなん。そんな中でも体に染みついた技術はいつも通りの食事を作り上げるのだ)すみません、ギルベルト君。食器を並べて頂けますか？

Ja、任せろよ！俺様こう見えて家事は得意だぜー。(それだけで泊めてくれるのなら安いものだとぱっと表情明るくすれば元気良く返事をする。そうだ、彼は優しいのだ＿＿誰に対しても。その甘さが自分のみに向けられていることなど勿論知る筈も無く思い上がるな、と心中に言い聞かせる。恐らく行く場所は台所だろう、遠ざかるその背中に上がった口角は次第に自然な位置へと下りぼうとその背中を見つめるも束の間、我に帰ればぱっと視線を逸らした)…我ながら、女々しいな。(物寂しい部屋にぽつりと小さく吐き捨てる。其方へ向かおうと腰をあげれば聞こえてきた彼の声にJaとまた一つ返事をしぱたぱたと相手の方へ歩み寄っていき匂いの元に首を傾げて)今日の夕飯は？

肉じゃがですよ。寒くなってきましたから、本当はおでんの方が良かったのですけど。(背後から聞こえる足音と言葉に、何だか同棲しているようだなと考えが頭を過る。これも一種の現実逃避なのだろうか、叶える気のない恋心の発散方法が虚しい空想だなんて、どこまでも馬鹿馬鹿しい。ふる、と揺れた髪と共にそんな考えを振り払う。肉じゃがと真っ白のご飯に味噌汁、それからほうれん草のおひたし。一汁一菜を少し過ぎたぐらいだが、物足りないだろうか。席に着くとそんなことを思った)貴方が来ると判っていたら、きちんとお持て成し出来ましたのに。(少しだけ意地の悪い口調になったのは、彼に差し出せるものが余りにもちっぽけで、取るに足りないものだと振り払われるのが嫌だったからかもしれない。それがかつての己だったことから目を逸らし、冗談ですよと笑って付け加えた)さあ、どうぞ。お召し上がりください。