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lovett  2015-10-16 21:40:20 
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【ラヴィット・アルグレイス】
東の街、デューネで探偵をしている16歳の少年。
探偵というは建前で、本当は報酬目当てで事件を解決したりしている。
兎の遺伝子を一部組み込まれた混合人種。
簡単に言えば、兎の亜人種。
ソーダ味のチャプスが好物で、いつでも携帯している。
身長137センチ
白の混じった薄い金髪をしている。


【セレーネ】
ラヴィットの元で居候中の少女。
詳細不明。
白銀色の長い髪が特徴。
好物はドーナツ。


【アギ&ラギ】
東の街、デューネにある有名な劇団、『イグニース』に所属する18歳の双子姉弟。
双子の姉、アギは元気が良く、お転婆な少女。
双子の弟、ラギはお転婆な姉のアギをいつも心配しており、ことあるごとにフォローに入ったりする苦労の耐えない少年。
二人共、くすんだ金髪を後ろで束ねている。ラギは丸い伊達眼鏡を掛けているのですぐわかるようにはなっている。


【レイス・ミーミア】
デューネにある図書館で働く職員。
ラヴィットとは知り合いで、たまに食事を共にすることもある。
焦げ茶色の髪をポニーテールにしている。
コーヒーをよく飲む。


【クロガネ】
デューネに鍛冶工房を持つ有名な鍛冶屋。
17歳という若さで、鍛冶の才能に目覚め、以来今では多くのハンターや有名な冒険者御用達となっている。
工房で使うアイテムなどを自分で採取したりしているので、ラヴィットがそれらの珍しいアイテムを買い取りに来ることもしばしば。
人狼族の出身で、漆黒の耳と尻尾がトレードマーク。
髪は黒っぽい赤。


【クオン】
世界的に有名なSS級ハンター。
燃えるような赤い髪をした人狼族の女性。
現在26歳だが、14歳の頃には既にA級ハンター並の実力だったという。
実はクロガネの姉であり、彼を溺愛している。
そして何故かラヴィットのことも、クロガネ同様に溺愛している。


【白丸(しらたま)】
猫叉と呼ばれる、の遺伝子を一部組み込まれた混合人種。
簡単に言うと、猫の亜人種。
16歳の男子。
真っ白な猫の耳と尻尾を持つ。
『忍術』という戦術を駆使するA+級のハンター。
だが戦闘以外では絶望的なほどにドジでおっちょこちょいなのが珠に傷。
クロガネとよく西の古代迷宮でアイテムの採取や宝探しをする仲。


【シャフィ・メルント】
デューネの中心にある大きな森林公園の現・管理者。
羊の遺伝子の一部組み込まれた混合人種。
つまり、羊の亜人種。
とても恥ずかしがり。
雪のようにフワフワで真っ白な髪は、ところどころ寝癖が跳ねている。
普段は森林公園の中にある屋敷で動物達と静かな一時を過ごしている。


【フェーネ・アーミス】
クロガネの助手と武器販売を兼任する23歳の女性。
いつもふら~っとどこかへ行ってしまうクロガネを探して日々街を走り回っている。
カールの掛かった綺麗な金髪をしている。


【嘘つき狐】
詳細不明。

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  • No.1 by rovett  2015-10-17 15:40:30 

【第1話】 『今日のおやつは………』
_________________


~ラヴィットの事務所~


ラヴィット「…………」

セレーネ「何ですかそれ。」

ラヴィット「飴だよ。」

セレーネ「味は?」

ラヴィット「…ソーダ味」

セレーネ「美味しいですか?」

ラヴィット「……そうじゃなきゃ食べてないだろう、普通。」

セレーネ「なら私にもひとつ」

ラヴィット「何言ってるのかな。君はさっきドーナツを食べたばかりじゃないか。」

セレーネ「……」グ~

ラヴィット「………」

ガチャ___

レイス「こんに……お邪魔しました~」

ラヴィット「何だいその反応。まるで見てはいけないモノでも見たように……。」

レイス「いや……このまま進むと厄介なことになる気がす……」

セレーネ「レイスさん、ちょうどいいところに。」

レイス「ほらやっぱり……」

ラヴィット「いいじゃないか。どうせ暇なんだろう?」

レイス「暇っちゃ、暇ですけど……」

ラヴィット「なら、大丈夫さ。」

レイス「そうです……ね……わかりました。で、何ですか?」

セレーネ「おやつ、買いに行きましょう。」

* * *

  • No.2 by rovett  2015-10-18 19:14:49 

~デューネの街・繁華街(ウェスト)~

レイス「やって参りました。ここはデューネの街で一番お菓子やパンのお店が多いとされる、ウェスト・ロードです。」

セレーネ「うーん……迷う……」

レイス「ですね。セレーネさんはどんなお菓子が好みなんですか?」

セレーネ「丸くてふわふわしてて甘いもの。」

レイス「……それ、いつものドーナツでいいんじゃ……?」

セレーネ「同じものばかりだと、飽きるから。」

レイス「そ、それもそうですね………じゃあ、あっちのお店に行きましょう!」

セレーネ「了解」ビシッ


カランカラーン

店員「いらっしゃいませ。」

セレーネ「わー。」

レイス「チョコレートがいっぱいありますね!」

セレーネ「あ、痛チョコ。」

レイス「え?あ、本当だ……これ、確か……」

セレーネ「熊とぷーちん」

レイス「……それ、いつ聞いてもアウトな気がするんだよなぁ……」

セレーネ「あ、ザッハトルテ。」

レイス「え?バッハ……?」

セレーネ「ザッハトルテ。ケーキの一種。」

レイス「わぁ、ケーキですか?何か、チョコの塊みたいですね!」

セレーネ「ツルツルのテカテカですね。」

レイス「……それ、一部の人に睨まれるような言い方ですね……セレーネさんなんか特に……。」ジィ~

フェーネ「………」ギロリ

レイス「ほら……………って、フェーネさん!?」

セレーネ「こんにちツルペタ。」

フェーネ「誰がツルペタですって!?」

レイス「どうどう、落ち着いて~……」

フェーネ「うるさぁい!この標準!!(泣)」

セレーネ「はぁ……」ヤレヤレ

フェーネ「むぐぐぐぐぐ………!!!」

レイス「………」

店員「………」

レイス「あ……すみません。お騒がせして……」

店員「………可憐だ……」

レイス「え?」

店員「貧乳サイコォォォォォ!!ごふぅっ!?」

フェーネ「黙れぇぇぇぇぇぇ!!」

* * *

レイス「………」

セレーネ「………」

フェーネ「………」

レイス「で、では、またここに集まって、みんなで一斉にお披露目会ですね!」

セレーネ「……ん」

フェーネ「はぁ……じゃ、やりましょっか!」

レイス(ほっ……よかった……)


~10分後~


~カフェ~

レイン「えーっと……私が用意したのは……」

セレーネ「全部、クッキー?」

レイス「ええ。この白い箱のは、『メメント・モリ』の自然詰め込みクッキーです。ドングリを使ったクッキーなんか、驚きでしたよ。」

フェーネ「へぇ~。バラエティに富んでいるんですね~!」

レイス「で、こっちの黒い箱に入っているのは……じゃん!『ジュラック亭』ほろ苦コーヒークッキーです!コーヒー味なので、コーヒーと一緒に頂くととってもいい感じなんです!ちなみに、女性限定で無料で貰えるんですよ!」

セレーネ「ほぇー。」

フェーネ「今度行こうかなぁ……」

セレーネ「次、私ね。…………はい。」

レイス「? 小さい、箱?これだけですか?」

セレーネ「これだけ。」

フェーネ「10分だけとは言っても、もうちょっと買えたんじゃ……?」

セレーネ「ほい。」

レイス「! コレは!?」

フェーネ「綺麗~!」

セレーネ「『キャラクシー・チョイス』の、ギャラクシー柄のアメ。」

レイス「………もしかして、ラヴィット君の為に……?」

セレーネ「まぁ……それもある。」

フェーネ「へぇ~?こんな時もラヴィット君のこと考えてるんだ~?」

セレーネ「それを言うなら、フェーネも。その包装された箱、クロガネさんにでしょ?」

フェーネ「ギクッ……………ま、まぁ……そんなことも、あるような……ないようなぁ……あ、あはははは!」

レイス「いいですね皆さん………想える人がいるなんて………」

セレーネ「別にそんなんじゃない。」
フェーネ「別にそんなわけじゃないし!」

レイス「………」ズーン

フェーネ「と、とにかく次、私だから!こ、これね!」

セレーネ「これは……」

レイス「リンゴ飴?」

フェーネ「ハズレ!正解は、飴でコーティングされたリンゴそっくりなチョコレートでした!」

レイス「チョコレート!?」

セレーネ「……甘そう」

フェーネ「コーティングの飴が溶けないうちに食べないと。さ、食べましょ!」

レイス「あ、そうですね。じゃあ、食べましょうか!」

セレーネ「いぇーい。」



終わり

  • No.3 by アマツ  2015-10-18 23:49:18 

【第二話】『鍛冶屋の俺でも、空飛びたい!』
_________________

クロガネ「………」

鳥「カァーカァー」

クロガネ「……ハァ……」

鳥「大丈夫カァー?」

クロガネ「うっせぇ。つーか、オウムがカァカァ言ってどうすんだ。」

オウム「カァー!」バサバサバサ

クロガネ「……一体どこのペットだよ」

フェーネ「クロガネー……?」

クロガネ「ん?ああ、フェーネ。どうした?また依頼か?」

フェーネ「ううん、違うよ。ただ、これを渡したくて、ね。」

クロガネ「あん?……箱?」

フェーネ「開けていいよ。」

クロガネ「ん…………お、スナックバウムじゃねぇか!サンキュー!」

フェーネ「気に入ってくれたようで何より。……それより、どうしたの?何か悩んでるでしょ。顔が老けてるよ?」

クロガネ「なに!?老けてるだと!?」

フェーネ「ふふ、冗談冗談。ちゃんと若々しいいつも通りの顔だよ。」

クロガネ「……あっそ。」

フェーネ「……ただ」

クロガネ「ただ?」

フェーネ「……何か考え中なのは分かる。その真っ黒ケモミミ、だっけ?」

クロガネ「誰が真っ黒ケモミミだ!漆黒の耳、だよ!これが俺のトレードマークであり、人狼族としての誇りでもある!間違えるな!!」

フェーネ「あっそう。で、その可愛い可愛いお耳が、何か考え事してると忙しく動きまくってるってわけ。」

クロガネ「聞き捨てならないことを言われたが、十万歩譲って良しとしよう。」

フェーネ「何、悩んでるの?」

クロガネ「大した事じゃない。」

フェーネ「何よ。話してくれても良いじゃない。」

クロガネ「お前みたいな金髪ロングのお嬢様に言ってもロクな答えが………いででででででッ!!おいバカやめろッ!?耳がッ!俺の漆黒の耳が取れるッ!?!?」

フェーネ「うっさいこのザ・厨ニネーミングセンス男っ!!!」グィ~~

クロガネ「ギフッ!ギブッ!!!ギブアァァァァァァッッップッ!!!!!!」

* * *

  • No.4 by rovett  2015-10-24 13:13:46 

フェーネ「で、何かあったわけ?」

クロガネ「別に何でもねぇよ。」

フェーネ「……今度はさっきの倍で……」

クロガネ「わかったわかった!!言うから!言うからその物騒な物言いやめろって!!」

フェーネ「よろしい。で?何悩んでんの?」

クロガネ「いや……悩み、ではないんだが……」

フェーネ「?」

クロガネ「笑うなよ?絶対に笑うなよ?本ッ当に笑うなよ?」

フェーネ「笑わない笑わない!」ワクワク

クロガネ「何だよそのワクワクしてる顔……」

フェーネ「じゅー、きゅー、はーち、なーな………」

クロガネ「わかった!ちゃんと話す!!だからその物騒な手を戻せッ!!」

フェーネ「単刀直入に、20文字以内で答えよ。」

クロガネ「鍛冶屋の俺でも空が飛びたいんですけど」

フェーネ「……………?」

クロガネ「おいその『ハァ?ナニイッテンノコノヒトハ?』って顔やめてくれッ!!」

* * *

ラヴィット「……で?」

クロガネ「で?ってなんだよ。で?って。」

ラヴィット「結果的にフェーネが相談に乗れなかったからって、何で僕のところにくるのかな?」

クロガネ「いや、依頼ってことでさ」

ラヴィット「ここ、一応探偵事務所のつもりなんだけどね?」

クロガネ「ほぼ何でも屋じゃねぇか。」

ラヴィット「それでも、だ。何故この僕なわけなのかな?」

クロガネ「ほら、お前の得意技……何だっけ?ラビット・チップ?」

ラヴィット「ラビット・ステップ、だよ。」

クロガネ「そうそうそれだ。それを俺に」
ラヴィット「断る。」キリッ

クロガネ「何でだよ!?」

ラヴィット「アレを使うには他にも必要なものがあるよ。」

クロガネ「他に必要なもの?」

ラヴィット「Gによるダメージを軽減させたり、衝撃軽減だったり、それらの技も取得する必要がある。それに……」

クロガネ「それに?何だよ?」

ラヴィット「アレは制御が難しいからね。製作者の僕ならともかく、他のド素人が使うと、加減ひとつで簡単に人間魚雷だよ。」

クロガネ「マジかよ……けど、可能性はあるんだろ?」

ラヴィット「適性次第で使った瞬間に両足折れたり………」

クロガネ「お邪魔しました~」





ラヴィット「ま、そうなるよね」


* * *

クロガネ「ちっ……どうすればいいんだよ……」

???「ふぎゃっ!」バッ

クロガネ「うぉ!?」バッ


???「いてて……」

クロガネ「お、おい大丈夫か!」

???「あぐっ……手が……」

クロガネ「マ、マジかよ!?早く病院に……」

???「嘘ですよ~」

クロガネ「へ?」

???「だーかーら、嘘ですって。」

クロガネ「はぁ……良かったぜ……」

???「おや、怒らないんですね?」

クロガネ「怒られたいのか?」

???「ひっ……い、嫌ですけど……」

クロガネ「おっとすまない。怖がらせるつもりはなかったんだけどな………って、それも嘘ってことは無いよな?」

???「さぁ?どうでしょうね~」

クロガネ「キレるぞ」

???「ふぃっ!?嫌ですやめてください!」

クロガネ「あっそ。俺はクロガネ。お前の名前は?」

嘘つき狐「嘘つき狐ってことで。」

クロガネ「はぁ?」

嘘つき狐「だから、嘘つき狐ってことでよろしくお願いします。」

クロガネ「何だよそれ?」

嘘つき狐「じゃあ狐はここで退場させてもらうよ!」カッチャ

クロガネ「ん?何だその銃?」

嘘つき狐「あ、気になります?コレ、ワイヤーガンです。」

クロガネ「ワイヤーガン?」

嘘つき狐「撃つと、アンカーが飛んで行って、ワイヤーをこの銃が巻き取り、上がって行く……つまり移動手段です。よくスパイ映画とかでお馴染みですね。」

クロガネ「実際、作っても使えなさそうだけどな。」

嘘つき狐「ところがどっこい。コイツは特殊なモノでして。ワイヤーは糸のように細く柔らかいのに、普通のワイヤーの50倍の強度を持ち、内部の巻き取り用のモーターも通常の1000倍近くのパワーを誇るのです!もちろん、射出するパワーもありますよ。」

クロガネ「! なぁ、ソレ俺に貸してくれないか?」

嘘つき狐「? いいですけど……?」

* * *


クロガネ「よし、ここだ!」

ヴォンッ___!!

カキッ___


クロガネ「ほっ!」スタッ

嘘つき狐「ク、クロガネさぁん……あ、ありましたか~…?」

クロガネ「おう!うっひょ~!天然の雷鉱石がザックザックと……!やっぱりこんだけ高いと、空でも飛ばないと取れねぇよなぁ」

嘘つき狐「ク、ククククロガネさぁぁんッ!?なななななななんかいるッ!!なんかいますぅー!!ひぇぇぇぇ!!!?!??」

クロガネ「あ、おい!そっちは……!」

嘘つき狐「な、なんですかぶはぁ!?」ジャバンッ

クロガネ「そっちは、水がある……って言おうとしたんだがな……」

嘘つき狐「ひぁぁぁ!?!?嫌だーー!!深い!深いよー!?ここここ怖いです早く助けて何かいる~~!?(涙」バシャバシャッ

クロガネ「今行くから待ってろっつーの!!」


終わり

  • No.5 by アマツ  2015-10-25 13:45:11 

【第三話】『ラヴィットの秘密』
_________________

カランカラン___


フェーネ「お邪魔しまーす」

クロガネ「おーっす」

シャフィ「お、お邪魔、しますっ……」

ラヴィット「ん?フェーネにクロガネに、シャフィ君じゃないか?一体どうしたんだい?」

フェーネ「なんとなーく!」

クロガネ「雑談をしに、な」

シャフィ「え、えぇっと……その……たまたま、です……!」

ラヴィット「はぁ……全員素直に『暇潰しに来た』と言えばいいものを……」

セレーネ「おや皆さん。お待ちしてました。」

ラヴィット「ん?セレーネが呼んだのかい?」

セレーネ「ええ。ちょっと大事なお話が……」

ラヴィット「ふぅん、そうかい。実は僕もそろそろ出掛けようと思ってね。ゆっくりしていくといいよ。どうせ、依頼なんて滅多にこない。それじゃ。」

カランカラン___




セレーネ「……………………ふっ……計画通り、です」キリッ

クロガネ「んじゃ、打ち合わせ通り始めるか!」

フェーネ「お~!」

シャフィ「あぅ……い、いいんでしょうかぁ……?」

セレーネ「大丈夫大丈夫。」



* * *



ラヴィット「……………」


セレーネ「居ました。大通を南に向かってます。」コソコソ

クロガネ『ああ、こっちでも確認した。』

セレーネ「このまま追跡するので、遅れないでください。」コソコソ

クロガネ『了解了解。』


シャフィ「……ほ、本当に、やるんです、ね……」ソワソワ

セレーネ「当たり前です。最早我々は後戻りできないのです!」フンスッ

シャフィ「うぅ……」モジモジ



~三日前・シャフィのお屋敷~



クロガネ「ラヴィの様子がおかしい?」

セレーネ「はい。最近、やたらと時計を気にするようになって、ソワソワしてるんです。」

フェーネ「へぇ。仕事以外で時間を全く気にしないラヴィット君が、ねぇ。確かに気になる……」

シャフィ「な、何かあるんでしょうか……?」

セレーネ「それを確かめるため、ラヴィを追跡したいと思います。」

シャフィ「えっ?び、尾行って、こと……ですか!?」

クロガネ「おいおい………………面白そうじゃねぇか!」

シャフィ「え……!?」

フェーネ「共鳴鉱石で作った通信機器、持ってくるね!」

シャフィ「ちょ……!」

セレーネ「決行日は、三日後です。」

クロガネ「了解!」

フェーネ「ふふ!楽しみ!」

シャフィ「ぇ~……」オロオロ

  • No.6 by rovett  2015-10-29 18:19:32 

~現在・サウスロード(建物の屋上)~

クロガネ「よしよし。確認完了っと」

フェーネ「どう?見える?」

クロガネ「バッチリだ!」

フェーネ「さてさて、一体どこに行くのかな~」

クロガネ「ん?……こちらクロガネ」

セレーネ『はいセレーネです。』

クロガネ「ラヴィが路地裏に入った。」

セレーネ『了解しました。引き続き援護を。』

クロガネ「ああ、わかった。」

* * *


~サイスロード(路地裏)~

ラヴィット「………」

女「おや、どうしたんだい、坊や?ここは坊やみたいなのが来るには、ちょっと早い場所だよ?」

ラヴィット「勘違いしないで欲しいね。僕の目的は、この先だよ。」

女「…………………ああ、“アレ”かい……あんなのに手を出すだなんて、どちらにしろ良いことじゃぁないね。」

ラヴィット「これを見てもそう言えるのかい?」

女「ん………ああ、そうなのかい……アンタ…………いや、何でもない。それじゃ、気を付けるんだよ。」

ラヴィット「…失礼するよ。」

* * *


~建物の屋上~

クロガネ「お、おいおい………あそこら周辺、イカガワシイ店ばっかだぞ……!?」

フェーネ「ま、まままままさか!?」

セレーネ『いえ、こちらから見るに、目的は更に奥みたいです……。』

クロガネ「だ、だよな。うん。よかったぁ……」

フェーネ「ほっ……」

* * *

~サイスロード(路地裏)~

セレーネ「一体、何が……」

シャフィ「……///」ジュ~

セレーネ「……シャフィさん、大丈夫ですか?」

シャフィ「だっ、だだだいじょうぶでしゅっ!!///」プシュ~

セレーネ「だめだこりゃ、ですね」ヤレヤレ

* * *

~建物の屋上~

クロガネ「ん?あれは……廃工場?」

フェーネ「んー……怪しい雰囲気……」

クロガネ「もしかするかも、しれないな………ラヴィ……」

* * *

  • No.7 by アマツ  2015-10-30 19:28:29 

~廃工場(裏口)~

キィィィ………カタンッ


ラヴィット「………」


???「………あ……そ………をこの……」

???「………るな!……は、いったい……だと……!」


ラヴィット「………」ササッ


男「ふん。何度でも言おう。もう薬はもうこの一袋限りだ。」

女「ぐぅぅ!!どうして!?どうしてなのよッ!!」

男「ここがやつらにバレている可能性が高い。それと、もう他に買い手が見付かったんでな。」

女「!? いくらょ!?」

男「金貨五百万枚だ。」

女「五百万……!?そんな………」

男「ま、諦めるんだな。どうしたって、もう手に入れる手段はない。」

女「ふ、ふざけないでよッ!!その薬なしで、どう生きてけばいいのよッ!!もっと………もっと寄越しなさいよぉッ!!!」バッ!

男「しつこいんだよこのアマァッ!!」ダンッ!

女「おぐふっ!?」ドサッ



男「チッ……」



ラヴィット「……終わったかい?」

男「! 誰だっ!」

ラヴィット「静かにしてもらえるかな?声が響いて耳が痛い……。」

男「てめぇ、誰だ?」

ラヴィット「僕はラヴィット。ラヴィット・アルグレイスさ。」

男「ラヴィット・アルグレイス………………………………… !? まさか!?」

ラヴィット「シャーリー・トリッカー、麻薬の密売容疑で、拘束命令が出てるよ。おとなしくしたまえ。」

シャーリー「ちぃ!!クソがッ!!」ダッ

ラヴィット「はぁ……面倒だなぁ……『ラビット・ステップ』。」

シャーリー「なっ!? うおぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!!!!!!!」

* * *



クロガネ「で、仕事に巻き込むと面倒なことになると思って、黙ってたのか。」

ラヴィット「まぁね。」

セレーネ「………」

フェーネ「………」

シャフィ「………」


クロガネ「まぁ、とりあえず………」


セレーネ「スッキリしました。」
フェーネ「スッキリしたぁ~」
クロガネ「何か、つまんない結果だなぁ」
シャフィ「あ、あはは」


ラヴィット「………一斉に喋るなら、同じことを言ってくれると助かるんだけどね……」


終わり

  • No.8 by rovett  2015-11-06 20:08:53 

【第四話】『イグニース』
_________________

~事務所~

ガラガラ~

白丸「お邪魔するでござるです~!」

ラヴィット「ん?ああ、白丸君か。久しいね。」

白丸「あ、ラヴィ!お久しぶりでござるです!」

ラヴィット「……普通でいいよ普通で。」

白丸「はーい!いやー、疲れるのですよーです。」

セレーネ「ラヴィ、私のブラ知りませんか…………って誰ですか?」

ラヴィット「ああ、セレーネは知らなかったね。彼は白丸(しらたま)。見ての通り猫叉族さ。」

セレーネ「はぇ~、そですか。それより、私のブラを知りませんか?」

ラヴィット「いいかい、君は何で僕が君のブ……ブ……ブラ…………の、しょじゃ………所在を知ってると考えるんだい?」

セレーネ「そっち方面に耐性ないですね……。実は私の洗濯物が風で飛ばされて……ブラだけが見付からないんです。」

白丸「あれ?それってピンクのフリフリしたやつでは?」

セレーネ「はい。よく分かりましt……」

白丸「さっきそこの路地できもおた?っぽい人がきったないヨダレだらだら垂らして持ってましたけど?です。」

ラヴィット「あぁ……多分、それはウェストロードのキモオタで有名な田中とかいうヒトだよ。僕も見掛けたことあったけれど……アレはダメだね……」

白丸「ですよねー、です。」


セレーネ「殺ってみるさ。」ゴゴゴゴ


ラヴィット「地下室に君専用の特別仕様に改造された対物ライフルがあるから、家ごと消し飛ばすといいさ。」

セレーネ「ありがとうございます。では」


ガチャ、キィ……ガタンッ!!


白丸「大丈夫かな?です」

ラヴィット「少なくとも……一人は死ぬよ?」ニコリ

白丸「ひぃ~……殺人事件、です…!」ガタガタ

ラヴィット「むしろ“アレ”だと爆発テロだろうね。まぁ、あのキモオタが消えても、損するのはゲーム販売店と一部のカフェだけだろうけど。いや、一部のカフェでは、喜ばれるかな……」

* * *

~ウェストロード(建物屋上)~

セレーネ「特注の爆撃弾………いきます……」

* * *

~田中ルーム~

田中「ニッヒッヒ……いいもんみっけたな……まさかあの事務所の、名も知らぬ美少女のブラを手にできるなんて……ではでは……いっただっきm……」

* * *

~ウェストロード~(建物屋上)

セレーネ「さよなら……私のお気に入りのブラ………」

ドゥンッ!!!!

* * *

~事務所~

ドォォォォォォォォンッッ!!


ラヴィット「ん……やったみたいだね。」

白丸「お~!壮観だな~です!」

ラヴィット「そうかい良かったね。さて、そろそろ飴を買いに……」

カランカラン___


ラヴィット「ん、君達は……」

???「うはー!ラヴィラヴィ!ひっさしぶりぃ~!」

???「あ、お邪魔しまーす……」

白丸「んにゃ?」

* * *

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