「帰ってきてよ、＿＿＿。」【気象／BL】

翔ちゃん、遅くない？
折角コーヒー入れたのに、冷たくなっちゃうよ？って言うか俺先飲んじゃうよ？後で慌てて来て、全部無くなってても文句言う権利ないからね（テーブルの上に置かれた二つのマグカップに視線を向け、儚げに呟くも、自分以外誰も居ない部屋に吸い込まれるよう言葉は消え、また訪れた沈黙に耳を傾けながら 黄色のマグカップに口を付けて）

…あつッ（ソレの予想以上の温度に、反射的に唇を離し悠々と踊る湯気を見つめては「ちょっと遅れて来るくらいが丁度いいかもね」と小さく呟いて、いつ現れるかも分からない相手の姿を思い浮かべては、未だ開かぬ扉へと視線を移し）

ぬるッッ（コーヒー）
相変わらず、個人の仕事大変そうだね。ちゃんと寝てんのかね。

はいっ、時間切れー。
コーヒー、翔ちゃんの分も飲んじゃうよー。（ぐび）

まだ待ってくれたりしてる？（扉静かに開け静寂広がる部屋の中へ踏み入れては人が居るか居ないか定まらない辺り見渡し人影探しつつ、ふとテーブルの上の赤色のマグカップ見つけ）

あー…俺の分まで飲み干してるし。亦温かいコーヒー淹れて欲しいんだけど（空っぽのマグカップに1人で呑んでいたであろう相手の姿浮かべば眉下げ微笑浮かべ、何処かに訴えるように一言ぼやき）

（まだ大丈夫かな？もし居ればな。）