桃亜 2015-04-30 21:55:36 |
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~♪
メールの受信音。
渚君と話しながら昼食をとっている最中、スマホからメールの受信音がした。
渚君に断り、届いたメールを確認する。
イトナ
■<裏山に来い。
…イトナか。
最近、イトナが素っ気なくて…。
『イトナ』
『何だカルマ。今忙しいんだ、用があるなら早くしてくれ』
『イトナ…』
『忙しいんだ。後にしてくれ』
『イトナ……』
『忙しい。後だ』
だから、一応は付き合ってるけど、やっぱり俺に飽きたとか…。
そうなのかどうか確認したくて、最近は渚君といる。
~♪
イトナ
■<早く
そんな時にあった、イトナからの呼び出しに若干戸惑っていると、催促をされる。
「ごめん渚君、ちょっと俺抜ける」
そうとだけ渚君に言うと、俺は教室を出た。
なんだよ、今まで素っ気なかった癖に。
なんて思ったりしたけど、でもイトナから呼び出されるなんて。とか期待してみたり。
でもイトナのことだから、そういうんじゃなくて、暗殺の相談かも…。
でもやっぱり、今の俺は笑顔なんだ。
「イトナ」
「カルマ。遅かったな…」
木に寄り掛かるイトナを見付け、声を掛ける。
イトナも俺を目にして、呼び掛けに応じた。
「カルマ」
「ん、何……」
もうちょっとでイトナに触れる。
そんな時に腕を掴まれ、顔が近付く。
「イトナ……?」
「最近、渚と仲が良かったじゃないか…。寂しかったんだからな…?」
至近距離に俺の心臓は跳ねるけど、そんなのもすぐに忘れた。
イトナがそう思ってくれてたと分かったから。
「うん、ごめん」
そんな感じで、俺たちの仲は元通りになった__
筈、だった。
「許さない」
「は?」
「とりあえず後の授業はサボるぞ」
「いやいや、ちょっと」
「ここで俺といろ」
「いや、待っ…」
「待たない。これまでの自分の行いを後悔するんだな」
「えぇ…」
「あぁ、楽しみだな?これからカルマとあんなことやこんなことを…」
「ぅわぁ…」
オワレ。
言われれば続く。
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