絢瀬亜里沙 2015-04-06 00:20:55 |
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それじゃ、あんまり遅くならないうちに行くか…(もう春先とはいえ日が傾くこの時間帯はまだそこそこ冷え込み、己も上に羽織ったコートのポケットに手を突っ込んでは彼女よりも少し先立って歩き出し、あんまりゆっくりしていては夕食の時間が後にズレ込んでしまうし外も暗くなってしまうと考え、斜め後ろの彼女を振り返ってさっさと買い物を済ませて帰りたいという意志を示しておき
…爽太くん、もしかして怒ってるての?
(彼の表情を見ると自分から見ると、彼の様子が不機嫌そうに見えたのか、もしかしたら自分が着いていくといってしまったのが原因と考えると血相を悪くしてしばらく黙り込んでしまい、勇気を出して恐る恐る彼に聞いてみて)
え?いや、そういう訳じゃないけどさ…そう見えたならごめんな(最初に面倒だなと少なからず感じてしまっていた感情がそのまま表情に出てしまったのかもしれないと考えれば、恐る恐るといった様子で此方のご機嫌を伺うようにしてくる相手へと決して怒っている訳ではないと出来るだけ優しい口調でフォローを入れつつ、不安な気持ちにさせてしまったことを申し訳なく思って「よし亜里沙、帰りにお饅頭を買ってやる。ほら、お前の友達の女の子の家のやつ」決して物で釣ろうというつもりではないがお詫びに彼女もお気に入りだというお饅頭を買って帰ろうと提案をして
謝るほどじゃないよ…!、私の方こそわがままを言ってついてきたんだから(彼が怒ってないことを本人の口から聞くとほっとして胸を撫で下ろす。まさか謝ってくるとは思わず彼の行動に戸惑いつつも、自分も悪かったからとペコペコ謝る)
ハラショー…!うれしい!行きたい!
(穂むらの饅頭が食べられると聞くとさっきの暗い表情が嘘のようになくなり満面の笑みを浮かべながら彼の手を握って嬉しそうに歩き出して
そうかそうか、にしても現金な奴だ…(さっきまでの不安そうな様子が嘘のように目に見えて元気になり、自分と手を繋ぎ、今はむしろご機嫌なようにさえ見える彼女の様子を見ているとそんなに穂むらの饅頭を食べられるのが嬉しいのかと苦笑混じりに呟きつつ、こうして何事も純粋に心から楽しめるのは彼女のいいところだなと微笑ましく感じながら隣の彼女をチラッと見て
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