阿呆組。(非募)

何もしないよりは、した方がいいだろ
(相手が此方を見ているのがわかり、集中したくてもできず。Гちょっと他のとこ見てて」と相手の尻尾を触りながら言い。)

うひゃっ！？
尻尾触らないでよ！
（ふーんと鼻を鳴らしジッと見ていると、不意に尻尾を捕まれたのでビクッと体を震わし。）

バリボーでも読んでろ。そんなに見られてたら、こっちが集中できん
(その辺にあったバリボーを、2冊ほど相手に投げて、勉強に入ろうとして。)

えーっ、猫耳の姿なのに勉強するの？
俺と遊ぼうよー。ねぇ、俺と遊ぼ？
（バリボーには目を向けるも呼んでても暇だと思い、ぴったりと隣にくっつくと片手を後ろに回し尻尾を掴んで。）

なんで遊ばなきゃならねーんだよ。勉強してた方が得だろ
(相手の猫耳をつかみ、弄りながら言い。相手は確かに可愛い...と思える自分に、少し違和感を覚えながらも、いつも通りの対応で、)

いだだっ！‥勉強より岩ちゃんと遊んでいる方が楽しいもん！
（猫耳を掴まれ引っ張られるとうっすらと目に涙を溜め、遊んでいる方が楽しいに決まっていると言い放ち。）

ほんとに生えちゃってんだな
(ははやく元に戻りたい。相手の痛がる様子は、生えた証拠になっており。どうしたものか、このままだったらどうしよう、と不安さえあり。)

っ‥生えてるよ。
岩ちゃん、加減をしてくれないからさ！
（片手で涙を拭ってはムッとした表情を見せ、「‥岩ちゃん、猫耳取れないでしょ。」と言って自分の猫耳指さし。）

無理だな
(苦笑いすれば、無理矢理とる気などわいてこず、ただ相手を見ているだけで。このままでいいのかなぁ、と相手との関係を考えて。)

でしょ？‥ってか、岩ちゃんさ…このまま一生、猫耳取れなかったらどうする？
（このまま猫耳が取れなかったら、相手の家にずっと居てもいいのだろうかと思い。）

バカ言うな、一生とれないとか......高校も卒業できないまま終わるのかよ
(冗談ぽく笑うも、それは冗談ではなくほんとに起こりうることで。顔が青ざめていくのがわかるが、なんでもないようにして。)

ん！それはイヤだね。
‥ねぇ、岩ちゃん？キスしたら直ったりするかな？
（顔を青ざめる相手を見れば頭に手を伸ばし軽く撫でてやり、何か思いついたのか提案してきて。）

はぁっ!?何考えてんだよ
(相手の提案に吃驚し、呆れたように言うも内心はドキドキしっぱなしで。)

冗談だよー？
でもさ、キスして本当に直ったら嬉しいでしょ？
（頭を撫でるのをやめると、にっこりと笑みを浮かべて見つめ。）

だよな
(真顔に戻るも、少し残念に思う自分に、やっぱり相手が好きなんだなぁ、とわかり。直ったら嬉しいかと聞かれれば、それはもちろん、と。仲間に会えるのだから、嬉しくないはずがなく。)

ふふっ、もしかして俺とキスしたいって思った？
さ残念そうにしていることに気付くと、もしかして本当にキスして欲しかったのかと思い尋ねて。）

思う訳、ねーだろ
(もしここでそうだと言えば、相手はしてくれるのか?...してくれたとしても、本気になるのは此方だけてで、相手はただの遊びなんだろう。そう思えばこんな態度しかとれずに、)

なーんだ。
俺は岩ちゃんのためなら、キスしても良いと思ってたんだけどね。
（相変わらずのツンツンとした態度をとられれば、唇をとがらして残念だなんて思ってジッと見つめ。）

いいのかよ
(Гお前は女子に好かれてんだし、俺となんか間接キスしたいやついねーだろ」とあくまで他の人の心配をしているようで。)

上げ。