風人 2014-11-23 19:01:42 |
通報 |
小説『死国』は怖かった作品。
過去の四国の歴史にまつわる事柄を要所に出していき歴史の深さが伝わると同時に四国は死者の国だったという説。
土佐が鬼の国だったかみたいでむかしから他三国とはちがう文化や風習だったんでしょう。
だけど弘法大師が四国をまわる前から四国の人たちはまわっていたともいわれる。
死者がよみがえるというのはお遍路でいうよみがえりの御魂、これのことなんでしょうか。
小説『お遍路ガールズ』は若い大人向けな作品でしたがところどころはコメディタッチだけど人物たちの内面はシリアス。
過去は取り返しはつかないけどお遍路をまわることで何かを得たい気持ち。
『死国』の場合は過去と現在との間に隔たりがあってヒロインにとっては哀しい物語。
四国を故郷とする者、故郷としない者、新たに故郷にする者などさまざま。いちがいにどれがいいかは答えられない。
トピック検索 |