~プロローグ~ 「っ・・・」 思わず、息を飲んだ。 目を覚さますと、さっきまでなかったひしめきあう巨大なビル、屋台…などがある、繁華街が広がっていたからだ。 なんのために、ここにいるのか…。 はたまた、どうしてここにいるのかさえも分からない。 私は、一つ一つ紐を解くように、今日あったことを思い出してみたー。
~居眠り~ ーキーンコーンカーンコーンー・・・一時間目のチャイムがなり響いた。みんなが一斉に席に着く。一時間目はなんだっただろう…そう考えた時に、教室のドアが開いた。 ーガラガラッーという音と共に入ってきたのは、ハゲてこそはいないものの、決して若くない数学の教師が入ってきた。