畑と住宅地が入り交じる道をバス停に向かって歩いていた。通勤通学時間でも人はまばらだが、平日の昼過ぎの今、本当に静かだった。 バス停のある大通りに出るため、もう随分と前からシャッター閉まったままの商店の角を曲がる。ここから5分も歩けば大通りだ。 商店を過ぎようとした時、 「ううぅ……」 うめき声が聞こえた。