［マギ］ジュダ紅［NL/ジュダルちゃんを募集するわぁ］

ジュダルちゃん……、…分かったわよぉ。でも、先ずは此の事を夏黄文に伝えなくちゃ。ちょっと待っててね？（相手の言葉に少し驚いた様に目を見開くも直ぐに何時も通りに戻って。何故、白龍ちゃんの所とかに行かないのだろう。と疑問を抱くも相手にそう言われると何処か嬉しいという感情が湧き上がり頷いて。だが、此の侭己の付き人である夏黄文に何も伝えずに相手と居るのはどうなのか。と思えば少し考え込んで上記の様な結果になり。再度歩き出すと）

走れよ、ババア(夏黄文に用があるのは本当だったのか、と内心驚きつつ。勿論、予定を狂わせた事に罪悪感等は微塵も抱かず、いつも通りの自己中心的な態度で上記述べ。たしかに相手は煌帝国の姫ではあるが、自分だってマギである。故に、今更気を遣う必要もないだろう。自分の思い通りに事が進んだためか。それとも、相手が自分の元に留まる事を選んだためか…。何だか気分が良い。趣味の空中散歩にでも出掛けたいくらいだが、相手と約束したばかりなので、これからメガネの元へ向かうであろう相手に背を向け、近くの木陰に座り込み。

なっ…！ババアじゃないわよぉ、失礼ね！（今更嘘だなんて言えない為此処まで嘘を付いてきた己の良心は痛んでいき。歩みを進めていると後ろから掛けられた言葉に対し少しムッとして、振り向くなり否定の言葉を述べ。再び前を向くとスタスタと早歩きで直進し、偶に後ろを振り向いたり等してみて。相手の姿が見えなくなれば、夏黄文の所に行くのは嘘な為本人の所に行けず。その辺を少しウロウロしてから相手の元へ戻ろうか←）

冗談だっての…(相手が遠ざかった後に小さく呟いてｸｽﾘと笑みを溢し。自分のからかいに逐一反応して反論してくる相手に、面白いというか可愛いというか、ほんの少しだけ温かな気持ちを抱いて。本当に今日の自分自身は理解し難い事ばかりだ。頭の隅に追いやってしまおうと心地よい風に瞼を閉じて、そのままうとうとし始め。

ジュダルちゃん、お待たせぇ。……あら…、寝ちゃってるのかしらぁ…？（相手の元へと戻る為に歩みを進め続け、軽く辺りを見渡すと木陰に座り込んでいる相手を見付け。微笑みを浮かべながら相手に近寄れば瞼を閉じていた為静かに上記を呟き。本当に寝ているのか確認しようと相手の目の前にしゃがみ込んで片手を伸ばし）

……、(うとうとしかけていたところに相手が近づいてくる気配を感じ。次第に覚醒してきた頭で掛けられた言葉に答えようか一瞬迷うも、ここは寝たﾌﾘを続けた方が面白そうだ、という結論に至り。白龍や紅覇あたりなら見破られるかも知れないが、相手にはきっと通用するだろう。小さく寝息なんか立ててみて。

…本当に寝ちゃってるのねぇ…（相手が寝息を立てているのを聞くと案の定騙されてしまった己。相手を起こさぬ様ポツリと呟きを溢せば、相手の綺麗な髪に無意識に手が伸びてしまっていて、髪に触れる直前で“ジュダルちゃんの髪…触った事ないけれど…触ったら怒るかしらぁ？”という不安が過り手をピタリと止め）

……もうメガネの用事は済んだのか？(触れるか撫でるかするだろうと踏んでいたにも関わらず、なかなかそれ以上近づかない手に疑問を抱き、ぱち、と片目を開いて上記述べ。悪戯っ子のような笑みを浮かべては、目前まで伸びていた相手の手首を掴んで、ぐいっと自分の方へと引き寄せて。

あ…え、ええ、済んだわよぉ。――きゃっ！？ジュ、ジュダルちゃん？（いきなり片目を開くなり言葉を発する相手を見れば驚き、今起きたのかと内心思えば笑顔で答えつつ伸ばしていた手を慌てて引っ込めようとするも相手に引き寄せられれば吃驚し。引き寄せられた為相手との距離が近くなり頬を赤く染め）

早かったな……？何赤くなってんだよ？(予想以上に早かったため胡散臭そうに相手を見つめて。赤く染まっている頬にふと気がつき、熱か何かかと誤解して確かめてみようと思い立ち。軽く自分の額を相手の額にくっつけようか、とさらに腕を引くも、力加減を誤って勢いよく額をぶつけてしまい。

ええ…早めに終わらせてきたのよぉ（袖口で己の口許を覆えば若干冷や汗流しながらも笑顔で答え続け。相手にまた腕を引かれれば驚き、驚いている間に額がゴツンと音を立ててぶつかり合い。あまりの衝撃に後ろに倒れると上半身だけ身体を起こしつつ額に片手を当てて「いったぁー…酷いわよぉ、ジュダルちゃん～…」と涙目になって言い）

ふ～ん、って痛ぇ……お前が赤いから熱かどうか確かめようと思ったんだよ！(自業自得とはいえ額は痛み、手で押さえながら説明し。そういえば先程は長い間誰かを待っていたようであったし、本当に風邪を引かれていたら少々面倒くさい。立ち上がって相手に手を差しのべてみてから、自分らしからぬ行為だと気づき、恥ずかしくなって思わず視線を外して。

え…ち、違うわよぉ！ていうか、熱なんてないわよぉ？（己が赤くなった理由はそれじゃない、と思うと一瞬顔を赤く染めて否定の言葉を述べ。軽く小首を傾げると熱が無い事は伝えておき。差し伸べられた手を見れば少し目を見開き、少しの間固まってしまうも“まさか心配してくれたのかしら…？”と思い。相手の手を握ると立ち上がって「ありがとぉ」とお礼を告げ、柔らかく笑み）

でも赤いしよー…(疑り深そうに相手を見つめて。立ち上がったのを確認してから手を放して、礼を言われれば慣れてないためか何と返してよいか分からず。こういう時って何て言えばいいんだっけ。どういたしまして？言えるわけがない。意思を伝えようと黙り込んだまま小さく頷きふと相手の表情を見ると、そこには優しい微笑みがあって。危うく自分まで相手の照れが伝染しそうになり、誤魔化そうと頭の後ろで腕を組み「どっか行こうぜ～」と。

き、気のせいじゃない？（疑われている事に気付けば内心ギクッとなりつつ必死に顔に笑みを貼り付け。放された手を見れば何処か寂しく感じるも、此の感情が何なのかよく分からず。言葉では伝えてくれないが、相手が頷いたのを見ればにこりと微笑んで。次いで告げられた言葉に少し驚くも「え…何処かって、何処よぉ？」と小首を傾げながら問い）

そうかぁ？……何処って、適当にその辺とか(ぎこちない様子の相手に未だに納得がいかないものの、それ以上追求する気は無いらしく質問に答えて。自分の身分はある程度自由がきくのだが、皇女である相手はそうはいかない。本当は興味深い店ばかりが並んだ市場や相手の好きな(自分はくだらないと思っている)相性占いの出店等、連れて行ってやりたい所はたくさんあるのに。せいぜい宮廷の中を散歩する事しか叶わず、少なからず残念そうに。

そうよぉ。…そう。じゃあ、何する？（一度頷きながら短く返事を返し、此れで納得してくれると良いのだが…という不安を少し抱き。本当は宮廷を出てシンドリアに行ったり等したいが…相手は乗ってくれないであろうと思いつつ己の我儘で振り回す訳にもいかず。喉元まで出そうになった本音をぐ、と飲み込んで。俯き気味になるもぱっと顔を上げれば再びこてりと首を傾げ）

俺にきかれてもな……ババアはねぇの？(先程までの押し問答についてはもはや気にしていないようで、けろりとしていて。一緒に過ごす事を提案したのは自分だが、いざ何をするかきかれると全く案が浮かばなくて、結局相手まかせな事を述べ。特別な事などできなくても、隣に相手がいるだけでどこか落ち着くような気がするも、口が裂けてもそんな事は言えず。

えっと……、…じゃあ、嫌がらないで聞いてね？（己任せになってしまえばシンドリアに行って買い物等をしたいという思いが過り。其れにシンドバッド様やアリババちゃんは元気にしているだろうか。と思えば一目見ておきたく。此の提案を口にする前に恐る恐ると相手に忠告し）

場合によるな(何故か言いづらそうにしている相手に疑問を抱きつつも答え。そんなに変なところに行きたいのだろうか。煌帝国の外へと行くつもりなら、こっそりと抜け出したい。メガネがくっついて来る事だけは避けたい、等と考えながら相手の言葉の続きを待ち。


((/すみません！文化祭諸々でなかなか来れませんでした…/レス返しておきますね！