bl　落ちてみたい

楽ですよね。大きく動くわけじゃないし。ああ…、俺は草加仁です（タオルで首元と顔全体の汗を大雑把に拭く。ペットボトルの残り少ない飲料を飲み干し、相手の質問に答えてると「そちらはの名前は？」と聞き出し。

そうそう。草加　仁…なるほど。仁君って読んでいいかな?(相手の言葉に同意するように大きく頷けば。相手が名前を述べそれを確かめるように口にすれば呼び方に迷ってしまうも君呼びでいいかと尋ね、それと同時に名前を尋ねられれば「あぁ、俺は成海佑。漢字だけ見た人はよくユウって呼ぶんだよね」と笑って。

仁君か…。そう呼んでください（照れくさそうにしながらも嬉しそうな表情をして微笑み。「じゃあこっちはどうしようかな」とつぶやけば視線を天井にやり、タオルをいじりながら悩んで。

りょーかい、仁君(嬉しそうな相手を見れば此方も何処か嬉しげに微笑み呼んでみたかったのか何となく相手の名前を呼んでみて。相手の悩んでいる様子を見れば「俺は何でもいいよ?呼び捨てでも構わないし、あだ名でもいい」と先程と変わらずにこにこと笑い

えっと、んじゃ…呼び捨てがいいってことで佑って呼びます（名前を呼ばれた瞬間、喜びを隠しきれずはにかみ。相手の目を見て名前を読んで。

ん、ありがと。(今までほとんど呼び捨てで呼ばれた事が無いので少々嬉しくなり嬉しそうに笑えば、相手もどうやら名前を呼ばれて嬉しかった様子。そんな相手の笑顔を見てあぁ、こんな風に笑うんだなんて考えてみて。

…佑？（見つめられることに慣れてないからか、小首を傾げて尋ねる。自分の顔に何かあるのかと思い再び顔全体をタオルで拭いたりして。

ん?あ、ごめんごめん(じっと相手の顔を見つめすぎたからか相手が声を掛けてきてハッとした様子で謝れば苦笑し、「さっき嬉しそうに笑ってた顔が可愛かったから見惚れちゃってね」と悪戯好きの子供のような笑顔で言ってみれば。

なんだ、そういうことか（特に大事でもなく安心したが、後から相手の発言を思い返してタオルに顔を埋め。タオルの隙間から相手を覗き見て「ズルい」と独り言をつぶやき。

そういう事。(頷いてから相手の様子を見ればタオルに顔を埋めているようで照れてるのかな?なんて思うと自然と頬が綻んでしまい、つい相手の頭を撫で。

…む（撫でられていると確認すると耳まで顔を赤く染める。汗が垂れたメガネをタオルで拭き取り床に置くと隣にいる相手の体に寄りかかり。

ん?(撫でると赤く染まった耳、その様子があまりにも可愛らしくてくす、と笑みを零し。眼鏡を床に置き此方に寄りかかってくる相手、どうしたんだろう?なんて思って「どしたの?」なんて聞きながら顔覗き込み。

いや…もっとスキンシップしたいなって思って…（タオルから目元を露出させるともごもごと喋る。恥ずかしさが抜けず未だ顔は赤くしたままで、中々相手の目を見て話せず。

意外と積極的?(相手の言葉にくす、と笑えばタオルをずらし目元を出した相手をじーっと見て「じゃあ、例えばこういう事?」なんて言って相手の前髪をあげて額へとキスすれば首傾げ。

ひぇ…え、う…（相手からのキスに驚きを隠せずあたふたと目を泳がせる。額の汗を気にしながら俯き、避けられたタオルを再び元の顔の位置に戻し。

可愛いね(驚きを隠せず目を泳がせる相手を何処か微笑ましそうに見つめていれば、また相手は俯いてしまい「そんなに顔隠したら駄目」とくす、と笑いつつ一言かけ。

(すみません、今日は落ちます。お相手感謝です。)

そんなこと…（悪戯に笑う相手を見て悔やみ、未だに顔を赤く染めている。相手の言うことを聞き表を上げて。

（お疲れ様でした！こちらこそお相手感謝ですﾉｼ

（上げ

可愛い、可愛い(先程から相手を見ていれば可愛らしい反応ばかりで思ったままに口に出せば相手の様子が可愛らしい動物のように見えてしまい頭を撫でれば、顔を上げた相手の頬にちゃっかりキスをして。

(えーと、続きからでいいんですかね?一応続きから始めときます。)

またやられた…（悔しそうな表情を包み隠さずふくれっ面になる。何かを思いついたかのような顔をすると自分の方に抱き寄せて額に口を一瞬つける。気まずそうに無言のまま元の位置に戻って。