聖闘士神話 外伝ｰ黄金の東方伝説

【八雲家】

客間に開かれた１２のスキマ、其処には『博麗神社(階段)』『魔法の森』『旧都』『地獄』『妖怪の山(山道)』『人間の里』『雑木林』『天界』『守谷神社』『迷いの竹林』『霧の湖(畔)』『太陽の丘』である

紫「どうやらアテナがよこした１２人は皆『無事』に幻想郷に着いたようね」

『無事』と言う単語を強調し言う

藍「あの紫様‥‥人間が『地獄』『旧都』『太陽の丘』等に着いて無事と言えるのでしょうか？」

困った表情をしながら確認する

紫「フッ‥貴女わかってないわね」

頭に？マークを浮かべる藍に

紫「幻想郷に着いた時点で無事ならセーフだと思わない？着いた後にどうなろうと自己責任よ」

ニヤリと悪い笑みを浮かべる全てのスキマを閉じた

藍「なるほど‥って、えぇぇぇぇッ！？いやいやアウトですよ！あぁぁぁぁッ！スキマ閉じちゃったあぁッ！？」

紫「そんな事言ったって全員がバラバラの場所で、超危険地帯が複数なんてカバーしきれるかぁッ！」

その後に勃発した、主人と式神のガチ口論が終了したのは翌朝の事だった‥

《第一章 魔法の森と七色の人形遣い》

【魔法の森】

森の奥深くに建つ一軒家、魔法使いアリス・マーガトロイドの自宅では‥

アリス「‥‥‥買ってしまった」

机の上に置かれた大きめの箱を見て呟く
箱の表紙には『DX超合金 百獣合体ガオキング』と書かれやや大きめの人形(ロボット)のイラストがあった
ってか幻想入りしてたんかガオキング

アリス「霖之助さんの押しに負けてつい買ってしまった‥‥１ヶ月分のお小遣いは流石に厳しいわ」

自らの衝動買い癖に後悔しながら

アリス「まぁ買ってしまった物は仕方ないわね、で見た感じだとこの人形(？)が入っているみたいだけど」

と言いながら箱を裏返すと表紙の人形(ロボット)の他に獅子、鷲、鮫、牛、虎の人形(？)のイラストがあった
頭に？マークを浮かべ首を傾げ

アリス「‥‥これはつまり、この人形の他に５匹の人形も入っているってことかしら？」

随分と沢山入っているのね
と思いながら

アリス「とりあえず開けて確認してみましょう、 確かに高い買い物だったけどそれだけの価値があるものかもしれないし」

もし不備があったら文句の１つでも言ってやろう
等と思考しながらカッターを用い丁寧に開封していく

【アリス自宅】

香霖堂で衝動買いした物を開封し‥

アリス「ヤられたわ‥よもやメインの人形が入ってないとは‥」

箱を開封し内容物を確認したアリスは机に突っ伏していた
そう箱の中身には５匹の人形は入っていたが、表紙イラストの人形が入ってなかったのだ

アリス「基本あそこって返品不可だし‥ってあら何かしら？紙が入っているみたいね」

傷心しながらも箱の中身を見ると紙が入っているのに気付き取り出すと『取扱説明書』と書かれた紙だった

アリス「？？？、いやいや人形遊びするのに説明書なんて必要かしら？」

取扱説明書の意味が理解出来ず首を傾げつつも、確認すると‥取説を持った手をプルプル震わせながら驚愕の表情を浮かべる

アリス「なっ‥そんなッ！この５匹の人形が合体して人形になんてッ！？いやいやそんなのないわ、流石にそんなの‥」

この超合金の機能そのものを否定しつつも取説を見ながら５匹を取り出し手に取る、そして‥

【アリス自宅】

アリス「マジか‥ホントに合体して人形になってしまった‥」

完成したガオキングを見て呟く、まさかホントに合体しちゃうとは想定外すぎたらしい

アリス「外の世界ではこれ程の技術が‥侮りがたし！しかし幻想郷に於ける人形製作の第一人者‥‥だと思う私としては黙って引き下がるなんて出来ないわね」

アリスの創作意欲に火が着いたその時だ

上海「シャンハーイ！」

蓬莱「ホーラーイ！」

？？「どうもはじめまして」

二体の人形が１人の人間を連れ扉を開き、二体に連れられた男は挨拶する

アリス「お帰りなさい♪ちょっとこっちいらっしゃい」

ガオキングに夢中で上海＆蓬莱＆連れて来た男の方も見ずに挨拶すると手招きしながら来るように呼んだ

【アリス自宅】

？？「では失礼します」

手招きされた上海と蓬莱、そして男は一言断ってからアリスの元へ近付いた

アリス「この人形をご覧なさい」

両肩の辺りに上海と蓬莱が浮遊し、後ろに立つ男は頭上から机の上のガオキングを見る

アリス「これをこうして‥」

言いながらガオキングの胴体から頭部と四肢を外す

上海「シャンハーイ！？」

蓬莱「ホーラーイ！？」

自身と同じ人形が眼前でバラバラにされ少なからずショックを受ける

？？「この形状は‥ひょっとして最初から外せる仕様なのですか？」

余りに無理なく外れたパーツを見て問いかける

アリス「上海も蓬莱も落ち着きなさい、えぇその通りよ」

ガオキングの合体に興奮し過ぎて男に声をかけられても全く気付かず、普通に返事をしてしまう
まさか上海と蓬莱が誰かを連れて来てるとは思っていなかったのだ

【アリス自宅】

アリス「これからが真骨頂よ見てなさい」

バラバラになったパーツを手に取り弄り始める
その動きを上海、蓬莱、そして男が注目する

アリス「で‥こうなる訳よ、どう驚いた？」

上海＆蓬莱＆男の前で頭部を鷲、胴体を獅子、右腕を鮫、左腕を虎、両脚部を牛へと変形させて見せた

上海「シャンハーイッ！！！」

蓬莱「ホーラーイッ！！！」

バラバラになったパーツが動物へと変形する様を見て驚きの声をあげ、興奮気味に変形を終えた動物へ近付き色々と弄り始める

？？「なるほど‥動物達が各パーツへと変形し人形になる、興味深い仕様ですね」

男も感心したように言う

【アリス自宅】

アリス「そうでしょう私もこの仕様には驚いたわ、しかし私だって『七色の人形遣い』と呼ばれた魔法使いの１人‥必ずやこの技術に追いつき幻想郷初の変形合体を可能とした人形を作ってみせるわ」

？？「頑張って下さい、私も可能な限りお手伝いさせて頂きますよ」

男は思わずアリスの決意に感銘し手伝いをかってでた

アリス「ありがとう、共に頑張りましょう！‥‥‥‥？」

？？「どうもお邪魔してます」

ここで振り向いてようやく見知らぬ男が家の中に居る事に気付き？マークを頭に浮かべ首を傾げる

アリス「‥‥‥‥‥タイム！」

？？「どうぞ」

やれやれようやく気付いてくれましたか
と言いたげな顔でアリスのタイムを認める

アリス「上海！蓬莱！ちょっと来なさい！」

上海＆蓬莱「？」

一旦 回れ右をし、二体は何故呼ばれたか解らずやって来る

アリス「え～と上海も蓬莱も帰って来たら『ただいま』を言う事を覚えてくれたのは主として嬉しいわ」

上海「シャンハーイ♪」

蓬莱「ホーラーイ♪」

二体はアリスに誉めてもらい嬉しそうに返事をする

【アリス自宅】

アリス「じゃあ次からは誰かを連れて来たら、その事も言う様にしましょう♪わかった？」

上海「シャンハーイ♪」

蓬莱「ホーラーイ♪」

二体は了解と元気よく返事をし、再び机の上の人形を弄り始めた

アリス「さて‥改めて、私はこの森に住む魔法使い『アリス・マーガトロイド』と言います。失礼ですが貴方のお名前と何故私の家に居るかをご説明下さい」

ムウ「はじめましてアリスさん、私の名はムウと言います‥」

名を名乗った後に、外の世界から来た事や魔法の森で迷子になってた所を上海＆蓬莱に保護され此処まで連れられた事やアリスの手招きで家にあがった事等を説明した

【アリス自宅】

ムウの説明を聞き額に手を当て『あちゃー』と言った感じのリアクションをすると顔を上げ

アリス「‥‥わかりましたムウさん、無用心でしたかね(汗)」

ムウ「まぁ‥些か無用心だと思いましたね」

苦笑いを浮かべ答える

アリス「それは捨て置き、この森で迷子と言う事は何かしら妖気に耐性でもおありなんですか？普通は迷子になる前にのたれ死んでますよ」

ムウ「えぇ外の世界にいた頃の住まいが、一般人にはかなり厄介な場所でしたので、この程度の妖気ならば問題なく」

彼の外の世界での住居ジャミールには『聖衣の墓場』と呼ばれる命に関わる迷惑な心霊スポットがある故に妖気に耐性がついているのだ

アリス「へぇ‥外の世界から来た方にしては珍しいですね」

関心したように答えるが
幻想郷の魔が集約したこの森の妖気を『この程度』か‥どんな所に住んでたのよ
と思いながら背負っている箱に目がいく

【アリス自宅】

アリス「ムウさん、その箱って何ですか？」

ムウ「あぁこれですか、実は外の世界でとある高貴なお方に仕えてましてね」

言いながら背負っていた箱を降ろす

アリス「えッ！それって黄金なんですか！？」

背負っていた箱の金色の輝きに思わず声をあげる

ムウ「一見するとそう見えますが、色合いと輝きを似せただけで材質は全く別物ですよ」

純金でないことを説明すると

ムウ「そして箱の中身は、私が仕えていた方を護る際の戦闘時に纏う‥鎧みたいな物が入っているんです」

アリス「へぇ～鎧を収納する箱だったんですか、けど‥戦闘って感じしないですよねムウさんって」

説明を聞き正直な感想を言う

【アリス自宅】

ムウ「はは、仲間や同僚からよく言われます」

苦笑いを浮かべる

アリス「そう言えば、こちらの世界に関してどの程度ご存知なんですか？わからない事は聞いて下さいね」

ムウ「そうですね、この世界が幻想郷と呼ばれる世界だと言う事、妖怪や妖精、鬼や神など外の世界で幻想と化した者達が住んでいる事、基本的に命を奪い合う様な戦乱がない平和な世界だと言う事‥私が知るのは以上ですかね」

自身の知る情報を教えるとアリスは、捕捉として異変や弾幕ごっこ、スペルカードや能力に関して教えた

アリス「‥‥と言う感じですね」

ムウ「なるほどわかりました、わざわざありがとうございます」

アリスの説明に感謝しつつも、その表情は納得してはいなかった

【アリス自宅】

ムウの表情を察し

アリス「何か分からなかったみたいですね？わかる範囲でお答えしますから遠慮なく聞いて下さい♪」

ムウ「では遠慮なく、まずは弾幕ごっことスペルカードですかね、口頭で説明を聞きましたが実際はどんなものかと言うのがさっぱりでして‥」

聞き直すがアリスは渋い顔をする

アリス「あぁ‥確かにそうですよね、実際にどんなものか体験するか見てみるのが一番なんですけど‥私１人じゃ無理だし」

どう巧く説明するか思考しているアリスに

ムウ「アリスさん、弾幕ごっこの相手がいれば問題解決なんですよね？」

アリス「えぇそうですけど‥まさか(汗)」

言い回しにふと嫌な予感がした

ムウ「でしたら私がお相手になりますよ、そうすれば弾幕ごっこがどんなものか体験出来ますし、スペルカードも使用して頂ければ一石三鳥ですよ♪」

アリス「はぁ、霊夢から外の世界から来た方々が興味本位でそう言う事があるって聞いてたけど‥なるほど確かに面倒臭いわね(汗)」

そう、外の世界から来たばかりの相手に弾幕ごっこをする場合は注意点が幾つかある、弾幕ごっこは基本空中戦なのだが
１、外の世界から来た者達で空を飛べる者が殆ど皆無な為に一方的な展開になり
２、弾幕に関しても数多の弾幕が降り注ぐ様な戦闘等は外の世界では稀少な為に回避もろくに出来ず
３、スペルカード等の必殺攻撃事態が外の世界じゃ架空の物なので対処不能
以上の三点を踏まえた上で、相手が弾幕ごっこで幻想郷自体に恐怖心を抱かない様に考慮しながら行わなければならないのだ

【アリス自宅】

ため息を吐くアリスに

ムウ「私のアイデア、ダメでしたかね？」

アリス「いやダメじゃないですね、ダメじゃないんですけど‥はぁどうしてもやりますか弾幕ごっこ？」

再度確認すると

ムウ「えぇ、可能ならば是非お願いします」

アリス「わかりました、じゃあ外へ行きましょうか上海！蓬莱！」

人形を連れ扉を開け外へ出る
見た目や話し方から明らかに戦闘向きな人じゃないのよね、例えるなら後方支援タイプかしら？そんな人が大丈夫かな？
等と思考しながら歩いてるとムウが丸腰のまま着いてきてるのに気付き

アリス「アレ？ムウさん鎧はどうしたんですか？」

ムウ「？あぁ不要でしょう、ごっこ遊びをするのに鎧を纏うなんて可笑しいじゃないですか」

答えるムウに対し
あぁこの人完全に弾幕ごっこを舐めてるわ
と思った

【魔法の森】

二人はアリス自宅から離れ暫く歩くと

アリス「この辺りなら家に流れ弾が飛ぶ心配はないし、ムウさん此処で始めたいんですけど大丈夫ですか？」

ムウ「えぇお任せしますよ」

笑みを浮かべ答えるムウを見て
しかし、相手が弾幕を撃てないムウさんじゃ一方的な展開になるのが目に見えてるのよね
と考えていると

ムウ「アリスさん、今回の弾幕ごっこですが普段より幻想郷で行われているルールに周囲の物を弾幕として使う事を追加してお願いします」

アリス「周囲の物を弾幕に‥なるほどそう言う事ですかわかりました」

魔法の森に生えている木々を弾幕として使うと言う事だと理解し了承すると、空中へと飛翔する

アリス「さて‥始めましょうか！」

ムウ「よろしくお願いします！」

双方の合図と共に、空中と地表での変則弾幕ごっこが始まった

【魔法の森】

遂に始まった変則弾幕ごっこ、初手の弾幕を放とうとして
アレ？ムウさん周囲の木々を弾幕って‥どうやってやるんだろ？
今さらになって気付くが

アリス「まぁ何とかしてくれるでしょ」

と言いながら上海→蓬莱→アリスの順で弾幕を放つが、周囲の木々を盾にし初手をやり過ごしたムウを見て

アリス「へぇ‥周囲の環境を利用したか、にしても随分と冷静な対処が出来るわね」

と関心しながら木々の盾になれそうな箇所を潰す様に上海＆蓬莱を左右に展開し

アリス「木々による安全地帯(ｾｰﾌﾃｨｰﾎﾟｲﾝﾄ)は潰した、コレで終幕！」

言い放ち弾幕を繰り出したが‥
現実はアリスの予想を覆していた

アリス「へ？」

弾幕従来の安全地帯に立ち

ムウ「なるほど、美しさ華麗さも弾幕の力と言ってましたが、確かにこれならば納得ですね」

初めて見る弾幕に感心していた

【魔法の森】

アリス「‥‥‥‥」

想定外の展開に最初は動揺したが、頭を切り替えムウの動きを冷静に分析する

最初の動きは木々を盾にし初手を防いだ、だから私は木々の死角を潰し仕掛けたが、難なく回避されたまるで最初から安全地帯がわかってた様な動きだった、初手の動きが安全地帯を見極める為だったなら、同パターンの二撃目が回避されて当然だわ
つまり‥ムウさんは木々を盾に自身の安全をキープしながら弾幕の安全地帯を見極めた

アリス「いやぁムウさん、なかなかヤりますね♪ビックリしましたよ」

ムウ「いえいえ、慌てて飛び込んだ場所が偶然安全地帯だったので助かっただけですよ」

分析を終え話し掛けたが返ってきた言葉に
何が偶然よ、言ってくれるわね。確か外の世界じゃこう言う人を『昼行灯』って言うのよね

【魔法の森】

ムウと対峙しながら心中で毒づきながら

アリス「さてと‥流石に外の世界から来たばかりの方に弾幕ごっこで負ける訳にもいかないんで、そろそろ本気でやっちゃいますよ！」

ムウ「臨むところです！」

宣言すると同時に上海・蓬莱の二体が弾幕を放ち、アリスもタイミングをずらして弾幕を撃ち放つ！が時間差弾幕すら難なく安全地帯で回避されてしまう

アリス「ちょっ‥！」

思わずあげそうになった声を呑み込み、続けざまに弾幕を繰り出す
今回の上海・蓬莱・アリスが放った弾幕は、ムウにとって初見の弾幕であり、尚且つ各個別パターンの物だった

アリス「それでも回避されたって事は、当初の分析が間違っていた」

冷静に思考しながら、上海＆蓬莱と連携を取りながら様々なパターンの弾幕を撃ち放つ

アリス「つまりは、初手の弾幕すら木々を盾にせずとも回避出来ていた‥油断を誘う為ってやつかしら」

数多の弾幕を繰り出すもムウに掠りもしない

アリス「弾幕を放った時点で安全地帯がわかっている‥いやこれまでの動きから見てそれはないわね」

弾幕を回避されながらもムウの動きを見て、対処法を思考する

【博麗神社】

紅白の巫女装束を纏った少女が境内を竹箒で掃除していた

魔理沙「なぁ霊夢～、友達が遊びに来てんのにガン無視で境内の掃除はどうかと思うぜ」

巫女装束の少女に文句を言うと

霊夢「私はアンタみたいに暇人じゃないのよ、そんなに暇なら最近覚えたって言う遠視魔法で面白そう事でも見付けたら？」

魔理沙「ちっ！友達がいのないやつだぜ」

文句を言いながら遠視魔法を自身に施し周囲を見回す

霊夢「相変わらず単純ね」

遠視魔法で見える景色に歓声をあげてる魔理沙を見て呟く

【博麗神社】

遠視で見える景色にテンションが上がるが‥

魔理沙「ん？弾幕ごっこか？相手は誰かな‥ありゃあアリスか？珍しいなぁ」

魔法の森の方角で動きを止め、遠視で見えた様子を呟く

霊夢「アリスが弾幕ごっこ？」

魔理沙の呟きに竹箒の動きを止めた
魔法の森に住む魔法使い『七色の人形遣い』と呼ばれる『アリス・マーガトロイド』は基本的に率先して弾幕ごっこをするようなタイプではない
そんな彼女が弾幕ごっこ‥確かに珍しいがそれだけだ

霊夢「あらアリスが弾幕ごっこなんて珍しいわね、で相手は誰なの？」

再び竹箒で掃除を再開しながら魔理沙に聞くが

魔理沙「わからないのぜ」

霊夢「はぁ？」

遠視で見てる癖に相手がわからないなんて言われ、思わず裏返った声をあげてしまう

【博麗神社】

霊夢「いやいやアンタ遠視で見てんでしょ？何で相手がわかんないのよ？」

魔理沙「そう言われてもなぁ、アリスのやつ地上に向けて弾幕撃ってるからなぁ」

問い詰めを気にも止めず答える

霊夢「地上に弾幕？って事はアリスの家に悪戯でもした野良妖怪が相手なんじゃないの？」

魔理沙「もしそうなら、アリス自ら出ないな上海＆蓬莱で片付けるのぜ」

確かに魔理沙の言うとおりだ、だとしたら相手は誰なの？

霊夢「じゃあ魔理沙、相手の弾幕はどんな感じなの？これは流石にわかるでしょ」

魔理沙「えっと‥‥霊夢わりいわかんないのぜ、理由としては地上から空中へ弾幕が一切飛んでないのぜ」

弾幕が飛んでない？弾幕ごっこなのにアリスの弾幕しか確認出来ない、相手は地上で姿が見えない‥